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処方箋医薬品注)
急性歯肉炎、辺縁性歯周炎
十分清拭乾燥した患部に1日1回適量を注入する。又は、塗布する場合、患部を清拭したのち、通常1日1~3回適量を使用する。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。また、長期使用を避けること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
ヨード製剤、その他の金属塩を含む薬剤
ヒノキチオールの効果を減弱させるおそれがあるので併用を避けること。
機序は不明である。
血圧降下、顔面蒼白、脈拍の異常、呼吸抑制等の症状があらわれた場合には、直ちに使用を中止し、適切な処置を行うこと。(アミノ安息香酸エチルによる)
振戦、痙攣等の中毒症状があらわれた場合には、直ちに使用を中止し、ジアゼパム又は超短時間作用型バルビツール酸製剤(チオペンタールナトリウム等)の投与等の適切な処置を行うこと。(アミノ安息香酸エチルによる)
頻度不明
中枢神経注1)
眠気、不安、興奮、霧視、眩暈、悪心・嘔吐等(アミノ安息香酸エチルによる)
過敏症
過敏症状
下垂体・副腎皮質系
下垂体・副腎皮質系機能の抑制(大量又は長期にわたる使用による)
血液
メトヘモグロビン血症(アミノ安息香酸エチルによる)
医師による注入199例(辺縁性歯周炎197例、歯肉炎2例)、患者自身による塗布84例(辺縁性歯周炎72例、歯肉炎12例)を対象とし、臨床所見として出血、排膿の停止及び減少、歯肉発赤、腫脹の減退、疼痛の消失、歯牙の動揺度の減少と歯肉の緊張等について評価したところ、成績と著効及び有効例を含めた有効率は表のとおりであった。なお、臨床全例において副作用は認められなかった1),2),3),4),5),6),7),8),9),10) 。
用法
疾患名
著効
有効
やや有効
無効
不明
有効率(%)
医師による注入
辺縁性歯周炎
42
119
7
26
3
81.7
歯肉炎
2
0
100.0
患者による塗布
12
36
19
5
66.6
6
ヒノキチオールは歯周疾患の炎症や化膿に関与するアクチノミセスや溶血性ストレプトコッカスなどの好気性菌には100万分の3~100の濃度で、また症状が進み盲囊が深くなるに従い歯肉組織の崩壊に大きく関与するとみられるバクテロイデスや、フソバクテリウムなどの嫌気性菌には、100万分の3~50の濃度で発育を阻止する11) 。
ヒドロコルチゾン酢酸エステルは、糖質コルチコイドであり、細胞質あるいは核内に存在する受容体に結合すると、核内に移行して特定の遺伝子の転写を開始あるいは阻害する。転写が開始されて合成される代表的なたん白質はリポコルチン-1であるが、これはホスホリパーゼA2を阻害して結果的にプロスタグランジン類、トロンボキサン類、ロイコトリエン類などの起炎物質の産生を低下させる。起炎物質の生合成抑制と炎症細胞の遊走抑制により抗炎症作用を現すと考えられる12) 。
アミノ安息香酸エチルは、神経細胞膜のNa+チャンネルを抑制することによって神経の活動電位発生を抑制するという局所麻酔薬共通の作用により、知覚神経の求心性伝導を抑制する。水に難溶で、軟膏や坐剤として外用で用いる13) 。
ヒノキチオール(Hinokitiol)
4-Isopropyl-2-hydroxy-2,4,6-cycloheptatriene-1-one
C10H12O2
164.20
白色又はやや黄色を帯びた白色の結晶又は結晶性の塊で、ヒノキに似た芳香を有し、味はほとんどない。水に溶けにくく、ジエチルエーテル、エタノール(95)、クロロホルム、ベンゼンに極めて溶けやすい。又、光によって徐々に分解して淡黄色となる。
50~52.5℃
ヒドロコルチゾン酢酸エステル(Hydrocortisone Acetate)
11β,17,21-Trihydroxypregn-4-ene-3,20-dione 21-acetate
C23H32O6
404.50
白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはない。1,4-ジオキサンにやや溶けにくく、メタノール、エタノール(95)又はクロロホルムに溶けにくく、ジエチルエーテルに極めて溶けにくく、水にほとんど溶けない。
約220℃(分解)
アミノ安息香酸エチル(Ethyl Aminobenzoate)
Ethyl 4-aminobenzoate
C9H11NO2
165.19
白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、味はやや苦く、舌を麻ひする。エタノール(95)又はジエチルエーテルに溶けやすく、水に極めて溶けにくく、希塩酸に溶ける。
89~91℃
5g×1[チューブ]5g×10[チューブ]5g×20[チューブ]
1) 嶋 良男ほか:阪大歯学雑誌 1959;4(5):1231-1236
2) 木下四郎ほか:歯界展望 1960;17(6):740-742
3) 中西 貫ほか:第37回岐阜歯集談会 1960
4) 小尾 誠ほか:北海道歯科医師会誌 1960;15:16-18
5) 高木芳雄ほか:第3回日本歯槽膿漏学会 1960
6) 上野美治ほか:九州歯科学会雑誌 1961;14:788-790
7) 内藤俊郎:歯科月報 1960;34:498-505
8) 渡辺久郎ほか:愛知学院大学歯学会誌 1987;25(1):133-143
9) 堀 亘孝ほか:日本歯科評論 1988;550:239-247
10) 今井久夫ほか:Dental Diamond 1988;13(9):98-104
11) 木下雄一ほか:日本歯科評論 1985;516:254-257
12) 第十八改正日本薬局方解説書, 2021:C-4350
13) 第十八改正日本薬局方解説書, 2021:C-288
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