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処方箋医薬品注)
本剤はカリウムを含む低浸透圧電解質・糖液であり、術後、糖尿病患者の術前・術後で、非経口的に水分・電解質補給を必要とする場合の基礎液として用いる。また、低カリウム血症を伴う高張性脱水症などに用いる。
本剤を投与する場合には、患者の尿量が1日500mL又は1時間当たり20mL以上あることが望ましい。
通常成人は、1回500mLを1日1~2回静脈内に徐々に点滴注入する。なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。ただし、キシリトールとして1日量100gまでとする。注入速度は、キシリトールとして0.3g/kg/hr以下とすること。
循環血液量の増加により、症状が悪化するおそれがある。
水分、電解質等の排泄が障害されているため、症状が悪化するおそれがある。
水分、電解質の過剰投与に陥りやすく、またキシリトールを含有するので、症状が悪化するおそれがある。
キシリトールを含有するので症状が悪化するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
投与速度を緩徐にし、減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
頻度不明
大量・急速投与
脳浮腫、肺水腫、末梢の浮腫、水中毒、高カリウム血症、肝障害、腎障害
薬剤を配合する場合には、配合変化に注意すること。
キシリトールの大量を急速に静注した場合、諸臓器、特に腎、脳にシュウ酸カルシウムの沈着が認められたとの報告がある1)。
本剤は水分・電解質の補給・維持効果を示す。
キシリトールは、血糖を高めず、耐糖能低下時にも効率よく利用され、脂肪・蛋白の異化を防ぎ、溶質成分の生成を抑えることから、体液管理に優れた効果が期待される。絶食ウサギを用いた実験において、クリニザルツ投与群ではブドウ糖・電解質液投与群に比べ、より強い体重減少抑制及び水分、窒素、Na、Kの節約作用が認められる2),3),4),5),6)。
乳酸ナトリウムが主に肝臓で代謝されて塩基源として作用するのに対し、酢酸ナトリウムは代謝域が広く、肝臓のみならず末梢組織においても代謝され、作用する。脱血ショック下のイヌを用いたBase Excess(BE)の回復速度比較実験において、乳酸ナトリウム投与群ではBEの増加が遅く、回復は出血前値の2分の1であるのに対し、酢酸ナトリウム投与群ではBEの急速な増加がみられ、出血前値以上に回復する7)。
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1) Schröder,R.,et al.:Akutes Nierenversagen,Schriftenreihe Intensivmedizin,Notfallmedizin,Anästhesiologie,Bd.1979;14:15-19
2) Mehnert, H., et al.:Klin. Wochenschr. 1964;42:382-387
3) 山田忠義:東京医学. 1970;78:12-23
4) Schultis, K., et al.:Kohlenhydraten in der dringlichen Infusionstherapie, Anaesthesiologie und Wiederbelebung. 1968;31:30-37
5) 佐藤光男 ほか:麻酔. 1967;16:184-191
6) Igarashi, T., et al.:Tohoku J. Exp. Med. 1973;111:147-155
7) 庄司忠夫 ほか:術後代謝研究会誌. 1972;6:196-199
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