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生物由来製品
劇薬
処方箋医薬品注)
既存治療で効果不十分な全身性エリテマトーデス
通常、成人にはアニフロルマブ(遺伝子組換え)として、1回120mgを1週間ごとに皮下注射する。
感染症が悪化するおそれがある。,,,,
肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルスの再活性化の徴候や症状の発現に注意すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。サルでアニフロルマブは胎盤を通過することが示唆されている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒトにおける乳汁への移行は不明であるが、動物実験(サル)でアニフロルマブは乳汁中へ移行することが報告されている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
併用により両剤の効果が減弱するおそれがある。
本剤はI型インターフェロン受容体1に対するモノクローナル抗体である。
肺炎や播種性帯状疱疹等の重篤な感染症があらわれることがある。,,,,
10%以上
1~10%未満
1%未満
頻度不明
感染症
気管支炎(気管支炎、ウイルス性気管支炎、気管気管支炎)、上気道感染(上気道感染、上咽頭炎、咽頭炎)、帯状疱疹
気道感染(気道感染、ウイルス性気道感染、細菌性気道感染)
過敏症
筋骨格系
関節痛
その他
注射部位反応
健康被験者に本剤120mgを皮下単回投与したときの血清中濃度推移及び薬物動態パラメータは下記のとおりである1)。
投与量(例数)
120mg(90)
Cmax (µg/mL)
9.971±3.259(90)
AUC0-last (µg·day/mL)
126.1±49.46(90)
AUC0-inf (µg·day/mL)
131.5±50.16(88)
Tmax (day)
5.00(2.00–14.00)(90)
T1/2 (day)
3.144±1.353(88)
CL/F (L/day)
1.068±0.466(88)
平均値±標準偏差、Tmaxは中央値(範囲)
D3465C00001試験において、成人SLE患者に本剤120mgを1週間ごとに反復皮下投与したときの母集団薬物動態解析による本剤の薬物動態パラメータの推定値は下記のとおりである2)。
薬物動態パラメータ
SLE患者(108)
日本人SLE患者(8)
Cmax,ss (µg/mL)
70.94(66.16-76.06)
108.3(89.42-131.0)
AUCss,τ (µg·day/mL)
484.3(450.4-520.8)
746.8(616.5-904.7)
3.0(2.4-3.2)
3.05(3.0-3.1)
Cmin,ss (µg/mL)
65.53(60.43-71.07)
103.5(85.34-125.5)
幾何平均値(90%信頼区間)、Tmaxは中央値(範囲)
本剤は標的部位であるI型インターフェロンα受容体(IFNAR)及び細網内皮系による消失を受け、広く生体に存在するタンパク質分解酵素により小ペプチドあるいはアミノ酸に分解されると推定される。
本剤はIFNARを介した消失があるため、用量比以上の曝露量の減少を示す。
安定した用量のSLE標準治療注2)にもかかわらず中等度から重度(SLEDAI-2Kスコアが6点以上、かつBILAG-2004カテゴリーAの臓器系が1つ又はカテゴリーBの臓器系が2つ以上、かつPGAが1以上)の症状を有し、米国リウマチ学会のSLE分類基準を満たす抗核抗体、抗dsDNA抗体、又は抗Sm抗体陽性の成人SLE患者(活動性かつ重症のループス腎炎又は中枢神経ループスを有する患者は除外注3))367例に対して、本剤120mg又はプラセボ(1:1)を1週間ごとに皮下投与した。試験期間中は他の生物製剤又はシクロホスファミド静注剤の使用を禁止した。最初の220例が52週間の二重盲検投与期間を完了(又は早期中止)した段階で中間解析を実施した。中間解析で有効性解析の対象とした220例(うち日本人14例)において主要評価項目である投与52週時のBICLA達成例の割合は、プラセボ群と比較して本剤120mg群で統計学的に有意に高かった。
本剤120mg群(109例)
プラセボ群(111例)
52週時のBICLA
達成例(%)
65例(59.4%)
49例(43.9%)
割合の群間差(96.46% CI)
15.5%(1.4~29.6%)
p値
0.0211
CI:信頼区間
割合及び割合の群間差は、スクリーニング時のSLEDAI-2Kスコア及びI型インターフェロンgene signatureテストの結果、並びに投与開始時の経口コルチコステロイド用量による層別Cochran Mantel Haenszel法を用いて算出有意水準はPocock型のLanDeMetsのα消費関数に基づき両側3.54%とした
中間解析のデータカットオフまでに治験薬の投与を1回以上受けた346例(うち日本人26例)中52週間の二重盲検投与期間中に有害事象を発現した患者の割合は、本剤120mg群74.4%(131/176例)及びプラセボ群71.2%(121/170例)であった。本剤120mg群でみられた主な有害事象は、上咽頭炎(本剤120mg群10.8%及びプラセボ群9.4%)、COVID-19(同9.1%及び6.5%)、上気道感染(同8.0%及び5.3%)、気管支炎(同7.4%及び7.6%)、注射部位反応(同6.8%及び4.1%)、尿路感染(同5.7%及び7.6%)、下痢(同5.1%及び0.6%)であった。,
〔BICLA達成例の定義〕以下の3つすべてを満たすこと。
評価時点前に以下のいずれかの中間事象が発現した場合はBICLA非達成例とした。
本剤は、I型インターフェロンα受容体のサブユニット1(IFNAR1)に結合するヒト免疫グロブリンG1κモノクローナル抗体である。I型IFNはSLEの発症機序に重要な役割を果たす。I型IFN誘導性遺伝子発現の上昇は、成人SLE患者の大部分(約60~80%)に認められ、SLEの疾患活動性及び重症度と相関している4)。
In vitroにおいて、ヒト及びカニクイザルの末梢血単核細胞に発現するIFNAR1へのアニフロルマブの結合を検討したところ、IFNAR1に対するアニフロルマブのKDはヒト及びカニクイザルでそれぞれ0.29±0.29nM及び0.65±0.74nMであった4)。
In vitroにおいて、アニフロルマブはIFNARを発現しているDaudi細胞への125I標識IFN-α2aの結合を競合的に阻害し、EC50値は0.14nMであった5)。
In vitroの単球において、アニフロルマブは形質細胞様樹状細胞由来I型IFN刺激によるSTAT1リン酸化を完全に阻害した6)。
In vitroにおいて、アニフロルマブは、試験した全14種の組換えヒトI型IFNに誘導されるIFN-stimulated response element(ISRE)の活性化を強力に阻害し、IC50値は0.004~0.3nMの範囲であった。アニフロルマブは、SLE患者の血清中に存在するI型IFNによるISRE活性化を阻害した6)。
ループス腎炎の加速発症モデルであるNZB/W F1マウスにおいて、サロゲート抗体である抗マウスIFNAR抗体5A3の投与によりI型IFN誘導性遺伝子発現の誘導が抑制され、腎障害の発症が低減され、重症度が低下した4)。移植片対宿主誘発強皮症(GVH-SSc)モデルにおいて、抗マウスIFNAR抗体の投与によりIFNシグナル伝達が阻害され、それにより皮膚の炎症、血管損傷及び皮膚の線維化が抑制された7)。
アニフロルマブ(遺伝子組換え)(JAN)
Anifrolumab (Genetical Recombination)
アニフロルマブは、I型インターフェロン受容体1(インターフェロン アルファ、ベータ及びオメガ受容体1)に対する遺伝子組換えヒトIgG1モノクローナル抗体であり、H鎖234、235と331番目のアミノ酸残基はそれぞれPhe、GluとSerに置換されている。アニフロルマブは、マウスミエローマ(NS0)細胞により産生される。アニフロルマブは、447個のアミノ酸残基からなるH鎖(γ1鎖)2本及び215個のアミノ酸残基からなるL鎖(κ鎖)2本で構成される糖タンパク質(分子量:約148,000)である。
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
0.8mL[1キット(注射針(27G)付きオートインジェクター×1)]
1) 社内資料:D3465C00002試験(APFS/AI PK比較試験)(2026年2月19日承認、CTD2.7.2.2)
2) 社内資料:D3465C00001試験(TULIP SC試験):母集団薬物動態解析(2026年2月19日承認、CTD2.7.2.3)
3) 社内資料:D3465C00001試験(TULIP SC試験)(2026年2月19日承認、CTD2.7.6.2.3)
4) 上羽岳志他:日薬理誌,2022;157(4):271-279.
5) Peng L, et al. MAbs. 2015;7(2):428-39.
6) Riggs JM, et al. Lupus Science & Medicine 2018;5:1-11.
7) Delaney TA, et al. J Immunol. 2016;197(1):42-50.
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