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処方箋医薬品注)
慢性腎不全における透析型人工腎臓の灌流液として用いる。(無糖の透析液では血糖値管理の困難な患者及び他の重炭酸型透析液では高カリウム血症、高マグネシウム血症の改善が不十分な場合、又は高カルシウム血症を起こすおそれのある場合に用いる。)
通常、粉末溶解装置で溶解し、血液透析を行う場合の灌流液として使用する。用時、A剤(3004.8g)に透析用水を加えて溶解し、10LとしA液とする。B剤(炭酸水素ナトリウム882g)に透析用水を加えて、所定の容量に溶解し、これにA液10L及び透析用水を加えて350Lとする。用量は透析時間により異なるが、通常、灌流液として150~300Lを用いる。
**酢酸による末梢血管拡張作用、心機能抑制作用により、血圧低下等があらわれるおそれがある。
骨塩量を定期的に測定し、低下する場合はカルシウム濃度3.0mEq/L以上の透析液を用いること。骨塩量が低下することがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
ジギタリス強心配糖体
ジギタリス中毒を起こすおそれがある。
本剤を使用した透析により、血清カリウム値が低下する可能性がある。
*本剤は他の酢酸含有重炭酸型透析液よりpHが高くなり、炭酸塩が析出するおそれがある。そのため、透析装置、配管等の酸洗浄を頻回に行うことが望ましい。
血液透析施行中の慢性腎不全患者55例を対象として、非盲検クロスオーバー法で本剤及び対照薬のキンダリー透析剤AF4号を各4週間使用した。その結果、高窒素血症物質(BUN、クレアチニン、尿酸)の除去効果(使用4週1回目の透析における除去率)について、本剤の対照薬に対する類似性が示された。本剤使用時に副作用は発現しなかった1)。
透析液は血液透析療法に用いられ、透析液と血液が透析器の透析膜を介して接することで拡散と限外濾過を行い体液の異常を是正する2)。
腎動脈結紮及び片腎摘出によるイヌ慢性腎不全モデルを用いて、キンダリー透析剤AF4号を対照薬として血液透析を施行したとき、対照薬と同程度のBUN及びクレアチニンの除去効果を示した3)。
A剤 3,004.8g 1包×3B剤 882g 1包×3
1) *山川智之ほか:新薬と臨牀. 2021;70:2-42
2) **松村治:透析療法合同専門委員会編集委員会編:血液浄化療法ハンドブック[2022] 協同医書出版. 2022:122
3) 社内資料:非臨床薬効薬理試験(2020年6月29日承認, CTD2.6.2.1.1)
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