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日本薬局方
注射用スペクチノマイシン塩酸塩
処方箋医薬品注)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
スペクチノマイシンに感性の淋菌
淋菌感染症
スペクチノマイシンとして、通常成人は2g(力価)を1回臀部筋肉内に注射する。また、2g(力価)1回投与にて効果の不十分なときは、4g(力価)を1回追加投与する。4g(力価)投与は左右の臀筋の2箇所に分けてもよい。なお、年齢、症状により適宜増減する。
本剤は1回投与後3~5日間は経過を観察し、効果判定をすること。なお、追加投与の必要のある場合は、用法及び用量に準ずること。
重症の即時型アレルギー反応があらわれるおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ウシ、ヒツジ)で乳汁中に移行することが認められている。
生理機能が低下していることが多く、副作用があらわれやすい。
不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴等のアナフィラキシーを伴うことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には血圧の維持、体液の補充管理、気道の確保等の適切な処置を行うこと。
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
注射部位
疼痛の持続
発赤、硬結
過敏症
皮疹
蕁麻疹
神経系
頭重感、しびれ感
めまい、不眠
消化器
悪心・嘔吐、胃痛、下腹部痛、下腹部膨満感
腎臓
乏尿、BUNの上昇、クレアチニン・クリアランスの低下
その他
倦怠感
悪寒、発熱、ALT上昇、Al-P上昇、ヘマトクリット値減少、ヘモグロビン減少
健康成人にスペクチノマイシン2g(力価)筋注後の血中濃度は、投与後30分で平均77.8μg/mLを示し、1時間でピークとなり91.4μg/mL、2時間で71.8μg/mL、4時間で45.9μg/mL、6時間でもなお20.1μg/mLの高い濃度を示す(5名平均)1)。
人尿で生体内代謝産物を薄層クロマトグラフィーにより検討した結果、生体内で代謝されることなく排泄される1)。
健康成人にスペクチノマイシン2g(力価)筋注後の尿中濃度は、投与後30分で1,455.6μg/mLを示し、1時間でピークとなり7,086μg/mL、2時間で5,434μg/mL、4時間で2,748μg/mL、6時間でもなお1,222μg/mLと非常に高い尿中濃度を示す。6時間までの尿中回収率は平均45.5%である(5名平均)1)。
国内10施設、調査症例200例についての臨床試験の結果、淋菌による淋疾に対する有効率は93.0%(186/200例)であった。副作用は、注射部位の疼痛あるいは局所痛が19.0%(38/200例)に認められた。その他には特に副作用と認められる報告や臨床検査値異常が認められた症例はなかった2)。
細菌細胞内のリボゾーム30S Subunitに作用し蛋白合成を阻害する3)。
スペクチノマイシン塩酸塩水和物(Spectinomycin Hydrochloride Hydrate)
(2R,4aR,5aR,6S,7S,8R,9S,9aR,10aS)-4a,7,9-Trihydroxy-2-methyl-6,8-bis(methylamino)-2,3,4a,5a,6,7,8,9,9a,10a-decahydro-4H-pyrano[2,3-b][1,4]benzodioxin-4-one dihydrochloride pentahydrate
C14H24N2O7・2HCl・5H2O
495.35
本品は白色~淡黄白色の結晶性の粉末である。水に溶けやすく、エタノール(95)にほとんど溶けない。
SPCM
2g(力価)×5バイアル(懸濁用液添付)
1) 中山 一誠ほか:Jpn J Antibiot.1976;29(9):783-788
2) 社内資料:淋菌感染症に対する臨床試験成績[L20041108076]
3) Anderson P,et al.:J Mol Biol.1967;29(1):203-215
4) 大槻 雅子:Jpn J Antibiot.1976;29(9):789-800
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