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劇薬
処方箋医薬品注)
通常、成人には本剤1筒(ゴセレリンとして1.8mg含有)を前腹部に4週(28日)ごとに1回皮下投与する。なお、初回投与は必ず月経中に行うこと。
本剤投与の可否を慎重に判断すること。本剤投与部位周囲から出血し、出血性ショックに至った例が報告されている。
症状を悪化させるおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験で流産又は分娩障害が認められており、また他のLH-RH作動薬による流産の報告がある。,
投与しないこと。動物実験で乳汁移行が報告されている。
国内において、小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
5%以上
1~5%未満
1%未満
頻度不明
内分泌
ほてり(64.3%)
乳房緊満感、腟乾燥感
性欲減退
性器出血
肝臓
AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、LDH上昇
皮膚
発疹、蕁麻疹、皮膚乾燥、ざ瘡、 脱毛
精神神経系
頭痛
めまい、不眠、しびれ感
不安
いらいら感、抑うつ、幻覚、妄想
循環器
冷感
心悸亢進、高血圧、低血圧などの血圧の変動注1)
消化器
嘔気
嘔吐
筋・骨格系
肩こり(25.4%)
関節痛、腰痛
血清カルシウム値上昇、血清リン上昇
骨塩量の低下
血液
血小板減少
注射部位
出血、血腫、膿瘍、硬結、疼痛等の注射部位反応
その他
倦怠感、浮腫、発汗
トリグリセライド上昇、コレステロール上昇、更年期様症状、活性化部分トロンボプラスチン時間延長、卵巣嚢胞、下垂体卒中、下垂体腺腫、体重増加
外国において子宮筋腫の患者で、筋腫変性によると考えられる大量の子宮出血、下腹痛等の症状があらわれたとの報告がある。
子宮内膜症患者に本薬1.8mgを4週間隔で6回皮下投与したとき、最高血清中濃度到達時間は2週間、平均最高血清中濃度は1.0ng/mLであった。初回投与4週後から24週後までの4週毎に測定した投与前の平均血清中濃度(トラフ濃度)は0.2~0.3ng/mLであった。本剤からのゴセレリンの放出は4週間にわたって維持されることが示された。また、4週毎の反復投与による蓄積性は認められなかった1)。
ゴセレリンの血漿蛋白結合率は20%~28%であった2)。
子宮内膜症に対する臨床試験1),3),4),5),6)において、本薬1.8mg/4週を投与した191例の総合改善率は83.8%であった。投与期間は、本薬0.9~3.6mg/4週投与総症例265例中244例が6ヵ月投与であった。
ゴセレリンはLH-RHアゴニストとして下垂体LH-RH受容体に作用する。投与初期には受容体を刺激するためゴナドトロピンの分泌が増加するが、継続的刺激により受容体のダウンレギュレーションを引き起こし、ゴナドトロピン分泌能を低下させる。この下垂体-性腺系機能抑制に加えて、ラットの顆粒膜細胞培養系では、ゴセレリンがエストロゲン産生を直接抑制することが示された。これらの機序により、卵巣からのエストロゲン分泌が抑制され、子宮内膜症に対して効果を示す。
実験的ラット子宮内膜症モデルに対し、外科的卵巣摘除とほぼ同程度の効果を示した。
子宮内膜症患者に本剤を皮下投与したとき、初期投与1~2週後では血清エストラジオール値の上昇がみられたが、投与3~4週後には閉経後レベルに達した。4週毎の反復投与により、血清エストラジオール値は閉経後レベルに維持された。なお、本剤の投与初期には期間や程度の差はあるが、性器出血がみられる場合がある。出血はおそらくエストロゲン低下による出血と考えられ、これはエストロゲンが低値で安定すれば自然に消失すると考えられる。
ゴセレリン酢酸塩(Goserelin Acetate)(JAN)
1-(5-Oxo-L-prolyl-L-histidyl-L-tryptophyl-L-seryl-L-tyrosyl-O-tert-butyl-D-seryl-L-leucyl-L-arginyl-L-prolyl)
semicarbazide acetate
C59H84N18O14・C2H4O2
1329.46
白色の粉末である。酢酸(100)に溶けやすく、水にやや溶けやすく、メタノールにやや溶けにくく、エタノール(95)に溶けにくく、アセトニトリル又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
本剤は無菌製剤であり、また吸湿性を有するため使用直前まで開封しないこと。
1キット(アルミ袋包装 注射針(16G)付き専用注入器×1、乾燥剤入り)
1) 杉本 修 他. 産婦人科の世界. 1997;49(1):45-69
2) Cockshott ID. Clin Pharmacokinet. 2000;39(1):27-48
3) 植村次雄 他. 薬理と治療. 1992;20(9):3823-3837
4) 飯尾一登 他. 産婦人科の世界. 1994;46(9):709-717
5) 杉本 修 他. 産婦人科の世界. 1995;47(1):61-88
6) 水口弘司 他. 産婦人科の世界. 1994;46(12):947-959
7) Furr BJA. R Soc Med Inc Congr Symp Ser. 1987;125:1-15
8) 社内資料(実験的子宮内膜症ラットに対する効果)(承認年月日:2000.07.03、申請資料概要ホ1.1)
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