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処方箋医薬品注)
日本薬局方
スピロノラクトン錠
スピロノラクトンとして、通常成人1日50~100mgを分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、「原発性アルドステロン症の診断および症状の改善」のほかは他剤と併用することが多い。
急激な利尿があらわれた場合、急速な血漿量減少、血液濃縮を来し、血栓塞栓症を誘発するおそれがある。
水分・電解質が欠乏し、脱水症状や低ナトリウム血症等があらわれやすくなる。
投与しないこと。腎機能を更に悪化させるおそれがある。また、腎からのカリウム排泄が低下しているため高カリウム血症を誘発又は増悪させるおそれがある。,
腎機能を更に悪化させるおそれがある。また、腎からのカリウム排泄が低下しているため高カリウム血症を誘発又は増悪させるおそれがある。
高カリウム血症が発現するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。カンレノ酸(スピロノラクトンの主要な活性代謝物)はヒト乳汁中へ移行することが認められている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。乳児は電解質バランスがくずれやすい。
次の点に注意し、少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
タクロリムス
エプレレノン
エサキセレノン
高カリウム血症が発現することがある。
相加・相乗作用により血清カリウム値が上昇する。
ミトタン
ミトタンの作用を阻害する。
ミトタンの薬効を本剤が阻害するとの報告がある。
降圧剤
降圧作用を増強することがあるので、用量を調節するなど注意する。
これらの薬剤と本剤の相加・相乗作用
高カリウム血症を誘発することがあるので、血清カリウム値を観察するなど十分注意する。
これらの薬剤と本剤の相加・相乗作用による血清カリウム値の上昇。危険因子:腎障害患者、高齢者
*フィネレノン
血清カリウム値上昇及び高カリウム血症が発現する危険性が増大するおそれがあるので、治療上必要と判断される場合にのみ併用すること。併用する場合には、血清カリウム値をより頻回に測定するなど患者の状態を慎重に観察すること。
ノルエピネフリン
ノルエピネフリンの血管反応性を低下させるとの報告がある。
本剤が心血管反応性を低下させる機序は完全には解明されていない。危険因子:麻酔施行患者
乳酸ナトリウム
乳酸ナトリウムのアルカリ化作用を減弱することがある。
本剤により高カリウム性アシドーシスが惹起され、乳酸ナトリウムのアルカリ化作用と拮抗する可能性がある。
塩化アンモニウムコレスチラミン
代謝性アシドーシスを来すとの報告がある。
ジゴキシンメチルジゴキシン
血中ジゴキシン及びメチルジゴキシン濃度が上昇することがある。
本剤がジゴキシン及びメチルジゴキシンの腎からの排泄を低下させるため、血中ジゴキシン及びメチルジゴキシン濃度を上昇させることがある。
ジギトキシン
ジギトキシンの作用を増強又は減弱するおそれがあるので、併用する場合にはジギトキシンの血中濃度の測定を行うなど、観察を十分に行い慎重に投与すること。1),2)
本剤の肝酵素誘導によりジギトキシンの血中濃度半減期が短縮すると考えられる報告がある。また、機序は不明であるが、ジギトキシンの血中濃度半減期が延長したとの報告がある。
リチウム製剤
利尿剤又はACE阻害剤との併用により、リチウム中毒を起こすことが報告されているので、血中リチウム濃度に注意すること。
ナトリウムイオン不足はリチウムイオンの貯留を促進するといわれているため、ナトリウム排泄を促進することにより起こると考えられる。
非ステロイド性消炎鎮痛剤
カリウム保持性利尿剤との併用により、その降圧作用の減弱、腎機能障害患者における重度の高カリウム血症の発現が報告されている。
プロスタグランジン産生が抑制されることによって、ナトリウム貯留作用による降圧作用の減弱、カリウム貯留作用による血清カリウム値の上昇が起こると考えられる。危険因子:腎機能障害
電解質異常に伴い、不整脈、全身倦怠感、脱力等があらわれることがある。,,,
急性腎不全(電解質異常を伴うことがある)があらわれることがある。,
0.1~5%未満a)
頻度不明
内分泌
女性型乳房b)、乳房腫脹、性欲減退、陰萎、多毛、月経不順、無月経、閉経後の出血、音声低音化
乳房腫瘤、乳房痛
過敏症
発疹、蕁麻疹
そう痒
精神神経系
眩暈、頭痛、四肢しびれ感、神経過敏、うつ状態、不安感、精神錯乱、運動失調、傾眠
肝臓
AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、Al-P上昇、LDH上昇、ビリルビン上昇
腎臓
BUN上昇
消化器
食欲不振、悪心・嘔吐、口渇、下痢、便秘
血液
白血球減少、血小板減少
その他
倦怠感、心悸亢進、発熱、肝斑
筋痙攣、脱毛
本剤の過量投与により悪心、嘔吐、傾眠状態、精神錯乱、斑状丘疹、紅斑、下痢、電解質失調、脱水を起こす可能性がある。
本剤の投与を中止し、食事を含むカリウムの摂取を制限すること。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
ラットに24ヵ月経口投与した癌原性試験において内分泌臓器の腫瘍及び肝臓の増殖性変化がみられたとの報告がある。
健康成人男性(10名)にスピロノラクトン100mgを1回経口投与したときの血漿中濃度の推移は以下のとおりであり、血漿中からの消失は二相性を示した3)。注:本剤の承認された用量は「1日50~100mgを分割経口投与」である。
tmax
Cmax
消失半減期
2.8時間
461ng/mL
α相:1.8時間β相:11.6時間
尿中の主な代謝物は、カンレノン、6β-ヒドロキシ-7α-メチルスルフィニル体及びカンレノ酸のグルクロン酸抱合体であった4)(外国人データ)。
健康成人男性に[20-3H]スピロノラクトン200mgを1回経口投与したところ、5日間に放射活性の31.6%が尿中に、22.7%が糞中に排泄された4)(外国人データ)。
再評価申請時における各種疾患に対する有効率は以下のとおりであった。注:本剤の承認された用量は「1日50~100mgを分割経口投与」であるが、本集計では、投与量が50~400mg/日の症例も含む。
疾患名
有効率
原発性アルドステロン症
100%(5/5)
高血圧症
58.2%(53/91)
心性浮腫、腎性浮腫、肝性浮腫等
70.5%(31/44)
スピロノラクトンは、主として遠位尿細管のアルドステロン依存性ナトリウム-カリウム交換部位にはたらき、アルドステロン拮抗作用により、ナトリウム及び水の排泄を促進し、カリウムの排泄を抑制する5),6)。・アルドステロンを負荷した副腎摘出ラットを用いた実験で、スピロノラクトンの用量に比例した抗アルドステロン作用(尿中Na/K比を指標)が認められている。・実験的腎性高血圧家兎を用いた実験で、血圧の下降、尿中ナトリウム排泄量と尿量の増加、尿中カリウム排泄量の軽度の減少が認められている。
スピロノラクトン(Spironolactone)
7α-Acetylsulfanyl-3-oxo-17α-pregn-4-ene-21,17-carbolactone
C24H32O4S
416.57
白色~淡黄褐色の微細な粉末である。クロロホルムに溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けやすく、メタノールに溶けにくく、水にほとんど溶けない。
198~207℃ 125℃の浴液中に挿入し、140~185℃の間は1分間に約10℃、その前後は1分間に約3℃上昇するように加熱を続ける。
瓶の開封後は光を避けて保存すること。
瓶又はPTPの開封後は湿気を避けて保存すること。
100g(瓶)
100錠[10錠(PTP)×10]300錠[10錠(PTP)×30]100錠(瓶)
100錠[10錠(PTP)×10]
1) Carruthers, S. G. et al.:Clin Pharmacol Ther.1980;27(2):184-187
2) Wirth, K. E. et al.:Eur J Clin Pharmacol.1976;9:345-354
3) 社内資料:健康成人における血漿中濃度 [L20030814186]
4) Karim, A. et al.:Clin Pharmacol Ther.1976;19(2):158-169
5) Kagawa, C. M.:Endocrinology.1960;67:125-132
6) Fukuchi, S. et al.:Tohoku J Exp Med.1962;76:195-203
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