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処方箋医薬品注)
歯肉切除などの歯周外科領域における患部の包塡
用時、適量の散剤と液剤を練和して適用する。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
頻度不明
口腔粘膜
貼付(装着)部位直下の潰瘍、本剤表面と接触する粘膜面のあれ
容器より散剤と液剤を練板(ガラス、紙)上に適量(目安として散剤:液剤を、4:1~5:1)取り出し、スパチュラで適度な粘度を有した泥状(パテ状)になるように約1分間程度練和する。その後、練板上の本剤をある程度の形態(練和された本剤がスパチュラで練板上から取りやすい形態)にした後、練板上から手掌上に置き、指と手掌で適度な形態(直径約5mm程度かストッピングよりやや太めで、貼付部位と同程度の長さ)に整える。
本剤を歯面へ強固に付着させるためには、創面の止血、乾燥を必要とするため、乾いた滅菌ガーゼで創面の止血と乾燥を行い始めた頃より、本剤の練和に着手する。
歯肉切除などの歯周外科領域の処置にサージカルパック口腔用を用いて操作性(練和性、貼付性)、除去性、創面被覆効果、副作用などについて検討した。堀内ら1)36症例、石川ら2)33症例、鴨井ら3)27症例の計96例における結果は次表のとおりであった。なお、副作用として潰瘍2例、舌、頬のあれ2例の計4例(4.1%)がみられた。
観察項目
評価
症例数(%)
練和性
極めて練り易い
3(3.1)
練りやすい
57(59.4)
普通
26(27.1)
練りにくい
10(10.4)
除去性
極めて除去し易い
18(18.8)
除去しやすい
45(46.9)
28(29.2)
悪い
5(5.2)
貼付性
極めて貼付し易い
貼付しやすい
38(39.6)
43(44.8)
貼付しにくい
12(12.5)
*創面被覆効果
極めて良い
3(5.0)
良い
18(30.0)
34(56.7)
5(8.3)
* 2施設(石川ら、鴨井ら)での結果
サージカルパック口腔用の散剤の成分である酸化亜鉛は、皮膚のタンパク質に結合又は吸着して不溶性の沈殿物や被膜を形成し、収れん、消炎、保護並びに緩和な防腐作用を現す4)。液剤の成分であるチョウジ油は、局所麻酔作用と弱い鎮痛作用、殺菌作用がある。また数種の細菌、真菌に対して試験管内増殖阻止作用を示す5)。本剤は散剤と液剤を練合すると、亜鉛とチョウジ油が結合し、硬化する性質を利用した酸化亜鉛ユージノールセメント6)の一種で、これに繊維を配合して靱性を賦与したものである。これによって創面を覆い、口腔内の物理的、化学的な種々の外部刺激から手術創を保護する7)ので、歯科用繃帯剤といわれている。
酸化亜鉛(Zinc Oxide)
ZnO
81.38
白色の無晶性の粉末で、におい及び味はない。水、エタノール(95)、酢酸(100)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。希塩酸又は水酸化ナトリウム試液に溶ける。空気中で徐々に二酸化炭素を吸収する。
チョウジ油(Clove Oil)
無色~淡黄褐色澄明の液で、特異な芳香があり、味は舌をやくようである。エタノール(95)又はジエチルエーテルと混和する。水に溶けにくい。長く保存するか又は空気中にさらすと褐色に変わる。
散剤 60g液剤 15mL(散剤、液剤を1組とする。)
1) 社内資料:サージカルパック口腔用の臨床試験成績
2) 社内資料:歯肉包帯剤「サージカルパック口腔用」臨床試験成績
3) 社内資料:歯科用サージカルパック「昭和」とサージカルパック口腔用の比較臨床試験成績について
4) 第十八改正日本薬局方解説書.2021:C-2104
5) 第十八改正日本薬局方解説書.2021:D-675
6) 日本歯科医師会編:新臨床歯科学講座(医歯薬出版).1977;2:329-330
7) 楠 正夫ほか:新編歯周治療学(書林).1977:255-256
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