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処方箋医薬品注)
本剤に感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、ミクロコッカス属、モラクセラ属、コリネバクテリウム属、クレブシエラ属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、インフルエンザ菌、ヘモフィルス・エジプチウス(コッホ・ウィークス菌)、シュードモナス属、緑膿菌、バークホルデリア・セパシア、ステノトロホモナス(ザントモナス)・マルトフィリア、アシネトバクター属、アクネ菌
眼瞼炎、涙嚢炎、麦粒腫、結膜炎、瞼板腺炎、角膜炎(角膜潰瘍を含む)、眼科周術期の無菌化療法
通常、1回1滴、1日3回点眼する。なお、症状により適宜増減する。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
紅斑、発疹、呼吸困難、血圧低下、眼瞼浮腫等の症状が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
1%未満
頻度不明
眼
眼刺激、眼痛
びまん性表層角膜炎等の角膜障害、眼瞼炎、結膜炎、眼のそう痒感
皮膚
そう痒、発疹、蕁麻疹
患者に対し以下の点に注意するよう指導すること。・薬液汚染防止のため、点眼のとき、容器の先端が直接目に触れないように注意すること。・他の点眼剤を併用する場合には、少なくとも5分以上間隔をあけてから点眼すること。・遮光して保存すること。
外眼部細菌感染症患者286例を対象に、0.3%オフロキサシン点眼液、0.5%オフロキサシン点眼液(1回2滴、1日4回)注1)又は0.3%ミクロノマイシン硫酸塩点眼液(1回2滴、1日4回)を原則3日以上(症状消失後2日まで。ただし、原則として2週間を超えない)点眼した結果、累積有効率(有効以上※)は0.3%オフロキサシン点眼液群98.5%(66/67例)、0.5%オフロキサシン点眼液群97.5%(79/81例)、0.3%ミクロノマイシン硫酸塩点眼液群89.6%(69/77例)であり、0.3%オフロキサシン点眼液群は0.3%ミクロノマイシン硫酸塩点眼液群と比較し、有意に優れた臨床効果が認められた。また、0.3%オフロキサシン点眼液群の疾患別及び有効菌種別臨床効果は表1及び表2のとおりであった。0.3%オフロキサシン点眼液群において副作用は94例中2例(2.1%)に認められ、主な副作用はしみるであった3)。※眼感染症研究会制定基準(1982年)に従い評価。
疾患名
有効率※(%)〔有効以上〕
眼瞼炎
100.0(3/3)
涙嚢炎
麦粒腫
100.0(4/4)
結膜炎
98.2(55/56)
瞼板腺炎
100.0(2/2)
角膜炎
※複数の疾患を合併している場合は各々の疾患に1例として算入
菌種
ブドウ球菌属
100.0(41/41)
レンサ球菌属
100.0(5/5)
肺炎球菌
ミクロコッカス属
100.0(1/1)
モラクセラ属
コリネバクテリウム属
100.0(11/11)
クレブシエラ属
0.0(0/1)
セラチア属
プロテウス属
ヘモフィルス・エジプチウス(コッホ・ウィークス菌)
シュードモナス属
100.0(9/9)
緑膿菌
バークホルデリア・セパシア
100.0(6/6)
アシネトバクター属
※複数の菌種が検出された場合は各々の菌種に1例として算入
外眼部細菌感染症患者373例を対象に、0.3%オフロキサシン点眼液(1回2滴、1日4回)注2)又は0.3%ジベカシン点眼液(1回2滴、1日4回)を原則3日以上(症状消失後2日まで。ただし、原則として2週間を超えない)点眼した結果、0.3%オフロキサシン点眼液群の累積有効率(有効以上※)は99.3%(137/138例)であり、0.3%ジベカシン点眼液群の94.3%(115/122例)と比較し、臨床効果が優れている傾向が認められた。また、0.3%オフロキサシン点眼液群の疾患別及び有効菌種別臨床効果は表3及び表4のとおりであった。0.3%オフロキサシン点眼液群において副作用は178例中2例(1.1%)に認められ、いずれもしみるであった4)。※眼感染症研究会制定の評価判定基準(1985年)に準拠し評価。
100.0(13/13)
100.0(12/12)
99.0(101/102)
98.7(78/79)
100.0(18/18)
100.0(29/29)
インフルエンザ菌
100.0(8/8)
100.0(16/16)
アクネ菌
外眼部細菌感染症患者448例を対象に、0.3%オフロキサシン点眼液(1回1滴、1日3回)又は0.3%ミクロノマイシン硫酸塩点眼液(1回2滴、1日4回)を原則3日以上(症状消失後2日まで。ただし、原則として2週間を超えない)点眼した結果、0.3%オフロキサシン点眼液群の累積有効率(有効以上※)は93.0%(173/186例)であり、0.3%ミクロノマイシン硫酸塩点眼液群の85.2%(155/182例)と比較し、有意に優れた臨床効果が認められた。また、0.3%オフロキサシン点眼液群の疾患別及び有効菌種別臨床効果は表5及び表6のとおりであった。0.3%オフロキサシン点眼液群186例に副作用は認められなかった5)。※眼感染症研究会制定の評価判定基準(1985年)に準拠し評価。
82.9(29/35)
90.0(9/10)
95.0(113/119)
100.0(7/7)
角膜炎(角膜潰瘍を含む)
93.1(27/29)
92.6(112/121)
100.0(15/15)
83.3(15/18)
85.0(17/20)
85.7(6/7)
84.6(11/13)
眼手術患者367例を対象に、0.3%オフロキサシン点眼液を1日5回注3)、手術前2日間点眼した結果、全例とも術後感染はみられなかった。副作用は認められなかった6)。
主な作用機序はDNAジャイレース(トポイソメラーゼⅡ)活性及びトポイソメラーゼⅣ活性の阻害による細菌のDNA合成阻害である7)。抗菌作用は殺菌的でMIC濃度で溶菌が認められた8)。
オフロキサシンの抗菌スペクトラムは広範囲に及び、0.3%オフロキサシン点眼液はブドウ球菌属、肺炎球菌を含むレンサ球菌属、ミクロコッカス属、コリネバクテリウム属等のグラム陽性菌及び緑膿菌を含むシュードモナス属、インフルエンザ菌、ヘモフィルス・エジプチウス(コッホ・ウィークス菌)、モラクセラ属、セラチア属、クレブシエラ属、プロテウス属、アシネトバクター属等のグラム陰性菌並びに嫌気性菌であるアクネ菌等の眼感染症の起炎菌に対し、強い抗菌力を示す3),5),8)(in vitro)。
臨床分離株緑膿菌(IID-1210株)を接種して作成した家兎実験的角膜感染症に対し、オフロキサシン点眼液0.3%「わかもと」、タリビッド点眼液0.3%各50μLを、菌接種6時間後から2時間毎に1日6回3日間点眼し治療効果を検討した。その結果、オフロキサシン点眼液0.3%「わかもと」及びタリビッド点眼液0.3%は、いずれも角膜感染症状を抑制し、両剤の生物学的同等性が確認された9)。
オフロキサシン(Ofloxacin)
(3RS)-9-Fluoro-3-methyl-10-(4-methylpiperazin-1-yl)-7-oxo-2,3-dihydro-7H-pyrido[1,2,3-de][1,4]benzoxazine-6-carboxylic acid
C18H20FN3O4
361.37
本品は帯微黄白色~淡黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。本品は酢酸(100)に溶けやすく、水に溶けにくく、アセトニトリル又はエタノール(99.5)に極めて溶けにくい。本品の水酸化ナトリウム試液溶液(1→20)は旋光性を示さない。本品は光によって変色する。融点:約265℃(分解)
外箱開封後は、遮光して保存すること。
プラスチック点眼容器:5mL×5本、5mL×10本
1) 福田正道,他:日本眼科紀要.1986;37:823-828
2) 三井幸彦,他:あたらしい眼科.1993;10:83-86
3) 三井幸彦,他:眼科臨床医報.1985;79:1718-1736
4) 三井幸彦,他:眼科臨床医報.1986;80:1813-1828
5) 三井幸彦,他:日本眼科紀要.1986;37:1115-1140
6) 田村修,他:眼科臨床医報.1986;80:1104-1116
7) Kato, J.,et al.:Cell.1990;63:393-404
8) 西野武志,他:Chemotherapy.1984;32(Supp.1):62-82
9) 社内資料:生物学的同等性試験
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