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日本薬局方
バソプレシン注射液
処方箋医薬品注)
下垂体性尿崩症、下垂体性又は腎性尿崩症の鑑別診断、腸内ガスの除去(鼓腸、胆のう撮影の前処置、腎盂撮影の前処置)、食道静脈瘤出血の緊急処置
通常、成人にはバソプレシンとして1回2~10単位を必要に応じて1日2~3回皮下又は筋肉内注射する。なお、年齢、症状に応じ適宜増減する。
通常、成人にはバソプレシンとして5~10単位を皮下又は筋肉内注射するか、0.1単位を静脈内注射し、その後尿量の減少が著しく、かつ尿比重が1.010以上にまで上昇すれば、バソプレシン反応性尿崩症が考えられる。なお、年齢、症状に応じ適宜増減する。
通常、成人にはバソプレシンとして5~10単位を皮下又は筋肉内注射する。なお、年齢、症状に応じ適宜増減する。
通常、成人にはバソプレシンとして20単位を5%ブドウ糖液など100~200mLに混和し、0.1~0.4単位/分の注入速度で持続的に静脈内注射する。なお、年齢、症状に応じ適宜増減する。
全身の血管を収縮させ、血圧を高めることがある。
高血圧を亢進させるおそれがある。
冠血流が減少し、狭心痛を強めるおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。子宮収縮を起こすことがある。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。
筋肉痛、脱力感、CKの上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴うことがある。
重篤な低ナトリウム血症に至った場合、本剤の投与を急に中止するとナトリウム値が急速に上昇し、中心性橋脱髄症(不可逆性の中枢性神経障害)を引き起こすことがあるので、徐々に減量し、ナトリウム値を緩徐に上昇させるなど、その補正速度に十分注意すること。
頻度不明
過敏症
発疹、蕁麻疹、潮紅
循環器
心筋虚血、心室性期外収縮、冠動脈攣縮、血管攣縮、胸痛、徐脈、不整脈、動悸、体温下降、血圧上昇
呼吸器
気管支攣縮、呼吸困難、喘鳴
精神神経系
頭痛、めまい、失神、不安、嗜眠、振戦
消化器
悪心・嘔吐、下痢、腹痛、排便切迫、おくび、鼓腸、腹鳴、腸管痙攣
子宮
子宮収縮、月経過多
その他
乏尿、衰弱、脱力感、体重増加、皮膚蒼白、皮膚壊死、悪寒、発熱、発汗
水分貯留による低ナトリウム血症(初期症候:体重の急速な増加、頭痛、脱力感、眠気等)を起こすことがある。
水分貯留による低ナトリウム血症があらわれた場合には投与を中止すること。なお、重篤な低ナトリウム血症に至った場合、本剤の投与を急に中止すると、中枢性神経障害等を引き起こすことがあるので、徐々に減量し、その補正速度に十分注意すること。
組織・神経等への影響を避けるため、次の点に配慮すること。
バソプレシンは主として抗利尿作用、平滑筋収縮作用および血管収縮作用を有する1)。
遠位尿細管における水の再吸収を促進することにより、抗利尿作用を発揮する2)。
腸管平滑筋に直接作用してこれを収縮させる2)。
腹部内臓の細動脈を収縮させ、門脈血流を減少させるので、一時的に門脈圧が下降するため、門脈圧亢進による食道出血時に止血作用を発揮する3)。
合成バソプレシン(Vasopressin)
C46H65N15O12S2
1084.23
白色の粉末又は薄片である。
1mL 10アンプル
1) 髙折修二ほか:グッドマン・ギルマン薬理書[上]第12版 廣川書店 2013;890-907
2) Physicians' Desk Reference 48th ed.1994:1767-1768
3) 小林迪夫ほか:外科治療 1973;28(6):656-665
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