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処方箋医薬品注)
血液抗凝固
本剤はクエン酸ナトリウム水和物4w/v%を含む単味の抗凝固剤であるため、全血及び赤血球成分の保存剤としては使用しないこと。
通常、血液100mLにつき10mLの割合で混和して用いる。なお、使用量は必要に応じて適宜調節する。
クエン酸血を短時間に大量輸血した場合には、また、血漿成分採血時等の体外循環血液の抗凝固剤として使用する際に血液との混合比率を高めたり、返血速度を早めたりした場合には、クエン酸が多量輸注され、血中カルシウムイオン濃度の低下によるクエン酸中毒(心機能の抑制、心電図異常、テタニー等)を起こすことがある。このような場合には必要に応じてグルコン酸カルシウム水和物等の投与を行うこと。
クエン酸中毒(心機能の抑制、心電図異常、テタニー等)を起こしやすい。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
一般に生理機能が低下していることが多い。
頻度不明
循環器注)
心機能の抑制、心電図異常(QT延長等)、血圧の低下等
骨格筋注)
テタニー、痙攣等
感覚器注)
知覚異常
呼吸器
苦悶感、呼吸困難
消化器
悪心・嘔吐
その他
血色素尿、悪寒、戦慄、発熱、めまい、冷感、全身倦怠感、代謝性アルカローシス、小児に緑褐色便、ビリルビン尿
本剤を血漿成分献血時の体外循環血液の抗凝固剤として用い、85例(膜法75例、遠心法10例)の健康成人より血漿分離(採漿)を行った。採取した血漿中の総蛋白、蛋白分画、免疫グロブリン、凝固因子等はいずれも高い回収率が得られ、高品質の血漿採取が可能であった。また、供血者の赤血球等の血液成分、総蛋白、蛋白分画等の生化学検査値の採漿前値への回復も速やかであった。膜法75例中5例(5件)に冷感、しびれ、不快感が、また、遠心法では10例中1例(3件)に同様の症状がみられたが、これらの多くは血漿採取操作そのものに起因するものと考えられ、クエン酸に基づくものと思われる副作用はしびれの1例のみであった1)。
クエン酸ナトリウム水和物の血液凝固阻止作用は、クエン酸塩が血液凝固の第Ⅳ因子であるカルシウムイオンを捕捉し、解離度の低いクエン酸カルシウムとするため血液凝固を阻止するものと説明されている2)。
クエン酸ナトリウム水和物(Sodium Citrate Hydrate)
Trisodium 2-hydroxypropane-1,2,3-tricarboxylate dihydrate
C6H5Na3O7・2H2O
294.10
無色の結晶又は白色の結晶性の粉末で、においはなく、清涼な塩味がある。水に溶けやすく、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
500mL 20袋 ソフトバッグ
1) 関口定美 ほか:日本輸血学会誌.1989;35:322-331
2) 第十八改正日本薬局方解説書 廣川書店.2021:C-1587-1589
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