当ウェブサイトを快適にご覧いただくには、ブラウザのJavaScript設定を有効(オン)にしていただく必要がございます。
処方箋医薬品注)
脳血管撮影、胸部血管撮影、腹部血管撮影、四肢血管撮影、ディジタルX線撮影法による静脈性血管撮影、ディジタルX線撮影法による動脈性血管撮影、コンピューター断層撮影における造影、静脈性尿路撮影
心臓血管撮影、胸部血管撮影、腹部血管撮影、四肢血管撮影、ディジタルX線撮影法による静脈性血管撮影、ディジタルX線撮影法による動脈性血管撮影、コンピューター断層撮影における造影、静脈性尿路撮影
心臓血管撮影、胸部血管撮影、腹部血管撮影、静脈性尿路撮影
通常、成人1回下記量を使用する。なお、年齢、体重、症状、目的により適宜増減する。また、複数回投与する場合は、総使用量は250mLまでとする。
撮影の種類
イオメロン300注
イオメロン350注
イオメロン400注
脳血管撮影
5~15mL
―
心臓血管撮影
心腔内撮影
20~50mL
20~40mL
冠状動脈撮影
3~10mL
3~8mL
胸部血管撮影
5~50mL
腹部血管撮影
5~60mL
四肢血管撮影
10~80mL
ディジタルX線撮影法による静脈性血管撮影
10~50mL
ディジタルX線撮影法による動脈性血管撮影
3~40mL
コンピューター断層撮影における造影
40~100mL
投与するときは、適宜点滴静注等とする。
投与するときは、適宜点滴静注等とする。肝臓領域のダイナミックコンピューター断層撮影における造影の場合には、体重に応じて1.8mL/kgを静脈内投与することができる(最大投与量は135mLとする)。
静脈性尿路撮影
30~100mL
50mL
投与するときは、静注とする。
350注製剤による肝臓領域のダイナミックコンピューター断層撮影時の体重別の投与量は下表を参照すること。
体重(kg)
投与量(mL)
<56
40~100
体重56~75kgにおいては1.8mL/kgを上限とする。
60
108(体重比用量1.8mL/kg)
65
117(体重比用量1.8mL/kg)
70
126(体重比用量1.8mL/kg)
75
135(体重比用量1.8mL/kg)
75<
135
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。副作用の発現頻度が高いとの報告がある。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。血行動態を悪化させ、心機能を悪化させることがある。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。類薬で血液のゲル状変化をきたし死亡したとの報告がある。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。類薬で尿蛋白と結合し、尿細管を閉塞させたとの報告がある。,
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。血中カルシウム低下により、症状が悪化するおそれがある。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。やむを得ず検査を実施する場合には静脈確保の上、フェントラミンメシル酸塩等のα遮断薬及びプロプラノロール塩酸塩等のβ遮断薬の十分な量を用意するなど、これらの発作に対処できるよう十分な準備を行い、慎重に投与すること。血圧上昇、頻脈、不整脈等の発作が起こるおそれがある。
,,,,
脱水症状を悪化させるおそれがある。
血行動態を悪化させることがある。
腎機能を悪化させることがある。,
甲状腺内のヨード濃度が高くなり、甲状腺機能を変化させ症状を悪化させるおそれがある。
本剤投与前後にはガイドライン等を参考にして十分な輸液を行うこと。症状が悪化するおそれがある。,,
心肺停止等の報告があり、症状を悪化させるおそれがある。
脳血管障害、痙攣等を起こすおそれがある。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。造影剤の主要排泄経路は腎臓であり、排泄遅延と腎機能を悪化させることがある。,,,
腎機能が悪化するおそれがある。,,,
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。症状が悪化するおそれがある。
肝機能が悪化するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、診断上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤投与の際にはX線照射を伴う。
診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物(ラット、静脈内投与)で乳汁中への移行が報告されている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。本剤は主として腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続するおそれがある。,,
ヨード造影剤で乳酸アシドーシスがあらわれたとの報告がある。本剤を使用する場合は、ビグアナイド系糖尿病用剤の投与を一時的に中止する等の適切な処置を行うこと。
ビグアナイド系糖尿病用剤の腎排泄が減少し、血中濃度が上昇すると考えられている。
ショック(遅発性を含む)(頻度不明)により失神、意識消失、呼吸困難、呼吸停止、心停止等の症状を起こすことがある。また、軽度の過敏症状も重篤な症状に進展することがあるので、観察を十分に行うこと。,,,,,,,
呼吸困難、咽・喉頭浮腫等のアナフィラキシー(遅発性を含む)(頻度不明)があらわれることがある。,,,,,,,,
,,,,,,,,,
AST、ALT、γ-GTP上昇等の肝機能障害、黄疸があらわれることがある。,
一過性あるいは永続性の脳循環不全(脳虚血)(頻度不明)があらわれることがある。
ショックを伴わない意識障害(頻度不明)、失神(頻度不明)があらわれることがあるので、検査終了後も意識レベル等の観察を十分に行うこと。
急性腎障害(0.04%)を起こすことがある。,,,,
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)、急性汎発性発疹性膿疱症(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、発熱、紅斑、小膿疱、そう痒感、眼充血、口内炎等の症状が認められた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。
本剤が脳血管外に漏出し、意識障害、麻痺、失語、皮質盲等の中枢神経症状があらわれることがあるので投与量は必要最小限とし、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
0.1~1.5%未満
0.1%未満
頻度不明
過敏症
発疹、そう痒、じん麻疹
発赤、膨疹
精神神経系
頭痛、めまい感
振戦、羞明、失語症
ふらふら感、眠気(傾眠)、不安(不穏)、脱力、健忘、言語障害、一過性盲等の視力障害
消化器
悪心、嘔吐
口渇、下痢
腹痛、食欲不振、唾液増加、口腔内不快感、口内炎
循環器
血圧低下、血圧上昇
ST低下、徐脈、期外収縮、動悸
頻脈、不整脈、心不全、顔面蒼白、チアノーゼ
呼吸器
くしゃみ
呼吸困難、鼻炎、咳嗽
喘鳴、嗄声、咽喉頭不快感
内分泌系
甲状腺機能低下症
その他
顔面潮紅、血中カリウム増加、胸痛、倦怠感、悪寒、味覚・嗅覚異常
背部痛、発熱、熱感、多汗
BUN増加、血清クレアチニン増加、無尿、浮腫、しびれ感、血管痛、しゃっくり、結膜炎、流涙、眼の異常
甲状腺機能検査等の放射性ヨードによる診断が必要な場合には、本剤の投与前に実施すること。また、本剤投与後1ヵ月間は放射性ヨードによる検査を実施しないこと。
投与後は十分に水分補給を行い、造影剤の速やかな排泄を促すこと。,
健康成人男子10名に、イオメプロール400mgI/mLの40mL又は80mL注1) を10mL/minの速度で単回静脈内投与を行った場合、血漿中ヨード濃度推移はほぼ投与量に比例して推移し、投与終了後2相性の消失を示した。血漿中消失半減期はt1/2α(分布相)が22.3分、t1/2β(排泄相)が1.95時間であった。また、分布容積Vcは0.11L/kg、総クリアランスは99.0mL/minであった1) 。
t1/2α(min)
t1/2β(hr)
Vc(L/kg)
Vd(L/kg)
CL(mL/min)
22.33±6.79
1.95±0.15
0.11±0.02
0.24±0.05
99.03±21.22
(Mean±S.D., n=10 健康成人男子)
健康成人男子10名に、イオメプロール400mgI/mLの40mL又は80mL注2) を10mL/minの速度で単回静脈内投与を行った場合、投与終了後4時間までに投与量の80.0%が、24時間までに97.5%が未変化体として尿中に排泄された1) 。
腎機能の正常な健康成人(GFR注3) >100mL/min/1.73m2)6例、軽度(GFR注3) 51-75mL/min/1.73m2)6例、中等度(GFR注3) 26-50mL/min/1.73m2)6例、及び重度腎機能障害患者(GFR注3) <25mL/min/1.73m2)4例にイオメプロール400mgI/mLを50mL単回静脈内投与し、血漿中、尿中イオメプロール濃度を測定した。イオメプロール投与後の血漿中イオメプロール濃度推移及び薬物動態パラメータは下記のとおりであった。腎機能障害患者では、健康成人と比較して腎機能障害の程度が高くなるとともに、消失半減期(t1/2β)が延長し、腎クリアランス及び糸球体ろ過率の低下が認められた。また、投与120時間後までの尿中排泄率も同様に腎機能障害の程度が高くなるとともに低下し、健康成人の93.5%と比較して重度の腎機能障害患者では68.3%と低下した。なお、軽度及び中等度の腎機能障害患者の尿中排泄率は、それぞれ90.4%及び85.1%であり、重度の腎機能障害患者ほど大きな低下は認められなかった2) (外国人データ)。,
薬物動態パラメータ
健康成人(n=6)
腎機能障害の重症度
軽度(n=6)
中等度(n=6)
重度(n=4)
2.34±0.44
3.67±0.46
6.9±1.6
15.1±4.3
AUC0-∞(hr)
7.7±2.6
10.3±1.2
22.1±4.5
46.4±3.1
Vd(L)
8.3±1.7
8.7±0.9
8.2±2.5
10.7±3.3
総クリアランス(mL/min)
95±25
66.8±8.2
31.8±6.5
14.7±0.9
腎クリアランス(mL/min)
88.3±30注4)
60.5±8.1
27.3±7.5
10.1±1.8
GFR注5) (mL/min)
120±30
72±9.8
38.3±6.8
20.0±3.16
尿中排泄率0-120hr(%)
93.5±5.5注4)
90.4±4.6
85.1±9.0
68.3±10.6
バイアル製剤で実施した比較試験及び一般臨床試験症例のうち、造影効果が判定されている症例1,925例における造影効果の有効率は98.2%(1,891例)であった。比較試験及び一般臨床試験症例(イオメロン300注、350注、400注(バイアル製剤)及びイオメロン300注・350注シリンジを合算)2,147例中、120例(5.59%)に副作用が報告されており、主な副作用は、悪心31例(1.44%)、発疹24例(1.12%)であった。また、発現した副作用のうち、注入後1時間以降に発現した遅発性の副作用は以下に示すとおりであった3),4),5) 。
評価症例数
注入後1時間以内
注入後3時間以内
注入後6時間以内
注入後12時間以内
注入後24時間以内
注入後24時間以降
発現件数合計
2,147
114(70.4)
20(12.3)
8(4.9)
4(2.5)
7(4.3)
9(5.6)
162(100.0)
( ):%※臨床検査値異常については、発現時期に関する調査未実施のため、集計には含まれていない。
肝臓に腫瘤性病変のある患者173例を対象に100mL投与群、体重比用量の1.5mL/kg投与群及び1.8mL/kg投与群における腫瘤性病変の造影効果は、100mL投与群の1例を除き「極めて良好」又は「良好」(以下、「良好」以上)と判定され、「良好」以上の割合は98.3~100.0%と高かった。「極めて良好」と判定された被験者の割合は、100mL投与群63.8%、1.5mL/kg投与群57.9%、1.8mL/kg投与群84.5%であった。腫瘤性病変の造影効果について、100mL投与群と1.8mL/kg投与群の対比較を行った結果、1.8mL/kg群は100mL群と比較して有意に優れていた。また、1.5mL/kg群と1.8mL/kg群の対比較においても、1.8mL/kg群は1.5mL/kg群と比較して有意に優れていた。発現した副作用のうち、注入後1時間以降に発現した遅発性の副作用は以下に示すとおりであった。
注入後1時間未満
注入後3時間未満
注入後6時間未満
注入後12時間未満
注入後24時間未満
173
6(33.3)
0
1(5.6)
11(61.1)
18(100.0)
( ):%※熱感、血管性疼痛を除く
注入後1時間以降に発現した副作用は、そう痒症(1件)、発疹(1件)、倦怠感(1件)、不快感(1件)、血圧上昇(1件)、気管支炎(1件)、鼻出血(1件)、白血球数減少(2件)、白血球数増加(1件)、血中ビリルビン増加(1件)、ALT増加(1件)であり、重篤なものはなかった。
造影剤の基本骨格であるベンゼン環に3個配位されているヨード原子(原子番号53、原子量127)は、X線の吸収が高い原子である。このヨード原子を有する造影剤を用いてX線撮影を行うと、造影剤の存在する血管とその他の臓器との間にコントラストの差が生まれ、目的とする血管、尿路等が撮影される。
イオメプロール(Iomeprol)
diastereomeric mixture of N, N'-bis(2, 3-dihydroxypropyl)-5-[(hydroxyacetyl) methylamino]-2, 4, 6-triiodo-1, 3-benzenedicarboxamide
C17H22I3N3O8
777.09
2.972×10-3(水-1-オクタノール系)
本品は白色の結晶性の粉末で、においはない。本品は水に極めて溶けやすく、メタノールにやや溶けやすく、エタノール(99.5)に溶けにくく、クロロホルム又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。本品の水溶液(1→10)は旋光性を示さない。
外箱開封後は遮光して保存すること。
5瓶
1) 中島光好 他:臨床医薬. 1992;8:19-30[IOM-0103]
2) Lorusso V. et al.:Invest. Radiol. 2001;36:309-316[IOM-0269]
3) 平松慶博 他:Prog. Med. 1995;15(3):340-348[IOM-0173]
4) 平松慶博 他:Prog. Med. 1995;15(3):349-358[IOM-0174]
5) Katayama H. et al.:Eur. J. Radiol. 1994;18(S.1):115-119[IOM-0162]
6) 粟井和夫 他:臨床医薬. 2008;24(6):575-597[IOM-0323]
ブラッコ・ジャパン株式会社
*〒171-0022東京都豊島区南池袋1-13-21
フリーダイヤル 0120-318-170
*東京都豊島区南池袋1-13-21
ブラッコ スイス株式会社
Copyright © Pharmaceuticals and Medical Devices Agency, All Rights reserved.