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劇薬
処方箋医薬品注)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
うつ病・うつ状態
抗うつ剤の投与により、24歳以下の患者で、自殺念慮、自殺企図のリスクが増加するとの報告があるため、本剤の投与にあたっては、リスクとベネフィットを考慮すること。,,,,,,
トラゾドン塩酸塩として、通常、成人には1日75~100mgを初期用量とし、1日200mgまで増量し、1~数回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
循環器系に影響を及ぼすおそれがある。
抗コリン作用を若干有するため、症状を悪化させるおそれがある。
痙攣発作を起こすおそれがある。
躁転、自殺企図があらわれることがある。,,,,,,
精神症状を増悪させることがある。,,
自殺念慮、自殺企図があらわれることがある。,,,,,,
出血リスクが増大するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒト母乳中へごくわずか移行する。
国内において、小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下していることが多い。
降圧剤
起立性低血圧及び失神を含む低血圧が起こるおそれがあるので、降圧剤の用量調節に注意すること。
本剤によってもまた、血圧低下があらわれることがある。
アルコール
中枢神経抑制剤
本剤の作用が増大するおそれがある。なお、できるだけ飲酒は避けさせること。
中枢神経抑制作用が増強される。
モノアミン酸化酵素阻害剤
これらの薬剤の中止直後あるいは併用する場合に、本剤の作用が増大するおそれがあるので、本剤の投与量を徐々に増量するなど慎重に投与を開始すること。
セロトニン再取り込み阻害作用により、脳内のセロトニン濃度が高まるおそれがある。
強心配糖体
フェニトイン
血清中のジゴキシン濃度又はフェニトイン濃度が上昇するおそれがある。
機序不明
フェノチアジン誘導体
血圧低下を起こすおそれがある。
ともにα受容体遮断作用を有する。
ワルファリンカリウム
プロトロンビン時間の短縮がみられたとの報告がある。
*抗凝固薬
*抗血小板薬
*非ステロイド性抗炎症薬
*出血傾向の増強を伴う血液凝固能の変動がみられたとの報告がある。
*セロトニン依存性の血小板凝集経路を阻害する可能性がある。
カルバマゼピン
本剤の血中濃度が低下し、作用が減弱するおそれがある。
CYP3A4の誘導作用により本剤の代謝が促進される。
CYP3A4阻害剤
本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがあるので、本剤を減量するなど用量に注意すること。
これらの薬剤のCYP3A4阻害作用により本剤の代謝が阻害される。
セロトニン作動薬
セロトニン症候群を起こすおそれがある。
セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品
無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合は、投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。本症発症時には、白血球の増加や血清CKの上昇がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。なお、高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎障害へと移行し、死亡した例が報告されている。
錯乱、発汗、反射亢進、ミオクロヌス、戦慄、頻脈、振戦、発熱、協調異常等が認められた場合には、投与を中止し、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。
減量又は休薬等の適切な処置を行うこと。
腸管麻痺(食欲不振、悪心・嘔吐、著しい便秘、腹部の膨満あるいは弛緩及び腸内容物のうっ滞等の症状)をきたし、麻痺性イレウスに移行することがあるので、腸管麻痺があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
陰茎及び陰核の持続性勃起の治療として、アドレナリン、ノルアドレナリンなどのα-アドレナリン作動薬の海綿体内注射及び外科的処置が行われた症例が報告されている。
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
循環器
低血圧、動悸・頻脈
失神、徐脈、不整脈
高血圧、起立性低血圧
精神神経系
眠気、めまい・ふらつき、頭痛・頭重、構音障害、振戦等のパーキンソン症状、頭がボーッとする、視調節障害(霧視、複視等)、不眠、運動失調、躁転
痙攣、焦燥感、流涎、健忘、知覚障害、幻覚、運動過多、不安、見当識障害、口周囲不随意運動、集中力低下
興奮、妄想、性欲亢進、性欲減退、悪夢、怒り・敵意(攻撃的反応)、異常感覚、インポテンス、協調運動障害、激越
過敏症
浮腫、発疹
そう痒感
眼瞼そう痒感
血液
白血球減少、貧血
白血球増多
溶血性貧血、血小板減少
消化器
口渇、便秘、悪心・嘔吐、食欲不振、腹痛
下痢、胃重感、嚥下障害、腹部膨満感、味覚異常
食欲亢進、胸やけ
肝臓
肝機能障害(AST、ALT、Al-P、γ-GTP上昇等)
その他
倦怠感、ほてり、脱力感、排尿障害
鼻閉、関節痛、筋肉痛、発汗、眼精疲労、耳鳴、尿失禁、頻尿、射精障害、月経異常、乳房痛、胸痛、体重減少、体重増加、疲労、悪寒、血清脂質増加
息切れ、血尿、乳汁分泌、眼球充血、低ナトリウム血症、発熱
特異的な解毒剤は知られていない。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
健康成人にトラゾドン塩酸塩50mg注1)及び100mgを食後に単回経口投与したとき、血漿中トラゾドン濃度は投与3~4時間後に最高値に達し、半減期6~7時間で消失した1)。
健康成人にトラゾドン塩酸塩25mgを1日3回14日間反復経口投与したとき、血漿中トラゾドン濃度は投与2日目から定常状態に達した1)。
トラゾドン塩酸塩錠25mg「アメル」及びトラゾドン塩酸塩錠50mg「アメル」と各標準製剤について、下記のとおりクロスオーバー法により健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された2)。
標準製剤
試験投与量
トラゾドン塩酸塩錠25mg「アメル」
デジレル錠25
それぞれ1錠(トラゾドン塩酸塩として25mg)
トラゾドン塩酸塩錠50mg「アメル」
デジレル錠50
それぞれ1錠(トラゾドン塩酸塩として50mg)
AUC(0→24)(ng・hr/mL)
Cmax(ng/mL)
Tmax(hr)
T1/2(hr)
3254.45±629.13
591.51±182.80
0.83±0.47
6.16±1.26
3126.73±796.23
587.34±178.14
0.95±0.58
5.52±1.69
(Mean±S.D.,n=20)
6034.19±1350.11
895.44±285.11
1.80±1.41
6.41±1.78
6073.81±2354.73
939.17±341.67
1.50±1.36
5.96±0.92
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
ラット及びイヌにトラゾドン塩酸塩を経口投与したとき、主として小腸から良好かつ速やかに吸収された3)。
ラットに14C標識トラゾドン塩酸塩を経口投与したとき、直ちに各組織に分布したが、消失は速やかであった4)。
健康成人にトラゾドン塩酸塩を経口投与したとき、尿中にはオキソトリアゾロピリジンプロピオン酸(TPA)が最も多く、他に4-ヒドロキシ体のグルクロン酸抱合体、ジヒドロジオール体等が認められた。未変化体は極めて少量であった1)。
ラットに14C標識トラゾドン塩酸塩を経口投与したとき、尿中への排泄率は約40%であり、一部腸肝循環することが示唆された4)。
授乳婦にトラゾドン塩酸塩50mg注1)を単回経口投与したとき、血漿中トラゾドン濃度は投与2時間後に最高値に達し、その後二相性で減少した。乳汁中トラゾドン濃度は血漿中濃度の約1/10で、血漿中濃度とほぼ並行して推移した5)(外国人データ)。
精神科及び内科・心療内科における各種うつ病・うつ状態を対象とした二重盲検比較試験及び一般臨床試験が全国において実施された6),7),8),9),10),11),12),13),14),15)。なお、比較試験の結果、有用性が認められた6)。
トラゾドン塩酸塩の抗うつ作用の作用機序は次のように考えられる。
ラット脳を用いたin vitroの実験において、α1及びα2受容体並びにセロトニン受容体に対して親和性を示すが、ドーパミン受容体及びムスカリン性アセチルコリン受容体に対する親和性はほとんどなかった17),19)。
トラゾドン塩酸塩(Trazodone Hydrochloride)
2-[3-[4-(m-Chlorophenyl)-1-piperazinyl]propyl]-s-triazolo[4,3-a]pyridin-3(2H)-one hydrochloride
C19H22ClN5O・HCl
408.32
白色の結晶性の粉末である。本品1.0gを水100mLに溶かした液のpHは3.9~4.5である。水にやや溶けやすく、メタノール、エタノール(95)又はクロロホルムにやや溶けにくく、アセトニトリルに溶けにくく、無水酢酸に極めて溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。融点:約232℃(分解)。
100錠[10錠(PTP)×10]1,000錠[10錠(PTP)×100]1,000錠[瓶、バラ]
1) 藤原茂, 他:薬理と治療. 1989;17:1365-82
2) 社内資料:生物学的同等性試験[錠25mg、錠50mg]
3) 藤原茂, 他:薬理と治療. 1989;17:1343-51
4) 栗田則男, 他:薬物動態. 1988;3:155-173
5) Verbeeck RK, et al.:Br J Clin Pharmacol. 1986;22:367-70
6) 村崎光邦, 他:臨床評価. 1990;18:279-313
7) 上島国利, 他:薬理と治療. 1989;17:1451-63
8) 並木正義, 他:薬理と治療. 1989;17:1489-502
9) 筒井末春, 他:薬理と治療. 1989;17:1465-78
10) 大矢大, 他:薬理と治療. 1990;18:2113-26
11) 石郷岡純, 他:薬理と治療. 1989;17:1519-27
12) 筒井末春, 他:薬理と治療. 1989;17:1503-18
13) 工藤義雄, 他:薬理と治療. 1989;17:1529-41
14) 筒井末春, 他:薬理と治療. 1989;17:1479-88
15) 柏井洋平, 他:薬理と治療. 1989;17:1439-50
16) 洲加本孝幸, 他:薬理と治療. 1989;17:1317-42
17) Clements-Jewery S, et al.:Neuropharmacology. 1980;19:1165-73
18) 池上輝, 他:日薬理誌. 1989;93:145-54
19) Hyslop DK, et al.:Br J Pharmacol. 1980;71:359-61
20) Maj J, et al.:J Neural Transm. 1979;44:237-48
21) Cioli V, et al.:Pharmacol Res Commun. 1984;16:85-100
22) Clements-Jewery S.:Neuropharmacology. 1978;17:779-81
23) 木下利彦, 他:薬理と治療. 1989;17:1409-17
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