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向精神薬
習慣性医薬品注)
処方箋医薬品注)
通常成人1回、1~2カプセルを就寝前または手術前に経口投与する。ただし、フルラゼパム塩酸塩として、10~30mgとする。なお、年齢・症状により、適宜増減する。
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。また、少量から投与を開始するなど注意すること。炭酸ガスナルコーシスを起こしやすい。
少量から投与を開始するなど注意すること。ジアゼパムで循環器への影響があらわれたとの報告がある。
少量から投与を開始するなど注意すること。作用が強くあらわれるおそれがある。
少量から投与を開始するなど注意すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
授乳を避けさせること。ヒト母乳中へ移行し、新生児に嗜眠、体重減少等を起こすことが他のベンゾジアゼピン系薬剤(ジアゼパム)で報告されている。また、黄疸を増強する可能性がある。
少量から投与を開始するなど注意すること。小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
少量から投与を開始するなど注意すること。運動失調等の副作用が発現しやすい。
リトナビル(ノービア)
過度の鎮静や呼吸抑制を起こすおそれがある。
リトナビルのチトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合、本剤の血中濃度が大幅に上昇することが予測される。
アルコール(飲酒)
本剤の作用が増強・持続されることがある(服用した翌日の飲酒によっても発現する場合がある)。アルコールとの併用は避けることが望ましい。
相加作用が発現することが考えられる。
中枢神経抑制剤
相互に中枢作用を増強することがある。
モノアミン酸化酵素阻害剤
クロルジアゼポキシドで舞踏病が発現したとの報告がある。
機序は不明である。
シメチジン
本剤の作用が増強されることがある。
シメチジンが肝チトクロームP450を阻害し、本剤の代謝を阻害するおそれがある。
連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること。また、連用中における投与量の急激な減少ないし投与中止により、痙攣発作、せん妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想等の離脱症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。
呼吸機能が高度に低下している患者に投与した場合、炭酸ガスナルコーシスを起こすことがあるので、このような場合には気道を確保し、換気を図るなど適切な処置を行うこと。
本剤を投与する場合には少量から開始するなど、慎重に行うこと。なお、十分に覚醒しないまま、車の運転、食事等を行い、その出来事を記憶していないとの報告がある。
0.5%以上
0.1~0.5%未満
0.1%未満
頻度不明
精神神経系
昼間の眠気(2.1%)、ふらつき(1.8%)、頭重
眩暈、頭痛、不安感
焦躁感
循環器
動悸
肝臓
肝障害(ビリルビン、AST、ALTの上昇)
消化器
口渇
悪心
下痢、腹痛、食欲不振、口の苦み、嘔吐、唾液分泌過多
過敏症
発疹
骨格筋
倦怠感(1.1%)
その他
発汗
本剤の過量投与が明白又は疑われた場合の処置としてフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与する場合には、使用前にフルマゼニルの使用上の注意を必ず読むこと。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。
投与した薬剤が特定されないままにフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与された患者で、新たに本剤を投与する場合、本剤の鎮静・抗痙攣作用が変化、遅延するおそれがある。
尿中の主代謝物は、ハイドロキシエチル体で総排泄量の86%を占めた1)。
健常成人男子にフルラゼパム塩酸塩30mgを経口投与したとき、48時間までに投与量の32~59%が大部分代謝物として尿中に排泄された1)。
有効率は53.3%(245/460例)であった3)。
本剤の有効率は62.4%(63/101例)であった4)。本剤の副作用発現率は26.7%(27/101例)であり、主な副作用は眠気、口渇、頭痛・頭重であった4)。
手術前夜の前投薬を対象とした臨床試験(二重盲検比較試験を含む)における有効率は57.5%(164/285例)であった3),5),6)。
前夜睡眠効果による本剤の有効率は76.1%(35/46例)であった6)。本剤の副作用発現率は8.7%(4/46例)であり、副作用はふらつき、眠気であった6)。
抑制性のGABAニューロンのシナプス後膜に存在するベンゾジアゼピン受容体にアゴニストとして高い親和性で結合し、GABA親和性を増大させることによりGABAニューロンの作用を特異的に増強すると考えられている7),8)。
各種動物実験(マウス、ラット、ネコ、ウサギ)において他のベンゾジアゼピン系薬剤と同様の薬理学的スペクトラム(静穏・馴化・睡眠誘起・睡眠増強・抗痙攣・筋弛緩作用等)を示したが、特にネコ、ウサギの脳波試験において著明な睡眠作用が認められた9),10)。
健常成人男女に本薬15mg又は30mgを経口投与したとき、終夜脳波試験において睡眠導入時間の短縮、全睡眠時間の増加が認められたが、特にREM睡眠に及ぼす影響は少なかった11),12)。
フルラゼパム塩酸塩(Flurazepam Hydrochloride)
7-Chloro-1-[2-(diethylamino)ethyl]-5-(2-fluorophenyl)-1,3-dihydro-2H-1,4-benzodiazepin-2-one monohydrochloride
C21H23ClFN3O・HCl
424.34
白色~帯黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。水、エタノール(95)、エタノール(99.5)又は酢酸(100)に溶けやすい。融点:約197℃(分解)。
アルミピロー又はガラス瓶開封後は湿気を避けて遮光して保存すること。
100カプセル[10カプセル(PTP)×10]1000カプセル[瓶、バラ]
1) 長谷川護, 他:薬理と治療. 1973;1(3):56-64
2) Eckert, M., et al.:Drugs Exptl. Clin. Res. 1983;9(1):77-84
3) 社内資料:臨床試験
4) 木村政資, 他:医学のあゆみ. 1974;89(3):118-138
5) 橘直矢, 他:医学のあゆみ. 1973;87(12):640-654
6) 伊東和人, 他:薬理と治療. 1973;1(3):217-236
7) 中村圭二, 他:ファルマシアレビュー. 1983;10:85-99
8) Möhler, H., et al.:The Benzodiazepines, ed. by Costa, E., Raven Press., New York. 1983:93-115
9) 君島健次郎, 他:米子医学雑誌. 1972;23(1):63-72
10) 橋本惟, 他:応用薬理. 1973;7(3):381-398
11) Kales, A., et al.:Arch. Gen. Psychiat. 1970;23:219-225
12) 石山陽事, 他:臨床脳波. 1973;15:625-632
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本剤は厚生労働省告示第75号(平成24年3月5日付)に基づき、1回30日分を限度として投薬する。
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