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プレベナー20水性懸濁注

処方せん医薬品

添付文書番号
企業コード
作成又は改訂年月
日本標準商品分類番号
薬効分類名
承認等
一般的名称
2.接種不適当者(予防接種を受けることが適当でない者)
3.製法の概要及び組成・性状
3.1製法の概要
3.2組成
3.3製剤の性状
4.効能又は効果
5.効能又は効果に関連する注意
6.用法及び用量
7.用法及び用量に関連する注意
8.重要な基本的注意
9.特定の背景を有する者に関する注意
9.1接種要注意者(接種の判断を行うに際し、注意を要する者)
9.2腎機能障害を有する者
9.3肝機能障害を有する者
9.5妊婦
9.6授乳婦
9.7小児等
11.副反応
11.1重大な副反応
11.2その他の副反応
14.適用上の注意
15.その他の注意
15.1臨床使用に基づく情報
17.臨床成績
17.1有効性及び安全性に関する試験
18.薬効薬理
18.1作用機序
20.取扱い上の注意
21.承認条件
22.包装
23.主要文献
24.文献請求先及び問い合わせ先
25.保険給付上の注意
26.製造販売業者等

プレベナー20水性懸濁注

添付文書番号

631140LC1023_1_04

企業コード

672212

作成又は改訂年月

2024年8月改訂(第2版、効能変更、用法変更)
2024年3月作成

日本標準商品分類番号

876311

薬効分類名

細菌ワクチン類

承認等

プレベナー20水性懸濁注

販売名コード

YJコード

631140LC1023

販売名英語表記

Prevenar20 Suspension Liquid for Injection

販売名ひらがな

ぷれべなー20すいせいけんだくちゅう

承認番号等

承認番号

30600AMX00115

販売開始年月

2024年8月

貯法・有効期間

貯法

2~8℃で保存

有効期間

2年

基準名

生物学的製剤基準

沈降20価肺炎球菌結合型ワクチン(無毒性変異ジフテリア毒素結合体)

規制区分

一般的名称

沈降20価肺炎球菌結合型ワクチン(無毒性変異ジフテリア毒素結合体)

2. 接種不適当者(予防接種を受けることが適当でない者)

  1. 2.1 本剤の成分又はジフテリアトキソイドによってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな者
  2. 2.2 明らかな発熱を呈している者
  3. 2.3 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者
  4. 2.4 上記に掲げる者のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある者

3. 製法の概要及び組成・性状

3.1 製法の概要

下記20種類の血清型の肺炎球菌を型別に培養して増殖させ、殺菌後に各々の型から肺炎球菌莢膜ポリサッカライドを抽出し、精製する。これらの肺炎球菌莢膜ポリサッカライドを型別に、ジフテリア菌の変異株(Corynebacterium diphtheriaeC7(β197)/pPX3520)より産生させ、回収・精製した無毒性変異ジフテリア毒素(CRM197)と、還元的アミノ化反応又は求核置換反応により結合させ、混合する。
本剤は免疫原性を高めるために、肺炎球菌莢膜ポリサッカライド-CRM197結合体をアジュバントであるリン酸アルミニウムに吸着させて不溶性とした不活化ワクチンである。
なお、CRM197の製造工程において、カザミノ酸(ウシ乳由来成分)を使用している。

3.2 組成

プレベナー20水性懸濁注

有効成分肺炎球菌莢膜ポリサッカライド-CRM197結合体  
容量  0.5mL
含量  ポリサッカライド血清型1:2.2μg
ポリサッカライド血清型3:2.2μg
ポリサッカライド血清型4:2.2μg
ポリサッカライド血清型5:2.2μg
ポリサッカライド血清型6A:2.2μg
ポリサッカライド血清型6B:4.4μg
ポリサッカライド血清型7F:2.2μg
ポリサッカライド血清型8:2.2μg
ポリサッカライド血清型9V:2.2μg
ポリサッカライド血清型10A:2.2μg
ポリサッカライド血清型11A:2.2μg
ポリサッカライド血清型12F:2.2μg
ポリサッカライド血清型14:2.2μg
ポリサッカライド血清型15B:2.2μg
ポリサッカライド血清型18C:2.2μg
ポリサッカライド血清型19A:2.2μg
ポリサッカライド血清型19F:2.2μg
ポリサッカライド血清型22F:2.2μg
ポリサッカライド血清型23F:2.2μg
ポリサッカライド血清型33F:2.2μg
CRM197:約51μg(たん白質量として)
添加剤  塩化ナトリウム4.4mg、ポリソルベート80 0.1mg、コハク酸0.295mg、リン酸アルミニウム0.125mg(アルミニウム換算)、pH調節剤(適量)

3.3 製剤の性状

プレベナー20水性懸濁注

pH5.5~6.1
浸透圧比約1(生理食塩液に対する比)
性状本剤は不溶性で、振り混ぜるとき均等に白濁する液剤

4. 効能又は効果

  • *高齢者又は肺炎球菌による疾患に罹患するリスクが高いと考えられる者
    • 肺炎球菌(血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23F及び33F)による感染症の予防
  • *小児
    • 肺炎球菌(血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23F及び33F)による侵襲性感染症の予防

5. 効能又は効果に関連する注意

  1. 5.1 本剤に含まれている肺炎球菌血清型以外による感染症又は他の起炎菌による感染症を予防することはできない。
  2. 5.2 ジフテリアの予防接種に転用することはできない。
  3. 5.3 *肺炎球菌による疾患に罹患するリスクが高いと考えられる者とは、以下のような状態の者を指す。,,,
    • 慢性的な心疾患、肺疾患、肝疾患又は腎疾患
    • 糖尿病
    • 基礎疾患若しくは治療により免疫不全状態である又はその状態が疑われる者
    • 先天的又は後天的無脾症(無脾症候群、脾臓摘出術を受けた者等)
    • 鎌状赤血球症又はその他の異常ヘモグロビン症
    • 人工内耳の装用、慢性髄液漏等の解剖学的要因により生体防御機能が低下した者
    • 上記以外で医師が本剤の接種を必要と認めた者

6. 用法及び用量

  • 〈高齢者又は肺炎球菌による疾患に罹患するリスクが高いと考えられる6歳以上の者:肺炎球菌による感染症の予防〉

    1回0.5mLを筋肉内に注射する。

  • 〈肺炎球菌による疾患に罹患するリスクが高いと考えられる6歳未満の者:肺炎球菌による感染症の予防〉

    1回0.5mLを皮下又は筋肉内に注射する。

  • *〈小児:肺炎球菌による侵襲性感染症の予防〉
    • 初回免疫:通常、1回0.5mLずつを3回、いずれも27日間以上の間隔で皮下又は筋肉内に注射する。
    • 追加免疫:通常、3回目接種から60日間以上の間隔をおいて、0.5mLを1回皮下又は筋肉内に注射する。

7. 用法及び用量に関連する注意

  • *〈小児:肺炎球菌による侵襲性感染症の予防〉
    1. 7.1 接種対象者・接種時期

      本剤の接種は2ヵ月齢以上6歳未満の間にある者に行う。
      標準として2ヵ月齢以上7ヵ月齢未満で接種を開始すること。ただし、3回目接種については、12ヵ月齢未満までに完了し、追加免疫は12ヵ月齢以降、標準として12~15ヵ月齢の間に行うこと。

      また、接種もれ者に対しては下記の接種間隔及び回数による接種とすることができる。

      • (1)7ヵ月齢以上12ヵ月齢未満(接種もれ者)
        • 初回免疫:1回0.5mLずつを2回、27日間以上の間隔で皮下又は筋肉内に注射する。
        • 追加免疫:1回0.5mLを1回、2回目の接種後60日間以上の間隔で、12ヵ月齢以降、皮下又は筋肉内に注射する。
      • (2)12ヵ月齢以上24ヵ月齢未満(接種もれ者)
        • 1回0.5mLずつを2回、60日間以上の間隔で皮下又は筋肉内に注射する。
      • (3)24ヵ月齢以上6歳未満(接種もれ者)
        • 1回0.5mLを皮下又は筋肉内に注射する。
  • *〈効能共通〉
    1. 7.2 CRM197とは異なるキャリアタンパク質を結合した肺炎球菌結合型ワクチンと本剤との互換性に関する安全性及び有効性は確立していない。
    2. 7.3 同時接種

      医師が必要と認めた場合には、他のワクチンと同時に接種することができる。,

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 本剤は「予防接種実施規則」及び「定期接種実施要領」に準拠して使用すること。
  2. 8.2 被接種者について、接種前に必ず問診、検温及び診察(視診、聴診等)によって健康状態を調べること。
  3. 8.3 *被接種者、その介護者又は保護者に、接種当日は過激な運動は避け、接種部位を清潔に保ち、また、接種後の健康監視に留意し、局所の異常反応や体調の変化、さらに高熱、痙攣等の異常な症状を呈した場合には速やかに医師の診察を受けるよう事前に知らせること。
  4. 8.4 本剤と他のワクチンを同時に同一の被接種者に対して接種する場合は、それぞれ単独接種することができる旨の説明を行うこと。特に、被接種者が重篤な基礎疾患に罹患している場合は、単独接種も考慮しつつ、被接種者の状態を確認して慎重に接種すること(小児への同時接種については厚生労働省のホームページ1)を参照)。

9. 特定の背景を有する者に関する注意

9.1 接種要注意者(接種の判断を行うに際し、注意を要する者)

被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合は、健康状態及び体質を勘案し、診察及び接種適否の判断を慎重に行い、予防接種の必要性、副反応、有用性について十分な説明を行い、同意を確実に得た上で、注意して接種すること。

  1. 9.1.1 過去に免疫不全の診断がなされている者及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる者

  2. 9.1.2 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患を有する者

    ,,

  3. 9.1.3 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた者及び全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある者
  4. 9.1.4 過去に痙攣の既往のある者
  5. 9.1.5 本剤の成分又はジフテリアトキソイドに対して、アレルギーを呈するおそれのある者
  6. 9.1.6 血小板減少症、凝固障害のある者、抗凝固療法を施行している者

    筋肉内注射部位の出血のおそれがある。

9.2 腎機能障害を有する者

接種要注意者である。,

9.3 肝機能障害を有する者

接種要注意者である。,

9.5 妊婦

*妊婦又は妊娠している可能性のある女性には予防接種上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ接種すること。

9.6 授乳婦

*予防接種上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

9.7 小児等

生後6週未満の者を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。

11. 副反応

次の副反応があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。

11.1 重大な副反応

  1. 11.1.1 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)
  2. 11.1.2 痙攣(熱性痙攣を含む)(0.1%注)
  3. 11.1.3 血小板減少性紫斑病(頻度不明)

    紫斑、鼻出血、口腔粘膜出血等が認められた場合には、血液検査等を実施すること。

注)国際共同第Ⅲ相試験(B7471009試験)及び海外第Ⅲ相試験(B7471007試験)においては発現はなく、国内第Ⅲ相試験(B7471016試験)及び海外臨床試験(B7471003試験、B7471011試験)における発現頻度を記載

11.2 その他の副反応

  • *〈高齢者又は肺炎球菌による疾患に罹患するリスクが高いと考えられる者:肺炎球菌による感染症の予防〉

10%以上a)

1~10%未満a)

1%未満a)

頻度不明

皮膚

発疹、そう痒症、多汗症、脂肪腫

血管性浮腫、多形紅斑、蕁麻疹、蕁麻疹様発疹

呼吸器

咳嗽、鼻咽頭炎

呼吸困難、気管支痙攣

局所症状
(注射部位)

疼痛・圧痛(59.6%)b,f)

紅斑b)、腫脹b)

そう痒感、血腫、熱感、蕁麻疹

皮膚炎、硬結、上腕の可動性の低下

胃腸障害

胃炎、下痢、腹部不快感

食欲減退、嘔吐、悪心

血管及びリンパ系障害

注射部位に限局したリンパ節症

筋・骨格系

筋肉痛(38.2%)b)、関節痛(11.6%)b)

筋浮腫、筋骨格硬直

筋肉痛増悪、関節痛増悪

精神神経系

頭痛(21.7%)b)

不安、味覚不全

中期不眠症、易刺激性、傾眠状態、睡眠増加、不安定睡眠、不眠

循環器

動悸

過敏症反応

顔面浮腫、呼吸困難、気管支痙攣

その他

疲労(30.3%)b)

悪寒、腫脹、発熱b)、異常感、疼痛

  • *〈小児:肺炎球菌による侵襲性感染症の予防〉

10%以上c)

1~10%未満c)

1%未満c)

頻度不明

皮膚

発疹e)、紫斑e)、アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎

蕁麻疹、蕁麻疹様発疹、血管性浮腫、多形紅斑

呼吸器

感冒(鼻咽頭炎等)

局所症状
(注射部位)

疼痛・圧痛(59.9%)d,e,f)、紅斑(57.3%)d,e)、腫脹(45.1%)d,e)

硬結e)

蕁麻疹、皮膚炎、そう痒感

胃腸障害

食欲減退(46.2%)d,e)

下痢、嘔吐

血管及びリンパ系障害

注射部位に限局したリンパ節症

精神神経系

易刺激性(79.3%)d,e)、傾眠状態(78.5%)d,e)

泣き、筋緊張低下-反応性低下発作、不安定睡眠

過敏症反応

注射部位過敏反応

顔面浮腫、呼吸困難、気管支痙攣

その他

発熱(39.4%)d,e)

a)発現頻度は国際共同第Ⅲ相試験(B7471009試験)及び海外第Ⅲ相試験(B7471007試験)の結果を合算して集計
b)国際共同第Ⅲ相試験(B7471009試験)及び海外第Ⅲ相試験(B7471007試験)において電子日誌により収集した副反応の発現割合
c)発現頻度は国内第Ⅲ相試験(B7471016試験)、海外第Ⅱ相試験(B7471003試験)及び海外第Ⅲ相試験(B7471011試験)の結果を合算して集計
d)国内第Ⅲ相試験(B7471016試験)、海外第Ⅱ相試験(B7471003試験)及び海外第Ⅲ相試験(B7471011試験)において電子日誌により収集した副反応の発現割合
e)国内第Ⅲ相試験(B7471016試験)での本剤皮下接種群及び本剤筋肉内接種群を合算して集計
f)動かしにくくなるほどの注射部位疼痛・圧痛を含む

14. 適用上の注意

14.1 薬剤接種時の注意

  • 〈効能共通〉
    1. 14.1.1 接種時
      1. (1) 冷蔵庫から取り出した後は速やかに使用すること。
      2. (2) 注射針及び注射筒は被接種者ごとに取り換えること(開封後の使用は1回限りとし、再滅菌・再使用はしないこと)。
      3. (3) 本剤を他のワクチンと混合して接種しないこと。
      4. (4) 他のワクチンと同時に本剤を接種する場合、異なる部位に注射すること。
      5. (5) 接種液を使用直前によく振り混ぜ、均一になるように懸濁すること。シリンジを上下に反転し均一な懸濁液とすること。もし反転を繰り返しても沈殿物(塊)があれば、均一な懸濁液になるまで上下に強く振り混ぜること。
      6. (6) 注射針の先端が血管内に入っていないことを確かめること。
      7. (7) 本剤を凍結しないこと。凍結した場合は廃棄すること。
    2. 14.1.2 筋肉内注射時
      1. (1) 通常、三角筋中央部に、1歳未満は大腿前外側部(外側広筋)に、1~2歳は大腿前外側部(外側広筋)又は三角筋中央部にアルコール等で消毒した上で、接種すること。なお、明らかに筋肉量が少ない場合などは、年齢に関係なく大腿前外側部(外側広筋)に接種することも可能である。臀部には接種しないこと。また、血管内への投与は行わないこと。
      2. (2) 筋肉内注射にあたっては、組織・神経等の損傷を避けるため、以下の点に注意すること。
        • 針長は筋肉内接種に足る長さであるが、神経、血管、骨等の筋肉下組織に到達しないよう、各被接種者に対して適切な針長を決定すること。
        • 神経走行部位を避けること。
        • 注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり血液の逆流をみた場合は直ちに針を抜き、部位をかえて注射すること。
  • *〈小児:肺炎球菌による侵襲性感染症の予防、肺炎球菌による疾患に罹患するリスクが高いと考えられる6歳未満の者:肺炎球菌による感染症の予防〉
    1. 14.1.3 皮下注射時

      皮下接種する場合、通常、上腕伸側に、アルコール等で消毒した上で、接種すること。また、血管内への投与は行わないこと。

15. その他の注意

15.1 臨床使用に基づく情報

  • *〈高齢者又は肺炎球菌による疾患に罹患するリスクが高いと考えられる者:肺炎球菌による感染症の予防〉

    プレベナー13水性懸濁注の海外臨床試験において、造血幹細胞移植を受けた者に本剤を4回接種(初回免疫として1ヵ月以上の間隔で3回、3回目接種から6ヵ月の間隔をおき追加免疫として1回)した時の血清IgG濃度は、同じ年齢群の健常人に本剤を1回接種した時と同様であることが示唆された2)

17. 臨床成績

17.1 有効性及び安全性に関する試験

  • 〈高齢者又は肺炎球菌による疾患に罹患するリスクが高いと考えられる者:肺炎球菌による感染症の予防〉
    1. 17.1.1 *国際共同第Ⅲ相試験(B7471009試験:日本、韓国及び台湾)

      肺炎球菌ワクチン接種歴のない60歳以上の成人1425例[本剤/生理食塩液群:713例、沈降13価肺炎球菌結合型ワクチン(無毒性変異ジフテリア毒素結合体)(以下、「13vPnC」)/23価肺炎球菌ポリサッカライドワクチン(以下、「PPSV23」)(対照ワクチン)群:712例]を対象に無作為化二重盲検第三者非盲検比較試験を実施した。
      各群において本剤又は13vPnCの各0.5mLを筋肉内接種し(接種1)、接種1後28~42日に生理食塩液又はPPSV23の各0.5mLを筋肉内接種した(接種2)3)。接種1後10日間(局所の副反応)又は7日間(全身性の副反応)(いずれも接種当日を含む)、電子日誌により副反応の状況を評価し、主な副反応の発現状況(事象全体及びGrade 3)は表1のとおりであった。局所の副反応は接種後1~7日(中央値)に発現し、持続期間は1~2日(中央値)であった。また、全身性の副反応は接種後2~6日(中央値)に発現し、持続期間は1~3.5日(中央値)であった3)

      表1 主な副反応の発現状況

      発現例数(発現割合[%])

      接種
      回数

      本剤/生理食塩液

      13vPnC/PPSV23

      評価
      例数a)

      事象
      全体

      Grade 3b)

      評価
      例数a)

      事象
      全体

      Grade 3b)

      発赤c)

      1

      710

      88
      (12.4)

      10
      (1.4)

      710

      69
      (9.7)

      9
      (1.3)

      腫脹c)

      1

      710

      74
      (10.4)

      4
      (0.6)

      710

      53
      (7.5)

      6
      (0.8)

      注射部位疼痛c)

      1

      710

      371
      (52.3)

      1
      (0.1)

      710

      360
      (50.7)

      2
      (0.3)

      疲労d)

      1

      710

      147
      (20.7)

      0
      (-)

      710

      163
      (23.0)

      2
      (0.3)

      頭痛d)

      1

      710

      65
      (9.2)

      0
      (-)

      710

      78
      (11.0)

      2
      (0.3)

      筋肉痛d)

      1

      710

      125
      (17.6)

      1
      (0.1)

      710

      127
      (17.9)

      1
      (0.1)

      関節痛d)

      1

      710

      48
      (6.8)

      0
      (-)

      710

      56
      (7.9)

      0
      (-)

      発熱d,e)

      1

      710

      1
      (0.1)

      0
      (-)

      710

      4
      (0.6)

      1
      (0.1)

      a)電子日誌により評価した例数
      b)重症度が「重度」として報告された事象
      発赤、腫脹:長径が10cmを超える
      注射部位疼痛、疲労、頭痛、筋肉痛、関節痛:日常活動を妨げる
      c)本剤又は13vPnC接種後10日間評価した
      d)本剤又は13vPnC接種後7日間評価した
      e)38.0℃以上。38.9℃超~40.0℃の場合に、重症度が重度(Grade 3)とした。40.0℃を超える発熱の報告はなかった。

      免疫原性:本剤接種後1ヵ月時の各血清型に対するオプソニン化貪食活性(OPA)幾何平均抗体価(GMT)は50(血清型3)~6675(血清型33F)の範囲であった(表2)3)

      表2 本剤、13vPnC又はPPSV23接種後1ヵ月時のOPA GMT

      血清型

      OPA GMT(95%CI)

      本剤

      13vPnC

      PPSV23

      共通血清型

      1

      207(177, 242)

      267(229, 311)

      3

      50(45, 55)

      56(50, 62)

      4

      813(696, 949)

      1029(881, 1202)

      5

      96(82, 112)

      125(107, 145)

      6A

      1286(1088, 1520)

      1475(1249, 1742)

      6B

      1399(1196, 1637)

      1537(1314, 1798)

      7F

      1735(1578, 1907)

      2076(1889, 2282)

      9V

      1467(1285, 1674)

      1663(1459, 1895)

      14

      704(602, 824)

      647(554, 756)

      18C

      1325(1142, 1538)

      1826(1575, 2117)

      19A

      864(750, 994)

      1172(1018, 1349)

      19F

      365(310, 431)

      574(487, 676)

      23F

      290(239, 351)

      361(298, 437)

      追加血清型

      8

      561(490, 642)

      971(850, 1110)

      10A

      1661(1422, 1939)

      777(667, 906)

      11A

      3331(2834, 3913)

      1933(1644, 2274)

      12F

      3543(2976, 4217)

      2104(1766, 2507)

      15B

      1265(1039, 1539)

      593(487, 723)

      22F

      2818(2345, 3388)

      1737(1445, 2089)

      33F

      6675(5751, 7748)

      5853(5046, 6788)

      CI:信頼区間

    2. 17.1.2 *海外第Ⅲ相試験(B7471007試験:米国及びスウェーデン)

      肺炎球菌ワクチン接種歴のない18歳以上の成人を3902例(コホート1:60歳以上の成人3009例[本剤/生理食塩液群:1514例、13vPnC/PPSV23〔対照ワクチン〕群:1495例]、コホート2:50~59歳の成人445例[本剤群:334例、13vPnC〔対照ワクチン〕群:111例]、コホート3:18~49歳の成人448例[本剤:336例、13vPnC〔対照ワクチン〕群:112例])を対象として年齢層別に無作為化二重盲検第三者非盲検比較試験を実施した。本試験では、60歳以上(コホート1)の治験参加者に本剤又は13vPnCの各0.5mLを筋肉内接種し(接種1)、接種1後28~42日に生理食塩液又はPPSV23の各0.5mLを筋肉内接種した(接種2)ときの免疫原性及び安全性をそれぞれ評価した。また、50~59歳(コホート2)及び18~49歳(コホート3)の治験参加者に本剤又は13vPnCの各0.5mLを筋肉内接種したときの免疫原性及び安全性をそれぞれ評価した。評価可能免疫原性集団のうち、重篤な肺炎球菌感染症のリスク因子として喫煙(12.8%)、慢性心血管疾患(5.3%)、喘息を含む慢性肺疾患(8.5%)、慢性肝疾患(0.4%)及び糖尿病(13.9%)などが含まれた4)

      1. (1) コホート1:60歳以上
        各群において本剤又は13vPnCの各0.5mLを筋肉内接種(接種1)後10日間(局所の副反応)又は7日間(全身性の副反応)(いずれも接種当日を含む)、電子日誌により副反応の状況を評価し、主な副反応の発現状況(事象全体及びGrade 3)は表3のとおりであった。局所の副反応は接種後1~2.5日(中央値)に発現し、持続期間は1~2日(中央値)であった。さらに、全身性の副反応は接種後1~3日(中央値)に発現し、持続期間は1~2日(中央値)であった4)
        表3 主な副反応の発現状況

        発現例数(発現割合[%])

        接種
        回数

        本剤/生理食塩液

        13vPnC/PPSV23

        評価
        例数a)

        事象
        全体

        Grade 3b)

        評価
        例数a)

        事象
        全体

        Grade 3b)

        発赤c)

        1

        1505

        110
        (7.3)

        12
        (0.8)

        1483

        92
        (6.2)

        3
        (0.2)

        腫脹c)

        1

        1505

        113
        (7.5)

        5
        (0.3)

        1483

        118
        (8.0)

        4
        (0.3)

        注射部位疼痛c)

        1

        1505

        834
        (55.4)

        3
        (0.2)

        1483

        803
        (54.1)

        5
        (0.3)

        疲労d)

        1

        1505

        454
        (30.2)

        18
        (1.2)

        1483

        455
        (30.7)

        18
        (1.2)

        頭痛d)

        1

        1505

        324
        (21.5)

        10
        (0.7)

        1483

        345
        (23.3)

        5
        (0.3)

        筋肉痛d)

        1

        1505

        588
        (39.1)

        6
        (0.4)

        1483

        553
        (37.3)

        7
        (0.5)

        関節痛d)

        1

        1505

        190
        (12.6)

        5
        (0.3)

        1483

        203
        (13.7)

        3
        (0.2)

        発熱d,e)

        1

        1505

        14
        (0.9)

        1
        (0.0)

        1483

        12
        (0.8)

        0

        a)電子日誌により評価した例数
        b)重症度が「重度」として報告された事象
        発赤、腫脹:長径が10cmを超える
        注射部位疼痛、疲労、頭痛、筋肉痛、関節痛:日常活動を妨げる
        c)本剤又は13vPnC接種後10日間評価した
        d)本剤又は13vPnC接種後7日間評価した
        e)38.0℃以上。38.9℃超~40.0℃の場合に、重症度が重度(Grade 3)とした。また、本剤群で5例、13vPnC群で3例の治験参加者に40℃を超える発熱が生じた。

        免疫原性:本剤接種後1ヵ月時の各血清型に対するOPA GMTは40.7(血清型3)~5125.9(血清型33F)の範囲であった(表4)4)

        表4 本剤、13vPnC又はPPSV23接種後1ヵ月時のOPA GMT

        血清型

        OPA GMT(95%CI)

        本剤

        13vPnC

        PPSV23

        共通血清型

        1

        123.4
        (112.3, 135.5)

        153.8
        (140.2, 168.8)

        3

        40.7
        (38.0, 43.6)

        47.8
        (44.7, 51.2)

        4

        508.7
        (456.5, 566.9)

        626.9
        (563.5, 697.4)

        5

        91.6
        (83.4, 100.5)

        109.7
        (100.1, 120.3)

        6A

        889.0
        (795.0, 994.1)

        1165.1
        (1043.3, 1301.0)

        6B

        1115.2
        (1003.1, 1239.8)

        1341.3
        (1208.5, 1488.8)

        7F

        968.8
        (887.0, 1058.3)

        1129.2
        (1034.7, 1232.4)

        9V

        1455.5
        (1317.5, 1608.0)

        1567.8
        (1420.5, 1730.5)

        14

        746.7
        (679.0, 821.2)

        746.7
        (679.8, 820.1)

        18C

        1252.6
        (1123.1, 1397.0)

        1482.3
        (1330.5, 1651.5)

        19A

        517.9
        (472.2, 568.0)

        645.3
        (588.9, 707.1)

        19F

        265.8
        (240.2, 294.1)

        333.3
        (301.5, 368.3)

        23F

        276.5
        (242.5, 315.2)

        335.1
        (294.4, 381.4)

        追加血清型

        8

        465.6
        (422.5, 513.1)

        848.1
        (769.1, 935.2)

        10A

        2007.6
        (1808.0, 2229.1)

        1079.9
        (972.1, 1199.7)

        11A

        4426.8
        (3965.5, 4941.8)

        2534.9
        (2276.8, 2822.3)

        12F

        2538.7
        (2255.3, 2857.7)

        1716.6
        (1521.8, 1936.3)

        15B

        2398.2
        (2090.6, 2751.2)

        768.5
        (669.7, 881.9)

        22F

        3666.2
        (3244.4, 4143.0)

        1846.2
        (1636.6, 2082.6)

        33F

        5125.9
        (4611.3, 5698.0)

        3720.6
        (3356.2, 4124.6)

        CI:信頼区間

      2. (2) コホート2:50~59歳
        各群において本剤又は13vPnCを各0.5mL筋肉内接種後10日間(局所の副反応)又は7日間(全身性の副反応)(いずれも接種当日を含む)、電子日誌により副反応の状況を評価し、主な副反応の発現状況(事象全体及びGrade 3)は表5のとおりであった。局所の副反応は接種後1~2.5日(中央値)に発現し、持続期間は1~2.5日(中央値)であった。また、全身性の副反応は接種後1~5日(中央値)に発現し、持続期間は1~3日(中央値)であった4)
        表5 主な副反応の発現状況

        発現例数(発現割合[%])

        接種
        回数

        本剤

        13vPnC

        評価
        例数a)

        事象
        全体

        Grade 3b)

        評価
        例数a)

        事象
        全体

        Grade 3b)

        発赤c)

        1

        331

        27
        (8.2)

        1
        (0.3)

        111

        6
        (5.4)

        0

        腫脹c)

        1

        331

        29
        (8.8)

        0

        111

        12
        (10.8)

        0

        注射部位疼痛c)

        1

        331

        240
        (72.5)

        4
        (1.2)

        111

        77
        (69.4)

        1
        (0.9)

        疲労d)

        1

        331

        130
        (39.3)

        3
        (0.9)

        111

        40
        (36.0)

        3
        (2.7)

        頭痛d)

        1

        331

        107
        (32.3)

        3
        (0.9)

        111

        40
        (36.0)

        1
        (0.9)

        筋肉痛d)

        1

        331

        165
        (49.8)

        2
        (0.6)

        111

        55
        (49.5)

        1
        (0.9)

        関節痛d)

        1

        331

        51
        (15.4)

        0

        111

        23
        (20.7)

        1
        (0.9)

        発熱d,e)

        1

        331

        5
        (1.5)

        1
        (0.3)

        111

        1
        (0.9)

        0

        a)電子日誌により評価した例数
        b)重症度が「重度」として報告された事象
        発赤、腫脹:長径が10cmを超える
        注射部位疼痛、疲労、頭痛、筋肉痛、関節痛:日常活動を妨げる
        c)本剤又は13vPnC接種後10日間評価した
        d)本剤又は13vPnC接種後7日間評価した
        e)38.0℃以上。38.9℃超~40.0℃の場合に、重症度が重度(Grade 3)とした。また、本剤で1例の治験参加者に40℃を超える発熱が生じた。

        免疫原性:コホート2の治験参加者における本剤接種後1ヵ月時の各血清型に対するOPA GMTは43.3(血清型3)~6416.9(血清型11A)の範囲であった(表6)4)

        表6 各コホートにおける本剤接種後1ヵ月時のOPA GMT

        血清型

        OPA GMT(95%CI)

        本剤
        (コホート2:50~59歳)

        本剤
        (コホート1:60~64歳)

        共通血清型

        1

        135.9(113.1, 163.4)

        131.8(117.2, 148.3)

        3

        43.3(38.0, 49.4)

        40.9(37.6, 44.5)

        4

        633.3(513.9, 780.4)

        577.9(505.5, 660.6)

        5

        84.6(70.3, 101.8)

        96.5(85.8, 108.6)

        6A

        1203.9(968.1, 1497.1)

        997.1(866.5, 1147.5)

        6B

        1502.7(1228.2, 1838.5)

        1199.0(1054.3, 1363.4)

        7F

        1047.0(884.0, 1240.2)

        1173.0(1052.9, 1306.9)

        9V

        1725.7(1424.4, 2090.6)

        1687.9(1493.7, 1907.3)

        14

        926.2(761.8, 1126.0)

        742.3(655.8, 840.2)

        18C

        1805.0(1459.6, 2232.2)

        1355.2(1184.3, 1550.7)

        19A

        618.4(519.9, 735.5)

        600.3(537.5, 670.6)

        19F

        286.7(236.0, 348.2)

        290.4(256.4, 329.0)

        23F

        549.1(425.4, 708.9)

        327.5(278.2, 385.6)

        追加血清型

        8

        486.9(400.6, 591.9)

        502.3(442.8, 569.8)

        10A

        2520.4(2076.0, 3060.0)

        2437.0(2149.8, 2762.5)

        11A

        6416.9(5131.9, 8023.6)

        5248.9(4564.5, 6035.9)

        12F

        3445.1(2807.8, 4227.1)

        3105.2(2722.7, 3541.4)

        15B

        3355.9(2582.0, 4361.8)

        2873.7(2438.1, 3387.1)

        22F

        3808.1(2998.2, 4836.8)

        4228.4(3629.6, 4926.0)

        33F

        5571.3(4495.7, 6904.2)

        5445.2(4749.2, 6243.2)

        CI:信頼区間

      3. (3) コホート3:18~49歳
        各群において本剤又は13vPnCの各0.5mLを筋肉内接種後10日間(局所の副反応)又は7日間(全身性の副反応)(いずれも接種当日を含む)、電子日誌により副反応の状況を評価し、主な副反応の発現状況(事象全体及びGrade 3)は表7のとおりであった。局所の副反応は接種後1~2日(中央値)に発現し、持続期間は1~2日(中央値)であった。また、全身性の副反応は接種後1~2日(中央値)に発現し、持続期間は1~3日(中央値)であった4)
        表7 主な副反応の発現状況

        発現例数(発現割合[%])

        接種
        回数

        本剤

        13vPnC

        評価
        例数a)

        事象
        全体

        Grade 3b)

        評価
        例数a)

        事象
        全体

        Grade 3b)

        発赤c)

        1

        335

        30
        (9.0)

        2
        (0.6)

        112

        11
        (9.8)

        0

        腫脹c)

        1

        335

        39
        (11.6)

        0

        112

        14
        (12.5)

        0

        注射部位疼痛c)

        1

        335

        272
        (81.2)

        1
        (0.3)

        112

        92
        (82.1)

        1
        (0.9)

        疲労d)

        1

        335

        143
        (42.7)

        6
        (1.8)

        112

        49
        (43.8)

        4
        (3.6)

        頭痛d)

        1

        335

        130
        (38.8)

        9
        (2.7)

        112

        38
        (33.9)

        1
        (0.9)

        筋肉痛d)

        1

        335

        223
        (66.6)

        4
        (1.2)

        112

        83
        (74.1)

        1
        (0.9)

        関節痛d)

        1

        335

        45
        (13.4)

        0

        112

        20
        (17.9)

        1
        (0.9)

        発熱d,e)

        1

        335

        4
        (1.2)

        1
        (0.3)

        112

        2
        (1.8)

        2
        (1.8)

        a)電子日誌により評価した例数
        b)重症度が「重度」として報告された事象
        発赤、腫脹:長径が10cmを超える
        注射部位疼痛、疲労、頭痛、筋肉痛、関節痛:日常活動を妨げる
        c)本剤又は13vPnC接種後10日間評価した
        d)本剤又は13vPnC接種後7日間評価した
        e)38.0℃以上。38.9℃超~40.0℃の場合に、重症度が重度(Grade 3)とした。40.0℃を超える発熱の報告はなかった。

        免疫原性:コホート3の治験参加者における本剤接種後1ヵ月時の各血清型に対するOPA GMTは42.1(血清型3)~7976.9(血清型33F)の範囲であった(表8)4)

        表8 各コホートにおける本剤接種後1ヵ月時のOPA GMT

        血清型

        OPA GMT(95%CI)

        本剤
        (コホート3:18~49歳)

        本剤
        (コホート1:60~64歳)

        共通血清型

        1

        162.6(135.1, 195.6)

        132.0(117.7, 148.1)

        3

        42.1(36.9, 48.1)

        42.0(38.7, 45.7)

        4

        1966.7(1599.5, 2418.3)

        594.5(522.9, 675.9)

        5

        107.9(89.4, 130.1)

        96.9(86.2, 109.0)

        6A

        3930.5(3176.0, 4864.4)

        1022.8(896.1, 1167.4)

        6B

        4260.0(3461.3, 5243.1)

        1250.4(1102.3, 1418.4)

        7F

        1872.8(1564.2, 2242.4)

        1187.2(1064.4, 1324.2)

        9V

        6041.4(4962.5, 7354.9)

        1726.7(1529.2, 1949.7)

        14

        1848.4(1514.7, 2255.7)

        772.8(684.7, 872.3)

        18C

        4460.5(3584.6, 5550.4)

        1395.3(1220.9, 1594.5)

        19A

        1415.0(1181.8, 1694.2)

        611.3(547.8, 682.3)

        19F

        654.8(538.2, 796.8)

        301.2(266.7, 340.1)

        23F

        1559.2(1208.1, 2012.2)

        324.5(277.1, 380.1)

        追加血清型

        8

        867.0(709.7, 1059.2)

        508.1(448.8, 575.3)

        10A

        4157.3(3410.9, 5067.0)

        2569.7(2274.0, 2903.7)

        11A

        7169.3(5735.7, 8961.1)

        5419.7(4737.7, 6199.7)

        12F

        5875.4(4719.8, 7314.1)

        3074.5(2697.9, 3503.7)

        15B

        4601.0(3487.9, 6069.4)

        3019.0(2562.8, 3556.4)

        22F

        7568.2(5927.4, 9663.2)

        4482.5(3862.7, 5201.8)

        33F

        7976.9(6341.7, 10033.7)

        5693.2(4970.1, 6521.5)

        CI:信頼区間

    3. 17.1.3 *国内第Ⅲ相試験(参考:プレベナー13水性懸濁注)

      肺炎球菌ワクチン接種歴のない6歳以上65歳未満の肺炎球菌による疾患に罹患するリスクが高いと考えられる者206例を対象に単群、非盲検試験を実施した。プレベナー13水性懸濁注(13vPnC)1回0.5mLを1回筋肉内接種した。リスクには、慢性心疾患、慢性肺疾患、慢性肝疾患、慢性腎疾患、糖尿病、血液又は固形臓器の悪性腫瘍、HIV感染、免疫抑制作用を有する薬剤での治療、その他の疾患(潰瘍性大腸炎、無脾症候群、原発性免疫不全症候群、結合組織障害)が含まれた5)。18歳以上65歳未満の年齢群では、13vPnC接種後14日間(接種当日含む)に、局所(注射部位)の副反応a)は、98/146例(67.1%)で認められ、主なものは、疼痛:96/145例(66.2%)、腫脹:17/136例(12.5%)、及び紅斑:10/135例(7.4%)であった。また、全身性の副反応a)は、85/145例(58.6%)で認められ、主なものは、疲労:47/142例(33.1%)、筋肉痛:38/139例(27.3%)、頭痛:33/141例(23.4%)、下痢:26/141例(18.4%)及び関節痛:19/138例(13.8%)であった。6歳以上18歳未満の年齢群では、13vPnC接種後7日間(接種当日含む)に、局所(注射部位)の副反応b)は、43/52例(82.7%)で認められ、主なものは、疼痛:41/52例(78.8%)、腫脹:16/47例(34.0%)、及び紅斑:10/47例(21.3%)であった。また、全身性の副反応b)は、31/51例(60.8%)で認められ、主なものは、疲労:18/48例(37.5%)、筋肉痛:15/49例(30.6%)、頭痛:12/49例(24.5%)及び発熱:7/48例(14.6%)であった。
      免疫原性:
      13vPnCに含まれる全血清型について、13vPnC接種1ヵ月後のOPA GMTは、接種前と比較して上昇した(表9)。
      13vPnCに含まれる全血清型について、13vPnC接種1ヵ月後のIgGc)GMCは、接種前と比較して上昇した(表10)。

      a)治験参加者が電子日誌にて報告したもの。発現割合は、各副反応を少なくとも1日「有り」又は全日「なし」と報告した治験参加者数を分母として算出した。
      b)保護者が電子日誌にて報告したもの。発現割合は、各副反応を少なくとも1日「有り」又は全日「なし」と報告した治験参加者数を分母として算出した。
      c)IgGはdirect Luminex immunoassay(dLIA)を用いて測定

      表9 13vPnCの接種1ヵ月後のOPA GMTの比較

      血清型

      接種前

      接種後

      GMFR
      (95% CI)

      1

      10

      150

      15.6(12.33, 19.82)

      3

      11

      62

      5.5(4.59, 6.54)

      4

      18

      1113

      61.7(42.80, 88.99)

      5

      16

      182

      11.2(8.69, 14.34)

      6A

      59

      2050

      34.7(24.39, 49.44)

      6B

      74

      1617

      21.9(15.71, 30.51)

      7F

      169

      2035

      12.1(9.84, 14.76)

      9V

      204

      1386

      6.8(5.36, 8.62)

      14

      133

      1756

      13.2(9.63, 18.04)

      18C

      63

      1675

      26.7(19.39, 36.86)

      19A

      38

      949

      24.9(19.05, 32.66)

      19F

      42

      1107

      26.6(19.89, 35.63)

      23F

      14

      700

      50.4(35.70, 71.16)

      CI:信頼区間、GMFR:幾何平均上昇倍率

      表10 13vPnCの接種1ヵ月後のIgG GMCの比較

      血清型

      接種前
      (μg/mL)

      接種後
      (μg/mL)

      GMFR
      (95% CI)

      1

      0.132

      4.427

      33.445(26.374, 42.413)

      3

      0.115

      0.531

      4.605(3.839, 5.524)

      4

      0.055

      1.826

      32.960(25.331, 42.886)

      5

      0.058

      2.779

      47.565(36.867, 61.368)

      6A

      0.173

      4.070

      23.587(18.010, 30.890)

      6B

      0.105

      2.354

      22.421(17.045, 29.493)

      7F

      0.117

      4.670

      39.843(31.473, 50.438)

      9V

      0.067

      1.483

      22.232(17.426, 28.362)

      14

      0.335

      7.769

      23.161(17.179, 31.227)

      18C

      0.168

      5.187

      30.833(24.008, 39.597)

      19A

      0.496

      7.616

      15.354(12.116, 19.459)

      19F

      0.217

      4.315

      19.892(15.552, 25.443)

      23F

      0.181

      6.283

      34.809(26.436, 45.833)

      CI:信頼区間、GMFR:幾何平均上昇倍率

  • 〈小児:肺炎球菌による侵襲性感染症の予防〉
    1. 17.1.4 国内第Ⅲ相試験(B7471016試験)

      生後2~6ヵ月齢の健康乳幼児668例[本剤皮下接種群:226例、13vPnC(対照ワクチン)皮下接種群:224例、本剤筋肉内接種群:218例]を対象に無作為化二重盲検第三者非盲検比較試験を実施した。
      各群において本剤又は13vPnCの各0.5mLを計4回(初回免疫として3回、追加免疫として1回)皮下接種又は筋肉内接種した6)。各治験薬接種後7日間(接種当日を含む)、電子日誌により副反応の発現状況を評価し、主な副反応の発現状況(事象全体及びGrade 3)は表11のとおりであった。局所の副反応は接種後1~2日(中央値)に発現し、持続期間は1~5日(中央値)であった。また、全身性の副反応は接種後1~3日(中央値)に発現し、持続期間は1~2日(中央値)であった6)

      表11 主な副反応の発現状況

      発現例数(発現割合[%])

      接種
      回数

      本剤皮下接種

      本剤筋肉内接種

      13vPnC皮下接種

      評価
      例数a)

      事象
      全体

      Grade 3b)

      評価
      例数a)

      事象
      全体

      Grade 3b)

      評価
      例数a)

      事象
      全体

      Grade 3b)

      発赤

      1

      225

      176(78.2)

      0(-)

      217

      81(37.3)

      0(-)

      224

      168(75.0)

      0(-)

      2

      223

      170(76.2)

      0(-)

      215

      68(31.6)

      0(-)

      222

      187(84.2)

      0(-)

      3

      222

      175(78.8)

      0(-)

      215

      68(31.6)

      0(-)

      221

      190(86.0)

      0(-)

      4

      218

      189(86.7)

      1(0.5)

      212

      69(32.5)

      0(-)

      220

      189(85.9)

      1(0.5)

      腫脹

      1

      225

      154(68.4)

      0(-)

      217

      62(28.6)

      0(-)

      224

      148(66.1)

      0(-)

      2

      223

      153(68.6)

      0(-)

      215

      56(26.0)

      0(-)

      222

      163(73.4)

      0(-)

      3

      222

      153(68.9)

      0(-)

      215

      59(27.4)

      0(-)

      221

      166(75.1)

      0(-)

      4

      218

      175(80.3)

      1(0.5)

      212

      51(24.1)

      0(-)

      220

      171(77.7)

      0(-)

      注射部位疼痛

      1

      225

      39(17.3)

      0(-)

      217

      35(16.1)

      1(0.5)

      224

      36(16.1)

      0(-)

      2

      223

      37(16.6)

      0(-)

      215

      25(11.6)

      0(-)

      222

      38(17.1)

      0(-)

      3

      222

      32(14.4)

      0(-)

      215

      22(10.2)

      1(0.5)

      221

      35(15.8)

      0(-)

      4

      218

      46(21.1)

      0(-)

      212

      29(13.7)

      0(-)

      220

      49(22.3)

      0(-)

      食欲減退

      1

      225

      12(5.3)

      0(-)

      217

      14(6.5)

      0(-)

      224

      24(10.7)

      1(0.4)

      2

      223

      23(10.3)

      0(-)

      215

      21(9.8)

      0(-)

      222

      26(11.7)

      0(-)

      3

      222

      18(8.1)

      1(0.5)

      215

      17(7.9)

      0(-)

      221

      24(10.9)

      0(-)

      4

      218

      30(13.8)

      0(-)

      212

      27(12.7)

      2(0.9)

      220

      32(14.5)

      0(-)

      睡眠増加

      1

      225

      93(41.3)

      0(-)

      217

      102(47.0)

      0(-)

      224

      100(44.6)

      1(0.4)

      2

      223

      96(43.0)

      0(-)

      215

      90(41.9)

      0(-)

      222

      117(52.7)

      0(-)

      3

      222

      58(26.1)

      0(-)

      215

      73(34.0)

      0(-)

      221

      76(34.4)

      0(-)

      4

      218

      56(25.7)

      0(-)

      212

      67(31.6)

      0(-)

      220

      57(25.9)

      0(-)

      易刺激性

      1

      225

      61(27.1)

      3(1.3)

      217

      54(24.9)

      1(0.5)

      224

      59(26.3)

      4(1.8)

      2

      223

      58(26.0)

      3(1.3)

      215

      58(27.0)

      3(1.4)

      222

      71(32.0)

      1(0.5)

      3

      222

      57(25.7)

      1(0.5)

      215

      60(27.9)

      2(0.9)

      221

      44(19.9)

      0(-)

      4

      218

      49(22.5)

      2(0.9)

      212

      53(25.0)

      1(0.5)

      220

      61(27.7)

      2(0.9)

      発熱c)

      1

      225

      22(9.8)

      0(-)

      217

      21(9.7)

      0(-)

      224

      29(12.9)

      0(-)

      2

      223

      45(20.2)

      4(1.8)

      215

      39(18.1)

      3(1.4)

      222

      47(21.2)

      3(1.4)

      3

      222

      34(15.3)

      1(0.5)

      215

      33(15.3)

      2(0.9)

      221

      44(19.9)

      2(0.9)

      4

      218

      93(42.7)

      14(6.4)

      212

      81(38.2)

      17(8)

      220

      87(39.5)

      10(4.5)

      a)電子日誌より評価した例数
      b)重症度が「重度」として報告された事象
      発赤、腫脹:長径が7cmを超える
      注射部位疼痛:腕の動きが制限される
      食欲減退:食事の拒否
      睡眠増加:通常の日常活動に関心(反応)を示さなくなるほどの傾眠状態(睡眠増加)
      易刺激性:泣き止まない状態
      c)37.5℃以上。38.9℃超~40.0℃の場合に、重症度が重度(Grade 3)とした。また、1例の治験参加者に40℃を超える発熱が生じた。

      免疫原性:侵襲性肺炎球菌感染症に対する感染予防効果と相関する免疫原性指標として、初回免疫1ヵ月後のIgG抗体濃度0.35µg/mL(又は同等の閾値濃度)がWHOから提示されている7)。本剤を皮下接種したときの初回免疫後及び追加免疫後のIgG抗体濃度が規定値に達した治験参加者の割合は、それぞれ60.2~100.0%及び91.7~100.0%であった(表12及び表13)。また、初回免疫後及び追加免疫後の各血清型に対するIgG GMCは、それぞれ0.42µg/mL(血清型6B)~6.77µg/mL(血清型15B)、0.97µg/mL(血清型3)~18.45µg/mL(血清型15B)の範囲であった6)

      表12 本剤(皮下接種若しくは筋肉内接種)又は13vPnC皮下接種の初回免疫後に肺炎球菌血清型のIgG抗体濃度が事前の規定値に達した治験参加者の割合(%)

      血清型

      事前に規定したIgG抗体濃度に達した治験参加者の割合a)(%)(95%CI)

      本剤皮下接種及び13vPnC皮下接種における割合の差(%)(95%CI)

      本剤皮下接種

      本剤筋肉内接種

      13vPnC皮下接種

      共通血清型

      1

      97.7
      (94.8, 99.3)

      92.0
      (87.5, 95.3)

      99.1
      (96.8, 99.9)

      -1.4
      (-4.4, 1.3)

      3

      96.4
      (93.0, 98.4)

      95.3
      (91.5, 97.7)

      99.1
      (96.8, 99.9)

      -2.7
      (-6.2, 0.1)

      4

      96.8
      (93.6, 98.7)

      94.8
      (90.9, 97.4)

      99.1
      (96.8, 99.9)

      -2.3
      (-5.6, 0.5)

      5

      92.3
      (88.0, 95.5)

      93.0
      (88.7, 96.0)

      97.3
      (94.2, 99.0)

      -5.0
      (-9.6, -0.9)

      6A

      90.0
      (85.3, 93.7)

      94.8
      (90.9, 97.4)

      98.2
      (95.4, 99.5)

      -8.1
      (-13.0, -4.0)

      6B

      87.8
      (82.7, 91.8)

      82.2
      (76.3, 87.1)

      96.4
      (93.0, 98.4)

      -8.6
      (-14.0, -3.7)

      7F

      95.9
      (92.4, 98.1)

      94.8
      (90.9, 97.4)

      99.1
      (96.8, 99.9)

      -3.2
      (-6.8, -0.3)

      9V

      95.9
      (92.4, 98.1)

      93.0
      (88.7, 96.0)

      98.6
      (96.1, 99.7)

      -2.7
      (-6.4, 0.4)

      14

      96.8
      (93.6, 98.7)

      96.2
      (92.7, 98.4)

      97.7
      (94.8, 99.3)

      -0.9
      (-4.4, 2.4)

      18C

      96.8
      (93.6, 98.7)

      94.8
      (90.9, 97.4)

      99.1
      (96.8, 99.9)

      -2.3
      (-5.6, 0.5)

      19A

      99.5
      (97.5, 100.0)

      99.1
      (96.6, 99.9)

      99.5
      (97.5, 100.0)

      0.0
      (-2.1, 2.1)

      19F

      100.0
      (98.3, 100.0)

      100.0
      (98.3, 100.0)

      100.0
      (98.3, 100.0)

      0.0
      (-1.7, 1.7)

      23F

      89.6
      (84.8, 93.3)

      88.7
      (83.7, 92.6)

      93.6
      (89.6, 96.5)

      -4.0
      (-9.5, 1.2)

      追加血清型

      8

      99.5
      (97.5, 100.0)

      99.5
      (97.4, 100.0)

      0.9
      (0.1, 3.3)

      5.9b)
      (3.0, 10.0)

      10A

      60.2
      (53.4, 66.7)

      59.6
      (52.7, 66.3)

      1.8
      (0.5, 4.6)

      -33.5b)
      (-40.7, -26.2)

      11A

      100.0
      (98.3, 100.0)

      100.0
      (98.3, 100.0)

      2.7
      (1.0, 5.8)

      6.4b)
      (3.8, 10.4)

      12F

      74.7
      (68.4, 80.3)

      74.6
      (68.3, 80.3)

      0.9
      (0.1, 3.2)

      -19.0b)
      (-25.7, -12.5)

      15B

      99.1
      (96.8, 99.9)

      98.6
      (95.9, 99.7)

      8.2
      (4.9, 12.6)

      5.5b)
      (2.2, 9.6)

      22F

      100.0
      (98.3, 100.0)

      100.0
      (98.3, 100.0)

      0.9
      (0.1, 3.2)

      6.4b)
      (3.8, 10.4)

      33F

      95.0
      (91.2, 97.5)

      92.5
      (88.0, 95.6)

      3.2
      (1.3, 6.4)

      1.3b)
      (-3.2, 6.0)

      CI:信頼区間
      a)事前に規定したIgG抗体濃度が血清型5に対しては0.23µg/mL以上、血清型6Bに対しては0.10µg/mL以上、血清型19Aに対しては0.12µg/mL以上とし、それ以外の本剤に含まれる血清型に対しては0.35µg/mL以上に達した治験参加者の割合
      b)追加血清型に対しては13vPnC皮下接種群での共通血清型の事前に規定したIgG抗体濃度に達した治験参加者の割合のうち、血清型3を除いた最も低い値(血清型23F、93.6%)を割合の差及びCIの算出に使用した。

      表13 本剤(皮下接種若しくは筋肉内接種)又は13vPnC皮下接種の追加免疫後に肺炎球菌血清型のIgG抗体濃度が事前の規定値に達した治験参加者の割合(%)

      血清型

      事前に規定したIgG抗体濃度に達した治験参加者の割合a)(%)(95%CI)

      本剤皮下接種及び13vPnC皮下接種における割合の差b)
      (%)(95%CI)

      本剤皮下接種

      本剤筋肉内接種

      13vPnC皮下接種

      共通血清型

      1

      99.1
      (96.7, 99.9)

      98.6
      (95.9, 99.7)

      100.0
      (98.3, 100.0)

      -0.9
      (-3.3, 0.8)

      3

      91.7
      (87.2, 95.0)

      91.5
      (86.9, 94.9)

      98.6
      (96.1, 99.7)

      -6.9
      (-11.5, -3.2)

      4

      100.0
      (98.3, 100.0)

      100.0
      (98.3, 100.0)

      100.0
      (98.3, 100.0)

      0.0
      (-1.7, 1.7)

      5

      99.5
      (97.5, 100.0)

      99.5
      (97.4, 100.0)

      100.0
      (98.3, 100.0)

      -0.5
      (-2.6, 1.3)

      6A

      100.0
      (98.3, 100.0)

      100.0
      (98.3, 100.0)

      100.0
      (98.3, 100.0)

      0.0
      (-1.7, 1.7)

      6B

      100.0
      (98.3, 100.0)

      100.0
      (98.3, 100.0)

      100.0
      (98.3, 100.0)

      0.0
      (-1.8, 1.7)

      7F

      99.5
      (97.5, 100.0)

      100.0
      (98.3, 100.0)

      100.0
      (98.3, 100.0)

      -0.5
      (-2.6, 1.3)

      9V

      99.5
      (97.5, 100.0)

      100.0
      (98.3, 100.0)

      100.0
      (98.3, 100.0)

      -0.5
      (-2.6, 1.3)

      14

      99.1
      (96.7, 99.9)

      100.0
      (98.3, 100.0)

      99.5
      (97.5, 100.0)

      -0.5
      (-2.9, 1.7)

      18C

      99.5
      (97.5, 100.0)

      100.0
      (98.3, 100.0)

      100.0
      (98.3, 100.0)

      -0.5
      (-2.6, 1.3)

      19A

      100.0
      (98.3, 100.0)

      100.0
      (98.3, 100.0)

      100.0
      (98.3, 100.0)

      0.0
      (-1.7, 1.7)

      19F

      100.0
      (98.3, 100.0)

      100.0
      (98.3, 100.0)

      100.0
      (98.3, 100.0)

      0.0
      (-1.7, 1.7)

      23F

      99.5
      (97.5, 100.0)

      99.5
      (97.4, 100.0)

      100.0
      (98.3, 100.0)

      -0.5
      (-2.6, 1.3)

      追加血清型

      8

      100.0
      (98.3, 100.0)

      100.0
      (98.3, 100.0)

      3.2
      (1.3, 6.5)

      0.5c)
      (-1.3, 2.5)

      10A

      99.1
      (96.7, 99.9)

      99.5
      (97.4, 100.0)

      0.9
      (0.1, 3.2)

      -0.5c)
      (-2.9, 1.7)

      11A

      100.0
      (98.3, 100.0)

      100.0
      (98.3, 100.0)

      5.9
      (3.2, 9.9)

      0.5c)
      (-1.3, 2.5)

      12F

      98.2
      (95.3, 99.5)

      98.6
      (95.9, 99.7)

      0.0
      (0.0, 1.7)

      -1.4c)
      (-4.2, 0.9)

      15B

      100.0
      (98.3, 100.0)

      100.0
      (98.3, 100.0)

      8.6
      (5.3, 13.2)

      0.5c)
      (-1.3, 2.5)

      22F

      100.0
      (98.3, 100.0)

      100.0
      (98.3, 100.0)

      1.8
      (0.5, 4.6)

      0.5c)
      (-1.3, 2.5)

      33F

      100.0
      (98.3, 100.0)

      100.0
      (98.3, 100.0)

      2.7
      (1.0, 5.8)

      0.5c)
      (-1.3, 2.5)

      CI:信頼区間
      a)事前に規定したIgG抗体濃度が血清型5に対しては0.23µg/mL以上、血清型6Bに対しては0.10 µg/mL以上、血清型19Aに対しては0.12µg/mL以上とし、それ以外の本剤に含まれる血清型に対しては0.35µg/mL以上に達した治験参加者の割合
      b)事後解析
      c)追加血清型に対しては13vPnC皮下接種群での共通血清型の事前に規定したIgG抗体濃度に達した治験参加者の割合のうち、血清型3を除いた最も低い値(血清型14、99.5%)を割合の差及びCIの算出に使用した。

    2. 17.1.5 海外第Ⅲ相試験(B7471011試験)

      生後2ヵ月齢の健康乳幼児1997例[本剤筋肉内接種群:1004例、13vPnC(対照ワクチン)筋肉内接種群:993例]を対象に無作為化二重盲検第三者非盲検比較試験を実施した。
      各群において本剤又は13vPnCの各0.5mLを計4回(初回免疫として3回、追加免疫として1回)筋肉内接種した8)。各治験薬接種後7日間(接種当日を含む)、電子日誌により副反応の発現状況を評価し、主な副反応の発現状況(事象全体及びGrade 3)は表14のとおりであった。局所の副反応は接種後1~2日(中央値)に発現し、持続期間は1~2日(中央値)であった。また、全身性の副反応は接種後1~2日(中央値)に発現し、持続期間は1~3日(中央値)であった9)

      表14 主な副反応の発現状況

      発現例数(発現割合[%])

      接種
      回数

      本剤筋肉内接種

      13vPnC筋肉内接種

      評価
      例数a)

      事象
      全体

      Grade 3b)

      評価
      例数a)

      事象
      全体

      Grade 3b)

      発赤

      1

      993

      253
      (25.5)

      0

      974

      240
      (24.6)

      0

      2

      940

      218
      (23.2)

      0

      924

      244
      (26.4)

      0

      3

      914

      232
      (25.4)

      0

      901

      245
      (27.2)

      0

      4

      826

      194
      (23.5)

      0

      815

      217
      (26.6)

      0

      腫脹

      1

      993

      163
      (16.4)

      1
      (0.1)

      974

      183
      (18.8)

      0

      2

      940

      146
      (15.5)

      0

      924

      160
      (17.3)

      0

      3

      914

      156
      (17.1)

      0

      901

      159
      (17.6)

      1
      (0.1)

      4

      826

      123
      (14.9)

      0

      815

      141
      (17.3)

      0

      注射部位
      疼痛

      1

      993

      488
      (49.1)

      1
      (0.1)

      974

      441
      (45.3)

      0

      2

      940

      414
      (44.0)

      0

      924

      385
      (41.7)

      0

      3

      914

      353
      (38.6)

      0

      901

      351
      (39.0)

      0

      4

      826

      295
      (35.7)

      3
      (0.4)

      815

      292
      (35.8)

      0

      食欲減退

      1

      993

      242
      (24.4)

      2
      (0.2)

      974

      233
      (23.9)

      3
      (0.3)

      2

      940

      248
      (26.4)

      2
      (0.2)

      924

      217
      (23.5)

      5
      (0.5)

      3

      914

      188
      (20.6)

      4
      (0.4)

      901

      202
      (22.4)

      3
      (0.3)

      4

      826

      205
      (24.8)

      3
      (0.4)

      815

      205
      (25.2)

      6
      (0.7)

      睡眠増加

      1

      993

      667
      (67.2)

      9
      (0.9)

      974

      643
      (66.0)

      11
      (1.1)

      2

      940

      514
      (54.7)

      7
      (0.7)

      924

      514
      (55.6)

      8
      (0.9)

      3

      914

      403
      (44.1)

      5
      (0.5)

      901

      397
      (44.1)

      8
      (0.9)

      4

      826

      326
      (39.5)

      5
      (0.6)

      815

      322
      (39.5)

      5
      (0.6)

      易刺激性

      1

      993

      704
      (70.9)

      45
      (4.5)

      974

      698
      (71.7)

      38
      (3.9)

      2

      940

      673
      (71.6)

      38
      (4.0)

      924

      636
      (68.8)

      39
      (4.2)

      3

      914

      589
      (64.4)

      16
      (1.8)

      901

      568
      (63.0)

      20
      (2.2)

      4

      826

      504
      (61.0)

      22
      (2.7)

      815

      498
      (61.1)

      11
      (1.3)

      発熱c)

      1

      993

      102
      (10.3)

      7
      (0.7)

      974

      73
      (7.5)

      3
      (0.3)

      2

      940

      163
      (17.3)

      21
      (2.2)

      924

      151
      (16.3)

      20
      (2.2)

      3

      914

      115
      (12.6)

      13
      (1.4)

      901

      123
      (13.7)

      17
      (1.9)

      4

      826

      120
      (14.5)

      22
      (2.7)

      815

      114
      (14.0)

      24
      (2.9)

      a)電子日誌より評価した例数
      b)重症度が「重度」として報告された事象
      発赤、腫脹:長径が7cmを超える
      注射部位疼痛:腕の動きが制限される
      食欲減退:食事の拒否
      睡眠増加:通常の日常活動に関心(反応)を示さなくなるほどの傾眠状態(睡眠増加)
      易刺激性:泣き止まない状態
      c)38.0℃以上。38.9℃超~40.0℃の場合に、重症度が重度(Grade 3)とした。また、本剤接種群で6例、13vPnC接種群で1例の治験参加者に40℃を超える発熱が生じた。

      免疫原性:侵襲性肺炎球菌感染症に対する感染予防効果と相関する免疫原性指標として、初回免疫1ヵ月後のIgG抗体濃度0.35µg/mL(又は同等の閾値濃度)がWHOから提示されている7)。本剤を接種したときの初回免疫後及び追加免疫後のIgG抗体濃度が規定値に達した治験参加者の割合は、それぞれ52.1~98.3%及び73.6~99.9%であった(表15及び表16)。また、初回免疫後及び追加免疫後の各血清型に対するIgG GMCは、それぞれ0.36µg/mL(血清型3)~4.40µg/mL(血清型15B)、0.56µg/mL(血清型3)~12.59µg/mL(血清型15B)の範囲であった8)

      表15 本剤筋肉内接種又は13vPnC筋肉内接種の初回免疫後に肺炎球菌血清型のIgG抗体濃度が事前の規定値に達した治験参加者の割合(%)

      血清型

      事前に規定したIgG抗体濃度に達した治験参加者の割合a)(%)(95%CI)

      本剤筋肉内接種及び13vPnC筋肉内接種における割合の差
      (%)(95%CI)

      本剤筋肉内接種

      13vPnC筋肉内接種

      共通血清型

      1

      79.8
      (76.9, 82.5)

      88.4
      (86.0, 90.5)

      -8.6
      (-12.1, -5.1)

      3

      52.1
      (48.6, 55.5)

      67.6
      (64.2, 70.8)

      -15.5
      (-20.1, -10.8)

      4

      79.7
      (76.8, 82.4)

      88.2
      (85.7, 90.3)

      -8.4
      (-12.0, -4.9)

      5

      82.5
      (79.7, 85.0)

      86.8
      (84.2, 89.1)

      -4.3
      (-7.8, -0.8)

      6A

      93.5
      (91.6, 95.1)

      95.9
      (94.3, 97.2)

      -2.4
      (-4.6, -0.2)

      6B

      88.3
      (85.9, 90.4)

      92.4
      (90.3, 94.1)

      -4.1
      (-7.0, -1.2)

      7F

      96.6
      (95.2, 97.8)

      97.6
      (96.3, 98.6)

      -1.0
      (-2.7, 0.7)

      9V

      81.9
      (79.1, 84.4)

      89.8
      (87.5, 91.8)

      -7.9
      (-11.3, -4.6)

      14

      93.4
      (91.5, 95.0)

      94.1
      (92.3, 95.7)

      -0.8
      (-3.1, 1.6)

      18C

      92.6
      (90.6, 94.2)

      93.1
      (91.2, 94.8)

      -0.6
      (-3.1, 1.9)

      19A

      97.1
      (95.7, 98.1)

      98.1
      (96.9, 98.9)

      -1.0
      (-2.6, 0.5)

      19F

      96.9
      (95.5, 98.0)

      96.6
      (95.1, 97.8)

      0.2
      (-1.5, 2.0)

      23F

      77.9
      (74.9, 80.7)

      85.5
      (82.9, 87.9)

      -7.6
      (-11.4, -3.9)

      追加血清型

      8

      96.8
      (95.3, 97.9)

      85.5
      (82.9, 87.9)

      11.2b)
      (8.6, 14.0)

      10A

      82.2
      (79.5, 84.8)

      85.5
      (82.9, 87.9)

      -3.3b)
      (-6.9, 0.3)

      11A

      92.7
      (90.7, 94.4)

      85.5
      (82.9, 87.9)

      7.1b)
      (4.2, 10.2)

      12F

      67.5
      (64.2, 70.6)

      85.5
      (82.9, 87.9)

      -18.1b)
      (-22.1, -14.0)

      15B

      98.2
      (97.0, 99.0)

      85.5
      (82.9, 87.9)

      12.7b)
      (10.2, 15.4)

      22F

      98.3
      (97.2, 99.1)

      85.5
      (82.9, 87.9)

      12.8b)
      (10.3, 15.5)

      33F

      86.7
      (84.2, 88.9)

      85.5
      (82.9, 87.9)

      1.1b)
      (-2.2, 4.5)

      CI:信頼区間
      a)事前に規定したIgG抗体濃度が血清型5に対しては0.23µg/mL以上、血清型6Bに対しては0.10µg/mL以上、血清型19Aに対しては0.12µg/mL以上とし、それ以外の本剤に含まれる血清型に対しては0.35µg/mL以上に達した治験参加者の割合
      b)追加血清型に対しては13vPnC群での共通血清型の事前に規定したIgG抗体濃度に達した治験参加者の割合のうち、血清型3を除いた最も低い値(血清型23F、85.5%)を割合の差及びCIの算出に使用した。

      表16 本剤筋肉内接種又は13vPnC筋肉内接種の追加免疫後に肺炎球菌血清型のIgG抗体濃度が事前の規定値に達した治験参加者の割合(%)

      血清型

      事前に規定したIgG抗体濃度に達した治験参加者の割合a)(%)(95%CI)

      本剤筋肉内接種及び13vPnC筋肉内接種における割合の差
      (%)(95%CI)

      本剤筋肉内接種

      13vPnC筋肉内接種

      共通血清型

      1

      94.3
      (92.4, 95.8)

      97.2
      (95.7, 98.2)

      -2.9
      (-5.0, -0.8)

      3

      73.6
      (70.3, 76.8)

      85.8
      (83.1, 88.2)

      -12.1
      (-16.2, -8.1)

      4

      98.9
      (97.9, 99.5)

      99.1
      (98.1, 99.6)

      -0.1
      (-1.3, 1.0)

      5

      97.9
      (96.6, 98.8)

      97.7
      (96.4, 98.7)

      0.2
      (-1.4, 1.7)

      6A

      99.5
      (98.6, 99.9)

      99.7
      (99.0, 100.0)

      -0.3
      (-1.1, 0.5)

      6B

      99.1
      (98.1, 99.6)

      99.5
      (98.6, 99.9)

      -0.4
      (-1.4, 0.6)

      7F

      99.5
      (98.6, 99.9)

      99.9
      (99.3, 100.0)

      -0.4
      (-1.2, 0.3)

      9V

      98.5
      (97.4, 99.3)

      98.9
      (97.9, 99.5)

      -0.4
      (-1.6, 0.8)

      14

      98.9
      (97.9, 99.5)

      99.5
      (98.6, 99.9)

      -0.5
      (-1.6, 0.4)

      18C

      98.9
      (97.9, 99.5)

      98.7
      (97.5, 99.4)

      0.3
      (-0.9, 1.5)

      19A

      99.9
      (99.3, 100.0)

      99.7
      (99.0, 100.0)

      0.1
      (-0.5, 0.9)

      19F

      98.8
      (97.7, 99.5)

      98.9
      (97.9, 99.5)

      -0.1
      (-1.3, 1.1)

      23F

      97.2
      (95.8, 98.3)

      98.1
      (96.9, 99.0)

      -0.9
      (-2.5, 0.7)

      追加血清型

      8

      99.5
      (98.6, 99.9)

      4.7
      (3.3, 6.5)

      2.3b)
      (1.1, 3.8)

      10A

      97.7
      (96.4, 98.7)

      2.0
      (1.1, 3.3)

      0.6b)
      (-1.1, 2.3)

      11A

      98.8
      (97.7, 99.5)

      4.2
      (2.8, 5.9)

      1.6b)
      (0.2, 3.2)

      12F

      95.2
      (93.5, 96.6)

      0.3
      (0.0, 1.0)

      -1.9b)
      (-4.0, 0.0)

      15B

      99.7
      (99.0, 100.0)

      4.6
      (3.2, 6.3)

      2.6b)
      (1.4, 4.0)

      22F

      99.6
      (98.8, 99.9)

      1.5
      (0.7, 2.6)

      2.4b)
      (1.3, 3.9)

      33F

      99.5
      (98.6, 99.9)

      1.7
      (0.9, 3.0)

      2.3b)
      (1.1, 3.8)

      CI:信頼区間
      a)事前に規定したIgG抗体濃度が血清型5に対しては0.23µg/mL以上、血清型6Bに対しては0.10µg/mL以上、血清型19Aに対しては0.12µg/mL以上とし、それ以外の本剤に含まれる血清型に対しては0.35µg/mL以上に達した治験参加者の割合
      b)追加血清型に対しては13vPnC群での共通血清型の事前に規定したIgG抗体濃度に達した治験参加者の割合のうち、血清型3を除いた最も低い値(血清型1、97.2%)を割合の差及びCIの算出に使用した。

18. 薬効薬理

18.1 作用機序

本剤は、キャリアタンパク質であるCRM197に結合した20種類の血清型の肺炎球菌莢膜ポリサッカライドを含有する。本剤の接種により、ポリサッカライドに対するT細胞依存性の免疫応答及び抗体応答が誘導され、産生された抗体は肺炎球菌に対するオプソニン化、貪食作用及び殺菌作用を促進し、肺炎球菌感染症の予防に寄与する。また、メモリーB細胞の産生を誘導することにより、肺炎球菌に対する免疫記憶を成立させる10),11)

20. 取扱い上の注意

シリンジは水平方向に保管すること。シリンジを立てて保管した場合、薬液中の沈殿物が懸濁しにくくなるおそれがある。

21. 承認条件

医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。

22. 包装

1シリンジ 0.5mL 1本

24. 文献請求先及び問い合わせ先

ファイザー株式会社
Pfizer Connect/メディカル・インフォメーション

〒151-8589 東京都渋谷区代々木3-22-7

TEL 0120-664-467

25. 保険給付上の注意

本剤は保険給付の対象とならない(薬価基準未収載)。

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元

ファイザー株式会社

東京都渋谷区代々木3-22-7

〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-3-2 新霞が関ビル

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