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処方箋医薬品注)
本剤の成分又はペニシラミンに対し過敏症の既往のある患者
シスチン症における角膜シスチン結晶の減少
通常、1回1滴、1日4回点眼する。なお、症状により適宜回数を減じる。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性に対しては、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
低出生体重児、新生児、乳児及び2歳未満の幼児を対象とした臨床試験は実施していない。
10%以上注)
頻度不明
眼
眼痛、角膜障害、眼刺激、睫毛変化、眼充血、眼そう痒症
眼の異常感、霧視、流涙増加、眼部不快感、眼瞼刺激、麦粒腫、眼乾燥、角膜血管新生、眼瞼浮腫、眼脂
本剤の保存剤であるベンザルコニウム塩化物による過敏症が知られている。
健康成人男性(6例)を対象に、本剤1滴を片眼に単回点眼投与したとき、血漿中システアミン濃度(平均値±標準偏差)は投与前で1.41±0.34ng/mL、投与24時間後で1.52±0.24ng/mLであり、本剤点眼投与による血漿中システアミン濃度の明らかな上昇は認められなかった。また、本剤を1回1滴、両眼に1日4回(4時間間隔)反復点眼投与したとき、投与8日目の1回目投与後の血漿中システアミンの薬物動態パラメータは以下のとおりであった1)。
Cmax(ng/mL)
AUC0-24h(ng・h/mL)
tmax(h)
2.02±0.48
33.17±6.37
0.25(0.083, 0.25)
平均値±標準偏差、tmaxは中央値(範囲)
角膜にシスチン結晶の沈着が認められるシスチン症患者(31例)を対象に、システアミン塩酸塩点眼液0.10%(以下、CH0.10%群)を対照とした無作為化非遮蔽並行群間比較試験を実施した。本剤又は対照薬を1回1滴1日4回90日間両眼に点眼した結果、主要評価項目であるin vivo共焦点顕微鏡(In-Vivo Confocal Microscopy, IVCM)合計スコア注1)のベースラインから投与90日目までの変化量(平均値±標準偏差)(評価眼数)は本剤群で-4.60±3.12(20)、CH0.10%群で-0.455±3.38(17)であり、群間で統計学的な有意差が認められた(p<0.0001、Generalized Estimating Equation[GEE]モデル)。点眼時の局所有害反応注2)は、本剤群(15例)で100%、CH0.10%群(16例)で68.8%に認められ、本剤群で認められた主な局所有害反応は、眼痛(80.0%)、眼刺激(66.7%)、眼充血(60.0%)、霧視(60.0%)であった。治験薬との関連性を否定できない有害事象(副作用)は、本剤群で13.3%、CH0.10%群で6.3%に認められ、本剤群で認められた副作用は眼刺激、眼痛、流涙増加各1件であった2)。
角膜にシスチン結晶の沈着が認められるシスチン症患者(8例)を対象に、単群非遮蔽試験を実施した。本剤を1回1滴1日3~6回30日間両眼に点眼した後、眼科所見に基づき1日当たりの点眼回数を調節しながら60ヵ月間点眼した。主要評価項目であるIVCM合計スコア注1)のベースラインからの変化量(平均値±標準偏差)(評価眼数)は、投与30日目で-1.50±2.45(16)、投与90日目で-3.19±1.80(16)、投与180日目で-2.75±2.29(16)、投与12ヵ月目で-3.25±2.08(16)、投与60ヵ月目で-3.44±2.78(16)であった。1日当たりの点眼回数の中央値は、投与90日目までは4回、投与90日以降60ヵ月目までは3回であった。点眼時の局所有害反応注2)は全例(8例)に認められ、主な局所有害反応は眼痛(87.5%)、霧視(75.0%)、眼刺激(62.5%)であった。治験薬との関連性を否定できない有害事象(副作用)は2例に3件報告され、角膜血管新生、眼乾燥、麦粒腫各1件であった3)。
角膜にシスチン結晶の沈着が認められる日本人シスチン症患者(6例)を対象に、単群非遮蔽試験を実施した。本剤を1回1滴1日4回52週間両眼に点眼した結果、主要評価項目であるIVCM合計スコア注1)のベースラインから投与後13~16週における変化量は、算出不可能であった。一部の角膜層におけるシスチン結晶の密度スコアが得られた2例3眼について、上皮表層及び内皮を除く角膜5層のIVCM合計スコアを算出した結果、1例(1眼)では、ベースライン(9.34)と比較して投与後13~16週(8.70)に減少し、1例(2眼)では、ベースライン(右眼:7.70、左眼:8.40)と比較して投与後13~16週(右眼:5.40、左眼:4.00)に減少が認められた。点眼時の局所有害反応注2)は3例(50.0%)に認められ、主な局所有害反応は、眼痛(33.3%)、眼そう痒症(16.7%)、眼刺激(16.7%)、眼充血(16.7%)であった。治験薬との関連性を否定できない有害事象(副作用)は3例に4件報告され、眼痛、睫毛変化、眼刺激、角膜障害各1件であった4)。
システアミンは、ライソゾームに蓄積するシスチンと反応し、システイン-システアミン混合ジスルフィド及びシステインを生成し(ジスルフィド交換反応)、角膜のシスチン結晶を減少させる。
システアミン塩酸塩(Cysteamine Hydrochloride)
2-Aminoethanethiol monohydrochloride
C2H7NS・HCl
113.61
白色の結晶性の粉末である。
5mL×1本(アプリケータ1個同梱)
1) 社内資料:薬物動態(承認年月日:2024.3.26、CTD2.7.2)
2) 社内資料:海外第III相試験(承認年月日:2024.3.26、CTD2.7.3.3.2.1.1、2.7.4.2.1.1.1)
3) 社内資料:海外第I/Ⅱa試験(承認年月日:2024.3.26、CTD2.7.3.2.2、2.7.4.2.1)
4) 社内資料:国内第III相試験(承認年月日:2024.3.26、CTD2.7.3.3.2.1.3、2.7.4.2.1.1.1)
5) Thoene JG,et al.:J Clin Invest. 1976;58:180-189
6) Simpson JL,et al.:Molecular Vision. 2011;17:2649-2654
**ヴィアトリス製薬合同会社 メディカルインフォメーション部
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フリーダイヤル 0120-419-043
*本剤は新医薬品であるため、厚生労働省告示第107号(平成18年3月6日付)に基づき、2025年5月末日までは、投薬は1回14日分を限度とされている。
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