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劇薬
処方箋医薬品注)
内臓病変を有する患者に対する本剤の有効性及び安全性は確立していない。
生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液等に溶解し、Ⅰ法又はⅡ法により点滴静注する。
Ⅰ法:連日投与通常、成人には1日1回200万~300万国内標準単位/m2(体表面積)を連日投与する。
Ⅱ法:間欠投与通常、成人には1日1回1000万国内標準単位/m2(体表面積)を5日間連日投与し、9日間休薬する。これを2回繰り返す。その後、1日1回1000万国内標準単位/m2(体表面積)を隔日3回投与し、9日間休薬する。これを2回以上繰り返す。なお、年齢、症状により適宜増減する。
通常、1日1回25万国内標準単位/m2(体表面積)を週1~3回皮下注射する。なお、安全性からみて上記投与量の継続が困難と判断されたときは適宜減量又は中止する。1回25万国内標準単位/m2(体表面積)を超える高用量の投与は望ましくない。上記の投与量を超える用量を投与した場合の安全性及び有効性は確立されていない。
通常、成人には1日1回200万国内標準単位を生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液等に溶解し、週5回点滴静注する。効果が不十分な場合には、1日1回400万国内標準単位を上限として増量できる。なお、患者の状態により適宜減量する。
心疾患が悪化することがある。
白血球減少又は血小板減少が更に悪化することがある。
症状が悪化することがある。
症状が悪化又は顕性化することがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
用量に留意すること。一般に生理機能が低下している。
骨髄抑制作用を増強するおそれがある。
共に骨髄抑制作用を有する。
発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常等の呼吸器症状があらわれた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等適切な処置を行うこと。
患者の精神状態に十分注意し、不眠、不安、焦燥等があらわれた場合には投与を中止するなど、投与継続の可否について慎重に検討すること。なお、類薬(インターフェロン-α、β製剤)で、自殺企図、躁状態、攻撃的行動の症例が報告されている。
治療の継続が困難と認められた場合には減量又は休薬するなど適切な処置を行うこと。
自己免疫現象によると思われる症状・徴候(肝炎、潰瘍性大腸炎の悪化等)があらわれることがある。,
糖尿病が増悪又は発症することがある。
5%以上
5%未満
頻度不明
過敏症
顔面潮紅、そう痒感、蕁麻疹等
発熱及びインフルエンザ様症状注1)
発熱(75.7%)、悪寒・戦慄(17.4%)、全身倦怠感(18.6%)
頭痛、関節痛、筋肉痛等
血液
貧血
肝臓
AST上昇、ALT上昇
総蛋白減少、LDH上昇、Al-P上昇等
ビリルビン上昇、コレステロール上昇、トリグリセライド上昇
腎臓
BUN上昇、クレアチニン上昇、蛋白尿、尿量減少等
尿沈渣異常
電解質
血清ナトリウム減少、血清カリウム変動、血清カルシウム変動
血清クロール減少
精神神経系
見当識障害、眠気、めまい、ふらつき、振戦等
循環器
血圧変動、動悸等
心電図異常、頻脈
呼吸器
呼吸困難等
消化器
食欲不振(21.6%)、悪心・嘔吐(13.9%)
下痢、口内炎等
注射部位
腫脹
疼痛
その他
発汗、浮腫
胸部圧迫感
投与量(JRU/m2)
例数
Cmax(JRU/mL)
AUC0-∞(JRU・hr/mL)
T1/2(α)(hr)
T1/2(β)(hr)
150万
5
98.5±45.3
449±357
0.4±0.2
4.7±2.6
(測定法:bioassay)(平均値±標準偏差)
投与量(JRU)
Tmax(hr)
AUC0-∞※(JRU・hr/mL)
T1/2※(hr)
50万
18
0.441±0.252
8.3±1.4
9.695±4.913
12.82±6.45
※:16例
(測定法:ELISA)(平均値±標準偏差)
ラットに125I-標識インターフェロン ガンマ-1a(遺伝子組換え)を静脈内投与したときの5分後の組織内濃度は、肝臓で最も高く、副腎、肺、骨髄、甲状腺、血清の順で、脳においては非常に低かった4)。
ラットに静脈内投与したインターフェロン ガンマ-1a(遺伝子組換え)は血清及び主要臓器から時間の経過につれて消失するが、尿中及び胆汁中に全く排泄されないことから、インターフェロン ガンマ-1a(遺伝子組換え)は代謝されることによって消失していくものと思われる。
なお、代謝物について各種の検討を行ったが、代謝物を分離精製することができず、インターフェロン ガンマ-1a(遺伝子組換え)の血中代謝物を明らかにできなかった4)。
成人悪性腫瘍患者3例に200万国内標準単位(JRU)/m2(1時間点滴静注)を投与したときの尿中濃度注2)をbioassay又はRIAで測定した。その結果、投与後24時間までの尿中濃度はいずれの測定法でも測定限界以下であった5)。
承認時における有効性評価対象例46例(点滴静注投与、イムノマックス-γ注300投与例を含む)中8例にCR(著効)又はPR(有効)が得られ、奏効率は17.4%(8例/46例)であった6),7)。なお、「原発巣なし」の症例での奏効率は14.7%(5例/34例)、「原発巣あり」の症例での奏効率は25.0%(3例/12例)であった。また、「原発巣なし」の症例における主な標的病変別奏効率は肺では7.7%(2例/26例)であったが、骨の5例に奏効例は認められなかった。「原発巣あり」の症例における主な標的病変別の奏効例数は、原発巣では8例中2例、肺では8例中1例であった。
臨床検査値の異常変動を含む副作用は安全性評価対象例174例中165例(94.8%)に認められた。主な副作用は、発熱、悪寒・戦慄、全身倦怠感等のインフルエンザ様症状が162例(93.1%)、食欲不振、悪心等の消化器系症状が93例(53.4%)等であった1),6),7),8),9),10),11)。
慢性肉芽腫症を対象とした国内一般臨床試験において、本剤〔体表面積≧0.5m2:25万国内標準単位(JRU)/m2(体表面積)/日、体表面積<0.5m2:1万国内標準単位(JRU)/kg(体重)/日〕を皮下投与で週3回投与、週2回投与又は週1回投与したときの有効性評価対象例31例における投与前12ヵ月間と投与中12ヵ月間の重症感染症罹患回数、入院日数、注射用抗生剤・抗真菌剤投与日数の比較は、表17-1のとおりであった12)。
投与前12ヵ月間
投与中12ヵ月間
有効性評価対象例数
31例
重症感染症罹患回数(延べ)
29回
11回
入院日数(延べ)
1855日
553日
注射用抗生剤・抗真菌剤投与日数(延べ)
1282日
383日
副作用は安全性評価対象例46例中24例(52.2%)に認められた。主な副作用は、発熱20例(43.5%)等であった。また、臨床検査値の異常変動は46例中1例(2.2%)に白血球減少が認められた12)。
菌状息肉症の15例及びセザリー症候群の1例(病期ⅠA~ⅣA)を対象とした国内第Ⅱ相試験において、本剤〔投与開始4週間は1日1回200万国内標準単位を週5回、第5週目から第12週目までは週2回、第13週目以後は週1回点滴静注〕を投与したときの奏効率は表17-2のとおりであった13)。
疾患名
皮膚病変の総合評価※1
mSWATによる評価※2
奏効例数/評価対象例数
奏効率※3(%)(95%信頼区間)
菌状息肉症
11/15
73.3(44.9, 92.2)
9/15
60.0(32.3, 83.7)
セザリー症候群
1/1
-
0/1
合計
12/16
75.0(47.6, 92.7)
9/16
56.3(29.9, 80.2)
※1:皮膚悪性腫瘍における固形がん薬物療法効果判定基準に基づいた皮膚病変の評価14)
※2:Modified Severity-Weighted Assessment Tool(mSWAT)に基づいた皮膚病変の評価15)
※3:完全奏効(CR)又は部分奏効(PR)の占める割合。ただし、本国内第Ⅱ相試験では、PRのみであった。
臨床検査値の異常変動を含む副作用は安全性評価対象例16例中16例(100%)に認められた。主な副作用は、インフルエンザ様症状が16例(100%)、食欲不振が3例(18.8%)、白血球減少が3例(18.8%)であった。
腫瘍細胞に直接作用し細胞増殖を抑制する作用と共にヒト末梢血リンパ球に作用してNK細胞活性の増強作用、抗体依存性細胞障害活性の増強作用、マクロファージの活性化等の免疫反応を介した間接的な腫瘍細胞傷害作用が報告されている16),17)。
ヒトマクロファージの活性酸素産生能の増加が認められた20)。
インターフェロン ガンマ-1a(遺伝子組換え)(Interferon Gamma-1a(Genetical Recombination))
C761H1206N214O225S6
17145.41
原液は無色の液で、澄明又はわずかに濁りを認める。
アミノ酸146個からなるポリペプチドである。
IFN-γ-1a
外箱開封後は遮光して保存すること。
1瓶(溶解液として、日局注射用水0.5mL添付)
1瓶(溶解液として、日局注射用水1mL添付)
1) 小川一誠, 他:癌と化学療法. 1987;14:446-452
2) 尾熊隆嘉, 他:化学療法の領域. 1990;6:316-323
3) 社内資料:健康成人男性を対象とした生物学的同等性試験
4) 山田秀雄, 他:基礎と臨床. 1987;21:4267-4275
5) 社内資料:体液内濃度
6) 町田豊平, 他:癌と化学療法. 1987;14:440-445
7) 高久史麿, 他:癌と化学療法. 1987;14:645-652
8) 東海林文夫, 他:Biotherapy. 1989;3:806-809
9) 安達興一, 他:癌と化学療法. 1985;12:1331-1338
10) 池田重雄, 他:西日本皮膚科. 1986;48:1130-1138
11) 神保孝一, 他:癌と化学療法. 1987;14:152-158
12) 崎山幸雄, 他:日本小児科学会雑誌. 1994;98:1048-1056
13) 社内資料:菌状息肉症/セザリー症候群患者に対する国内臨床試験(2014年5月23日承認、申請資料概要 2.7.6.1)
14) 石原和之, 他:日本癌治療学会誌. 1990;25:2609-2620
15) Olsen, E. A.et al.:J. Clin. Oncol. 2011;29:2598-2607
16) 佐藤孝三郎, 他:基礎と臨床. 1986;20:4021-4027
17) 松本光史, 他:基礎と臨床. 1986;20:4035-4040
18) 社内資料:ヒト癌由来細胞に対する細胞増殖抑制作用
19) 社内資料:in vivoにおける抗腫瘍活性
20) 社内資料:スーパーオキシド産生に対する影響
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