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劇薬
処方箋医薬品注)
本剤の投与にあたっては、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本療法が適切と判断される症例についてのみ実施すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
通常、成人にはロルラチニブとして1日1回100mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
本剤投与により副作用が発現した場合には、以下の基準を考慮して、休薬・減量・中止すること。
減量レベル
投与量
通常投与量
100mg/日
一次減量
75mg/日
二次減量
50mg/日
中止
50mg/日で忍容性が得られない場合は投与を中止すること
副作用
程度a)
処置
膵炎
アミラーゼ及びリパーゼの増加がGrade2以下で、画像検査で膵炎の所見を認める場合
アミラーゼ及びリパーゼの増加がGrade2以下で、画像検査でベースラインに回復するまで休薬し、回復後、1用量レベル減量して投与再開する。
Grade3又は4の場合
投与を中止する。
間質性肺疾患,,
Grade1で、症候性の場合
・ベースラインに回復するまで休薬し、回復後、同一用量で投与再開する。・再発又は適切な治療を行っても6週間の休薬期間を超えて回復が認められない場合は投与中止する。
Grade2の場合
・ベースラインに回復するまで休薬し、回復後、1用量レベル減量して投与再開する。・再発又は適切な治療を行っても6週間の休薬期間を超えて回復が認められない場合は投与中止する。
QT間隔延長,,
Grade3の場合
Grade1以下に回復するまで休薬し、回復後、1用量レベル減量して投与再開する。
Grade4の場合
左室駆出率低下
房室ブロック
第1度房室ブロック
症候性の場合:無症候性に回復するまで休薬し、回復後、同一用量又は1用量レベル減量して投与再開する。
第2度房室ブロック
・無症候性の場合:第2度房室ブロックが回復するまで休薬し、回復後、同一用量又は1用量レベル減量して投与再開する。・症候性の場合:無症候性かつ第1度房室ブロック以下に回復するまで休薬し、回復後、1用量レベル減量して投与再開するb)。
完全房室ブロック
無症候性かつPR間隔が200msec未満に回復するまで休薬し、回復後、1用量レベル減量して投与再開するb)。
**中枢神経系障害(言語障害、記憶障害、認知障害等を含む)、精神障害(気分障害、幻覚等を含む)、睡眠障害、視覚障害
Grade1の場合
同一用量で投与継続する又はベースラインに回復するまで休薬し、回復後、同一用量又は1用量レベル減量して投与再開する。
Grade2又は3の場合
高脂血症(総コレステロール又はトリグリセリドの増加)
同一用量で投与継続する又はGrade2以下に回復するまで休薬し、回復後、同一用量で投与再開する。
Grade2以下に回復するまで休薬し、回復後、同一用量又は1用量レベル減量して投与再開する。
高血圧
高血糖
Grade3又は4の場合(適切な治療を行っても250mg/dLを超える高血糖が持続する場合)
その他の非血液学的毒性
Grade1以下又はベースラインに回復するまで休薬c)し、回復後、1用量レベル減量又は同一用量にて投与再開する。
Grade1以下又はベースラインに回復するまで休薬c)し、回復後、1用量レベル減量して投与再開又は投与中止する。
リンパ球減少症
同一用量で投与継続するd)又はGrade1以下もしくはベースライン値に回復するまで休薬し、回復後、同一用量又は1用量レベル減量して投与再開する。
その他の血液学的毒性
Grade1以下又はベースライン値に回復するまで休薬し、回復後、1用量レベル減量又は同一用量にて投与再開する。
a)GradeはNCI-CTCAE ver 4.03に準じる。b)ペースメーカーを留置した場合は、同一用量で投与再開する。c)無症候性のGrade4の高尿酸血症又はGrade3の低リン酸血症は投与継続可とする。また、適切な治療を行ってもGrade3又は4の悪心、嘔吐又は下痢が持続する場合は、用量調節を行う。d)感染又はその他の臨床的に重大な毒性所見がない場合。
間質性肺疾患が発現又は増悪するおそれがある。,,
QT間隔延長が発現するおそれがある。,,
減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分に注意すること。本剤の血中濃度が上昇し、副作用の発現頻度及び重症度が増加するおそれがある。
患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分に注意すること。本剤の血中濃度が上昇し、副作用の発現頻度及び重症度が増加するおそれがある。
中等度以上の肝機能障害のある患者を対象とした臨床試験は実施されていない。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。ラット及びウサギを用いた動物試験において、臨床曝露量の1.2倍(ラット)又は下回る曝露量(ウサギ)から早期及び後期胚吸収、着床後死亡の増加及び胎児生存率の低下からなる胚・胎児死亡率の増加、並びに胎児体重減少(ラットのみ)及び奇形(腹壁破裂、脳室の拡張等からなる複合奇形を含む)が認められ、4.6倍(ラット)及び3.4倍(ウサギ)以上の曝露量では全胎児死亡又は流産が認められた。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒト母乳中への移行は不明である。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。
リファンピシン
ALT及びASTが上昇するおそれがある。
機序不明
CYP3A阻害剤
本剤の血中濃度が上昇し、副作用の発現頻度及び重症度が増加するおそれがあるので、CYP3A阻害作用のない薬剤への代替を考慮すること。やむを得ずCYP3A阻害剤を併用する際には本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分に注意すること。
これらの薬剤がCYP3Aを阻害することにより、本剤の代謝が阻害され、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。
*フェニトイン、カルバマゼピン
ALT 及びAST が上昇するおそれがあるので、これらの薬剤との併用は可能な限り避けること。やむを得ず併用する場合には、肝機能検査を実施する等の十分な観察を行うこと。
CYP3A誘導剤
本剤の血中濃度が低下し、本剤の有効性が減弱するおそれがあるので、可能な限り併用を避け、CYP3A誘導作用のない薬剤への代替を考慮すること。
これらの薬剤がCYP3Aを誘導することにより、本剤の代謝が亢進し、本剤の血中濃度が低下する可能性がある。
CYP3Aの基質となる薬剤
これらの薬剤の血中濃度が低下し、有効性が減弱する可能性がある。
本剤がCYP3Aを誘導することにより、これらの薬剤の代謝が亢進し、これらの薬剤の血中濃度が低下する可能性がある。
P-gpの基質となる薬剤
本剤がP-gpを誘導することにより、これらの薬剤の血中濃度が低下する可能性がある。
QT間隔延長を起こすことが知られている薬剤
QT間隔延長作用を増強するおそれがある。
本剤及びこれらの薬剤はいずれもQT間隔を延長させるおそれがあるため、併用により作用が増強する可能性がある。
,,
認知障害(記憶障害、健忘、注意力障害等)(17.5%)、言語障害(構語障害、言語緩慢、会話障害等)(6.1%)等の中枢神経系障害や、気分障害(易刺激性、うつ病、不安等)(12.7%)、幻覚(幻視、幻聴等)(4.7%)等の精神障害があらわれることがある。
ALT、AST等の上昇を伴う肝機能障害があらわれることがある。
20%以上
10%以上20%未満
10%未満
**精神・神経系
末梢性ニューロパチー(感覚鈍麻、筋力低下等)(27.1%)
浮動性めまい、頭痛、味覚異常、不眠症、失語症
筋骨格系
関節痛、筋肉痛、血中クレアチンホスホキナーゼ増加、四肢痛、筋痙縮、筋骨格硬直
循環器
不整脈(洞性徐脈、動悸、徐脈、第1度房室ブロック、洞性頻脈、頻脈等)、心臓障害(駆出率減少、左室機能不全、心嚢液貯留等)、高血圧
消化器
下痢
便秘、悪心、嘔吐、腹部膨満、腹痛、口内炎、鼓腸
腎臓
血中クレアチニン増加
代謝
高コレステロール血症(77.1%)、高トリグリセリド血症(61.1%)
高脂血症、高尿酸血症、高血糖、食欲亢進、脂質異常、低アルブミン血症、低比重リポ蛋白増加
血液
貧血、血小板減少、好中球減少
眼
視覚障害
耳
耳鳴
皮膚
発疹、脱毛症、発汗、皮膚乾燥、皮膚炎
呼吸器
呼吸困難
その他
浮腫(43.9%)、体重増加(21.0%)
疲労(無力症等)
顔面浮腫
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
ALK融合遺伝子陽性又はROS1融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌患者を対象とした第Ⅰ/Ⅱ相試験において、日本人癌患者に本剤100mgを単回及び1日1回反復経口投与したときのロルラチニブの薬物動態パラメータ及び血中濃度推移を以下に示した。ロルラチニブの血中濃度は反復投与後15日までに定常状態に達すると考えられた5)。
パラメータ(単位)
パラメータの要約統計量a)
単回投与b)(N=4)
反復投与c)(N=7)
Tmax(hr)
2.50(0.500-4.02)
2.00(1.00-3.08)
Cmax(ng/mL)
783.2(20)
591.1(33)
AUCtau(ng・hr/mL)
5913(19)
5233(41)
AUCinf(ng・hr/mL)
9836(13)
算出せず
CL/F(L/hr)
10.18(13)
19.11(42)
t1/2(hr)
20.8±3.80
a)Tmaxは中央値(範囲)、t1/2は算術平均値±標準偏差で示し、その他のパラメータは幾何平均値(%幾何変動係数)で示した。b)単回投与時のデータは第-7日(導入期)の値を用いた。c)反復投与時のデータは第1サイクル第15日の値を用いた。
健康成人11例に本剤100mgを空腹時単回経口投与及び本剤50mg注1)を単回静脈内投与注1)したときの絶対的バイオアベイラビリティは、80.8%であった6)(外国人データ)。
健康成人27例に本剤100mgを食後(高脂肪食)及び空腹時単回経口投与したときのAUCinf及びCmaxの調整済み幾何平均値の%比(食後投与/空腹時投与)は、それぞれ104.7%及び90.9%であった7)(外国人データ)。
健康成人11例に本剤50mg注1)を単回静脈内投与注1)したときの分布容積は、305Lであった6)(外国人データ)。In vitro試験より、ロルラチニブの血漿蛋白結合率は、66%であった8)。
ヒトにおける主な代謝経路は、酸化及びグルクロン酸抱合であった。In vitro試験より、ロルラチニブの代謝物は主にCYP3A及びUGT1A4を介して生成され、CYP2C19、CYP2C8及びUGT1A3の関与はわずかであった。健康成人6例に14C-標識ロルラチニブ100mgを単回経口投与したとき、血漿中では主に未変化体が検出された(血漿中総放射能の44.4%)。また、血漿中の主要代謝物は、アミド結合及び芳香族エーテル結合の酸化的開裂によって生じる安息香酸代謝物(血漿中総放射能の21.0%)であったものの、本代謝物は薬理学的活性を示さない9),10)(外国人データ)。
健康成人6例に14C-標識ロルラチニブ100mgを単回経口投与したとき、投与後288時間までに投与放射能の88.6%が回収され、投与放射能の47.7%が尿中、40.9%が糞中に排泄された。投与後192時間までの糞中の放射能の大部分がロルラチニブの未変化体に由来するものであり、投与放射能の9.1%であった。投与後168時間までに尿中に排泄されたロルラチニブの未変化体は、投与量の1%未満であった9)(外国人データ)。
腎機能の異なる被験者に本剤100mgを単回経口投与したとき、腎機能正常被験者(eGFR≥90mL/min)と比べて、軽度の腎機能障害を有する被験者(90mL/min>eGFR≥60mL/min)、中等度の腎機能障害を有する被験者(60mL/min>eGFR≥30mL/min)及び重度の腎機能障害を有する被験者(30mL/min>eGFR)における本剤のAUCinfはそれぞれ104%、119%及び141%であり、Cmaxはそれぞれ101%、89%及び92%であった11)(外国人データ)。なお、透析患者における検討は行っていない。,
健康成人16例に本剤100mgを強いCYP3A阻害剤であるイトラコナゾール(200mgを1日1回反復投与)と併用で単回経口投与したとき、単独投与時と比べ、本剤のAUCinf及びCmaxはそれぞれ42%及び24%増加した12)(外国人データ)。
健康成人12例に本剤100mgを強いCYP3A誘導剤であるリファンピシン(600mgを1日1回反復投与)と併用注2)で単回経口投与したとき、単独投与時と比べ、本剤のAUCinf及びCmaxはそれぞれ85%及び76%減少した。また、機序は不明だが、本試験において、リファンピシンと併用でロルラチニブの単回経口投与を受けたすべての被験者でAST値及びALT値の上昇による中等度から重度の可逆的な肝障害(各患者のAST及びALTの最高値の範囲は、それぞれ80~1,307IU/L及び118~1,338IU/Lであった。なお、AST及びALTがULNの20倍超に達した症例は、それぞれ5例及び4例であった。)が認められた13)(外国人データ)。,,
健康成人12例に本剤100mgを中程度のCYP3A誘導剤であるモダフィニル(400mgを1日1回反復投与)と併用で単回経口投与したとき、単独投与時と比べ、本剤のAUCinf及びCmaxはそれぞれ23%及び22%減少した。本試験において、モダフィニルと併用でロルラチニブの単回経口投与を受けたすべての被験者で肝障害は認められなかった14) (外国人データ)。
ALK融合遺伝子陽性又はROS1融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌患者3例にCYP3Aの基質となる薬剤であるミダゾラム2mgを本剤(25mgを1日1回反復投与注1))と併用で単回経口投与したとき、単独投与時と比べ、ミダゾラムのAUCinf及びCmaxはそれぞれ61%及び40%減少した15)(外国人データ)。
ALK融合遺伝子陽性又はROS1融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌患者9例にP-gpの基質となる薬剤であるフェキソフェナジン60mgを本剤(100mgを1日1回反復投与)と併用で単回経口投与したとき、単独投与時と比べ、フェキソフェナジンのAUCinf及びCmaxはそれぞれ67%及び63%減少した16)(外国人データ)。
健康成人に本剤(100mgを1日1回反復投与)を中程度のCYP3A阻害剤であるジルチアゼム(60mgを1日3回反復投与)、ベラパミル(80mgを1日3回反復投与)、エリスロマイシン(500mgを1日2回反復投与)及びフルコナゾール(200mgを1日1回反復投与)と併用投与したとき、単独投与時と比べ、本剤のAUCtauはそれぞれ12%、13%、22%及び57%増加すると推定された。また、健康成人に本剤(100mgを1日1回反復投与)を弱いCYP3A阻害剤であるフルボキサミン(100mgを1日2回反復投与)及びフルオキセチン(20mgを1日1回反復投与)と併用投与したとき、単独投与時と比べ、本剤のAUCtauはそれぞれ14%及び7%増加すると推定された17)。
健康成人27例に本剤100mgを空腹時にラベプラゾール(20mgを1日1回反復投与)と併用投与したとき、単独投与時と比べ、本剤のCmaxは29%減少したものの、AUCinfは変化しなかった18)(外国人データ)。
注1)本剤の承認用法・用量は100mgを1日1回経口投与である。注2)本剤とリファンピシンは併用禁忌である。
化学療法未治療注)のALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌患者296例(うち日本人48例)に、本剤又はクリゾチニブを投与した結果を下表及び下図に示す。本剤は主要評価項目である無増悪生存期間において、クリゾチニブ群に対して優越性を示した(独立判定委員会による評価)20)。注)無作為化の12ヵ月以上前に術前又は術後補助療法が実施された患者の登録は認められた。
本剤群(n=149)
クリゾチニブ群(n=147)
中央値(月)(95%信頼区間)
推定不能(推定不能,推定不能)
9.3(7.6,11.1)
ハザード比(95%信頼区間)
0.28(0.191,0.413)
p値a)
<0.0001
a)層別ログランク検定(有意水準(片側)0.008)
本剤が投与された安全性評価対象例149例中(日本人25例を含む)144例(96.6%)に副作用が認められた。主な副作用は、高コレステロール血症(69.1%)、高トリグリセリド血症(62.4%)、浮腫(45.0%)、体重増加(26.2%)、末梢性ニューロパチー(22.1%)、認知障害(16.8%)、ALT増加(16.1%)、下痢(15.4%)等であった。
ALK融合遺伝子陽性又はROS1融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌患者を対象とした第Ⅰ/Ⅱ相試験の第Ⅱ相パートにおいて、1レジメン以上のALKチロシンキナーゼ阻害剤の治療歴を有するALK融合遺伝子陽性非小細胞肺癌患者197例(うち日本人31例)での独立画像評価委員会による奏効率(主要評価項目)は47.2%(95%信頼区間:40.1%,54.4%)であった21)。安全性評価対象例275例中(日本人39例を含む)261例(94.9%)に副作用が認められた。主な副作用は、高コレステロール血症(81.5%)、高トリグリセリド血症(60.4%)、浮腫(43.3%)、末梢性ニューロパチー(29.8%)、体重増加(18.2%)、疲労(13.1%)、下痢(10.5%)、関節痛(10.2%)等であった。
ロルラチニブはALK融合タンパクのチロシンキナーゼ活性を阻害することにより、腫瘍の増殖を抑制すると考えられる22)。
ロルラチニブは、既存のALKチロシンキナーゼ阻害剤(クリゾチニブ、アレクチニブ及びセリチニブ)に対して耐性となるL1196M、G1269A、I1171T及びG1202R変異を有するALK融合タンパクを発現させたヒト非小細胞肺癌由来NCI-H3122細胞株及びマウス線維芽細胞由来NIH3T3細胞株を皮下移植したヌードマウスにおいて腫瘍増殖抑制作用を示した23),24)。
ロルラチニブ(Lorlatinib)
(10R)-7-Amino-12-fluoro-2,10,16-trimethyl-15-oxo-10,15,16,17-tetrahydro-2H-4,8-methenopyrazolo[4,3-h][2,5,11]benzoxadiazacyclotetradecine-3-carbonitrile
C21H19FN6O2
406.41
ロルラチニブは白色の粉末である。N,N-ジメチルアセトアミドに溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けやすく、メタノールにやや溶けにくく、水に極めて溶けにくい。
2.45(pH9、1-オクタノール/水)
40錠[10錠(PTP)×4]
10錠[10錠(PTP)×1]
1) 社内資料:胚・胎児発生に関する試験(2018年9月21日承認、CTD2.6.6.9.1.12)
2) 社内資料:遺伝毒性試験(2018年9月21日承認、CTD2.6.6.9.1.13)
3) 社内資料:反復投与毒性試験(雄性生殖器に対する影響)(2018年9月21日承認、CTD2.6.6.9.1.5)
4) *社内資料:反復投与毒性試験(CYP3A誘導剤との併用)
5) 社内資料:日本人癌患者における薬物動態(2018年9月21日承認、CTD2.7.2.2.2.2.1)
6) 社内資料:バイオアベイラビリティ(2018年9月21日承認、CTD2.7.1.2.2.1)
7) 社内資料:食事の影響(2018年9月21日承認、CTD2.7.1.2.1.2)
8) 社内資料:血漿蛋白結合率(2018年9月21日承認、CTD2.7.2.3.2.2)
9) 社内資料:ヒトにおける代謝および排泄(in vivo)(2018年9月21日承認、CTD2.7.2.3.2.3.1)
10) 社内資料:ヒトにおける代謝(in vitro)(2018年9月21日承認、CTD2.7.2.3.2.3.1)
11) *社内資料:腎機能障害を有する被験者における薬物動態
12) 社内資料:イトラコナゾールとの薬物相互作用(2018年9月21日承認、CTD2.7.2.2.2.1.3.3)
13) 社内資料:リファンピシンとの薬物相互作用(2018年9月21日承認、CTD2.7.2.2.2.1.3.2)
14) *社内資料:モダフィニルとの薬物相互作用
15) 社内資料:ミダゾラムとの薬物相互作用(2018年9月21日承認、CTD2.7.2.2.2.2.1)
16) 社内資料:フェキソフェナジンとの薬物相互作用
17) 社内資料:生理学的薬物動態モデルによるシミュレーション
18) 社内資料:ラベプラゾールとの薬物相互作用(2018年9月21日承認、CTD2.7.2.2.2.1.3.1)
19) 社内資料:薬物相互作用試験(in vitro)(2018年9月21日承認、CTD2.6.4.7)
20) 社内資料:国際共同第Ⅲ相試験(B7461006試験)
21) 社内資料:国際共同第Ⅰ/Ⅱ相試験(B7461001試験)(2018年9月21日承認、CTD2.7.3.2.3.2.1)
22) 社内資料:作用機序に関する試験(2018年9月21日承認、CTD2.6.2.1)
23) 社内資料:薬効薬理試験(in vitro)(2018年9月21日承認、CTD2.6.2.2.1)
24) 社内資料:薬効薬理試験(in vivo)(2018年9月21日承認、CTD2.6.2.2.2)
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