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劇薬
処方箋医薬品注)
通常、成人にはオシメルチニブとして80mgを1日1回経口投与する。ただし、術後補助療法の場合は、投与期間は36カ月間までとする。なお、患者の状態により適宜減量する。
副作用
程度
処置
間質性肺疾患/肺臓炎
-
本剤の投与を中止する。
*放射線肺臓炎
*Grade1
*患者の状態に応じて、本剤の投与を継続又は休薬する。
*Grade2
*Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。4週間以内にGrade1以下に回復した場合、必要に応じて本剤の減量を考慮し、投与を再開する。4週間以内にGrade1以下に回復しない場合及び再開後に再発した場合は、本剤の投与を中止する。
*Grade3以上
*本剤の投与を中止する。
QT間隔延長
500msecを超えるQTc値が認められる
481msec未満又はベースラインに回復するまで本剤を休薬する。481msec未満又はベースラインに回復した後、本剤を減量し、投与を再開する。3週間以内に回復しない場合は本剤の投与を中止すること。
重篤な不整脈の症状/兆候を伴うQT間隔延長
その他の副作用
Grade3以上
Grade2以下に改善するまで本剤を休薬する。Grade2以下に回復した後、必要に応じて本剤の減量を考慮し、投与を再開する。3週間以内にGrade2以下に回復しない場合は本剤の投与を中止すること。
GradeはCTCAE(Common Terminology Criteria for Adverse Events)ver.4.0に基づく。
間質性肺疾患が増悪し、死亡に至る可能性がある。,,,
*臨床試験では、化学放射線療法後の症候性放射線肺臓炎は除外されていた。,,
QT間隔延長が起こるおそれがある。,
血漿中濃度が上昇するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。ラットにおいてAUC比較で臨床曝露量に相当する用量から胚死亡、胎児重量の減少、胎児及び出生児の生存率低下、並びに成長抑制が認められている。また、ラットにおいてAUC比較で臨床曝露量未満に相当する用量から卵巣の黄体変性、子宮及び腟の上皮菲薄化、炎症又は変性、並びに雌受胎能への影響が認められている。,
授乳しないことが望ましい。本剤又は本剤の代謝物がヒトの母乳中に移行するかどうかは不明であるが、動物実験(ラット)で授乳中の母動物へ本剤を投与した際、本剤及び本剤の代謝物が授乳された児に検出され、成長及び生存への悪影響が認められている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
副作用があらわれやすいので、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に高齢者では生理機能が低下していることが多い。
CYP3A誘導剤
本剤の効果が減弱するおそれがあるので、CYP3A誘導作用のない薬剤への代替を考慮すること。
左記薬剤のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝が亢進し、血中濃度が低下する可能性がある。
P-gpの基質となる薬剤
副作用の発現が増強されるおそれがあるので、患者の状態をよく観察して、副作用の発現に十分注意すること。
本剤のP-gp阻害作用により、左記薬剤の血中濃度が増加する可能性がある。
BCRPの基質となる薬剤
本剤のBCRP阻害作用により、左記薬剤の血中濃度が増加する可能性がある。
QT間隔延長を起こすことが知られている薬剤
QT間隔延長を増強するおそれがある。
本剤及びこれらの薬剤はいずれもQT間隔を延長させるおそれがあるため、併用により作用が増強するおそれがある。
*異常が認められた場合には投与中止、ステロイド治療等の適切な処置を行うこと。,,,
ALT、AST、ビリルビン等の上昇を伴う肝機能障害があらわれることがある。
10%以上
10%未満1%以上
1%未満
頻度不明
皮膚
発疹・ざ瘡等(40.8%)、皮膚乾燥・湿疹等(26.2%)、爪の障害(爪囲炎を含む)(30.6%)、そう痒症(13.6%)
脱毛、手掌・足底発赤知覚不全症候群、皮膚剥脱、じん麻疹
皮膚潰瘍、多毛症、爪痛、皮膚疼痛、皮膚変色、皮膚感染、皮脂欠乏性湿疹、過角化、光線過敏性反応、毛細血管拡張症、蜂巣炎、皮膚反応、黄色板腫
毛髪障害、毛質異常、皮膚嚢腫、斑、裂傷、皮膚擦過傷、メラノサイト性母斑、皮膚血管炎
消化器
下痢(38.7%)、口内炎(23.6%)
嘔吐、食欲減退、便秘、口内乾燥、腹痛、消化不良
口唇炎、舌痛、腹部膨満、腹部不快感、胃食道逆流性疾患、嚥下障害、口腔咽頭痛、鼓腸、心窩部不快感、胃腸炎
口唇びらん、口腔知覚不全、食道痛、呼気臭、便意切迫、肛門周囲痛、痔出血
血液
リンパ球減少症
活性化部分トロンボプラスチン時間延長、内出血発生の増加傾向、播種性血管内凝固、血球減少症、脾臓梗塞
神経
味覚異常、頭痛
末梢性ニューロパチー、末梢性感覚ニューロパチー、脳梗塞、めまい、回転性めまい、異常感覚、感覚鈍麻
振戦、体位性めまい、記憶障害、構語障害、知覚過敏
眼
眼乾燥、結膜炎、霧視
眼瞼炎、角膜炎、白内障、流涙増加、眼刺激、羞明、視力低下、視力障害、眼そう痒症、眼精疲労、眼感染
黄斑浮腫、網膜出血、夜盲、眼の異物感
呼吸器
鼻乾燥、鼻出血、咳嗽
呼吸困難、気管支炎、肺感染、ウイルス性上気道感染、肺塞栓症、インフルエンザ、鼻漏、鼻の炎症、咽頭炎、気胸、湿性咳嗽、発声障害、鼻炎、咽喉乾燥、喉頭痛、しゃっくり、労作性呼吸困難
細菌性肺炎、鼻粘膜障害、咽頭出血、咽頭潰瘍、気縦隔症、胸膜炎
循環器
駆出率減少
非心臓性胸痛、動悸
房室ブロック
腎臓
クレアチニン増加
頻尿、尿路感染、腎機能障害、血尿、排尿困難、膀胱炎
腎結石症
全身
疲労、無力症、末梢性浮腫
発熱、四肢膿瘍、顔面浮腫、倦怠感
悪寒、ほてり
筋骨格系
筋痙縮、筋肉痛、四肢痛、関節痛
背部痛、筋骨格硬直、頚部痛
筋骨格痛、足変形、骨盤痛
感染症
耳感染
外耳炎、乳頭炎
代謝及び栄養障害
低カリウム血症
高カリウム血症、脱水、高血糖、低リン酸血症、高コレステロール血症
精神障害
うつ病、錯乱状態、幻覚、易刺激性
血管障害
深部静脈血栓症、高血圧
静脈炎
泌尿器・生殖器
外陰腟痛
その他
体重減少、ALP増加、血中クレアチンホスホキナーゼ増加
低アルブミン血症、低カルシウム血症、低ナトリウム血症、アミラーゼ増加
高リパーゼ血症、血中コレステロール増加
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。
国内で実施したEGFRチロシンキナーゼ阻害剤に抵抗性のEGFR T790M変異陽性の手術不能又は再発非小細胞肺癌患者を対象とした使用成績調査(全例調査)における多変量解析(主要解析)の結果、間質性肺疾患の病歴、ニボルマブ前治療歴は間質性肺疾患の発現因子となることが示唆されている。
国際共同第I/II相試験(AURA試験)の第I相部分において、外国人進行非小細胞肺癌患者(11例)に本剤80mgを単回経口投与したとき、オシメルチニブの吸収は緩徐であり、最高血漿中濃度到達時間(tmax)は中央値で約6時間(範囲:2~24時間)であり、終末相における消失半減期は平均で48.6時間(標準偏差:6.5時間)であった。なお、本剤投与時のオシメルチニブの最高血漿中濃度(Cmax)及び投与後0時間から72時間までの血漿中濃度時間曲線下面積(AUC(0-72))は20~240mg注2)の用量範囲で用量に比例して増加した。外国人進行非小細胞肺癌患者に本剤80mgを単回経口投与したときのオシメルチニブの血漿中濃度推移及び薬物動態パラメータは以下の通りである1)。
Cmax(nM)
tmax(h)a
AUC(nM・h)b
t1/2(h)b
247.2±173.6
6(2.07~23.83)
12170±7340
48.6±6.5
Cmax 最高血漿中濃度tmax 最高血漿中濃度到達時間AUC 投与後0時間から無限大時間までの血漿中濃度時間曲線下面積t1/2 終末相における消失半減期a 中央値(範囲)b n=9
国際共同第I/II相試験(AURA試験)の第II相部分において、日本人進行非小細胞肺癌患者(32例)に本剤80mgを1日1回反復経口投与したとき、オシメルチニブの吸収は緩徐であり、最高血漿中濃度到達時間(tss,max)は中央値で約6時間(範囲:2~11時間)であった。日本人進行非小細胞肺癌患者に本剤80mgを反復経口投与したときのオシメルチニブの血漿中濃度推移並びにオシメルチニブ及びその活性代謝物(AZ5104及びAZ7550)の薬物動態パラメータは以下の通りである1)。
Css,max(nM)
tss,max(h)a
AUCss(nM・h)
オシメルチニブ
782.4±333
6(2~11.05)
14980±6809
AZ5104
80.43±46.83
6.04(0~23.93)
1619±972.3
AZ7550
60.75±17.09
8(0~11.95)
1260±378.5
Css,max 定常状態における最高血漿中濃度tss,max 定常状態における最高血漿中濃度到達時間AUCss 定常状態における投与間隔での血漿中濃度時間曲線下面積a 中央値(範囲)
健康被験者(10例)に本剤80mgを単回経口投与及び14Cで標識した本剤100µgを単回静脈内投与したとき、オシメルチニブの絶対バイオアベイラビリティは約70%であった2)(外国人データ)。
進行非小細胞肺癌患者(34例)に本剤80mgを高脂肪食摂取後に単回経口投与したとき、オシメルチニブのAUC及びCmaxに食事による影響は認められなかった3)(外国人データ)。
国際共同第I/II相試験(AURA試験)の第I相部分において、外国人進行非小細胞肺癌患者(11例)に本剤80mgを単回経口投与したときのオシメルチニブの定常状態におけるみかけの分布容積は約1200Lであり、全身の組織に広く分布することが示唆された1)。In vitro試験において、オシメルチニブの血漿蛋白結合率は約95%であった4)。
In vitro試験において、オシメルチニブの代謝には主にCYP3A4及びCYP3A5が関与することが示唆された5)。血漿中に2種の活性代謝物(AZ5104及びAZ7550:ともにN-脱メチル体。ただし、代謝部位が異なる)が認められたが、これら代謝物の曝露量はオシメルチニブの約10%であった1)。ヒトの尿及び糞便には12種以上の成分が検出されたが、そのうちの5種の成分が投与量の1%以上の割合で存在しており、オシメルチニブ(1.9%)、AZ5104(6.6%)及びAZ7550(2.7%)が含まれていた6)(外国人データ)。
健康被験者に14Cで標識した本剤20mgを単回経口投与したとき、84日間までに放射能(投与量の67.8%)は主に糞便中に未変化体又は代謝物として排泄され、尿中排泄率は約14.2%であった。尿中に排泄された未変化体は投与量の2%未満であった5)(外国人データ)。
肝機能が正常な進行固形癌患者(10例)、軽度(Child-Pugh分類A)及び中等度(Child-Pugh分類B)の肝機能障害を有する進行固形癌患者(それぞれ7例及び5例)に本剤80mgを単回経口投与したとき、オシメルチニブのCmax及びAUCは軽度肝機能障害者で肝機能正常者のそれぞれ51%(90%信頼区間:37%~72%)及び63%(90%信頼区間:47%~85%)、中等度肝機能障害者で肝機能正常者のそれぞれ61%(90%信頼区間:42%~89%)及び68%(90%信頼区間:50%~94%)であり、肝機能正常者に比べ軽度及び中等度肝機能障害者においてオシメルチニブの曝露量が高値を示すことはなかった7)(外国人データ)。
腎機能が正常(クレアチニンクリアランスが90mL/min以上)な進行固形癌患者(8例)及び重度(クレアチニンクリアランスが30mL/min未満)の腎機能障害を有する進行固形癌患者(7例:透析患者は含まれていない)に本剤80mgを単回経口投与したとき、オシメルチニブのCmax及びAUCは腎機能正常者に比べ重度腎機能障害者においてそれぞれ19%(90%信頼区間:-31%~107%)及び85%(90%信頼区間:-6%~264%)高値を示した8)(外国人データ)。
進行非小細胞肺癌患者(41例)に本剤80mg/日を強力なCYP3A誘導剤であるリファンピシン(600mg/日を21日間投与)と併用投与したとき、オシメルチニブのAUCssは78%(90%信頼区間:76%~81%)、Css,maxは73%(90%信頼区間:70%~76%)低下した9)(外国人データ)。
進行非小細胞肺癌患者(24例)を対象に本剤80mgをP-gpの基質であるフェキソフェナジン(120mg)と併用して単回投与したとき、フェキソフェナジンのAUC及びCmaxはそれぞれ56%(90%信頼区間:35%~79%)及び76%(90%信頼区間:49%~108%)増加した。また、本剤80mg/日を反復投与した後、フェキソフェナジン(120mg)を併用投与したとき、フェキソフェナジンのAUC及びCmaxはそれぞれ27%(90%信頼区間:11%~46%)及び25%(90%信頼区間:6%~48%)増加した10)(外国人データ)。,
進行非小細胞肺癌患者(44例)を対象に本剤80mg/日を反復投与した後、BCRPの基質であるロスバスタチン(20mg)を併用投与したとき、ロスバスタチンのAUC及びCmaxはそれぞれ35%(90%信頼区間:15%~57%)及び72%(90%信頼区間:46%~103%)増加した11)(外国人データ)。,
国際共同第II相試験(AURA2試験)において、本剤を80mgの用量で1日1回反復投与された210例の進行非小細胞肺癌患者において本剤がQT間隔に及ぼす影響を評価した。単回投与時及び反復投与後の定常状態時にデジタルECGを頻回測定し、血漿中未変化体濃度とQT間隔との関連性を評価した。血漿中未変化体濃度とQTc間隔との関係を解析したところ、本剤の投与に起因するQTc間隔の延長は平均で14ms、その90%信頼区間の上限は16msと予測された14)。
EGFRチロシンキナーゼ阻害剤による治療後に病勢進行したEGFR T790M変異注3)陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌患者注4)419例(本剤群279例、化学療法群140例)(日本人63例[本剤群41例、化学療法群22例])を対象として、本剤80mgと化学療法(ペメトレキセドナトリウム水和物及び白金系抗悪性腫瘍剤の併用投与)の有効性及び安全性を比較する国際共同第III相非盲検無作為化試験が実施された。主要評価項目である主治医判定による無増悪生存期間(中央値[95%信頼区間])の結果は、本剤群で10.1[8.3~12.3]カ月、化学療法群で4.4[4.2~5.6]カ月であった(ハザード比[95%信頼区間]:0.30[0.23~0.41]、p<0.001)(2016年4月15日カットオフデータに基づく集計)。
安全性評価対象症例279例(日本人41例を含む)中236例(84.6%)に副作用が認められ、主な副作用は、発疹・ざ瘡等87例(31.2%)、下痢86例(30.8%)、爪の障害(爪囲炎を含む)63例(22.6%)、皮膚乾燥・湿疹等53例(19.0%)等であった。また、日本人集団では41例中39例(95.1%)に副作用が認められ、主な副作用は、爪の障害(爪囲炎を含む)20例(48.8%)、下痢14例(34.1%)、発疹・ざ瘡等14例(34.1%)、間質性肺疾患3例(7.3%)等であった。(2016年9月までの集計)
化学療法歴のないEGFR遺伝子の活性型変異注5)陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌患者注6)556例(本剤群279例、標準的な治療群277例)(日本人120例[本剤群65例、標準的な治療群55例])を対象として、本剤80mgと標準的な治療(ゲフィチニブ又はエルロチニブ塩酸塩)の有効性及び安全性を比較する国際共同第III相二重盲検無作為化試験が実施された。主要評価項目である主治医判定による無増悪生存期間(中央値[95%信頼区間])の結果は、本剤群で18.9[15.2~21.4]カ月、標準的な治療群で10.2[9.6~11.1]カ月であった(ハザード比[95%信頼区間]:0.46[0.37~0.57]、p<0.0001)(2017年6月12日カットオフデータに基づく集計)。
安全性評価対象症例279例(日本人65例を含む)中253例(90.7%)に副作用が認められ、主な副作用は、発疹・ざ瘡等152例(54.5%)、下痢138例(49.5%)、皮膚乾燥・湿疹等93例(33.3%)、爪の障害(爪囲炎を含む)91例(32.6%)等であった。また、日本人集団では65例中64例(98.5%)に副作用が認められ、主な副作用は、発疹・ざ瘡等45例(69.2%)、下痢37例(56.9%)、爪の障害(爪囲炎を含む)35例(53.8%)、間質性肺疾患8例(12.3%)等であった。(効能・効果の一部変更承認時)
病理病期IB~IIIA期注7)(本邦では病理病期II~IIIA期の患者のみが組み入れられた)のEGFR遺伝子変異注5)陽性の非小細胞肺癌の術後患者注8)682例を対象として、本剤80mgとプラセボの有効性及び安全性を比較する国際共同第III相二重盲検無作為化試験が実施された。事前に治験実施計画書に規定されていない時点の解析注9)であるが、主要評価項目であるII~IIIA期注10)の患者における主治医判定による無病生存期間の結果は、下表のとおりであった。
2020年1月17日データカットオフの解析
2021年2月1日データカットオフの解析
本剤群
プラセボ群
症例数(日本人症例数)
233(46)
237(53)
イベント数
26
130
48
154
無病生存期間(月)
(中央値[95%信頼区間])
到達せず
[38.8、算定不能]
19.6
[16.6、24.5]
49.9
[49.5、算定不能]
21.9
[16.6、27.5]
ハザード比a
[95%信頼区間]
0.17[0.12、0.23]
0.18[0.14、0.25]
a 人種(アジア人、アジア人以外)、変異型(Ex19del、L858R)及び病理病期(II期、IIIA期)で層別化した
安全性評価対象症例337例(日本人46例を含む)中308例(91.4%)に副作用が認められ、主な副作用は、下痢135例(40.1%)、爪囲炎83例(24.6%)、皮膚乾燥71例(21.1%)、そう痒症60例(17.8%)、口内炎53例(15.7%)、ざ瘡様皮膚炎35例(10.4%)等であった。また、日本人集団では46例中45例(97.8%)に副作用が認められ、主な副作用は、下痢21例(45.7%)、爪囲炎21例(45.7%)、皮膚乾燥19例(41.3%)、口内炎13例(28.3%)、ざ瘡様皮膚炎12例(26.1%)、間質性肺疾患6例(13.0%)等であった。(2021年2月1日カットオフデータに基づく集計)
化学療法歴のないEGFR遺伝子の活性型変異注5)陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌患者注6)557例(本剤併用群279例、本剤単独群278例)(日本人94例[本剤併用群47例、本剤単独群47例])を対象として、本剤80mg及び化学療法(ペメトレキセドナトリウム水和物及び白金系抗悪性腫瘍剤)注11)の併用治療と本剤80mgによる単独治療の有効性及び安全性を比較する国際共同第III相非盲検無作為化試験が実施された。主要評価項目である主治医判定による無増悪生存期間(中央値[95%信頼区間])の結果は、本剤併用群で25.5[24.7~算出不能]カ月、本剤単独群で16.7[14.1~21.3]カ月であった(ハザード比[95%信頼区間]:0.62[0.49~0.79]、p<0.0001)(2023年4月3日カットオフデータに基づく集計)。
安全性評価対象症例のうち、本剤併用群の276例(日本人47例を含む)中241例(87.3%)に副作用が認められ、主な副作用は、下痢85例(30.8%)、発疹・爪囲炎 各62例(22.5%)、口内炎56例(20.3%)等であった。また、日本人集団では47例中46例(97.9%)に副作用が認められ、主な副作用は、下痢29例(61.7%)、爪囲炎28例(59.6%)、口内炎27例(57.4%)、間質性肺疾患5例(10.6%)等であった。本剤単独群の275例(日本人46例を含む)中241例(87.6%)に副作用が認められ、主な副作用は、下痢94例(34.2%)、爪囲炎71例(25.8%)、皮膚乾燥59例(21.5%)等であった。また、日本人集団では46例中全例に副作用が認められ、主な副作用は、下痢31例(67.4%)、爪囲炎28例(60.9%)、口内炎23例(50.0%)、間質性肺疾患2例(4.3%)等であった(2023年4月3日カットオフデータに基づく集計)。,
*根治的化学放射線療法注12)後に病勢進行が認められなかった切除不能な局所進行のEGFR遺伝子変異注5)陽性の非小細胞肺癌患者216例(本剤群143例、プラセボ群73例)(日本人30例[本剤群23例、プラセボ群7例])を対象として、化学放射線療法終了後42日以内に本剤80mg又はプラセボを投与した場合の有効性及び安全性を比較する国際共同第III相二重盲検無作為化試験が実施された。主要評価項目である盲検下独立中央判定による無増悪生存期間(中央値[95%信頼区間])の結果は、本剤群で39.13[31.51~算出不能]カ月、プラセボ群で5.55[3.71~7.43]カ月であった(ハザード比[95%信頼区間]:0.16[0.10~0.24]、p<0.001、有意水準[両側]0.05)(2024年1月5日カットオフデータに基づく集計)。
*
*安全性評価対象症例143例(日本人23例を含む)中115例(80.4%)に副作用が認められ、主な副作用は、下痢30例(21.0%)、発疹29例(20.3%)、爪囲炎21例(14.7%)、皮膚乾燥・そう痒症・白血球数減少各15例(10.5%)、等であった。また、日本人集団では23例中21例(91.3%)に副作用が認められ、主な副作用は、発疹8例(34.8%)、下痢・爪囲炎各7例(30.4%)等であった。(2024年1月5日カットオフデータに基づく集計)
本剤は、活性型変異(L858R等)を有するEGFRチロシンキナーゼ並びに活性型変異及びT790M変異を有するEGFRチロシンキナーゼに対して阻害作用を示すことにより、EGFR遺伝子変異を有する腫瘍の増殖を抑制すると考えられている20)。
本剤は、EGFR活性型変異を有する非小細胞肺癌(NSCLC)由来PC9細胞株(Ex19del)、EGFR活性型変異及びT790M変異を有するNSCLC由来H1975(L858R/T790M)及びPC9VanR(Ex19del/T790M)細胞株の増殖を抑制した21)。
本剤は、EGFR活性型変異を有するNSCLC由来H3255(L858R)及びPC9細胞株、並びにH1975及びPC9VanR細胞株を皮下移植したヌードマウスにおいて、腫瘍増殖抑制作用を示した22)。また、EGFR活性型変異及びT790M変異を肺で発現させたトランスジェニックマウスにおいて、腫瘍増殖抑制作用を示した23)。さらに、本剤は、PC9細胞株を脳内24)及び軟膜腔25)に移植したヌードマウスにおいて、腫瘍増殖抑制作用を示した。
オシメルチニブメシル酸塩(Osimertinib Mesilate)(JAN)
N-(2-{[2-(Dimethylamino)ethyl](methyl)amino}-4-methoxy-5-{[4-(1-methyl-1H-indol-3-yl)pyrimidin-2-yl]amino}phenyl)prop-2-enamide monomethanesulfonate
C28H33N7O2・CH4O3S
595.71
本品は白色~褐色の粉末である。
28錠[14錠(PTP)×2]
14錠[14錠(PTP)×1]
1) 社内資料:非小細胞肺癌患者を対象とした国際共同第I/II相試験(AURA試験)及び国際共同第II相試験(AURA2試験)で認められた体内動態, 2015
2) Vishwanathan K, et al. Clin Pharmacol Drug Dev. 2019;8(2):198-207
3) Vishwanathan K, et al. J Clin Pharmacol. 2018;58(4) 474-484
4) 社内資料:オシメルチニブのヒト血漿蛋白結合率, 2016
5) Dickinson PA, et al. Drug Metab Dispos 2016;44(8):1201-1212
6) 社内資料:ヒトに[14C]-オシメルチニブを投与したマスバランス試験, 2015(2016年3月28日承認、CTD2.7.2.2.2.1.3)
7) Grande E, et al. J Pharmacol Exp Ther 2019;369(2):291-299
8) Vishwanathan K, et al. Pharmacol Res Perspect. 2020;8(4): e00613. DOI: 10.1002/prp2.613
9) Vishwanathan K, et al. Br J Clin Pharmacol. 2018;84(6):1156-1169
10) Calvo E, et al. J Clin Pharmacol. 2019;59(8):1099-1109
11) Harvey RD, et al. Br J Clin Pharmacol. 2018;84(12):2877-2888
12) 社内資料:CYPに対する誘導作用[in vitro試験], 2014(2016年3月28日承認、CTD2.6.4.7.5)
13) 社内資料:P-gp及びBCRPの関与[in vitro試験], 2013(2016年3月28日承認、CTD2.6.4.7.6.1)
14) 社内資料:血漿中濃度とQT間隔との関連性, 2015(2016年3月28日承認、CTD 2.7.2.3.5.2.3)
15) Mok TS, et al. N Engl J Med. 2017;376(7):629-640
16) Soria JC, et al. N Engl J Med. 2018;378(2):113-125
17) Wu YL, et al. N Engl J Med. 2020;383(18):1711-1723
18) Planchard D, et al. N Engl J Med. 2023;389(21):1935-1948
19) *Lu S, et al. N Engl J Med. 2024;391(7):585-597
20) Cross DA, et al. Cancer Discov. 2014;4(9):1046-1061
21) 社内資料:In vitroにおける細胞増殖抑制作用, 2014(2016年3月28日承認、CTD2.6.2.2.1.6)
22) 社内資料:EGFR依存性腫瘍異種移植モデルにおける抗腫瘍作用, 2013~2014(2016年3月28日承認、CTD2.6.2.2.2.1)
23) 社内資料:EGFRm/T790M変異を有するトランスジェニックモデルにおける抗腫瘍作用, 2012(2016年3月28日承認、CTD2.6.2.2.2.5)
24) 社内資料:脳転移異種移植モデルにおける抗腫瘍作用, 2014(2016年3月28日承認、CTD2.6.2.2.2.6)
25) Nanjo S, et al. Oncotarget. 2016;7(4):3847-3856
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