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劇薬
処方箋医薬品注)
本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、造血器悪性腫瘍の治療に対して十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、本剤による治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分に説明し、同意を得てから投与を開始すること。
急性骨髄性白血病における維持療法
臨床試験に組み入れられた患者の背景、維持療法前の治療等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。,
通常、成人にはアザシチジンとして1日1回200mgを14日間連日経口投与した後、14日間休薬する。これを1サイクルとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
副作用注)
処置
Grade4の好中球減少症発熱性好中球減少症
初回発現時
Grade2以下に回復するまで休薬する。回復後は同一用量で投与を再開する。
連続2回のサイクルで発現した場合
Grade2以下に回復するまで休薬する。回復後は1段階減量して投与を再開する。減量後も持続する場合、さらに1段階減量する。2段階減量した用量で持続又は再発した場合、投与を中止する。
Grade4の血小板減少症又は活動性出血を伴うGrade3の血小板減少症
Grade3以上の非血液毒性
Grade1以下に回復するまで休薬する。回復後は同一用量で投与を再開する。再発した場合、Grade1以下に回復するまで休薬する。回復後は1段階減量して投与を再開する。減量後も持続する場合、さらに1段階減量する。2段階減量した用量で持続又は再発した場合、投与を中止する。
注)GradeはNCI-CTCAE v5.0に準ずる
減量レベル
投与量
通常投与量
1日1回200mgを14日間連日経口投与した後、14日間休薬する。
1段階減量
1日1回150mgを14日間連日経口投与した後、14日間休薬する。
2段階減量
1日1回150mgを7日間連日経口投与した後、21日間休薬する。
本剤を減量後、各減量レベルにおいて2サイクル以上の投与が行われ、本剤の忍容性が認められる場合には、減量時と逆の段階を経て1段階ずつ増量可能
減量を考慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。本剤の血中濃度が上昇し、副作用が強くあらわれるおそれがある。
妊娠又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験(マウス及びラット)で、ヒトの臨床用量を下回る用量で、胚・胎児死亡及び奇形の発生が報告されている。,
授乳しないことが望ましい。本剤が乳汁中に移行する可能性があり、乳児が乳汁を介して摂取した場合、乳児に重篤な副作用が発現するおそれがある。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
好中球減少(36.7%)、血小板減少(22.6%)、発熱性好中球減少症(2.4%)、白血球減少(10.5%)、貧血(7.3%)、リンパ球減少(2.0%)等があらわれることがある。
肺炎(3.2%)、敗血症(0.8%)、好中球減少性敗血症(0.4%)等があらわれることがある。
脳出血(頻度不明)、頭蓋内出血(頻度不明)、消化管出血(頻度不明)、鼻出血(1.2%)等があらわれることがある。
異常が認められた場合には、胸部X線、胸部CT等の検査を実施すること。間質性肺疾患が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
心房細動(頻度不明)、心不全(頻度不明)等があらわれることがある。
ALT増加(1.6%)、AST増加(頻度不明)、ALP増加(0.4%)、血中ビリルビン増加(0.8%)、γ-GTP増加(0.8%)等を伴う肝機能障害、黄疸(頻度不明)があらわれることがある。
腎不全(頻度不明)、腎尿細管性アシドーシス(頻度不明)等の腎機能障害があらわれることがある。
3%以上
1~3%未満
1%未満
頻度不明
消化器
悪心(58.5%)、嘔吐(52.0%)、下痢(36.3%)、便秘(18.1%)、上腹部痛、腹痛
鼓腸、消化不良、腹部膨満、胃食道逆流性疾患、口腔内潰瘍形成
感染症
上気道感染、口腔ヘルペス、鼻炎
尿路感染、気管支炎
インフルエンザ、気道感染、ウイルス性気道感染、細菌性尿路感染
代謝
食欲減退
精神・神経系
味覚不全、浮動性めまい、頭痛、不眠症、うつ病、嗜眠
不安
皮膚
そう痒症、発疹、斑状丘疹状皮疹
筋骨格系
関節痛、四肢痛、背部痛
呼吸器
呼吸困難
その他
疲労(14.9%)、無力症
発熱、体重減少
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
日本人の再発又は難治性の血管免疫芽球性T細胞リンパ腫注1)患者3例を対象に、28日間を1サイクルとし、本剤200mgを1日1回14日間連日経口投与したときの、アザシチジンの薬物動態パラメータ及び血漿中濃度推移は以下のとおりであった1)。
投与日(日)
Cmax(ng/mL)
tmax*(h)
AUC0-t(ng・h/mL)
t1/2(h)
1
318±117
1.0(1.0, 1.5)
397±121
0.5±0.05
14
228±171
1.0(0.5, 1.5)
387±300
0.5±0.08
平均値±標準偏差、n=3、*:中央値(最小値, 最大値)
造血器悪性腫瘍注1)及び固形癌注1)患者57例に本剤300mg注2)を単回経口投与したとき、空腹時投与に対する高脂肪食後投与におけるアザシチジンのCmax及びAUC0-infの幾何平均値の比は、それぞれ0.789及び1.09であった2)(外国人データ)。
14C-アザシチジンのヒト血清タンパク結合率は5.54~12.3%であった3)(in vitro)。
アザシチジンは、自然加水分解によって代謝されると考えられており、ヒトS9画分においては、加水分解物であるN-ホルミルグアニルリボシルウレア及びグアニルリボシルウレア並びにその脱アミノ体であるホルミルリボフラノシルビウレット及びリボフラノシルビウレットの生成が確認された。また、アザシチジンはシチジンデアミナーゼによる脱アミノ化によってアザウリジンに代謝されると考えられている3)(in vitro)。
癌患者に14C-アザシチジンを静脈内投与注2)した場合、投与後48時間までの放射能の尿中排泄率は85%であったと報告されている4)。アザシチジン75mg/m2を1日1回7日間皮下投与注2)及び本剤120~600mg注2)を1日1回7日間経口投与した場合、投与後8時間までのアザシチジンの尿中排泄率は0.371%以下であった5)(外国人データ)。
母集団薬物動態解析により、腎機能が正常な患者(クレアチニンクリアランス90mL/min以上)110例と比較して、軽度の腎機能障害患者(クレアチニンクリアランス60mL/min以上90mL/min未満)117例及び中等度の腎機能障害患者(クレアチニンクリアランス30mL/min以上60mL/min未満)56例におけるアザシチジンのAUCは、それぞれ19及び25%増加することが推定された6)(外国人データ)。腎機能正常患者(クレアチニンクリアランス80mL/min/1.73m2超)6例及び重度の腎機能障害患者(クレアチニンクリアランス30mL/min/1.73m2未満)6例にアザシチジン75mg/m2を1日1回5日間皮下投与注2)したとき、腎機能正常患者に対する重度の腎機能障害患者におけるアザシチジンのCmax及びAUC0-tの幾何平均値の比は、1日目ではそれぞれ1.42及び1.69、5日目では1.06及び1.40であった7)(外国人データ)。
母集団薬物動態解析の結果、AST(8~155U/L)及びALT(5~185U/L)はアザシチジンの薬物動態に影響を及ぼす共変量ではなかった8)(外国人データ)。
骨髄異形成症候群注1)、慢性骨髄単球性白血病注1)及び急性骨髄性白血病患者を対象として14例に、オメプラゾール(プロトンポンプ阻害剤)40mgを1日1回反復経口投与し、本剤300mg注2)を単回経口投与したとき、本剤単独投与時に対するオメプラゾール併用投与時におけるアザシチジンのCmax及びAUC0-infの幾何平均値の比は、それぞれ1.13及び1.19であった9)(外国人データ)。注1)本剤の承認された効能又は効果は、「急性骨髄性白血病における維持療法」である。注2)本剤の承認された用法及び用量は、「通常、成人にはアザシチジンとして1日1回200mgを14日間連日経口投与した後、14日間休薬する。これを1サイクルとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。」である。
同種造血幹細胞移植(HSCT)の適応とならず、強力な寛解導入療法後(地固め療法の有無を問わない)に寛解注1)が認められた注2)初発の急性骨髄性白血病(AML)注3)患者を対象に二重盲検無作為化比較試験を実施した。被験者19例を2:1の割合で本剤群(12例)又はプラセボ群(7例)に無作為に割り付け、28日を1サイクルとし、各サイクルの第1~14日目に本剤200mg又はプラセボを1日1回14日間経口投与した10)。主要評価項目である無再発生存期間の中央値[95%信頼区間]は、本剤群でNE注4)[10.2, NE]ヵ月、プラセボ群で7.4[1.4, NE]ヵ月であり、プラセボ群に対する本剤群のハザード比[95%信頼区間]は0.07[<0.01, 0.57]であった(2025年1月27日データカットオフ)。
副作用発現頻度は、本剤群で100%(12/12例)であった。主な副作用は、嘔吐及び好中球減少症各50.0%(6/12例)、悪心及び下痢各41.7%(5/12例)、食欲減退25.0%(3/12例)であった。注1)修正国際ワーキンググループ(IWG)基準11)に基づく完全寛解(CR)又は血液学的回復が不完全な完全寛解(CRi)注2)初回CR又はCRiが認められてから4ヵ月以内の患者が対象とされた。注3)55歳以上のAML患者が対象とされ、inv(16)、t(8;21)、t(16;16)、t(15;17)若しくはt(9;22)、又は当該転座を示唆する遺伝子異常を伴う患者は除外された。注4)NE:推定不能
HSCTの適応とならず、強力な寛解導入療法後(地固め療法の有無を問わない)に寛解注5)が認められた注6)初発のAML注7)患者を対象に二重盲検無作為化比較試験を実施した。被験者472例を1:1の割合で本剤群(238例)又はプラセボ群(234例)に無作為に割り付け、28日を1サイクルとし、各サイクルの第1~14日目に本剤300mg注8)又はプラセボを1日1回14日間経口投与した12)。主要評価項目である全生存期間の中央値[95%信頼区間]は、本剤群で24.7[18.7, 30.5]ヵ月、プラセボ群で14.8[11.7, 17.6]ヵ月、プラセボ群に対する本剤群のハザード比[95%信頼区間]は0.69[0.55, 0.86]であり、プラセボ群と比較して本剤群で統計学的に有意な延長が認められた(p(両側)=0.0009, 層別ログランク検定、有意水準(両側)0.05)(2019年7月15日データカットオフ)。
副作用発現頻度は、本剤群で89.8%(212/236例)であった。主な副作用は、悪心59.3%(140/236例)、嘔吐51.7%(122/236例)、下痢36.0%(85/236例)、好中球減少症34.3%(81/236例)、血小板減少症22.0%(52/236例)であった。注5)修正IWG基準11)に基づくCR又はCRi注6)初回CR又はCRiが認められてから4ヵ月以内の患者が対象とされた。注7)55歳以上のAML患者が対象とされ、inv(16)、t(8;21)、t(16;16)、t(15;17)若しくはt(9;22)、又は当該転座を示唆する遺伝子異常を伴う患者は除外された。注8)本剤の承認された用法及び用量は、「通常、成人にはアザシチジンとして1日1回200mgを14日間連日経口投与した後、14日間休薬する。これを1サイクルとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。」である。
アザシチジンはシチジン誘導体である。アザシチジンは、DNA及びRNAに取り込まれ13)、主にタンパク合成を阻害することにより、殺細胞作用を示すと考えられている14)。なお、DNAに取り込まれたアザシチジンがDNAのメチル化を阻害することにより、腫瘍増殖抑制作用を示す可能性も報告されている14),15)。
アザシチジンは、急性骨髄性白血病(AML)患者由来CTG-2227細胞を静脈内移植したNOG-EXLマウス注1)、FLT3-ITD変異注2)を有するAML患者由来PDX1細胞を静脈内移植したNSGマウス注3)等において、腫瘍増殖抑制作用を示した15)。注1)インターロイキン-2受容体γ鎖が部分欠損した非肥満型糖尿病/重症複合型免疫不全マウスにヒト顆粒球マクロファージコロニー刺激因子及びヒトインターロイキン-3を発現させたマウス注2)FLT3-ITD変異:FMS様チロシンキナーゼ3-遺伝子内縦列重複変異注3)インターロイキン-2受容体γ鎖が完全欠損した非肥満型糖尿病/重症複合型免疫不全マウス
アザシチジン(Azacitidine)
4-Amino-1-β-D-ribofuranosyl-1,3,5-triazin-2(1H)-one
C8H12N4O5
244.20
白色~類白色の固体
PTP包装のまま保存すること。
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
7錠[7錠(PTP)×1]
1) 社内資料:国際共同第Ⅲ相試験(OA-CL-LYM-LYSARC-13134/C試験)(2026年8月24日承認、CTD 2.7.2.2.2.6)
2) 社内資料:海外第Ⅰ相試験(CC-486-CAGEN-001試験)(2026年8月24日承認、CTD 2.7.1.2.3)
3) 社内資料:薬物動態試験(2026年8月24日承認、CTD 2.6.4.1)
4) Troetel WM, et al.:Cancer Chemother Rep. 1972;56:405-11
5) 社内資料:海外第Ⅰ相試験(AZA PH US 2007 CL 005試験)(2026年8月24日承認、CTD 2.7.2.2.2.1)
6) Gaudy A, et al.:Clin Pharmacol Ther. 2023;114:845-52
7) Laille E, et al.:Pharmacotherapy. 2014;34:440-51
8) 社内資料:母集団薬物動態解析(2026年8月24日承認、CTD 2.7.2.3.3.4)
9) 社内資料:海外第Ⅰ相試験(AZA-MDS-004試験)(2026年8月24日承認、CTD 2.7.2.3.4.2)
10) 社内資料:国内第Ⅱ相試験(CA055005試験)(2026年8月24日承認、CTD 2.7.6.5.2)
11) Cheson BD, et al.:J Clin Oncol. 2003;21:4642-9
12) 社内資料:海外第Ⅲ相試験(CC-486-AML-001試験)(2026年8月24日承認、CTD 2.7.6.5.1)
13) Aimiuwu J, et al.:Blood. 2012;119:5229-38
14) 社内資料:In vitro薬効薬理試験(2026年8月24日承認、CTD 2.6.2.2.1)
15) 社内資料:In vivo薬効薬理試験(2026年8月24日承認、CTD 2.6.2.2.2)
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