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劇薬
処方箋医薬品注)
重症筋無力症
通常成人1日3錠を1日3回に分けて経口投与する。ただし、医師の監督下に症状に応じて、適宜、用量および服用回数を増減することができる。
気管支平滑筋を収縮させ、気管支喘息の症状を悪化させるおそれがある。
冠血流を著しく低下させるおそれがある。
心拍数低下を起こすおそれがある。
胃液分泌を亢進させ、症状を悪化させるおそれがある。
てんかんの症状を悪化させるおそれがある。
パーキンソン症候群の症状を悪化させるおそれがある。
高い血中濃度が持続するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
少量から投与を開始するなど投与量に留意し、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。本剤は主として腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続するおそれがある。
脱分極性筋弛緩剤
脱分極性筋弛緩剤の作用が増強するおそれがある。
本剤が脱分極性筋弛緩剤の代謝を阻害するためと考えられている。
副交感神経抑制剤
副交感神経抑制剤は、ムスカリン様作用を隠蔽し、本剤の過剰投与を招くおそれがある。
本剤と拮抗する。
コリン作動薬
コリンエステラーゼ阻害薬
コリン作用が増強するおそれがある。
本剤はコリンエステラーゼを阻害するため、相互に作用が増強する。
本剤の過剰投与によりニコチン様作用として呼吸筋麻痺、線維性攣縮が、ムスカリン様作用として腹痛、下痢、発汗、流涎、縮瞳、徐脈等があらわれることがある。,
5%以上
1~5%未満
1%未満
頻度不明
骨格筋
骨格筋の線維性攣縮
消化器
下痢(14.8%)、腹痛(14.1%)、流涎
悪心
腹鳴
嘔吐
循環器
動悸
その他
発汗
頭痛
流涙、気管支分泌の亢進、耳鳴、発疹
縮瞳
コリン作動性クリーゼ(腹痛、下痢、発汗、流涎、縮瞳、線維性攣縮、徐脈等)が起こるおそれがある。,
健康成人11例にピリドスチグミン臭化物として、60mgを単回経口投与したときの血中半減期は約200分であった1)。また、腎機能障害を有する患者4例に静脈注射したとき、腎機能障害のない患者5例と比べ半減期は約3.4倍に延長し、クリアランス値は約1/4に減少した2)。重症筋無力症患者5例に経口投与したとき、投与後24時間の尿中未変化体総排泄率は2~16%であった3)(外国人における成績)。
66例(小児14例、成人52例)の一般臨床試験における有効率は87.9%(58/66例)で、症状別臨床効果は以下のとおりであった4)。
症状
有効率(%)(有効以上)
眼瞼下垂複視構音障害嚥下障害咀しゃく障害呼吸障害四肢脱力
92.6(50/54)81.3(26/32)84.6(33/39)82.1(32/39)80.0( 4/ 5)61.3(19/31)93.3(42/45)
本薬は、主に神経筋接合部のコリンエステラーゼ活性を可逆的に阻害してアセチルコリンの分解を抑制する結果、間接的にアセチルコリンの作用を増強するとともに、自らもアセチルコリン様作用を呈する。本薬のコリンエステラーゼ阻害作用、アセチルコリン作用増強作用、抗クラーレ作用等はいずれもネオスチグミンより弱く、作用発現は緩徐でより持続的であった5),6)。
ピリドスチグミン臭化物(Pyridostigmine Bromide)
3-Dimethylcarbamoyloxy-1-methyl pyridinium bromide
C9H13BrN2O2
261.12
白色の結晶性の粉末で、においはないか、又はわずかに特異なにおいがある。水に極めて溶けやすく、エタノール(95)又は酢酸(100)に溶けやすく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。本品1.0gを水10mLに溶かした液のpHは4.0~6.0である。潮解性である。
153~157℃
SP包装開封後は、湿気を避けて遮光して保存すること。
100錠[10錠(SP)×10]
1) Breyer-Pfaff, U., et al.:Clin. Pharmacol. Ther. 1985;37:495-501
2) Cronnelly, R., et al.:Clin. Pharmacol. Ther. 1980;28:78-81
3) Nowell, P. T., et al.:Br. J. Pharmacol. 1962;18:617-624
4) 社内資料:臨床試験
5) 梶本礼義, 他:現代の臨床. 1969;3:645-658
6) 梶本礼義:現代の臨床. 1968;2(6):395-405
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