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毒薬
処方箋医薬品注)
再発又は難治性の多発性骨髄腫
通常、成人にはポマリドミドとして1日1回4mgを21日間連日経口投与した後、7日間休薬する。これを1サイクルとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
通常、成人にはポマリドミドとして1日1回4mgを14日間連日経口投与した後、7日間休薬する。これを1サイクルとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
副作用
程度
処置
血小板減少
25,000/μL未満に減少
50,000/μL以上に回復するまで本剤を休薬し、再開は休薬前の投与量から1mg減量すること。再開した後に再び発現した場合も同様とし、1mgに減量した後に再び副作用が発現した場合には、本剤の投与を中止すること。
好中球減少
500/μL未満に減少又は発熱性好中球減少症(好中球数が1,000/μL未満で、かつ1回でも38.3℃を超える又は1時間を超えて持続する38℃以上の発熱)
1,000/μL以上に回復するまで本剤を休薬し、再開は休薬前の投与量から1mg減量すること。G-CSF製剤を使用していない場合には、使用について考慮すること。再開した後に再び発現した場合も同様とし、1mgに減量した後に再び副作用が発現した場合には、本剤の投与を中止すること。
皮疹注1)
Grade 3
Grade 1以下に回復するまで本剤を休薬し、再開は休薬前の投与量から1mg減量すること。なお再開は、患者の状態に応じて判断すること。再開した後に再び発現した場合も同様とし、1mgに減量した後に再び副作用が発現した場合には、本剤の投与を中止すること。
Grade 4又は水疱形成
本剤の投与を中止すること。
上記以外の副作用注1)
Grade 3又は4
Grade 2以下に回復するまで本剤を休薬し、再開は休薬前の投与量から1mg減量すること。なお再開は、患者の状態に応じて判断すること。再開した後に再び発現した場合も同様とし、1mgに減量した後に再び副作用が発現した場合には、本剤の投与を中止すること。
深部静脈血栓症が発現、増悪することがある。,
重篤な好中球減少症及び血小板減少症が発現することがある。,,
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。ウサギ及びラットでの生殖発生毒性試験では、妊娠中にポマリドミドを投与された母動物の胎児に催奇形性が認められた。ポマリドミドはヒトで催奇形性を有する可能性がある2) 。,,,,,,
授乳中の女性には投与しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させること。ラットで乳汁中に移行することが報告されている3) 。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
CYP1A2阻害剤フルボキサミンマレイン酸塩、シプロフロキサシン等,
本剤とCYP1A2阻害剤及びCYP3A4阻害剤との併用により、また、本剤とCYP1A2阻害剤との併用により、本剤の血中濃度が増加したとの報告があるので、併用は避け、代替の治療薬への変更を考慮すること。やむを得ず併用投与する場合には、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、有害事象の発現に十分注意すること。
本剤とCYP1A2阻害剤又はCYP3A4阻害剤を併用した場合に、本剤の代謝が阻害されると考えられる。
CYP3A4阻害剤ケトコナゾール、イトラコナゾール、クラリスロマイシン等,
深部静脈血栓症(2.0%)、肺塞栓症(1.6%)、静脈塞栓症(0.4%)、静脈血栓症(0.3%)等があらわれることがある。,
好中球減少(48.3%)、血小板減少(23.9%)、貧血(17.5%)、発熱性好中球減少症(4.9%)、汎血球減少症(頻度不明)等の骨髄抑制があらわれることがある。,,
肺炎(8.9%)、敗血症(1.6%)等の重篤な感染症があらわれることがある。
本剤投与中及び投与終了後は患者の状態を十分に観察し、意識障害、認知機能障害、麻痺症状(片麻痺、四肢麻痺)、構音障害、失語等の症状があらわれた場合は、MRIによる画像診断及び脳脊髄液検査を行うとともに、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行い、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること。
心不全(0.4%)、心房細動(0.8%)、頻脈性不整脈(0.1%)等があらわれることがある。
急性腎障害等の腎障害があらわれることがある。
血管浮腫(頻度不明)、発疹(5.6%)、蕁麻疹(0.2%)等の過敏症があらわれることがある。
末梢性感覚ニューロパチー(7.2%)、末梢性ニューロパチー(0.7%)、多発ニューロパチー(0.6%)等の末梢神経障害があらわれることがある。
AST、ALT、γ-GTP、ビリルビン上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。
10%以上
5~10%未満
5%未満
頻度不明
消化器
便秘
下痢
悪心、口内炎、腹痛、口内乾燥、嘔吐、腹部膨満、上腹部痛、痔出血
胃腸出血
循環器
低血圧、高血圧
呼吸器
呼吸困難、咳嗽、労作性呼吸困難、鼻出血、口腔咽頭痛、発声障害
筋骨格
筋痙縮
筋力低下、四肢痛、筋肉痛、背部痛、骨痛
代謝
食欲減退、低カリウム血症、低アルブミン血症、低リン酸血症、低カルシウム血症、低ナトリウム血症、高血糖、低マグネシウム血症、高カリウム血症、高カルシウム血症
精神・神経系
浮動性めまい、振戦、味覚不全、錯感覚、頭痛、失神、感覚鈍麻、錯乱状態、不眠症、うつ病、意識レベルの低下、傾眠
皮膚
そう痒症、脱毛症、皮膚乾燥、寝汗、紅斑、多汗症、点状出血
その他
疲労
発熱、無力症
末梢性浮腫、体重減少、回転性めまい、転倒、悪寒、倦怠感、CRP増加、浮腫、白内障、非心臓性胸痛、尿閉、慢性腎臓病、骨盤痛
脱カプセルをしないこと。
臨床試験において、本剤の投与を受けた多発性骨髄腫の患者で、基底細胞癌、上皮性腫瘍、扁平上皮癌、急性骨髄性白血病等の悪性腫瘍が発現した4),5) 。
再発又は難治性の多発性骨髄腫患者に本剤0.5mg注2) 、2mg注2) 、4mgを単回経口投与及び反復経口投与したとき、本剤はいずれの用量でも速やかに吸収された。本剤の血漿中濃度推移と薬物動態パラメータは以下のとおりであり、本剤の血漿中濃度は投与約2~4時間後に最高値に達し、t1/2は約6~7時間であった。単回及び反復投与時のAUC及びCmaxはいずれも用量比例的に増加した。経口クリアランス(CL/F)及びみかけの分布容積(Vz/F)は、投与量にかかわらず同様であった。また、反復投与による蓄積性は認められなかった6) 。
用量
0.5mg注2)(6例)
2mg注2)(6例)
4mg(6例)
測定日
1日目
10日目b
Cmax(ng/mL)
9.1(18.8)
35.6(15.9)
37.6(20.9)
70.2(49.7)
71.2(40.6)
AUC24(ng・h/mL)
84.9(14.9)
364.4(20.3)
411.5(17.7)
685.7(43.1)
713.8(40.1)
AUC∞(ng・h/mL)
92.6(14.6)
411.0(26.4)
463.6(19.4)
750.1(44.8)
764.3(40.8)
tmaxa(h)
2.0(0.9, 4.0)
3.0(2.0, 6.0)
3.0(1.0, 4.0)
3.0(1.0, 5.8)
4.0(2.0, 4.0)
t1/2(h)
6.4(12.4)
6.9(20.7)
7.3(8.8)
6.0(21.1)
5.5(24.4)
CL/F(L/h)
5.4(14.6)
4.9(26.4)
4.9(17.7)
5.3(44.8)
5.6(40.1)
Vz/F(L)
50(18.5)
48.2(15.9)
45.6(15.4)
46(37.4)
41.6(42.0)
幾何平均(変動係数%)a:中央値(最小値, 最大値)b:10日目とは、1日目に単回投与後、2日目に休薬し、3~10日目に8日間反復投与したデータ
健康成人(27例)に本剤4mgを高脂肪・高カロリー食の食後に単回投与したときのCmaxは27%低下し、AUCは8%低下した7) (外国人データ)。
ポマリドミドはラセミ体である。In vitroでポマリドミドのヒト血漿蛋白結合率は濃度に関係なくS体エナンチオマー42.2%、R体エナンチオマー15.8%であった8) (外国人データ)。また、健康成人(8例)に本剤2mg注2) を4日間反復経口投与した投与4時間後の精液中のポマリドミド濃度は、投与5日目の同時刻での血漿中濃度の約67%であった9) (外国人データ)。,,
[14C]-ポマリドミド2mg注2) を健康成人に単回投与したとき、血漿中には主として未変化体が存在し(血漿中総放射活性の約70%)、10%を超える代謝物はなかった10),11) (外国人データ)。
[14C]-ポマリドミド2mg注2) を健康成人に単回投与したとき、投与後8日目までに尿中には投与量の約73%が、糞便中には約15%が排泄された。また、投与後3日目までの尿中及び投与後4日目までの糞便中において、CYP依存性の代謝物は、排泄された総放射活性の約43%であり、CYP非依存性の加水分解代謝物が約25%、未変化体が約10%であった10),11) (外国人データ)。
多発性骨髄腫患者(63例)に本剤を反復経口投与したときの血漿中薬物濃度データを用いた母集団薬物動態解析の結果、正常腎機能(クレアチニンクリアランス(CLcr)≥60mL/min)患者(8例)に対する中等症腎機能障害(30≤eGFR<45mL/min/1.73m2)患者(15例)、透析が不要な重症腎機能障害(CLcr<30mL/min又はeGFR<30mL/min/1.73m2)患者(30例)及び透析が必要な重症腎機能障害(CLcr<30mL/min)患者(10例)でのAUCの比はそれぞれ0.98、0.99及び1.38であった12) (外国人データ)。
健康成人、軽度(Child-Pugh分類A)、中等度(Child-Pugh分類B)及び重度(Child-Pugh分類C)の肝機能障害を有する患者(各8例)に本剤4mgを単回経口投与したとき、健康成人に対する軽度、中等度及び重度の肝機能障害を有する患者のCmaxの比はそれぞれ0.942、0.948及び0.758であり、AUCの比はそれぞれ1.512、1.575及び1.715であった(外国人データ)13) 。
健康成人(14例)にフルボキサミンマレイン酸塩(50mg 1日2回)反復投与後に本剤4mgを単回投与したときの本剤のAUC及びCmaxは、本剤4mg単独単回投与時と比べてそれぞれ約125%及び24%増加した14) (外国人データ)。,
健康成人(16例)にケトコナゾール(200mg 1日2回)反復投与後に本剤4mgを単回投与したときの本剤のAUC及びCmaxは、本剤4mg単独単回投与時と比べてそれぞれ約19%及び7%増加した15) (外国人データ)。,
健康成人(12例)にフルボキサミンマレイン酸塩(50mg 1日2回)及びケトコナゾール(200mg 1日2回)併用投与後に本剤4mgを単回投与したときの本剤のAUC及びCmaxは、本剤4mg単独単回投与時と比べてそれぞれ約146%及び21%増加した15) (外国人データ)。,,
多発性骨髄腫患者(14例)に本剤4mgをデキサメタゾン(20~40mg)との併用で単回又は反復投与したとき、本剤4mg単独単回又は反復投与時と比べて本剤のAUC及びCmaxに影響は認められなかった16) (外国人データ)。健康成人(16例)にカルバマゼピン(100~200mg 1日1~2回)反復投与後に本剤4mgを単回投与したときの本剤のAUC及びCmaxは、本剤4mg単独単回投与時と比べてそれぞれ約20%及び25%減少した15) (外国人データ)。
ボルテゾミブ及びレナリドミドによる治療が不良で、かつ直近の治療中又は治療終了後60日以内に病勢進行した再発の多発性骨髄腫患者を対象とした第II相試験(MM-011試験)を実施し、本剤注3) 及び低用量デキサメタゾン注4) 併用投与の有効性及び安全性を評価した。その結果、主要評価項目の奏効率は、25.0%[95%信頼区間:10.9~39.1%](完全奏効1例、部分奏効8例)であった17) 。安全性評価症例において、36例中32例(88.9%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められた。主な副作用は、好中球減少症25例(69.4%)、血小板減少症12例(33.3%)、発疹6例(16.7%)、白血球減少症5例(13.9%)、発熱5例(13.9%)、貧血4例(11.1%)、リンパ球減少症4例(11.1%)、末梢性浮腫4例(11.1%)、便秘4例(11.1%)、不眠症4例(11.1%)であった17) 。,
ボルテゾミブ及びレナリドミドによる治療が不良で、かつ直近の治療中又は治療終了後60日以内に病勢進行した再発又は難治性の多発性骨髄腫患者を対象とした第III相試験(MM-003試験)を実施し、本剤注5) 及び低用量デキサメタゾン注6) 併用投与と高用量デキサメタゾン単独投与注7) の有効性及び安全性を評価した。その結果、本剤及び低用量デキサメタゾン併用投与群では、主要評価項目の無増悪生存期間(PFS)及び副次評価項目の全生存期間(OS)は、高用量デキサメタゾン単独投与群と比べて有意に延長した18) 。
本剤注5) 及び低用量デキサメタゾン注6) 併用投与群(302例)
高用量デキサメタゾン単独投与注7) 群(153例)
PFS
イベント発生者数(%)
164(54.3)
103(67.3)
中央値a(週)[95%信頼区間]b
15.7[13.0, 20.1]
8.0[7.0, 9.0]
ハザード比c[95%信頼区間]
0.45[0.35, 0.59]
p値(Log-rank検定)
< 0.001
OS
死亡患者数(%)
76(25.2)
58(37.9)
NE[48.1, NE]
34.0[23.4, 39.9]
0.53[0.37, 0.74]
国際骨髄腫ワーキンググループ(IMWG)基準に基づく独立効果判定委員会(IRAC)による判定a:中央値はKaplan-Meier法による推定値b:中央値の95%信頼区間c:Cox比例ハザードモデルに基づく高用量デキサメタゾン単独投与群に対する本剤及び低用量デキサメタゾン併用投与群のハザードの比NE:Not Estimable(推定不可)
本剤投与群の安全性評価症例において、300例中247例(82.3%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められた。主な副作用は、好中球減少症129例(43.0%)、貧血74例(24.7%)、疲労63例(21.0%)、血小板減少症58例(19.3%)、白血球減少症32例(10.7%)であった18) 。,
レナリドミドを含む1又は2レジメンの治療歴を有する再発又は難治性の多発性骨髄腫患者を対象とした国際共同第II相試験(MM-014試験)を実施し、日本人コホート(18例)で本剤注8) 、低用量デキサメタゾン注9) 及びダラツムマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤注10) 併用投与の有効性及び安全性を評価した。その結果、主要評価項目の奏効率は、83.3%[95%信頼区間:58.6~96.4%][完全奏効4例(22.2%)、最良部分奏効7例(38.9%)、部分奏効4例(22.2%)]であった19) 。安全性評価症例において、18例中16例(88.9%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められた。主な副作用は、好中球減少症14例(77.8%)、発疹6例(33.3%)、白血球減少症5例(27.8%)、血小板減少症4例(22.2%)、便秘2例(11.1%)、発熱2例(11.1%)であった19) 。,
レナリドミド及びプロテアソーム阻害剤を含む1レジメン以上の前治療歴を有する再発又は難治性の多発性骨髄腫患者304例を対象とした海外第III相試験(MMY3013試験)を実施し、本剤注11) 及びデキサメタゾン注12) の併用療法(Pd療法)とPd療法にダラツムマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤注13) 又はダラツムマブ(遺伝子組換え)・ボルヒアルロニダーゼ アルファ(遺伝子組換え)配合皮下注製剤注14) を上乗せしたDPd療法注15) との有効性及び安全性を評価した。その結果、DPd療法群では主要評価項目のPFSがPd療法群と比べて有意に延長した20) 。
DPd療法群(151例)
Pd療法群(153例)
84(55.6)
106(69.3)
中央値a(ヵ月)[95%信頼区間]b
12.4[8.34, 19.32]
6.9[5.52, 9.26]
0.63[0.47, 0.85]
0.0018
IMWG基準に基づくコンピュータ・アルゴリズムによる判定a:中央値はKaplan-Meier法による推定値b:中央値の95%信頼区間c:Cox比例ハザードモデルに基づくPd療法群に対するDPd療法群のハザードの比
DPd療法群の安全性評価症例において、149例中131例(87.9%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められた。主な副作用は、好中球減少症97例(65.1%)、血小板減少症34例(22.8%)、白血球減少症33例(22.2%)、貧血23例(15.4%)、疲労23例(15.4%)、無力症23例(15.4%)、肺炎18例(12.1%)、リンパ球減少症15例(10.1%)であった20) 。,
レナリドミドを含む1~3レジメンの治療歴注16) を有し、かつ直近の治療中又は治療終了後に病勢進行した再発又は難治性の多発性骨髄腫患者559名(日本人患者17名を含む)を対象とした国際共同第III相試験(MM-007試験)を実施し、ボルテゾミブ注17) 及びデキサメタゾン注18) 併用投与(Bd療法)とBd療法に本剤注19) を上乗せしたP+Bd療法との有効性及び安全性を評価した。その結果、P+Bd療法では、主要評価項目のPFSがBd療法群と比べて有意に延長した5) 。
P+Bd療法群(281例)
Bd療法群(278例)
154(54.8)
162(58.3)
11.2[9.66, 13.73]
7.1[5.88, 8.48]
0.61[0.49, 0.77]
< 0.0001
国際骨髄腫ワーキンググループ(IMWG)基準に基づく独立効果判定委員会(IRAC)による判定a:中央値はKaplan-Meier法による推定値b:中央値の95%信頼区間c:Cox比例ハザードモデルに基づくBd療法群に対するP+Bd療法群のハザードの比
本剤投与群の安全性評価症例において、278例中(日本人12例含む)229例(82.4%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められた。主な副作用は、好中球減少107例(38.5%)、血小板減少78例(28.1%)、疲労61例(21.9%)、便秘50例(18.0%)、下痢40例(14.4%)、貧血37例(13.3%)、末梢性感覚ニューロパチー37例(13.3%)であった5) 。,
ポマリドミドはサイトカイン産生調節作用、造血器腫瘍細胞に対する増殖抑制作用、血管新生阻害作用等を有すると考えられているが、詳細な作用機序は解明されていない21) 。
ポマリドミドはヒト多発性骨髄腫由来H929及びH929-1051細胞株を移植したマウスにおいて、腫瘍増殖抑制作用を示した21) 。
ポマリドミド (Pomalidomide)
4-Amino-2-[(3RS)-2,6-dioxopiperidin-3-yl]-2H-isoindole-1,3-dione
C13H11N3O4
273.24
黄色の粉末である。1-メチル-2-ピロリドンに溶けやすく、アセトニトリルに溶けにくく、エタノール(99.5)に極めて溶けにくく、水にほとんど溶けない。
約319℃
P=3.79(1-オクタノール/水)
7カプセル[7カプセル(PTP)×1]
1) **RevMate(レナリドミド・ポマリドミド適正管理手順)
2) 社内資料:毒性試験の概要文(承認年月日:2015年3月26日、CTD2.6.6.6)
3) 社内資料:薬物動態試験の概要文(承認年月日:2015年3月26日、CTD2.6.4.4)
4) San Miguel JF, et al.:The Lancet Oncology. 2013; 14: 1055-1066.
5) Paul G Richardson, et al.:The Lancet Oncology. 2019; 20(6): 781-794.
6) 社内資料:CC-4047-MM-004試験(承認年月日:2015年3月26日、CTD2.7.6.13)
7) 社内資料:CC-4047-CP-011試験
8) 社内資料:臨床薬理試験(承認年月日:2015年3月26日、CTD2.7.2.3)
9) 社内資料:CC-4047-CP-006試験(承認年月日:2015年3月26日、CTD2.7.6.4)
10) Hoffmann M, et al.:Cancer Chemotherapy and Pharmacology. 2013; 71: 489-501.
11) 社内資料:CC-4047-CP-004試験(承認年月日:2015年3月26日、CTD2.7.6.5)
12) Yan Li, et al.:Journal of clinical pharmacology. 2017; 9: 133-145.
13) 社内資料:CC-4047-CP-009試験
14) Yan Li, et al.:Journal of clinical pharmacology. 2018; 58: 1295-1304.
15) 社内資料:CC-4047-CP-008試験(承認年月日:2015年3月26日、CTD2.7.6.6)
16) 社内資料:CC-4047-MM-002試験(承認年月日:2015年3月26日、CTD2.7.6.14)
17) 社内資料:CC-4047-MM-011試験(承認年月日:2015年3月26日、CTD2.7.6.12)
18) 社内資料:CC-4047-MM-003試験(承認年月日:2015年3月26日、CTD2.7.6.11)
19) 社内資料:CC-4047-MM-014試験コホートC
20) Meletios A Dimopoulos, et al.:The Lancet Oncology. 2021; 22(6): 801-812.
21) 社内資料:薬理試験の概要文(承認年月日:2015年3月26日、CTD2.6.2)
22) Lopez-Girona A, et al.:Leukemia. 2012; 26: 2326-2335.
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