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向精神薬
習慣性医薬品注)
処方箋医薬品注)
不眠症、麻酔前投薬
本剤の用量は、年齢、症状、疾患などを考慮して適宜増減するが、一般に成人には次のように投与する。
1回エスタゾラムとして1~4mgを就寝前に経口投与する。
麻酔前:1回エスタゾラムとして2~4mgを経口投与する。手術前夜:1回エスタゾラムとして1~2mgを就寝前に経口投与する。
就寝の直前に服用させること。また、服用して就寝した後、睡眠途中において一時的に起床して仕事等をする可能性があるときは服用させないこと。
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しない。炭酸ガスナルコーシスを起こしやすい。
できるだけ少量から投与を開始すること。作用が強くあらわれる。
症状が悪化するおそれがある。
作用が強くあらわれる。
排泄が遅延するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
授乳を避けさせること。ヒト母乳中へ移行し、新生児に嗜眠、体重減少等を起こすことが、他のベンゾジアゼピン系薬剤(ジアゼパム)で報告されており、また、黄疸を増強する可能性がある。
副作用が発現しやすいので少量から投与を開始するなど慎重に投与すること。
リトナビル
ニルマトレルビル・リトナビル
過度の鎮静や呼吸抑制等が起こる可能性がある。
チトクロームP450に対する競合的阻害により、本剤の血中濃度が大幅に上昇することが予測されている。
中枢神経抑制剤
抗うつ剤モノアミン酸化酵素阻害剤
眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が増強することがある。
相互に中枢神経抑制作用を増強することが考えられている。
アルコール(飲酒)
マプロチリン塩酸塩
1)眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が増強することがある。2)併用中の本剤を急速に減量又は中止すると痙攣発作がおこる可能性がある。
1)相互に中枢神経抑制作用を増強することが考えられている。2)本剤の抗痙攣作用により抑制されていたマプロチリン塩酸塩の痙攣誘発作用が本剤の減量・中止によりあらわれることが考えられている。
ダントロレンナトリウム水和物
筋弛緩作用が増強する可能性がある。
相互に筋弛緩作用を増強することが考えられている。
連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること。また、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、せん妄、痙攣等の離脱症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には徐々に減量するなど慎重に行うこと。
呼吸機能が高度に低下している患者に投与した場合、炭酸ガスナルコーシスを起こすことがあるので、このような場合には気道を確保し、換気をはかるなど適切な処置を講ずること。
奇異反応があらわれることがある。
投与する場合には少量から開始するなど、慎重に行うこと。十分に覚醒しないまま、車の運転、食事等を行い、その出来事を記憶していないとの報告がある。
5%以上
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
精神神経系
眠気、ふらつき
めまい感、歩行失調、頭痛、頭重、不快感、構音障害
発揚状態
肝臓
AST、ALTの上昇
腎臓
BUNの上昇
血液
貧血、白血球減少
循環器
動悸
血圧低下
消化器
悪心、口渇
口内苦味感
過敏症
そう痒感
発疹
骨格筋
倦怠感、脱力感等の筋緊張低下症状
その他
浮腫
覚醒遅延傾向(麻酔前投薬として用いた場合)
本剤の過量投与が明白又は疑われた場合の処置としてフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与する場合には、使用前にフルマゼニルの使用上の注意を必ず読むこと。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
投与した薬剤が特定されないままにフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与された患者で、新たに本剤を投与する場合、本剤の鎮静・抗痙攣作用が変化、遅延するおそれがある。
エスタゾラム錠1mg「アメル」及びエスタゾラム錠2mg「アメル」と各標準製剤について、下記の通りクロスオーバー法により健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~ log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された2)。
標準製剤
試験投与量
エスタゾラム錠1mg「アメル」
ユーロジン1mg錠
それぞれ1錠(エスタゾラムとして1mg)
エスタゾラム錠2mg「アメル」
ユーロジン2mg錠
それぞれ1錠(エスタゾラムとして2mg)
判定パラメータ
参考パラメータ
AUC(0→72)(ng・hr/mL)
Cmax(ng/mL)
Tmax(hr)
T1/2(hr)
1624.9±251.8
60.3±9.9
2.19±1.70
21.16±4.42
1585.6±240.1
59.7±6.7
2.08±1.52
20.74±4.08
(Mean±S. D.,n=20)
3405.0±1023.3
109.4±18.6
2.33±2.11
22.77±6.85
3481.4±1085.1
112.4±18.4
2.58±1.39
21.59±4.93
(Mean±S. D.,n=6)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
不眠症を対象とし、ニトラゼパム、フルラゼパムを対照薬とした二重盲検比較対照試験3),4)及び手術前夜の睡眠障害を対象とし、ニトラゼパムを対照薬とした二重盲検比較対照試験5)において本剤の有用性が認められている。
本剤の睡眠発現機序は、既存のベンゾジアゼピン系化合物と同様、大脳辺縁系及び視床下部における情動機構並びに視床下部―脳幹覚醒維持機構の抑制によると考えられている。なお、覚醒機構そのものには直接作用せず、麻酔状態にはいたらない6)(ネコ)。
ジアゼパム、ニトラゼパム等既存のベンゾジアゼピン系化合物と同様の薬理学的スペクトラム(静穏、馴化、睡眠誘起、睡眠増強、抗痙攣及び筋弛緩作用等)をもつが、とくに睡眠作用は速やかに発現し、強く、かつ安定している7)(マウス、ラット、ネコ、サル)。
睡眠誘起作用は速やかに発現し、途中覚醒の際にもその持続時間は短く、その回数も少ない安定した睡眠が認められ、睡眠状態も8時間で消失している8)(サル)。
睡眠stage2~4に対してはニトラゼパム等他のベンゾジアゼピン系化合物と同傾向の変化を認めるが、REM睡眠期に対する影響は比較的少ないと考えられる9),10)(健康成人)。
エスタゾラム(Estazolam)
8-Chloro-6-phenyl-4H-[1,2,4]triazolo[4,3-α][1,4]benzodiazepine
C16H11ClN4
294.74
白色~微黄白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、味は苦い。メタノール又は無水酢酸にやや溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けにくく、水又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
229~233℃
100錠[10錠(PTP)×10]
1) 関隆:臨床薬理. 1973;4:76-86
2) 社内資料:生物学的同等性試験[錠1mg、錠2mg]
3) 五島雄一郎, 他:医学のあゆみ. 1976;97:370-385
4) 村田忠良, 他:医学のあゆみ. 1980;113:202-218
5) 謝直道, 他:診療と保険. 1973,15:1147-1152
6) Fukuda N. et al.:Jpn. J. Pharmacol. 1974;24:75-88
7) Nakajima R. et al.:Jpn. J. Pharmacol. 1971;21:497-516
8) Take Y. et al.:J. Takeda Res. Lab. 1973;32:289-298
9) Isozaki H., et al.:Curr. Ther. Res. 1976,20:493-509
10) 佐藤泰三, 他:臨床精神医学. 1978, 7:743-750
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本剤は厚生労働省告示第75号(平成24年3月5日付)に基づき、投薬量は1回30日分を限度とされている。
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