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処方箋医薬品注)
本剤及びチアミン塩化物塩酸塩に対し過敏症の既往歴のある患者
本剤に含まれるビタミン類の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦など)。効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
通常成人1日5~10mLを、糖液、電解質補液、生理食塩液あるいは総合アミノ酸注射液等に混じ、静脈内又は点滴静脈内注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
血圧降下、胸内苦悶、呼吸困難等があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
頻度不明
過敏症
発疹、そう痒感等
消化器
悪心・嘔吐等
配合薬剤によってビタミンの分解が促進されることがあるので、注意すること。
チアミン(ビタミンB1)はATP存在下にthiamine diphosphateに変換し、生理作用を現す。糖質、タンパク質、脂質代謝で、また、TCAサイクルの関門として重要な位置を占めるピルビン酸の脱炭酸反応やTCAサイクル内のα-ケトグルタル酸の脱炭酸反応に関与している。また、トランスケトラーゼの補酵素として五炭糖リン酸回路での糖代謝や核酸代謝にも関与している1)。
リボフラビン(ビタミンB2)は吸収された後、小腸・肝でリン酸化されFMN(flavin mononucleotide)となり、更に大部分はATPの作用によりFAD(flavin adenine dinucleotide)に変換される。このFAD、FMNがフラビン酵素の補酵素として細胞内の酸化還元系やミトコンドリアにおける電子伝達系に働き、糖質、脂質、タンパク質などの生体内代謝に広く関与している2)。
アスコルビン酸(ビタミンC)の代表的な欠乏症が壊血病であり、出血傾向の増大、骨・歯牙の発達遅延、抗体産生能や創傷治癒能の低下などを起こす。ビタミンCの投与はこれらの疾患や症状に効果があるが、生理的意義や作用は十分明らかではない。コラーゲン生成への関与、毛細血管抵抗性の増強や血液凝固時間の短縮などによる出血傾向の改善、副腎皮質機能への関与(ストレス反応の防止)、メラニン色素生成の抑制などが報告されている3)。
5mL 50管 褐色ガラスアンプル
1) 第十八改正日本薬局方解説書 廣川書店. 2021:C-3188-3195
2) 第十八改正日本薬局方解説書 廣川書店. 2021:C-6111-6118
3) 第十八改正日本薬局方解説書 廣川書店. 2021:C-95-100
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