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鉄欠乏状態にない患者[鉄過剰症をきたすおそれがある。]
鉄欠乏性貧血
鉄として、通常成人1日105~210mgを1~2回に分けて、空腹時に、又は副作用が強い場合には、食事直後に、経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
消化管粘膜を刺激し、潰瘍や炎症を増悪するおそれがある。
溶血を誘発することがある。
錠剤の通過が妨げられ、憩室部位の壊疽及び腸閉塞をきたすことがある。
本剤が口腔内や食道に停留し、潰瘍形成に至った症例が認められている。また誤嚥により本剤が気管や気管支に停留し、気管や気管支の粘膜障害(びらん、出血、浮腫等)、気管支狭窄に至った症例が認められている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
甲状腺ホルモン製剤
これらの薬剤の吸収が阻害され、作用が減弱することがあるので、できるだけ投与間隔をあけるなど注意すること。
難溶性の複合体を形成することが考えられている。
セフジニル
ニューキノロン系抗菌剤
キレートを形成する。
テトラサイクリン系抗生物質
相互に吸収が阻害され、作用が減弱することがあるので、できるだけ投与間隔をあけるなど注意すること。
制酸剤
本剤の吸収が阻害されるおそれがある。
難溶性の複合体の形成又は消化管のpHの上昇によると考えられている。
タンニン酸を含有する食品等
難溶性の複合体を形成する。
0.5~5%未満
0.5%未満
頻度不明
消化器
悪心・嘔吐、腹痛、食欲不振、胃部不快感
下痢、便秘
過敏症
発疹、蕁麻疹、そう痒感
肝臓
肝機能異常
潜血反応で偽陽性となることがある。
主な症状は胃粘膜刺激による悪心、嘔吐、腹痛、血性下痢、吐血等の消化器症状である。また、頻脈、血圧低下、チアノーゼ等がみられる。重症の場合は、昏睡、ショック、肝壊死、肝不全に至ることがある。本剤は徐放錠のため症状が持続することがある。
服用初期には催吐、胃洗浄が有効である。その他に下剤、鉄排泄剤(デフェロキサミン)等の投与を行う。血圧低下や循環虚脱があらわれた場合には、昇圧剤、輸液等による対症療法を行う。
動物実験において、大量のアロプリノールの併用で肝の鉄貯蔵量が増加したとの報告がある。
健康成人及び鉄欠乏性貧血患者に本剤1錠(鉄として105mg)を単回投与したときの血清鉄の薬物動態パラメータは以下のとおりであった1)。
対象
Tmax(h)
Cmax(μg/dL)
T1/2
健康成人
12
約200
データなし
鉄欠乏性貧血患者
6~12
120~130
248例についての臨床成績は次のとおりである。
対象疾患
有効率
84%(209/248)
吸収された鉄は血漿トランスフェリンによって骨髄やその他の臓器へ運ばれる。移行した鉄はヘモグロビンの成分として利用される2)。
瀉血により貧血状態にした離乳雄ラットを硫酸鉄添加食餌で飼育したところ、鉄の1日摂取量に比例した血色素量の増加がみられた3)。
鉄欠乏性貧血患者10名に本剤を投与(一日投与鉄量:平均184mg、投与日数:平均37日)したところ、赤血球数は平均280×104/mm3が436×104/mm3に、血清鉄値は平均55μg/dLが159μg/dLにそれぞれ回復し、血色素量は平均4.9g/日増加した4)。
乾燥硫酸鉄(Dried Ferrous Sulfate)
FeSO4・xH2O
帯灰白色の粉末である。
**100錠[10錠(PTP)×10、乾燥剤入り]
1) 伊藤宗元ほか:臨牀と研究. 1964;41:1871-1874
2) 熊谷洋ほか:臨床薬理学大系. 1975;11A:16-52
3) Mahoney AW,et al.:Nutr Metab. 1976;20:222-227
4) 刈米重夫ほか:診療. 1964;17:1683-1688
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