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生物学的製剤基準
コロナウイルス(SARS-CoV-2)RNAワクチン
劇薬
処方箋医薬品注)
SARS-CoV-2による感染症の予防
1回0.3mLを筋肉内に接種する。
12歳以上の者
通常、前回のSARS-CoV-2ワクチンの接種から少なくとも3ヵ月経過した後に接種することができる。
過去にSARS-CoV-2ワクチンの接種歴のない者には、およそ4週間の間隔をおいて2回目接種を行うことができる。
医師が必要と認めた場合には、他のワクチンと同時に接種することができる。
本剤接種後に出血又は挫傷があらわれることがある。
本剤に対する免疫応答が低下する可能性がある。
,,
接種要注意者である。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には予防接種上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ接種すること。
予防接種上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒト母乳中への移行は不明である。
12歳未満を対象とした臨床試験は実施していない。
接種にあたっては、問診等を慎重に行い、被接種者の健康状態を十分に観察すること。一般に、生理機能が低下している。
5%以上
1%~5%未満
1%未満
頻度不明
局所症状(注射部位)
疼痛(85.6%)a)、腫脹(10.3%)a)、発赤・紅斑a)
そう痒感、熱感、内出血、浮腫
精神神経系
頭痛(59.4%)a)
浮動性めまい、嗜眠、不眠症、顔面麻痺、易刺激性、傾眠
錯感覚、感覚鈍麻
消化器
下痢(14.8%)a)
嘔吐a)
悪心、食欲減退
栄養補給障害
呼吸器
口腔咽頭痛、鼻閉、咳嗽
筋・骨格系
筋肉痛(39.1%)a)、関節痛(25.3%)a)
四肢痛、背部痛
皮膚
多汗症、発疹、寝汗、蕁麻疹
紅斑性皮疹
血液
リンパ節症
免疫系
過敏症(発疹、そう痒症、紅斑、蕁麻疹、血管性浮腫、顔面腫脹等)
その他
疲労(66.0%)a)、悪寒(36.0%)a)、発熱(16.8%)a)
疼痛
倦怠感、無力症、インフルエンザ様症状、腋窩痛
コミナティ筋注(起源株)30µgを3回接種済みで、3回目接種から5~12ヵ月経過した12歳以上の者を対象に、コミナティRTU筋注(起源株/オミクロン株BA.4-5)(以下、コミナティRTU筋注(BA.4-5))30µgを1回接種(4回目接種)したときの免疫原性及び安全性を検討することを目的として、12~17歳の年齢層は非盲検非対照試験、18~55歳及び55歳超の年齢層は無作為化評価者盲検並行群間比較試験として実施した。本試験におけるSARS-CoV-2感染歴がない18~55歳の参加者32例及び55歳超の参加者40例を対象に、コミナティRTU筋注(BA.4-5)接種後1ヵ月のSARS-CoV-2血清中和抗体価を評価した結果、表1のとおりコミナティRTU筋注(BA.4-5)群における18~55歳及び55歳超の参加者の接種後1ヵ月時のBA.4-5及び参照株に対する血清中和抗体価は、接種前に比べて上昇した3)。
コミナティRTU筋注(BA.4-5)30µg
18~55歳
55歳超
測定対象株
測定時期
測定例数
GMT[両側95%信頼区間]a)
BA.4-5
接種前
32
54.5[41.3, 71.9]
40
76.0[54.7, 105.7]
接種後1ヵ月
1029.6[702.6, 1508.9]
1668.1[1089.6, 2553.7]
参照株
455.3[286.2, 724.2]
881.9[601.6, 1292.7]
6431.7[4542.9, 9106.0]
8386.3[6235.4, 11279.2]
GMT:幾何平均抗体価a)抗体価が定量下限(LLOQ)未満の場合、解析には0.5×LLOQの値が用いられた
316例(12~17歳:107例、18~55歳:103例、55歳超:106例)を対象にコミナティRTU筋注(BA.4-5)接種後の安全性を評価した。治験薬接種後7日間、電子日誌により副反応の発現状況を評価し、主な副反応の発現状況(事象全体及びGrade 3以上)は表2のとおりであった。注射部位疼痛は接種当日~翌日(中央値)に発現し、持続期間は1~2日(中央値)であった。その他の全身性の事象は接種翌日(中央値)に発現し、持続期間は1~2日(中央値)であった3)。
発現例数(発現割合[%])
12~17歳
コミナティRTU筋注(BA.4-5)
接種回数
評価例数a)
事象全体
Grade 3以上b)
注射部位疼痛
4
107
75(70.1)
1(0.9)
102
81(79.4)
0(-)
105
59(56.2)
疲労
72(67.3)
64(62.7)
2(2.0)
41(39.0)
1(1.0)
頭痛
54(50.5)
45(44.1)
31(29.5)
筋肉痛
28(26.2)
32(31.4)
21(20.0)
悪寒
25(23.4)
15(14.7)
13(12.4)
関節痛
13(12.1)
17(16.7)
12(11.4)
発熱c)
10(9.3)
5(4.9)
8(7.6)
a)電子日誌により評価した例数b)重症度が「高度(日常活動を妨げる)」以上として報告された事象c)38.0℃以上。38.9℃を超えた場合に、重症度が高度(Grade 3)以上とした
本試験参加の5~12ヵ月前にコミナティ筋注(起源株)30µgの3回接種を受けた55歳を超える参加者を対象に、コミナティRTU筋注(起源株/オミクロン株BA.1)(以下、コミナティRTU筋注(BA.1))30µgを1回接種(SARS-CoV-2ワクチンとして4回目接種)したときの免疫原性及び安全性を検討することを目的として、無作為化試験を実施した。コミナティRTU筋注(BA.1)接種群のSARS-CoV-2感染歴がない178例及びコミナティ筋注(起源株)接種群のSARS-CoV-2感染歴がない163例を対象に、接種後1ヵ月のSARS-CoV-2オミクロン株BA.1血清中和抗体価及び抗体応答率を評価した結果、表3及び表4のとおりコミナティRTU筋注(BA.1)接種群のコミナティ筋注(起源株)接種群に対する優越性及び非劣性がそれぞれ示された。
コミナティRTU筋注(BA.1)接種群
コミナティ筋注(起源株)接種群
GMR[両側95%信頼区間]b)
GMT[両側95%信頼区間]a)(接種後1ヵ月)
178
711.0[588.3, 859.2]
163
455.8[365.9, 567.6]
1.56[1.17, 2.08]
GMR:幾何平均比、GMT:幾何平均抗体価a)抗体価が定量下限(LLOQ)未満の場合、解析には0.5×LLOQの値が用いられたb)優越性基準:GMR(コミナティRTU筋注(BA.1)/コミナティ筋注(起源株))の両側95%信頼区間下限>1
差(%)[両側95%信頼区間]b)
na)(抗体応答率[%])[両側95%信頼区間](接種後1ヵ月)
169
121(71.6)[64.2, 78.3]
149
85(57.0)[48.7, 65.1]
14.6[4.0, 24.9]
a)抗体価がベースライン値(ベースライン値が定量下限(LLOQ)未満の場合はLLOQ値)から4倍以上上昇した治験参加者数b)非劣性マージン:抗体応答率の差(コミナティRTU筋注(BA.1) - コミナティ筋注(起源株))の両側95%信頼区間下限>-5%
305例を対象にコミナティRTU筋注(BA.1)接種後の安全性を評価した。治験薬接種後7日間、電子日誌により副反応の発現状況を評価した。主な副反応の発現状況(事象全体及びGrade 3以上)は表5のとおりであった。注射部位疼痛は接種翌日(中央値)に発現し、持続期間は2日(中央値)であった。その他の全身性の事象は接種翌日(中央値)に発現し、持続期間は1~2日(中央値)であった4)。
接種回数a)
評価例数b)
Grade 3以上c)
1
301
175(58.1)
1(0.3)
298
179(60.1)
148(49.2)
5(1.7)
135(45.3)
101(33.6)
79(26.5)
67(22.3)
59(19.8)
39(13.0)
49(16.4)
34(11.3)
27(9.1)
発熱d)
15(5.0)
4(1.3)
11(3.7)
a)SARS-CoV-2ワクチンとして4回目接種b)電子日誌により評価した例数c)重症度が「高度(日常活動を妨げる)」以上として報告された事象d)38.0℃以上。38.9℃を超えた場合に、重症度が高度(Grade 3)以上とした
SARS-CoV-2ワクチン未接種の12歳以上の健康な参加者を対象に、コミナティ筋注(起源株)30µgを19~23日間隔で2回接種したときの有効性及び安全性を検討することを目的として、プラセボ対照無作為化多施設共同試験を実施した。さらに、本試験でコミナティ筋注(起源株)30µgを2回接種済みの18~55歳の参加者にコミナティ筋注(起源株)30µgを1回接種したときの免疫原性及び安全性も検討した。
36523例(コミナティ筋注(起源株)接種群:18198例、プラセボ接種群:18325例)を対象に、1つ目の主要有効性評価項目である「SARS-CoV-2感染歴がない参加者での2回目接種後7日以降のSARS-CoV-2による感染症に対するコミナティ筋注(起源株)の有効性[ワクチン有効性1(VE1)]」を評価した。40137例(コミナティ筋注(起源株)接種群:19965例、プラセボ接種群:20172例)を対象に、2つ目の主要有効性評価項目である「SARS-CoV-2感染歴の有無を問わない参加者での2回目接種後7日以降のSARS-CoV-2による感染症に対するコミナティ筋注(起源株)の有効性(VE2)」を評価した。解析結果は表6のとおりであった5)。
解析対象例数
SARS-CoV-2による感染症確定例数
ワクチン有効性[95%信用区間](%)
VE1a)
18198
8
95.0[90.3, 97.6]
プラセボ接種群
18325
162
VE2a)
19965
9
94.6[89.9, 97.3]
20172
a)VE1及びVE2の2回目接種後の追跡期間(中央値)はそれぞれ57日と55日であった。また、VE1及びVE2の解析には接種間隔19~42日間の参加者が含まれ、その内訳はVE1とVE2でそれぞれ19~23日間の参加者は96.5%(35248例)と96.3%(38665例)、24~42日間の参加者は3.5%(1275例)と3.7%(1472例)であった6)
16歳以上の43448例(コミナティ筋注(起源株)接種群:21720例、プラセボ接種群:21728例)を対象にコミナティ筋注(起源株)接種後の安全性を評価した。一部の参加者(解析対象例数:1回目接種後8183例、2回目接種後7507例)で治験薬接種後7日間、電子日誌により副反応の発現状況を評価した。主な副反応の発現状況(事象全体及びGrade 3以上)は表7のとおりであった5)。注射部位疼痛は接種当日(中央値)に発現し、持続期間は2日(中央値)であった。その他の全身性の事象は接種翌日(中央値)に発現し、持続期間は1日(中央値)であった6)。
4093
3186(77.8)
28(0.7)
4090
488(11.9)
2(0.0)
2
3758
2730(72.6)
33(0.9)
3749
372(9.9)
1700(41.5)
35(0.9)
1172(28.7)
14(0.3)
2086(55.5)
143(3.8)
756(20.2)
16(0.4)
1413(34.5)
25(0.6)
1100(26.9)
22(0.5)
1732(46.1)
76(2.0)
735(19.6)
19(0.5)
738(18.0)
398(9.7)
5(0.1)
1260(33.5)
63(1.7)
260(6.9)
4(0.1)
434(10.6)
9(0.2)
203(5.0)
3(0.1)
1114(29.6)
62(1.6)
125(3.3)
406(9.9)
7(0.2)
247(6.0)
1(0.0)
772(20.5)
27(0.7)
170(4.5)
111(2.7)
8(0.2)
512(13.6)
32(0.9)
14(0.4)
12~15歳の参加者における有効性を追加で評価した。1983例(コミナティ筋注(起源株)接種群:1005例、プラセボ接種群:978例)を対象に「SARS-CoV-2感染歴がない参加者での2回目接種後7日以降のSARS-CoV-2による感染症に対するコミナティ筋注(起源株)の有効性[ワクチン有効性1(VE1)]」を、2229例(コミナティ筋注(起源株)接種群:1119例、プラセボ接種群:1110例)を対象に「SARS-CoV-2感染歴の有無を問わない参加者での2回目接種後7日以降のSARS-CoV-2による感染症に対するコミナティ筋注(起源株)の有効性(VE2)」を評価した。解析結果は表8のとおりであった。
ワクチン有効性[95%信頼区間](%)
1005
0
100.0[75.3, 100.0]
978
16
1119
100.0[78.1, 100.0]
1110
18
a)VE1及びVE2の2回目接種後の追跡期間(中央値)はいずれも62日であった。また、VE1及びVE2の解析には接種間隔19~38日間の参加者が含まれ、その内訳はVE1とVE2でそれぞれ19~23日間の参加者は95.9%(1902例)と95.8%(2136例)、24~38日間の参加者は4.1%(81例)と4.2%(93例)であった
2つの年齢群から無作為に抽出したSARS-CoV-2感染歴がない360例(12~15歳群:190例、16~25歳群:170例)を対象に、副次免疫原性評価項目としてコミナティ筋注(起源株)2回目接種後1ヵ月のSARS-CoV-2血清中和抗体価を評価した結果、表9のとおり12~15歳群の16~25歳群に対する非劣性が示された。
12~15歳群
16~25歳群
GMT[両側95%信頼区間]a)(2回目接種後1ヵ月)
190
1239.5[1095.5, 1402.5]
170
705.1[621.4, 800.2]
1.76[1.47, 2.10]
GMR:幾何平均比、GMT:幾何平均抗体価a)抗体価が定量下限(LLOQ)未満の場合、解析には0.5×LLOQの値が用いられたb)非劣性マージン:GMR(12~15歳/16~25歳)の両側95%信頼区間下限>0.67
12~15歳の2260例(コミナティ筋注(起源株)接種群:1131例、プラセボ接種群:1129例)を対象にコミナティ筋注(起源株)接種後の安全性を評価した。治験薬接種後7日間、電子日誌により副反応の発現状況を評価した。主な副反応の発現状況(事象全体及びGrade 3以上)は表10のとおりであった。注射部位疼痛は接種当日(中央値)に発現し、持続期間は2日(中央値)であった。その他の全身性の事象は2~3日(中央値)に発現し、持続期間は1~2日(中央値)であった6)。
1127
971(86.2)
11(1.0)
263(23.3)
0(0.0)
1097
866(78.9)
7(0.6)
1078
193(17.9)
677(60.1)
15(1.3)
457(40.6)
8(0.7)
726(66.2)
26(2.4)
264(24.5)
4(0.4)
623(55.3)
396(35.1)
9(0.8)
708(64.5)
22(2.0)
263(24.4)
1(0.1)
272(24.1)
2(0.2)
148(13.1)
355(32.4)
6(0.5)
90(8.3)
311(27.6)
5(0.4)
109(9.7)
455(41.5)
20(1.8)
73(6.8)
77(6.8)
173(15.8)
51(4.7)
114(10.1)
12(1.1)
215(19.6)
25(2.3)
42094例(コミナティ筋注(起源株)接種群:20998例、プラセボ接種群:21096例)及び44486例(コミナティ筋注(起源株)接種群:22166例、プラセボ接種群:22320例)を対象にそれぞれVE1及びVE2のフォローアップ解析を行った。解析結果は表11のとおりであった6)。
20998
77
91.3[89.0, 93.2]
21096
850
22166
81
91.1[88.8, 93.0]
22320
873
a)VE1及びVE2の2回目接種後の追跡期間(中央値)はいずれも118日であった。また、VE1及びVE2の解析には接種間隔19~42日間の参加者が含まれ、その内訳はVE1とVE2でそれぞれ19~23日間の参加者は96.2%(40515例)と96.1%(42739例)、24~42日間の参加者は3.8%(1579例)と3.9%(1747例)であった6)
本試験でコミナティ筋注(起源株)30µgを2回接種済みの18~55歳の参加者306例に、2回目接種から5~7ヵ月後にコミナティ筋注(起源株)30µgを1回接種したときの安全性及び免疫原性を検討した。SARS-CoV-2感染歴がない210例を対象に、コミナティ筋注(起源株)3回目接種後1ヵ月のSARS-CoV-2血清中和抗体価を評価した結果、表12のとおりコミナティ筋注(起源株)2回目接種後1ヵ月のSARS-CoV-2血清中和抗体価に対する非劣性が示された。
GMR[両側97.5%信頼区間]b)
3回目接種後1ヵ月
2回目接種後1ヵ月
210
2476.4[2210.1,2774.9]
753.7[658.2,863.1]
3.29[2.76,3.91]
GMR:幾何平均比、GMT:幾何平均抗体価a)抗体価が定量下限(LLOQ)未満の場合、解析には0.5×LLOQの値が用いられたb)非劣性の成功基準:GMR(3回目接種後1ヵ月/2回目接種後1ヵ月)の両側97.5%信頼区間下限>0.67及びGMR点推定値≥0.8
18~55歳の参加者306例を対象にコミナティ筋注(起源株)3回目接種後の安全性を評価した。治験薬接種後7日間、電子日誌により副反応の発現状況を評価した。主な副反応の発現状況(事象全体及びGrade 3以上)は表13のとおりであった。注射部位疼痛は接種当日(中央値)に発現し、持続期間は2日(中央値)であった。その他のリンパ節症を除く全身性の事象は接種翌日(中央値)に発現し、持続期間は1~2日(中央値)であった。リンパ節症は接種当日~4日目に発現し、大部分が5日以内に回復した7)。
3
289
240(83.0)
184(63.7)
13(4.5)
140(48.4)
3(1.0)
113(39.1)
4(1.4)
84(29.1)
73(25.3)
25(8.7)
リンパ節症d)
306
16(5.2)
a)電子日誌により評価した例数(リンパ節症を除く)b)重症度が「高度(日常活動を妨げる)」以上として報告された事象c)38.0℃以上。38.9℃を超えた場合に、重症度が高度(Grade 3)以上としたd)「重度(試験参加者の通常の機能を顕著に妨げる)」以上の場合に、重症度が高度(Grade 3)以上とした
SARS-CoV-2ワクチン未接種の20歳以上85歳以下の日本人健康成人を対象に、コミナティ筋注(起源株)30µgを19~23日間隔で2回接種したときの安全性、忍容性及び免疫原性を検討することを目的として、プラセボ対照試験を実施した。156例(コミナティ筋注(起源株)接種群:116例、プラセボ接種群:40例)を対象に免疫原性を評価し、2回目接種後1ヵ月のSARS-CoV-2血清中和抗体価は表14のとおりであった。
GMFR[両側95%信頼区間]a)(2回目接種後1ヵ月/1回目接種前)
全年齢
116
524.5[459.7, 598.4]
51.5[45.2, 58.7]
20~64歳
94
570.7[497.6, 654.5]
55.8[48.7, 63.9]
65~85歳
22
365.6[254.6, 525.0]
36.6[25.5, 52.5]
10.6[9.8, 11.4]
1.1[1.0, 1.1]
GMFR:幾何平均上昇倍率、GMT:幾何平均抗体価a)抗体価が定量下限(LLOQ)未満の場合、解析には0.5×LLOQの値が用いられた
160例(コミナティ筋注(起源株)接種群:119例、プラセボ接種群:41例)を対象にコミナティ筋注(起源株)接種後の安全性を評価した。治験薬接種後7日間は電子日誌により副反応が収集され、主な副反応の発現状況(事象全体及びGrade 3以上)は表15のとおりであった。注射部位疼痛は接種当日から翌日(中央値)の間に発現し、持続期間は2日(中央値)であった。その他の全身性の事象は接種翌日(中央値)に発現し、持続期間は1日(中央値)であった8)。
Grade 3以上a)
103(86.6)
2(1.7)
1(2.4)
92(79.3)
48(40.3)
1(0.8)
4(9.8)
70(60.3)
4(3.4)
39(32.8)
6(14.6)
51(44.0)
5(12.2)
17(14.3)
19(16.4)
30(25.2)
2(4.9)
53(45.7)
29(25.0)
発熱b)
38(32.8)
a)重症度が「高度(日常活動を妨げる)」以上として報告された事象b)37.5℃以上。38.9℃を超えた場合に、重症度が高度(Grade 3)以上とした
本剤に含有される修飾ウリジンメッセンジャーRNA(mRNA)は脂質ナノ粒子に封入されており、それにより非複製性であるmRNAが宿主細胞に取り込まれ、mRNAにコードされるSARS-CoV-2のスパイクタンパク質が一過性に発現する。本剤接種によりスパイクタンパク質に対する中和抗体産生及び細胞性免疫応答が誘導されることで、SARS-CoV-2による感染症の予防に寄与すると考えられている。
1価(オミクロン株LP.8.1)製剤を21日間隔で2回投与したマウスにおいて、最終投与の1ヵ月後にオミクロン株(LP.8.1)に対する中和抗体の産生が認められた。また、1価(起源株)製剤を21日間隔で2回投与し、その1ヵ月後に2価(起源株/オミクロン株BA.4-5)製剤を、さらにその4ヵ月後に1価(オミクロン株LP.8.1)製剤をそれぞれ1回投与したマウスにおいても、最終投与1ヵ月後にオミクロン株(LP.8.1)に対する中和抗体の産生が認められた9)。
**シリンジ0.3mL:1本、5本
1) Clinical Considerations:Myocarditis and Pericarditis after Receipt of mRNA COVID-19 Vaccines Among Adolescents and Young Adults
2) 第73回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和3年度第23回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)資料
3) 社内資料:海外第Ⅱ/Ⅲ相試験(C4591044試験)補助資料
4) 社内資料:海外第Ⅲ相試験(C4591031試験)補助資料
5) 社内資料:海外第Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ相試験(C4591001試験)(2021年2月14日承認 CTD2.5.1.2、2.5.4.3、2.5.5.5、2.5.5.7、2.7.6.3)
6) 社内資料:海外第Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ相試験(C4591001試験)補助資料
7) 社内資料:海外第Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ相試験(C4591001試験)(2021年11月11日承認 CTD2.5.1.2、2.5.4.2、2.5.5.2、2.7.6.1)
8) 社内資料:国内第Ⅰ/Ⅱ相試験(C4591005試験)補助資料
9) 社内資料:マウス免疫原性試験 補助資料
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