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処方箋医薬品注)
急・慢性湿疹、小児湿疹、接触皮膚炎、脂漏性湿疹、尋常性痤瘡。
ビオチンとして、通常成人1日0.5~2mgを皮下・筋肉内又は静脈内に注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
1日投与量
注1mg
1~4mL
組織・神経等への影響を避けるため、以下の点に注意すること。
健康成人20例にビオチン注1mg「フソー」0.03mL/kg(ビオチンとして0.015mg/kg)を筋肉内(10例)及び皮下(10例)に単回投与した。筋肉内に投与した際の全血中の遊離ビオチン濃度は、40分後に最高値(3.7ng/mL)となり、以後漸減し、6時間後には0.9ng/mLとなった。血中半減期は約3時間であった。皮下に投与した際の全血中の遊離ビオチン濃度は、20分後に最高値(3.8ng/mL)となり、以後漸減し、6時間後には0.9ng/mLとなった。血中半減期は約3時間であった1) 。
ビオチンは主として腸内細菌によって生合成され、脂肪酸合成及びカルボキシル化反応に必須の補酵素である。また、詳細は不明であるが、間接的な生化学的作用としてプリン合成、蛋白合成、糖代謝、脱アミノ酵素作用、脱水酵素作用等も報告されている。
ヒトにおけるビオチン欠乏は卵白の多量摂取あるいは抗菌スペクトルの広い抗生物質、サルファ剤等の経口投与に伴う腸内細菌叢バランスの乱れなどによって起こるといわれている。欠乏症状として鱗屑状又は斑状の皮膚炎、舌乳頭の萎縮、筋肉痛、倦怠等があらわれることが知られている2) 。そのほか、皮脂の変性、分泌増加、皮膚角質層の脂肪変性等が、また、乳汁中のビオチンが欠如すると、乳児は湿疹に侵されやすくなることが報告されている3) 。これらの症状はビオチンの投与によって改善することが示されている。
ビオチン(Biotin)
5-[(3aS,4S,6aR)-2-Oxohexahydro-1H-thieno[3,4-d]imidazol-4-yl]pentanoic acid
C10H16N2O3S
244.31
白色の結晶又は結晶性の粉末である。水又はエタノール(99.5)に極めて溶けにくい。希水酸化ナトリウム試液に溶ける。
約231℃(分解)
2mL 50管 ガラスアンプル
1) 社内資料:血中濃度
2) Sydenstricker, V. P., et al.:J. Am. Med. Assoc. 1942;118:1199-1120
3) Nisenson, N.:Pediatrics. 1969;44:1014-1016
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