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効能又は効果
用法及び用量
手術後及び外傷後の炎症及び腫脹の緩解
メフェナム酸として、通常、成人1回500mg、その後6時間毎に1回250mgを経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。また、空腹時の投与は避けさせることが望ましい。
下記疾患の消炎、鎮痛、解熱変形性関節症、腰痛症、症候性神経痛、頭痛(他剤が無効な場合)、副鼻腔炎、月経痛、分娩後疼痛、歯痛
下記疾患の解熱・鎮痛急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)
通常、成人にはメフェナム酸として、1回500mgを頓用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、原則1日2回までとし、1日最大1500mgを限度とすること。また、空腹時の投与は避けさせることが望ましい。
潰瘍を再発させることがある。
本剤を継続投与する場合には、十分経過を観察し、慎重に投与すること。ミソプロストールは非ステロイド性消炎鎮痛剤により生じた消化性潰瘍を効能又は効果としているが、ミソプロストールによる治療に抵抗性を示す消化性潰瘍もある。
自己免疫性溶血性貧血、顆粒球減少等の副作用が起こりやすい。
血小板機能異常が起こり、出血時間が延長することがある。
心臓の仕事量が増加するため症状を悪化させるおそれがある。腎のプロスタグランジン生合成抑制により、浮腫、循環体液量の増加が起こる。
病態を悪化させることがある。
病態を悪化させるおそれがある。
食道潰瘍が起こることがある。
必要に応じて適切な抗菌剤を併用し、観察を十分に行い慎重に投与すること。感染症を不顕性化するおそれがある。
投与しないこと。薬物排泄機能が著しく低下しているため、本剤の排泄が十分に行われず、異常な体内分布を起こすおそれがある。また、プロスタグランジン生合成抑制により腎機能が低下するため腎障害を悪化させることがある。
腎血流量が減少し、非乏尿性の急性腎障害が起こることがある。
投与しないこと。肝機能が著しく低下しているため、本剤の代謝が十分に行われず、異常な体内分布を起こすおそれがある。また、肝の代謝機能が過重となり、肝障害を悪化させることがある。
肝障害を悪化又は再発させることがある。
投与しないこと。他の消炎鎮痛剤を妊娠末期に投与したところ、胎児循環持続症(PFC)が起きたとの報告がある。妊娠末期のラットに投与した実験で、胎児の動脈管収縮が報告されている1)。
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。投与する際には、必要最小限にとどめ、羊水量、胎児の動脈管収縮を疑う所見を妊娠週数や投与日数を考慮して適宜確認するなど慎重に投与すること。シクロオキシゲナーゼ阻害剤(経口剤、坐剤)を妊婦に使用し、胎児の腎機能障害及び尿量減少、それに伴う羊水過少症が起きたとの報告がある。シクロオキシゲナーゼ阻害剤(全身作用を期待する製剤)を妊娠中期の妊婦に使用し、胎児の動脈管収縮が起きたとの報告がある。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。乳汁中へ移行することが報告されている2)。
次の点に注意すること。
クマリン系抗凝血剤
抗凝血作用を増強することがあるので注意し、必要があれば減量すること。
次のような機序が考えられる。・in vitroにおいて、本剤がワルファリンをアルブミン結合部位から遊離置換させ、遊離の活性ワルファリンが増加するとの報告がある。・本剤のプロスタグランジン生合成抑制作用により血小板凝集が抑制され、血液凝固能が低下する。・本剤のプロスタグランジン生合成抑制作用により消化管粘膜障害が起こり、出血が起こりやすくなる。
第Xa因子阻害剤
出血の危険性を増大させるおそれがある。
抗血栓作用を増強するためと考えられる。
リチウム製剤
血中リチウム濃度を上昇させ、リチウム中毒を起こすことがあるので血中のリチウム濃度に注意し、必要があれば減量すること。
本剤の腎におけるプロスタグランジン生合成抑制作用により、炭酸リチウムの腎排泄が減少し、血中濃度が上昇するためと考えられる。
チアジド系利尿剤
利尿・降圧作用を減弱するおそれがある。
本剤の腎におけるプロスタグランジン生合成抑制作用により、水、ナトリウムの排泄を減少させるためと考えられる。
降圧剤
降圧作用を減弱するおそれがある。
本剤のプロスタグランジンの生合成抑制作用により、降圧作用を減弱させる可能性がある。
腎機能を悪化させるおそれがある。
本剤のプロスタグランジンの生合成抑制作用により、腎血流量が低下するためと考えられる。
ショック、アナフィラキシー(胸内苦悶、冷汗、喉頭浮腫、呼吸困難、四肢しびれ感、低血圧、結膜充血等)を起こすことがある。
自己免疫性溶血性貧血、無顆粒球症、顆粒球減少があらわれることがある。,
乏尿、血尿、尿蛋白、BUN上昇、血中クレアチニン上昇、高カリウム血症、低アルブミン血症等の検査所見があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
消化性潰瘍、大腸炎、吐血、下血、血便等の消化管出血があらわれることがある。
劇症肝炎、AST、ALT、ALP、γ-GTP等の著しい上昇を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
心筋梗塞、脳血管障害等の心血管系血栓塞栓性事象があらわれることがある3)。
0.1~1.5%未満a)
0.1%未満a)
頻度不明
血液b)
血小板減少性紫斑病、血小板機能低下(出血時間の延長)、血小板減少、好酸球増多
*過敏症b)
発疹
発赤、そう痒
蕁麻疹、固定薬疹
感覚器
霧視
肝臓
黄疸、AST上昇、ALT上昇、ALP上昇、肝障害
消化器
下痢b)・軟便、胃腸障害、食欲不振、悪心、嘔吐、胃痛、腹痛、胃部不快感
口渇、便秘
吐血b)、鼓腸
精神神経系
眠気、めまい、頭痛、倦怠感
痙攣
その他
浮腫
発熱
イクトテストによる尿ビリルビン検査では偽陽性を呈するので、他の検査法を行うこと4)。
痙攣、急性腎障害などが報告されている。
活性炭の投与を施すなど、症状に応じて適切な処置を行うこと。メフェナム酸は血漿蛋白結合率が高いため、血液透析は有用ではない。
食道に停留し崩壊すると、食道潰瘍を起こすことがあるので、多めの水で服用させ、特に就寝直前の服用等には注意させること。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
非ステロイド性消炎鎮痛剤を長期間投与されている女性において、一時的な不妊が認められたとの報告がある。
健康成人男性5例に本剤250mg(メフェナム酸として250mg)を単回経口投与したとき、メフェナム酸(遊離型メフェナム酸とその抱合体及び遊離型の代謝物とその抱合体を合わせたもの)は投与2時間後に最高血中濃度に達した5)。
慢性腎不全患者(4例)におけるメフェナム酸のヒト血漿蛋白結合率は85~97%と報告されている6)。
チトクロームP450分子種(CYP2C8、2C9、2C18、2C19)発現ミクロソームを用いた検討より、メフェナム酸は主としてCYP2C9により代謝された7)(in vitro)。
健康成人男性5例に本剤250mg(メフェナム酸として250mg)を単回経口投与したとき、投与48時間後までに約75%が尿中に排泄された5)。
疾患名
やや有効以上(%)
手術後の痛み
1,825/2,071(88.1)
外傷痛
204/230(88.7)
関節痛
164/214(76.6)
腰痛
361/447(80.8)
神経痛
332/389(85.3)
頭痛
319/440(72.5)
鼻・副鼻腔炎
46/53(86.8)
月経痛
39/48(81.3)
分娩後疼痛
41/52(78.8)
歯痛
433/487(88.9)
本剤の作用機序は、プロスタグランジン生合成抑制作用である8)。
薬物の鎮痛活性がより選択的に測定し得るとされる火傷足再加熱法(ラット)によるメフェナム酸のID50値は13.9mg/kg、Randall-Selitto法変法(ラット)によるID50値は14.0mg/kgを示した9)。
カラゲニン浮腫法(ラット)によるメフェナム酸のID50値は55.3mg/kg9)、紫外線紅斑法(モルモット)によるED50値は12mg/kgを示した10),11)。また、アジュバント関節炎法(ラット)によるメフェナム酸の効力は、フェニルブタゾンの0.51倍を示した12)。
“E”Pyrogenにより発熱させたマウスの実験から、アスピリンよりすぐれた解熱作用が認められた13)。
メフェナム酸(Mefenamic Acid)
2-(2,3-Dimethylphenylamino)benzoic acid
C15H15NO2
241.29
白色~淡黄色の粉末で、においはなく、味は初めないが、後に僅かに苦い。ジエチルエーテルにやや溶けにくく、メタノール、エタノール(95)又はクロロホルムに溶けにくく、水にほとんど溶けない。水酸化ナトリウム試液に溶ける。
約225℃(分解)
pH
1.2(日局、第1液)
6.8(日局、第2液)
分配係数(log Pow)
≧4.0
2.7
Pow=(オクタノール相のメフェナム酸濃度/水相のメフェナム酸濃度)(フラスコ振とう法)
100カプセル[10カプセル(PTP)×10]500カプセル[缶:バラ]
1) 門間和夫:日本薬剤師会雑誌 1982;34(8):745-752
2) Buchanan RA, et al.:Curr Ther Res Clin Exp. 1968;10(11):592-599
3) **データベース調査結果の概要(NDBを用いた非ステロイド性抗炎症薬による心血管系イベント発現のリスク評価):https://www.pmda.go.jp/files/000270714.pdf
4) 金澤知徳:臨床病理 1980;28(5):487-491
5) 社内資料:メフェナム酸の血中濃度、尿中排泄(ヒト)
6) *Wang Lo-Hwa, et al.:Am J Hosp Pharm. 1980;37:956-958
7) 千葉 寛ほか:薬物動態 1994;9(Suppl):S144-S147
8) Flower RJ, et al.:Biochem Pharmacol. 1974;23(10):1439-1450
9) 飯塚義夫ほか:日本薬理学雑誌 1974;70(5):697-705
10) Scherrer RA, et al.:Antiinflammatory Agents Chemistry and Pharmacology Vol.1 Academic Press 1974:46-64
11) Winder CV, et al.:Ann Phys Med. 1966;(Suppl):7-16
12) Wax J, et al.:J Pharmacol Exp Ther. 1975;192(1):172-178
13) Cashin CH, et al.:Br J Pharmacol. 1968;34(1):148-158
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