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処方箋医薬品注)
エトスクシミドとして、通常成人1日0.45~1.0gを2~3回に分割経口投与する。小児は1日0.15~0.6gを1~3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
薬物の体内蓄積による副作用の発現に注意すること。一般に排泄が遅延する傾向がある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。胎盤を通過することが報告されており、本剤を妊娠中に投与された患者において、口唇裂等を有する児を出産したとの報告がある。また、新生児に離脱症状又は鎮静症状が認められたとの報告がある1)。
授乳しないことが望ましい。ヒト乳汁中に移行することが報告されている1)。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。
バルプロ酸ナトリウム
本剤の血中濃度が上昇することがある。
本剤の代謝が阻害されると考えられる。
フェニトイン
フェニトインの血中濃度が上昇することがある。
本剤によりフェニトインの代謝が抑制されると考えられる。
カルバマゼピン、ルフィナミド
本剤の血中濃度が低下することがある。
本剤の代謝が促進されると考えられる。
発熱、皮膚・粘膜の発疹又は紅斑、壊死性結膜炎等の症状があらわれることがある。
発熱、紅斑、筋肉痛、関節炎、関節痛、リンパ節腫脹、胸部痛等があらわれることがある。
頻度不明
過敏症
猩紅熱様・麻疹様・中毒疹様発疹、光線過敏症
血液
白血球減少、好酸球増多、顆粒球減少
精神神経系
眠気、めまい、頭痛、妄想、運動失調、注意力・集中力・反射運動能力等の低下、抑うつ、幻覚、夜驚、焦躁多動、攻撃性、多幸感、疲労感
眼
羞明
消化器
食欲不振、悪心・嘔吐、腹痛、下痢、胃痙攣
その他
しゃっくり
海外で実施された複数の抗てんかん薬における、てんかん、精神疾患等を対象とした199のプラセボ対照臨床試験の検討結果において、自殺念慮及び自殺企図の発現のリスクが、抗てんかん薬の服用群でプラセボ群と比較して約2倍高く(抗てんかん薬服用群:0.43%、プラセボ群:0.24%)、抗てんかん薬の服用群では、プラセボ群と比べ1000人あたり1.9人多いと計算された(95%信頼区間:0.6-3.9)。また、てんかん患者のサブグループでは、プラセボ群と比べ1000人あたり2.4人多いと計算されている。
健康成人にエトスクシミド1gを経口投与した際に、生物学的半減期は約60時間であった2)(外国人データ)。小児5例にエトスクシミド500mgを経口投与した際に、投与後3~7時間で最高血中濃度に達し、生物学的半減期は、33.4時間であった3)(外国人データ)。
エトスクシミドは、発現系ミクロソームを用いた実験より、主としてCYP3A4によって代謝されることが示唆された4)(in vitro)。
本剤の一般臨床試験は、15施設243例の患者を対象に実施された。総有効率66.3%(161/243例)で、定型欠神発作(小発作)、小型(運動)発作、混合小発作に対する有効率は、それぞれ88.0%(95/108例)、36.3%(33/91例)、75.0%(33/44例)であった5),6),7)。
視床のT型Ca2+チャネルの抑制が考えられる。
ラットを用い、ペンテトラゾール(95mg/kg皮下投与)により誘発した間代性痙攣発作に対して、125mg/kg(経口)の用量で筋痙攣を完全に抑制し、この抗痙攣作用は、トリメタジオンの作用に類似している8)。
特有の脳波(3/sec spike & wave)を呈する定型欠神発作の脳波所見を改善する9)。
エトスクシミド(Ethosuximide)
(2RS)-2-Ethyl-2-methylsuccinimide
C7H11NO2
141.17
白色のパラフィン状の固体又は粉末で、においはないか、又は僅かに特異なにおいがある。メタノール、エタノール(95)、ジエチルエーテル又はN,N-ジメチルホルムアミドに極めて溶けやすく、水に溶けやすい。
約48℃
500mL[瓶]
1) Kuhnz W, et al.:Br J Clin Pharmacol. 1984;18(5):671-677
2) Dill WA, et al.:Abstr Pap Am Chem Soc. 1965;30N
3) Buchanan RA, et al.:J Clin Pharmacol. 1969;9(6):393-398
4) Bachmann K, et al.:Xenobiotica 2003;33(3):265-276
5) 大田原俊輔ほか:小児科臨床 1964;17(8):1084-1092
6) 岸 嘉典ほか:脳と神経 1965;17(8):831-840
7) 水野 隆ほか:小児の精神と神経 1965;5(3):177-183
8) Chen G, et al.:Epilepsia 1963;4:66-76
9) 丸山 博ほか:小児外科・内科 1972;4(4):415-424
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