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日本薬局方
アムホテリシンBシロップ
劇薬
処方箋医薬品注)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
消化管におけるカンジダ異常増殖
通常小児に対し1回0.5~1mL〔アムホテリシンBとして50~100mg(力価)〕を1日2~4回食後経口投与する。
本剤は、消化管からほとんど吸収されないため全身性の真菌感染症に対しては無効である。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒト母乳中への移行は不明である。
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
過敏症
発熱、発疹、そう痒
蕁麻疹、血管浮腫
消化器
悪心、嘔吐、食欲不振、腹痛、下痢、口内炎、腹部膨満感、胃痛
心窩部痛
舌炎
腎臓
腎障害、BUN上昇、蛋白尿
肝臓
肝障害、AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇、ウロビリン尿
アムホテリシンBを経口投与しても消化管からはほとんど吸収されない1)。
アムホテリシンBは感受性真菌の細胞膜成分であるエルゴステロールと結合することにより膜障害を起こし、細胞質成分の漏出が生じてその真菌を死滅させる2)。
アムホテリシンBは、カンジダ属、アスペルギルス属等の病原真菌に対し抗菌力を示すが、グラム陽性菌、グラム陰性菌、リケッチア、ウイルス等には、ほとんど抗菌活性を示さない。カンジダに対する最小発育阻止濃度は、0.04~1.56μg/mLである(in vitro)3),4)。
アムホテリシンB(Amphotericin B)
(1R,3S,5R,6R,9R,11R,15S,16R,17R,18S,19E,21E,23E,25E,27E,29E,31E,33R,35S,36R,37S)-33-(3-Amino-3,6-dideoxy-β-D-mannopyranosyloxy)-1,3,5,6,9,11,17,37-octahydroxy-15,16,18-trimethyl-13-oxo-14,39-dioxabicyclo[33.3.1]nonatriaconta-19,21,23,25,27,29,31-heptaene-36-carboxylic acid
C47H73NO17
924.08
黄色~橙色の粉末である。ジメチルスルホキシドに溶けやすく、水又はエタノール(95)にほとんど溶けない。
1瓶[24mL×1]10瓶[24mL×10]
1瓶[240mL×1]
1) 米田良蔵他:薬理と治療, 1975;3(8):1463-1465
2) Lampen, J. O.:Am. J. Clin. Pathol. 1969;52(2):138-146
3) Gold, W, et al.:Antibiotics Annual. 1955-1956:579-586
4) American Society Hospital Pharmacists.:American Hospital Formulary Service Drug Information, 85. Antifungal antibiotics 58-61
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