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処方箋医薬品注)
トリコモナス症(腟トリコモナスによる感染症)
チニダゾールとして、通常成人1クールとして1回200mg、1日2回、7日間経口投与する。又はチニダゾールとして、通常成人2,000mgを1回経口投与しても良い。
チニダゾールとして、通常成人2,000mgを1回経口投与する。
投薬終了後、腟トリコモナスを検出した場合は、投薬終了時より少なくとも1週間ぐらいの間隔を置いて再投与する。
投与しないこと。経口投与により胎盤関門を通過して胎児へ移行することが知られている。
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
授乳しないことが望ましい。乳汁中への移行が報告されている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
用量又は投与間隔に留意するなど慎重に投与すること。本剤は、主として腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多いため高い血中濃度が持続するおそれがある。
アルコール
腹部の疝痛、嘔吐、潮紅があらわれることがあるので、投与期間中及び投与後3日間はアルコールの摂取を避けること。
機序は不明である。
頻度不明
過敏症
発疹
消化器
食欲不振、悪心・嘔吐、胃部不快感、舌苔、腹痛、下痢
血液
白血球減少
泌尿・生殖器
治療実施中にCandida albicansが出現
その他
頭痛・頭重、口渇、けん怠感、尿着色
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
チニダゾールを健康成人7例に200mg 1回経口投与したときの最高血中濃度は3~7μg/ml(1.5~4.5時間後)で、以後漸減して24時間後に検出限界値(1μg/ml) 以下となった。血中濃度半減期は平均5.4時間であった6)。
チニダゾールを健康成人3例に1回200mg 1日2回7日間連続経口投与したとき、投与開始後2~7日の血中濃度は5~12μg/mlで、蓄積傾向は認められていない7)。
チニダゾールを健康成人6例に2,000mg 1回経口投与したときの血中濃度は最高値50~70μg/ml(2~3時間後)を示し、以後漸減して24時間後で最高値の1/2~1/3となり、72時間後にはほぼ検出限界値(1μg/ml)以下となっている8)。
チニダゾール錠200mg「F」とファシジン錠200mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(チニダゾールとして200mg)健康成人男子に単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された9)。
判定パラメータ
参考パラメータ
AUC0→inf(μg・hr/mL)
Cmax(μg/mL)
Tmax(hr)
T1/2(hr)
チニダゾール錠200mg「F」
98.44±11.88
4.84±0.58
1.82±0.95
15.15±2.04
ファシジン錠200mg
92.24±9.28
4.66±0.58
1.82±0.88
14.41±1.68
(mean±S.D., n=17)
※血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
チニダゾール錠500mg「F」とファシジン錠500mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(チニダゾールとして500mg)健康成人男子に単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された9)。
チニダゾール錠500mg「F」
232.22±31.28
12.18±1.93
1.20±0.53
15.09±2.37
ファシジン錠500mg
234.21±16.94
11.42±1.98
1.43±1.19
15.48±1.73
(mean±S.D., n=15)
チニダゾールを健康成人又はトリコモナス腟炎の患者に2,000mg 1回経口投与した試験では、投与後48時間以上にわたり、Trichomonas vaginalisの殺虫濃度以上のチニダゾールが腟内分泌液中に認められた10)。
チニダゾール200mg又は2,000mgを健康成人に1回経口投与したときの尿中総排泄率はそれぞれ21%、23~48%であった。尿中にはチニダゾールの他に2-hydroxymethyl体とそのグルクロン酸抱合体が確認されている6),7),8)。
明確な機序は不明である。
チニダゾール(Tinidazole)
1-[2-(Ethylsulfonyl)ethyl]-2-methyl-5-nitro-1H-imidazole
C8H13N3O4S
247.27
淡黄色の結晶性の粉末である。無水酢酸又はアセトンにやや溶けやすく、メタノールにやや溶けにくく、エタノール(99.5)に溶けにくく、水に極めて溶けにくい。
125~129℃
60錠[6錠(PTP)×10]
1) Gupta. R. L. et al.:Mutation Res.1996;370(3-4):195-201
2) López Nigro MM. et al.:Toxicol Lett.2008;180(1):46-52
3) Rustia, M. et al.:J.Natl.Cancer Inst.1972;48(3):721-729
4) Roe, F. J. C. et al.:Surgery.1983;93(1):158-164
5) Rustia, M. et al.:J. Natl.Cancer Inst.1979;63(3):863-868
6) 木村義尚ほか:応用薬理.1974;8(5):573-587
7) 松田静治ほか:臨床婦人科産科.1978;32(2):141-147
8) 正木雄三郎ほか:基礎と臨床.1976;10(2):534-540
9) 社内資料:生物学的同等性試験に関する資料
10) 張南薫ほか:産科と婦人科.1977;44(2):225-229
11) 浅見敬三ほか:寄生虫学雑誌.1972;21(5):349-354
12) 尾崎文雄ほか:寄生虫学雑誌.1972;21(5):355-361
13) 尾崎文雄ほか:寄生虫学雑誌.1975;24(1):16-22
14) 二宮敬宇ほか:Jpn.J.Antibiot.1976;29(3):325-331
15) Klastersky, J. et al.:Antimicrob. Agents & Chemother.1977;12(5):563-570
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