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劇薬
通常、成人にはネオスチグミン臭化物として1回15~30mgを1日1~3回経口投与する。なお、症状により適宜増減する。
通常、成人にはネオスチグミン臭化物として1回5~15mgを1日1~3回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
腹痛、下痢、発汗、唾液分泌過多、縮瞳、線維束攣縮等の症状が認められた場合又はエドロホニウム塩化物を投与したとき症状が増悪ないし不変の場合は、直ちに投与を中止し、アトロピン硫酸塩水和物0.5~1mgを静脈内注射する。更に、必要に応じて人工呼吸又は気管切開等を行い気道を確保する。,
呼吸困難、唾液排出困難、チアノーゼ、全身の脱力等の症状が認められた場合又はエドロホニウム塩化物を投与したとき症状の改善が認められた場合は、本剤の投与量を増加する。
気管支平滑筋を収縮させることがある。
甲状腺機能亢進症を悪化させるおそれがある。
冠動脈を収縮させることがある。
徐脈を更に増強させるおそれがある。
胃酸分泌を促進させることがある。
骨格筋の緊張が高まり、痙攣症状を増強させるおそれがある。
不随意運動を増強させるおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
減量するなど注意すること。一般に高齢者では、生理機能が低下している。
脱分極性筋弛緩剤スキサメトニウム塩化物水和物
脱分極性筋弛緩剤の作用を増強する。
本剤はコリンエステラーゼを阻害し、脱分極性筋弛緩剤の分解を抑制する。
コリン作動薬
相互に作用が増強される。
本剤はコリンエステラーゼを阻害し、アセチルコリン、アクラトニウムナパジシル酸塩の分解を抑制する。
副交感神経抑制剤
副交感神経抑制剤はコリン作動性クリーゼの初期症状を不顕性化し、本剤の過剰投与を招くおそれがあるので、副交感神経抑制剤の常用は避けること。
副交感神経抑制剤は本剤の作用に拮抗する。
,
0.1~5%未満
頻度不明
過敏症
過敏症状
循環器
血圧降下、徐脈、頻脈
呼吸器
気管支痙攣、気道分泌の亢進
消化器
唾液の分泌過多、悪心・嘔吐、下痢
腹痛
精神神経系
発汗、めまい、大量投与による不安・興奮・虚脱・脱力・筋攣縮・骨格筋の線維束攣縮等
その他
縮瞳
コリン作動性クリーゼ(腹痛、下痢、発汗、唾液分泌過多、縮瞳、線維束攣縮等)があらわれることがある。,
重症筋無力症患者3例にネオスチグミン臭化物として30mgを空腹時単回経口投与したときのネオスチグミンの薬物動態パラメータを表16-1に示す1)(外国人データ)。
投与量(mg)
n
Cmax(ng/mL)
Tmax(hr)
AUC0-5(ng・hr/mL)
T1/2(hr)
30
3
4~9
1~2
10.20±1.89注1
0.87±0.09注1
注1:mean±S.E.(測定法:ガスクロマトグラフィー)
蛋白結合率:15~25%(外国人データ)
重症筋無力症患者に360mgまでの用量を反復投与したとき、24時間尿中には未変化体が投与量の5%未満排泄された2)(外国人データ)。
再評価結果における有効性評価対象例は181例であり、有効率は78.5%(142例)であった。再評価結果における安全性評価対象例181例中、副作用は7例(3.9%)に認められた。主なものは、悪心・嘔吐が4件、発汗が4件等であった3),4),5),6),7),8)。
疾患名
有効例数/有効性評価対象例数
有効率(%)
重症筋無力症
3/3
-
消化管機能低下に伴う慢性胃炎、弛緩性便秘症等
98/134
73.1
手術後及び分娩後における腸管麻痺
35/35
100
手術後及び分娩後における排尿困難
6/9
アセチルコリンはコリン作動性神経(cholinergic nerve)における刺激伝達物質と考えられているが、これを選択的に分解する生体内酵素コリンエステラーゼによって加水分解され、その作用を消失する。ネオスチグミンは、このコリンエステラーゼを一時的に不活化して、アセチルコリンの分解を抑制し、間接的にアセチルコリンの作用を増強するとともに、自らもアセチルコリン様の作用を有するコリン作動薬(副交感神経興奮剤)である。
ネオスチグミン臭化物(Neostigmine Bromide)
3-(Dimethylcarbamoyloxyphenyl)-trimethylammonium bromide
C12H19BrN2O2
303.20
白色の結晶又は結晶性の粉末である。水に極めて溶けやすく、エタノール(95)、酢酸(100)又はクロロホルムに溶けやすく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
約167℃(分解)
100g[瓶、バラ]500g[瓶、バラ]
1) Aquilonius, S. M. et al.:Eur. J. Clin. Pharmacol. 1979;15:367-371
2) Nowell, P. T. et al.:Br. J. Pharmacol. 1962;18:617-624
3) 北原周文, 他:医学通信. 1958;542:38-41
4) 日野貞雄:医学通信. 1959;595:18-24
5) 守一雄:最新医学. 1956;11(8):2021-2023
6) 権藤祐一, 他:最新医学. 1949;4(8):445-447
7) 森一郎, 他:産科と婦人科. 1957;32(7):64-67
8) 朧谷寿人, 他:社内資料(ワゴスチグミン散の使用経験, 1960)
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