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劇薬
処方箋医薬品注)
生物由来製品
本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、再生不良性貧血に関する十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
中等症以上の再生不良性貧血
診療ガイドライン等の最新の情報を参考に、本剤の投与が適切と判断される患者に使用すること。
通常、1日1回体重1kgあたり抗ヒト胸腺細胞ウマ免疫グロブリンとして40mgを緩徐に点滴静注する。投与期間は4日間とする。
ショックを起こすおそれがある。,,
本剤の免疫抑制作用により病態を悪化させるおそれがある。,,,
本剤投与中及び投与終了後の一定期間は、継続して肝機能検査や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、肝炎ウイルスの再活性化や肝炎の増悪の徴候や症状の発現に注意すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤はIgGであり胎盤を通過する可能性があるため、胎児及び出生児に免疫抑制作用が引き起こされる可能性がある。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒト乳汁中への分泌は不明である。
2歳未満の小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
生ワクチン
投与されたウイルスの体内での増殖が抑制されず、発症するおそれがある。
本剤の免疫抑制作用による。
不活化ワクチン
抗体反応が低下するおそれがある。
他の免疫抑制剤
感染及びウイルスの再活性化のおそれがある。
相加的に免疫抑制作用が増強される可能性がある。
血清病(33.3%、1/3例)、ショック(頻度不明)、アナフィラキシー(頻度不明)、サイトカイン放出症候群(頻度不明)等があらわれることがある。,
ウイルスの再活性化(サイトメガロウイルス(66.7%、2/3例)、エプスタイン・バーウイルス(頻度不明)、単純ヘルペスウイルス(頻度不明)、B型肝炎(頻度不明)、BKウイルス腎症(頻度不明)等)、日和見感染(細菌性及び真菌性)(頻度不明)、敗血症(頻度不明)等があらわれることがある。,,,,
リンパ球減少症(33.3%、1/3例)、白血球減少症(33.3%、1/3例)、発熱性好中球減少症(頻度不明)、好中球減少症(頻度不明)、血小板減少症(頻度不明)、汎血球減少症(頻度不明)、顆粒球減少症(頻度不明)等の骨髄抑制があらわれることがある。
胃腸出血(頻度不明)、鼻出血(頻度不明)等の出血があらわれることがある。
血中クレアチニン増加(33.3%、1/3例)、急性腎障害(頻度不明)、蛋白尿(頻度不明)等の腎機能障害があらわれることがある。
AST増加(頻度不明)、ALT増加(頻度不明)等の肝機能障害があらわれることがある。
33.3%(1/3例)
頻度不明
胃腸障害
腹痛
下痢、上腹部痛、嘔吐、口内炎、悪心、消化管穿孔、口腔内痛
一般・全身障害及び投与部位の状態
異常感、注入部位血管外漏出、浮腫
発熱、胸痛、倦怠感、注入部位紅斑、注入部位腫脹、注入部位疼痛、無力症、疼痛、悪寒
眼障害
眼窩周囲浮腫
感染症及び寄生虫症
感染、限局性感染、ウイルス性肝炎
筋骨格系及び結合組織障害
関節痛、筋肉痛、背部痛、筋固縮、側腹部痛、四肢痛
血液及びリンパ系障害
溶血、リンパ節症、溶血性貧血、貧血、好酸球増加症
血管障害
高血圧、低血圧、血栓性静脈炎、血管炎、腸骨静脈閉塞、深部静脈血栓症
呼吸器、胸郭及び縦隔障害
胸水、呼吸困難、咳嗽、喉頭痙攣、肺水腫、無呼吸、口腔咽頭痛、しゃっくり
障害、中毒及び処置合併症
腎臓破裂、動静脈瘻血栓症、創離開
腎及び尿路障害
腎動脈血栓症、腎腫大
神経系障害
頭痛、痙攣、失神、錯感覚、浮動性めまい、脳炎、ジスキネジア、振戦
心臓障害
徐脈、頻脈、うっ血性心不全
精神障害
激越、錯乱状態、失見当識
先天性、家族性及び遺伝性障害
形成不全
代謝及び栄養障害
高血糖
皮膚及び皮下組織障害
発疹、そう痒症、蕁麻疹、アレルギー性皮膚炎、寝汗、多汗症
日本人再生不良性貧血患者3例ずつに本剤10mg/kg/日又は20mg/kg/日を8日間注)点滴静脈内投与(4時間以上)した。8日目投与終了後1時間の平均血清中濃度はそれぞれ1180µg/mL及び2060µg/mLであった。また、本剤点滴静脈内投与後の消失半減期は1.3日~6日の範囲であった1)。注)本剤の承認された用法及び用量は、40mg/kg/日を4日間投与である。
中等症(stage 2b)2)以上の再生不良性貧血患者3例(小児1例を含む)を対象に、本剤40mg/kgを4日間連続で静脈内投与した際の有効性及び安全性の評価を目的とした、多施設共同、非盲検、単群試験を実施した。主要評価項目である投与後12週時点の血液学的反応注)は、3例中2例(小児1例を含む)で「有効」であった。本剤40mg/kgが投与された3例全例に副作用が認められ、サイトメガロウイルス感染が2例、腹痛、異常感、注入部位血管外漏出、浮腫、血清病、血中クレアチニン増加、リンパ球減少、白血球数減少が各1例に認められた3)。注)以下の2項目以上を満たした場合に「有効」とする。造血因子もしくは輸血に依存的な改善については、「有効」とみなさない。
本剤はリンパ球表面の多様なタンパク質に結合する様々な抗体で構成され4),5),6),7)、顆粒球、血小板及び骨髄細胞に結合する8)。本剤の主な作用機序として、循環血中のTリンパ球に最も強く作用し、リンパ球を減少させることが示唆されている9),10)。
本剤は健康被験者由来のT細胞における表面抗原CD2、CD3、CD4、CD8、CD25及びCD28に対する結合能を示した5),7)。
本剤と健康被験者由来の末梢血単核細胞をインキュベートしたところ、濃度依存的な細胞溶解が認められた4)。
本剤と健康被験者由来の末梢血単核細胞をインキュベートしたところ、アポトーシス誘導がみられた11)。
抗ヒト胸腺細胞ウマ免疫グロブリンAnti-human Thymocyte Immunoglobulin, Equine
約150,000
ヒト由来の胸腺細胞で免疫したウマの血漿から分離精製した免疫グロブリンG
光を避けて外箱に入れて、凍結を避けて保管すること。
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
1アンプル、5アンプル
1) 日本人再生不良性貧血患者における薬物動態(2023年3月27日承認、CTD2.7.2.2.1)
2) 再生不良性貧血の診断基準と診療の参照ガイド改訂版作成のためのワーキンググループ.再生不良性貧血診療の参照ガイド令和1年改訂版.
3) 国内第Ⅲ相試験(B5411003試験)(2023年3月27日承認、CTD2.7.6.6)
4) Fisher RI, Silver BA, Vanhaelen CP, et al.:Cancer Res. 1982;42(6):2465-9
5) Raefsky EL, Gascon P, Gratwohl A, et al.:Blood 1986;68(3):712-9
6) Bourdage JS, Hamlin DM.:Transplantation 1995;59(8):1194-200
7) Merion RM, Howell T, Bromberg JS.:Transplantation 1998;65(11):1481-9
8) Greco B, Bielory L, Stephany D, et al.:Blood 1983;62(5):1047-54
9) Scheinberg P, Nunez O, Weinstein B, et al.:New Engl J Med. 2011;365(5):430-8
10) Abouna GM, al-Abdullah IH, Kelly-Sullivan D, et al.:Transplantation 1995;59(11):1564-8
11) Feng X, Kajigaya S, Solomou EE, et al.:Blood 2008;111(11):3675-83
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