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処方箋医薬品注)
慢性腎不全における透析型人工腎臓の灌流液として用いる。
本剤は慢性腎不全に対する通常の血液透析に使用するが、ブドウ糖を含まない製剤であるので、糖代謝異常による高血糖患者で、ブドウ糖を含む透析液の使用では、良好な血糖コントロールの困難な場合に使用すること。
通常、A液:(B末水溶液+希釈水)=1:34の希釈・調製比率の重炭酸塩型透析液供給装置を用いて血液透析を行う場合の灌流液として使用する。すなわち、B末を精製水又は注射用水に溶かし、炭酸水素ナトリウム88.2gに対応する容量をとり、これにA液1L及び水を加えて35Lとする。用量は透析時間により異なるが、通常、灌流液として150~300Lを用いる。希釈調製した透析液の電解質濃度(理論値)は次のとおりである。
Na+
K+
Ca2+
Mg2+
Cl-
CH3COO-
HCO3-
135
2.5
3.5
1.5
106.5
8※
30
※pH調整剤 氷酢酸のCH3COO- 2mEq/Lを含む
酢酸による末梢血管拡張作用、心機能抑制作用により、血圧低下等があらわれるおそれがある。
骨塩量を定期的に測定し、低下する場合はカルシウム濃度の高い透析液を用いること。骨塩量が低下することがある。
本剤はブドウ糖を含まない製剤であるため、低血糖症状を起こすおそれがある。
異所性石灰沈着症を起こすおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
ジギタリス強心配糖体
ジギタリス中毒を起こすおそれがある。
本剤を使用した透析により、血清カリウム値が低下する可能性がある。
本剤は他の酢酸含有重炭酸型透析液よりpHが高くなり、炭酸塩が析出するおそれがある。そのため、透析装置、配管等の酸洗浄を頻回に行うことが望ましい。
本剤による血液透析施行中の腎不全患者56例を対象として、1回に限り酢酸透析液に変更する二重盲検交差試験を実施した。酢酸透析液への転換により56例中34例(61%)で新たに何らかの愁訴が発現し、うち12例(21%)で透析時間を短縮した。愁訴発現例に対する生理食塩液注入量も酢酸透析液使用時で有意に多かった。また、本剤使用時に副作用は発現しなかった1)。
血液透析施行患者171例を対象とした本剤と酢酸透析液の比較試験の結果、窒素代謝産物の除去、血清電解質の是正については、酢酸透析液使用時と著差なく、透析効果という点では両者に差を認めなかった。一方、透析中の血圧低下、気分不良、倦怠感等の愁訴発現頻度については、酢酸透析液使用時に比し著明な低下を認めた1),2),3),4)。
透析液は血液透析療法に用いられ、透析液と血液が透析器の透析膜を介して接することで拡散と限外濾過を行い体液の異常を是正する5)。
A液・B末×2 (A液 10L(プラスチック容器) 1本 B末 882g 1包)×2
1) 水谷洋子 ほか:人工透析研究会会誌. 1980;13:539-545
2) 松田正文:薬理と治療. 1980;8:2029-2035
3) 社内資料:重炭酸タイプ透析液キンダリー液AF号の使用経験.(1981年6月4日承認, 申請資料概要提出資料(10)-4)
4) 社内資料:キンダリー液AF号(重炭酸透析液)の使用経験.(1981年6月4日承認, 申請資料概要提出資料(10)-5)
5) *松村治:透析療法合同専門委員会編集委員会編:血液浄化療法ハンドブック[2025] 協同医書出版. 2025:122
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