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片頭痛、緊張性頭痛
通常、成人にはジメトチアジンとして1日60mgを3回に分けて経口投与する。重症には必要に応じジメトチアジンとして1日120mgまで増量することができる。年齢、症状により適宜増減する。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
中枢神経抑制剤
アルコール
相互に中枢神経抑制作用を増強することがあるので、減量するなど慎重に投与すること。
共に中枢神経抑制作用を有する。
降圧剤
相互に降圧作用を増強することがあるので、減量するなど慎重に投与すること。
共に降圧作用を有する。
アトロピン様作用を有する薬剤
相互に抗コリン作用を増強することがあるので、減量するなど慎重に投与すること。
共に抗コリン作用を有する。
5%以上
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
過敏症
発疹
皮膚
色素沈着
光線過敏症
精神神経系
眠気
ふらつき、めまい、倦怠感、不眠
振戦、神経過敏
消化器
口渇
胃不快感、悪心、胃痛、便秘、下痢
食欲不振、腹痛、軟便
内分泌系
乳房痛、月経異常
その他
熱感
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
ラットにジメトチアジン100mg/kg単回経口投与後の血漿中ジメトチアジン濃度は、投与2時間後に最高値0.4μg/mLとなり、24時間後には消失した1)。
ラットにジメトチアジン単回経口投与2時間後の体内分布は、肝臓、肺に血漿の約80~100倍分布し、次いで腎臓、脾臓、脂肪組織、心臓、脳、腓腸筋の順であった。脳内濃度は血漿中濃度の約5倍であった。24時間後の各組織内濃度は、いずれもゼロに近かった1)。
健康成人4例にジメトチアジンカプセル1mg/kg注)を単回経口投与したとき、ジメトチアジンは肝臓で代謝され、側鎖の脱メチル化、フェノチアジン核のSの酸化及び水酸化を受けた2)(外国人データ)。
ラットにジメトチアジン100mg/kgを単回経口投与したとき、24時間の未変化体の尿中排泄量は投与量の0.03%、また胆汁中排泄量は0.04%であった1)。
注)本剤の承認された用法・用量とは異なる。
疾患別有効率は以下のとおりであった3)。
疾患名
有効例数/有効性評価対象例数
有効率(%)
片頭痛緊張性頭痛
153/25026/68
61.2 38.2
機序は明確ではないが、以下の片頭痛発現仮説に基づいてセロトニン拮抗薬が用いられる。片頭痛患者では血小板の異常があり、血小板がセロトニンを異常放出して頭蓋血管が収縮し、前駆症状があらわれる。次いでセロトニンが代謝されて血中セロトニンは減少し、血管が反跳性に拡張し片頭痛発作が起こる。一方、一過性に増加したセロトニンは血管の透過性を高めプラズマキニンやプロスタグランジンE2、I2を産生し、この両者は互いにその作用を増強し、血管及び血管周囲炎、血管拡張、発痛発作を引き起こす4)。
セロトニンによるモルモット気管支痙攣、ラット後肢足底部浮腫及びラット毛細血管透過性増大に対し、プロメタジンと同等ないしは3倍の拮抗作用を示した5),6)。
ヒスタミンによるモルモット気管支痙攣に対し、プロメタジンよりやや強い抗ヒスタミン作用を示した5),6)。
ジメトチアジンメシル酸塩(Dimetotiazine Mesilate)
10-[2-(Dimethylamino)propyl]-N,N-dimethylphenothiazine-2-sulfonamide monomethanesulfonate
C19H25N3O2S2・CH4O3S
487.66
淡黄色の粉末で、においはなく、味は極めて苦い。水に極めて溶けやすく、メタノール、エタノール(95)、アセトン又はクロロホルムに溶けやすく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
約170℃(分解)
3.09[pH4.3、1-オクタノール/緩衝液]
100錠[10錠(PTP)×10]
1) 社内資料:吸収、分布、排泄について
2) Jolles, G. et al.:Arch. int. Pharmacodyn. 1968;171:449-461
3) 社内集計;岩根弘明, 他:最新医学. 1968;23:1238-1256, 他
4) 横田敏勝:日本内科学会雑誌. 1993;82:14-18
5) Julou, L. et al.:Arch. int. Pharmacodyn. 1966;159:70-86
6) 城戸良之助, 他:応用薬理. 1968;2:173-179
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