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処方箋医薬品注)
カンジダ属及びクリプトコッカス属による下記感染症
効能又は効果
用法及び用量
カンジダ症
通常、成人にはホスフルコナゾール63.1~126.1mg(フルコナゾールとして50~100mg)を維持用量として1日1回静脈内に投与する。ただし、初日、2日目は維持用量の倍量として、ホスフルコナゾール126.1~252.3mg(フルコナゾールとして100~200mg)を投与する。なお、重症又は難治性真菌感染症の場合には、ホスフルコナゾール504.5mg(フルコナゾールとして400mg)まで維持用量を増量できる。ただし、初日、2日目は維持用量の倍量として、ホスフルコナゾール1009mg(フルコナゾールとして800mg)まで投与できる。
クリプトコッカス症
通常、成人にはホスフルコナゾール63.1~252.3mg(フルコナゾールとして50~200mg)を維持用量として1日1回静脈内に投与する。ただし、初日、2日目は維持用量の倍量として、ホスフルコナゾール126.1~504.5mg(フルコナゾールとして100~400mg)を投与する。なお、重症又は難治性真菌感染症の場合には、ホスフルコナゾール504.5mg(フルコナゾールとして400mg)まで維持用量を増量できる。ただし、初日、2日目は維持用量の倍量として、ホスフルコナゾール1009mg(フルコナゾールとして800mg)まで投与できる。
クレアチニン・クリアランス(mL/min)
用量の目安
>50≦50(透析患者を除く)透析患者
通常用量半量透析終了後に通常用量
,
心室頻拍(torsade de pointesを含む)、QT延長、心室細動、房室ブロック、徐脈等があらわれることがある。,
投与前にクレアチニン・クリアランス試験を行い、投与量を減ずるか、投与間隔をあけて使用すること。血中フルコナゾール濃度が持続する。,
肝機能障害を悪化させることがある。,
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験(ラット)において、着床前胚死亡率及び着床後胚死亡率の上昇、分娩障害、催奇形性が認められている2),3)。また、フルコナゾール投与により催奇形性を疑う症例報告がある4),5),6)。
授乳しないことが望ましい。フルコナゾールは母乳中への移行が認められている7)。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
クレアチニン・クリアランス値を参考に投与量及び投与間隔に十分注意すること。本剤は体内でほぼ完全にフルコナゾールに加水分解され、大部分はフルコナゾールとして腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多いため高い血中フルコナゾール濃度が持続するおそれがある。,,
トリアゾラム(ハルシオン等)
トリアゾラムの代謝遅滞による血中濃度の上昇、作用の増強及び作用時間延長の報告がある9)。
フルコナゾールはこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP3A4を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン(クリアミン配合錠)ジヒドロエルゴタミン
アゾール系抗真菌剤等のCYP3A4を阻害する薬剤とエルゴタミンとの併用により、エルゴタミンの血中濃度が上昇し、血管攣縮等の副作用を起こすおそれがある。
キニジン(キニジン硫酸塩)
**ピモジド
これらの薬剤の血中濃度が上昇することにより、QT延長、torsade de pointesを発現するおそれがある。
アスナプレビル(スンベプラ)ダクラタスビル・アスナプレビル・ベクラブビル(ジメンシー配合錠)
これらの薬剤の血中濃度が上昇することにより、肝胆道系の副作用が発現し、また重症化するおそれがある。
フルコナゾールはこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP3Aを阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
アゼルニジピン(カルブロック)オルメサルタン メドキソミル・アゼルニジピン(レザルタス配合錠)
イトラコナゾールとの併用によりアゼルニジピンのAUCが上昇することが報告されている。
フルコナゾールはこれらの薬剤の主たる代謝酵素であるCYP3A4を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
ロミタピド(ジャクスタピッド)
ロミタピドの血中濃度が著しく上昇するおそれがある。
ブロナンセリン(ロナセン)ルラシドン(ラツーダ)
これらの薬剤の血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。
ワルファリン
プロトロンビン時間の延長10)、著しいINR上昇及び出血傾向(挫傷、鼻出血、消化管出血、血尿、下血等)の報告がある。
フルコナゾールはこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP2C9を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
フェニトインイブプロフェンフルルビプロフェン
これらの薬剤の血中濃度上昇の報告がある11),12),13),14)。
セレコキシブ
セレコキシブの血中濃度が上昇することがある。本剤を使用中の患者にはセレコキシブの投与を低用量から開始すること。
ロサルタン
ロサルタンの血中濃度上昇、及び活性代謝物であるカルボン酸体の血中濃度減少の報告がある15)。
フルコナゾールはロサルタンの肝臓における主たる代謝酵素であるCYP2C9を阻害するので、併用により活性代謝物であるカルボン酸体の血中濃度が減少することがある。
HMG-CoA還元酵素阻害薬
これらの薬剤の血中濃度が上昇することがある16),17),18)。
フルコナゾールはフルバスタチンの肝臓における主たる代謝酵素であるCYP2C9を阻害するので、併用によりフルバスタチンの血中濃度が上昇することがある。
カルバマゼピン
カルバマゼピンの血中濃度が上昇し、悪心・嘔吐、めまい、複視等が発現したとの報告がある19),20)。
ミダゾラムエプレレノンメサドン
これらの薬剤の血中濃度上昇の報告がある21),22)。
カルシウム拮抗薬
ビンカアルカロイド系抗悪性腫瘍薬
エリスロマイシン
これらの薬剤の血中濃度上昇のおそれがある23)。
タクロリムス24)、シクロスポリン25)
これらの薬剤の血中濃度上昇の報告がある。また、フルコナゾールとの併用により腎障害の報告がある。
リファブチン
リファブチンのAUC上昇の報告があり、リファブチンの作用が増強するおそれがある26)。
リトナビル
*ニルマトレルビル・リトナビル
リトナビルのAUC上昇の報告がある。
ニルマトレルビル・リトナビルの血中濃度上昇のおそれがある。
*オキシコドン
オキシコドンのAUC上昇の報告がある。
トルバプタン
トルバプタンの血中濃度上昇の報告があり、トルバプタンの作用が増強するおそれがある。やむを得ず併用する際は、トルバプタンを減量あるいは低用量から開始すること。
イブルチニブ
これらの薬剤の副作用が増強されるおそれがある。やむを得ず併用する際は、これらの薬剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察すること。
フルコナゾールはこれらの薬剤の主たる代謝酵素であるCYP3Aを阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
ラロトレクチニブ
レンボレキサント
レンボレキサントの血中濃度上昇の報告があり、傾眠等の副作用が増強されるおそれがある。本剤とレンボレキサントの併用にあたっては、患者の状態を慎重に観察した上で、レンボレキサント投与の可否を判断すること。なお、併用する際はレンボレキサントを1日1回2.5mgとすること。
**バレメトスタット
バレメトスタットの副作用が増強されるおそれがあるので、患者の状態を慎重に観察すること。
フェンタニル
フェンタニルの血中濃度上昇のおそれがある27)。
フルコナゾールはこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP3A4を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の代謝が遅れることがある。
リバーロキサバン
リバーロキサバンの血中濃度が上昇したとの報告がある。
テオフィリン
テオフィリンの血中濃度上昇の報告がある。
フルコナゾールはこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるチトクロームP450を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
経口避妊薬
エチニルエストラジオール28)、レボノルゲストレルの血中濃度上昇の報告がある。
スルホニル尿素系血糖降下薬
スルホニル尿素系血糖降下薬の血中濃度上昇の報告がある29)。また、フルコナゾールとの併用により低血糖の報告がある。
ナテグリニド
ナテグリニドのAUC上昇及び血中濃度半減期の延長の報告がある30)。
トレチノイン
中枢神経系の副作用が発現するおそれがある31)。
ジアゼパム
ジアゼパムのAUC上昇及び血中濃度半減期の延長の報告がある32)。
フルコナゾールはこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP3A4及び2C19を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
トファシチニブ
トファシチニブのAUCが79%、Cmaxが27%増加したとの報告がある。
シクロホスファミド
ビリルビンの上昇、クレアチニンの上昇の報告がある33)。
フルコナゾールはシクロホスファミドの肝臓における主たる代謝酵素であるCYP3A4及び2C9を阻害するので、併用によりシクロホスファミドの血中濃度が上昇することがある。
アブロシチニブ
アブロシチニブの作用が増強するおそれがある。可能な限り本剤を他の類薬に変更する、又は本剤を休薬する等を考慮すること。
フルコナゾールはアブロシチニブの代謝酵素であるCYP2C19を阻害するので、併用によりアブロシチニブの血中濃度が上昇することがある。
アミトリプチリンノルトリプチリン
これらの薬剤の作用が増強するおそれがある34),35),36),37)。
フルコナゾールはこれらの薬剤の代謝を阻害するので、これらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
ジドブジン
ジドブジンの血中濃度上昇の報告がある38)。
リファンピシン
フルコナゾールの血中濃度の低下及び血中濃度半減期の減少の報告がある39)。
リファンピシンは代謝酵素であるチトクロームP450を誘導する。その結果、フルコナゾールの肝代謝が増加すると考えられる。
三酸化二ヒ素
QT延長、心室頻拍(torsade de pointesを含む)を起こすおそれがある。
本剤及び三酸化二ヒ素は、いずれもQT延長、心室頻拍(torsade de pointesを含む)を起こすことがある。
ショック、アナフィラキシー(血管浮腫、顔面浮腫、そう痒等)を起こすことがある。,
初期症状として発疹、発熱がみられ、更に肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)等のウイルスの再活性化を伴うことが多く、投与中止後も発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること40)。
無顆粒球症、汎血球減少症、血小板減少、白血球減少、貧血等の重篤な血液障害があらわれることがある。
急性腎障害等の重篤な腎障害が報告されている。
黄疸、肝炎、胆汁うっ滞性肝炎、肝壊死、肝不全等の肝障害が報告されており、これらの症例のうち死亡に至った例も報告されている。これらの発症と1日投与量、治療期間、患者の性別・年齢との関連性は明らかではない。フルコナゾールによる肝障害は通常、投与中止により回復している。,
錯乱、見当識障害等の意識障害があらわれることがある。
痙攣等の神経障害があらわれることがある。
異常が認められた場合には投与を中止し、電解質補正等の適切な処置を行うこと。
発熱、咳嗽、呼吸困難、肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には、速やかに胸部X線等の検査を実施し、本剤の投与を中止するとともに、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
偽膜性大腸炎等の重篤な大腸炎(初期症状:発熱、腹痛、頻回の下痢)があらわれることがある。
1%以上
1%未満
頻度不明
肝臓
肝機能検査異常
ALP増加、AST増加、γ-GTP増加、LDH増加
ALT増加、ビリルビン増加、黄疸
皮膚
発疹
紅斑、皮膚びらん
脱毛
消化器
嘔気、嘔吐、下痢
胃腸出血、口内乾燥、口腔苔癬様変化
口渇、しゃっくり、腹部不快感、消化不良、鼓腸放屁、食欲不振、腹痛
精神・神経系
浮動性めまい
不眠症、錯感覚
頭痛、手指のこわばり、傾眠、振戦
腎臓
腎クレアチニン・クリアランス減少
BUN増加、クレアチニン増加、乏尿
代謝異常
低カリウム血症、低カルシウム血症
高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、高血糖
血液
貧血
好酸球増加、好中球減少
循環器
高血圧
静脈炎、心雑音、低血圧、左室不全
呼吸器
くしゃみ、鼻出血
筋・骨格系
関節痛、筋痛、背部痛
その他
血管痛
末梢性浮腫、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染、注射部位血管炎、眼そう痒症
熱感、味覚倒錯、発熱、浮腫、倦怠感、副腎機能不全
3時間の血液透析により、約50%が血清より除去される。フルコナゾールは、大部分が腎から排泄される。
他の薬剤及び輸液との混合は避けること。配合変化試験は実施していない。
本剤は10mL/分を超えない速度で投与することが望ましい。
健康成人にホスフルコナゾール1000mgを単回及び1日1回反復静脈内投与した時、ほぼ完全に活性本体であるフルコナゾールに加水分解されることが示された。健康成人にホスフルコナゾール50、100、250、500及び1000mgを単回静脈内投与した場合、フルコナゾールの最高血漿中濃度(Cmax)及び血漿中濃度-時間曲線下面積(AUC0-∞)は投与量に伴い増加した。また、終末相半減期(T1/2)、平均滞留時間(MRT)及び最高血漿中濃度到達時間(Tmax)はいずれの投与量においてもほぼ一定の値を示し、フルコナゾールの薬物動態にはほぼ線形性が認められた。ホスフルコナゾールのT1/2はいずれの投与量においても1.5~2.5時間であった42),43),44),45)。
ホスフルコナゾールの投与量
50mg
100mg
250mg
500mg
1000mg
AUC0-∞(μg・h/mL)Cmax(μg/mL)Tmax(h)T1/2(h)MRT(h)
幾何平均値幾何平均値中央値算術平均値算術平均値
37.50.704.035.551.6
68.71.315.532.248.0
174.83.234.034.150.9
334.06.076.034.851.7
619.112.092.532.949.8
健康成人にホスフルコナゾール1000mgを初日及び2日目に負荷投与(維持投与量500mgの倍量)した時、フルコナゾールの血漿中濃度が定常状態に達するまでに要する期間が短縮された46)。
フルコナゾールの静脈内投与により患者の髄液中への良好な移行が認められた。また、髄液中のフルコナゾール濃度は血漿中濃度の52~62%であったと報告されている47),48)。
ホスフルコナゾールのヒト血漿中での血漿蛋白結合率は、添加濃度20、50及び200μg/mLでそれぞれ93.8、92.4及び77.7%であり、高濃度において蛋白結合率は低下した49)。フルコナゾールのヒト血漿中での蛋白結合率は約12%であった50)。
ホスフルコナゾールは体内で主にアルカリホスファターゼにより、ほぼ完全にフルコナゾールに加水分解される。フルコナゾール100mgを健康成人に経口投与した場合、尿中代謝物として、1,2,4-トリアゾールがわずかに認められた51)。
健康成人にホスフルコナゾール1000mgを1日1回14日間反復静脈内投与した時、フルコナゾールとして投与量の85.6%が尿中に排泄され、ホスフルコナゾールの尿中排泄率は投与量の1%未満であった43)。
ホスフルコナゾールは腎機能障害を有する被験者においてもフルコナゾールに効率よく加水分解され、腎機能障害はフルコナゾールへの加水分解に影響を及ぼさないが、フルコナゾールのクリアランスはクレアチニン・クリアランスとともに低下した52)。,
深在性真菌症を対象とした国内第Ⅲ相臨床試験において本剤を各種深在性真菌症42例に3~28日間静脈内投与し、有効例31例、有効率73.8%の結果が得られた。
菌種
診断名
投与量b)
合計
800/400mg
400/200mg
200/100mg
カンジダ属
カンジダ血症c)
2/3
4/8
-
0/1d)
6/12(50.0%)
気管支・肺カンジダ症
0/1
2/4
カンジダ腹膜炎
4/4
3/3
7/7
食道カンジダ症
8/8
尿路カンジダ症
1/4
4/7
小計
8/10(80.0%)
14/19(73.7%)
5/8
27/38(71.1%)
クリプトコッカス属
肺クリプトコッカス症
1/1
2/2
1/1e)
9/11(81.8%)
16/21(76.2%)
1/2
31/42(73.8%)
a)臨床効果:有効例/(有効例+無効例)b)フルコナゾール換算量(負荷投与量/維持投与量)c)カンジダ性眼内炎、播種性カンジダ症を含むd)負荷投与量800mg及び維持投与量400mgが投与されたが、CLcr低下のため維持投与中に200mgに減量されたe)負荷投与量400mg及び維持投与量200mgが投与されたが、血清抗原量が増加したため、維持投与中に400mgに増量された
真菌学的効果は、33例中消失24例で、消失率(=消失/(消失+減少+不変+増加))は72.7%であった。Candida属では、C.albicans68.2%(15/22)、C.parapsilosis50.0%(1/2)、C.tropicalis100%(1/1)、その他100%(7/7)、Candida属全体の有効率は75.0%(24/32)であった。また、本剤が投与された23.2%(22/95例)に副作用が認められた。主な副作用は発疹4.2%(4/95例)、肝機能検査値異常3.2%(3/95例)、浮動性めまい3.2%(3/95例)等であった53)。
*本剤は、静脈内投与後、活性本体のフルコナゾールに変換する。フルコナゾールは真菌細胞の14-α-ラノステロールの脱メチル化に関与するチトクロームP450を阻害し、膜成分のエルゴステロール生合成を抑制することにより抗真菌作用を示す。また、真菌の酵母型発育相及び菌糸型発育相のいずれに対しても発育抑制を示す。フルコナゾールのエルゴステロール生合成阻害作用は真菌に選択的で、ラット肝細胞でのステロール生合成に対する影響は少ない54)。
菌種(株数)
MIC(μg/mL)
範囲
50%
90%
Candida albicans(333)Candida glabrata(107) Candida tropicalis(46)Candida parapsilosis(27)Candida krusei(14)Cryptococcus neoformans(3)
≤0.031~160.25~>64 0.5~>640.25~432~>644
0.2516 4164-
13282>64-
MIC測定は、0.165M MOPS及び10N NaOHにてpH7.0に調整したRPIMI1640培地を用いた微量液体希釈法による。
ホスフルコナゾール(Fosfluconazole)
α,α-Bis(1,2,4-triazol-1-ylmethyl)-2,4-difluorophenylmethyl dihydrogenphosphate
C13H13F2N6O4P
386.25
本品は白色の粉末である。本品は、ジメチルスルホキシドにやや溶けやすく、水又はメタノールに溶けにくく、エタノール(99.5)に極めて溶けにくく、アセトニトリルにほとんど溶けない。水酸化ナトリウム試液に溶ける。
F-FLCZ
1.25mL[1バイアル×10]
2.5mL[1バイアル×10]
5mL[1バイアル×10]
1) Berl, T. et al.:J Am Soc Nephrol. 1995;6(2):242-247
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42) 社内資料:健康成人を対象とした静脈内単回投与時の薬物動態、忍容性及び安全性を検討するための無作為化、二重盲検、ダブルダミー、2期クロスオーバー試験(2003年10月16日承認、CTD2.5.2、2.7.1.2、2.7.1.3、2.7.6)[L20031110013]
43) 社内資料:健康成人を対象とした静脈内反復投与時の薬物動態、忍容性及び安全性を検討するための無作為化、二重盲検、ダブルダミー、2期クロスオーバー試験(2003年10月16日承認、CTD2.5.2、2.7.1.2、2.7.1.3、2.7.6)[L20031001015]
44) 社内資料:日本人及び外国人健康成人を対象とした単回投与時の薬物動態、安全性及び忍容性を検討するための無作為化、二重盲検、ダブルダミー、2期クロスオーバー試験(2003年10月16日承認、CTD2.5.3、2.7.2.2、2.7.2.3、2.7.6)[L20031001020]
45) 社内資料:健康成人における注射剤単回投与時の安全性、忍容性及び薬物動態の検討を目的とした第Ⅰ相試験(プラセボを対照とした漸増法による単盲検クロスオーバー試験)(2003年10月16日承認、CTD2.5.3、2.7.2.2、2.7.2.3、2.7.6)[L20031001014]
46) 社内資料:健康成人を対象として静脈内負荷投与した時の血漿中濃度が定常状態に達するまでの時間を検討するための無作為化、非盲検、並行群間試験(海外データ)(2003年10月16日承認、CTD2.5.3、2.7.2.2、2.7.6)[L20031001016]
47) 池本 秀雄ほか.:Jpn J Antibiot. 1989;42(1):63-116
48) Foulds, G. et al.:J Clin Pharmacol. 1988;28(4):363-366
49) 社内資料:血漿蛋白結合率(in vitro)(2003年10月16日承認、CTD2.4.3.3、2.6.4.4)[L20031001130]
50) 社内資料:フルコナゾールの蛋白結合率[L20031105195]
51) 社内資料:フルコナゾールの代謝経路[L20031105193]
52) 社内資料:腎機能障害を有する被験者及び健康成人を対象とした静脈内単回投与時の薬物動態、安全性及び忍容性を検討するための非盲検、並行群間、2施設共同試験(2003年10月16日承認、CTD2.5.3、2.7.2.2、2.7.6)[L20031001017]
53) 社内資料:国内第Ⅲ相試験 深在性真菌症に対する有効性及び安全性を検討するための多施設共同試験(2003年10月16日承認、CTD2.5.4、2.7.3.2、2.7.3.3、2.7.4.2、2.7.6)[L20031001012]
54) 森田 達也ほか.:真菌と真菌症. 1986;27(3):190-197
55) *Espinel-ingroff, A. et al.:Antimicrob Agents Chemother. 2012;56(11):5898-5906
56) *Berkow, E. L. et al.:Infect Drug Resist. 2017;10:237-245
57) *Calvo, B. et al.:J Infect. 2016;73(4):369-374
58) 山口 英世ほか.:Jpn J Antibiot. 1989;42(1):1-16
59) 山口 英世ほか.:日本臨床微生物学雑誌. 2009;19(3):128-141
60) 社内資料:免疫正常及び免疫抑制ラットの全身カンジダ感染モデル並びに免疫正常ラットの頭蓋内クリプトコックス感染モデル動物に対する治療効果(2003年10月16日承認、CTD2.4.2.1、2.6.2.2)[L20031001127]
61) 川崎 賢二ほか.:Jpn J Antibiot. 1991;44(5):552-561
62) Richardson, K. et al.:Antimicrob Agents Chemother. 1985;27(5):832-835
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