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処方箋医薬品注)
本剤に感性のペプトストレプトコッカス属、バクテロイデス属、プレボテラ属、ポルフィロモナス属、フソバクテリウム属、クロストリジウム属、ユーバクテリウム属
本剤に感性のクロストリジウム・ディフィシル
感染性腸炎(偽膜性大腸炎を含む)
「抗微生物薬適正使用の手引き」1)を参照し、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること。
通常、成人にはメトロニダゾールとして1回500mgを1日3回、20分以上かけて点滴静注する。なお、難治性又は重症感染症には症状に応じて、1回500mgを1日4回投与できる。
白血球減少、好中球減少があらわれることがある。,
中枢神経症状があらわれることがある。,
重度の肝毒性又は急性肝不全が発現し死亡に至ることがある。,
本剤には、塩化ナトリウムが含まれるため、循環血液量を増やすことから心臓に負担をかけ、症状が悪化するおそれがある。
本剤には、塩化ナトリウムが含まれるため、水分、塩化ナトリウムの過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。
血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。
有益性が危険性を上回ると判断される疾患の場合を除き、投与しないこと。胎盤関門を通過して胎児へ移行することが報告されている。,
有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
授乳しないことが望ましい。母乳中へ移行することが報告されている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
一般に、生理機能が低下している。
アルコール
腹部の疝痛、嘔気、嘔吐、頭痛、潮紅があらわれることがある2)。
機序不明
リトナビル含有製剤(内用液)
ジスルフィラム様反応を起こすおそれがある。
リトナビル含有製剤(内用液)はエタノールを含有するので本剤によりジスルフィラム様反応を起こすおそれがある。
ジスルフィラム
精神症状(錯乱等)があらわれることがある3)。
ワルファリン
ワルファリンの抗凝血作用を増強し、出血等があらわれることがある4),5),6)。
本剤はワルファリンの代謝を阻害し、その血中濃度を上昇させる。
ブスルファン
ブスルファンの作用が増強されることがある7),8)。
本剤はブスルファンの血中濃度を上昇させることがある。
リチウム
リチウムの血中濃度が上昇し、リチウム中毒があらわれることがある9)。
5-フルオロウラシル
5-フルオロウラシルの作用が増強される可能性がある10)。
本剤は5-フルオロウラシルの血中濃度を上昇させることがある。
シクロスポリン
シクロスポリンの作用が増強される可能性がある11)。
本剤はシクロスポリンの血中濃度を上昇させることがある。
フェノバルビタール
本剤の作用が減弱する可能性がある12),13)。
フェノバルビタールは本剤の代謝酵素を誘導し、その血中濃度を低下させることがある。
脳症、痙攣、錯乱、幻覚、小脳失調等があらわれることがある。ふらつき、歩行障害、意識障害、構語障害、四肢のしびれ等の初期症状があらわれ、本剤による脳症が疑われた場合には、本剤の投与を中止すること。,
四肢のしびれ、異常感等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
頸部硬直、発熱、頭痛、悪心・嘔吐あるいは意識混濁等を伴う無菌性髄膜炎があらわれることがある。
腹痛、背部痛、悪心・嘔吐、血清アミラーゼ値の上昇等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
,
10%以上
10%未満
頻度不明
胃腸障害
下痢
悪心、腹痛、嘔吐
舌苔、胃不快感、口内炎、舌炎、口内乾燥、胃腸の炎症
一般・全身障害及び投与部位の状態
無力症、発熱
感染症及び寄生虫症
カンジダ属の出現、膿疱
肝胆道系障害
AST増加、ALT増加、γ-GTP増加
総ビリルビン上昇、Al-P上昇、LDH上昇、黄疸
眼障害
複視、近視
筋骨格系及び結合組織障害
筋肉痛
血液及びリンパ系障害
血小板減少症、血液障害
呼吸器、胸郭及び縦隔障害
咳嗽
心臓障害
心房細動、洞性頻脈
**神経系障害
味覚異常
頭痛、傾眠、浮動性めまい、運動失調、痙攣、耳鳴、難聴
腎及び尿路障害
着色尿
精神障害
幻覚
代謝及び栄養障害
食欲減退
*皮膚及び皮下組織障害
湿疹、皮膚乾燥
発疹、蕁麻疹、血管浮腫、水疱性皮膚炎、固定薬疹
免疫系障害
ヤーリッシュ・ヘルクスハイマー反応
本剤は調製不要の使い切り製剤であるため、残液は使用しないこと。
配合変化を起こす可能性があるので他の薬剤との混注を避けること。
マウスに長期経口投与した場合、肺腫瘍が、またラットでは乳腺腫瘍の発生が報告されているが、ハムスターの生涯投与試験では腫瘍はみられていないとの報告がある14),15),16)。
日本人健康成人6例にメトロニダゾール500mgを20分かけて単回点滴静注したときのメトロニダゾール及び活性代謝物であるヒドロキシメトロニダゾール[1-(2-hydroxyethyl)-2-hydroxymethyl-5-nitroimidazole]の血漿中濃度推移及び薬物動態パラメータを以下に示す17)。
メトロニダゾール
ヒドロキシメトロニダゾール
Cmax(μg/mL)
13.1(23)
0.678(67)
Tmax(h)
0.32(0.32-1.00)
12.0(12.0-12.0)
AUCinf(μg・h/mL)
161(19)
27.4(52)
t1/2(h)
12.4(22)
18.8(29)
CL(L/h)
3.10(19)
N/A
Tmaxは中央値(範囲)、t1/2は算術平均値(変動係数%)N/A:算出していない
日本人健康成人6例にメトロニダゾール500mgを20分かけて1日4回5日間反復点滴静注したとき、血漿中メトロニダゾール濃度は投与開始後約3日で定常状態に達し、反復投与開始3~5日目のトラフ濃度は28.0~30.4μg/mLであった。メトロニダゾールに対するヒドロキシメトロニダゾールの比はCmaxが0.13、AUC0-6が0.15であった17)。
44.5(13)
5.24(32)
0.41(0.32-1.00)
1.50(0.00-6.00)
AUC0-6(μg・h/mL)
206(15)
28.3(35)
13.4(17)
21.9(18)
2.44(16)
メトロニダゾール投与後、唾液、歯肉溝滲出液、腹腔液中及び母乳中に血中と同程度のメトロニダゾール濃度が認められている。またメトロニダゾールは脳膿瘍中、脳脊髄液中及び精漿中に移行するほか、胎盤を通過し、臍帯動脈血から胎児に移行する18),19),20),21),22),23),24),25),26)(外国人データ)。,,,
組織/体液
投与量
採取時間(投与後時間)
組織内濃度又は体液中濃度(μg/g又はμg/mL)
血液中濃度(μg/mL)
唾液
500mg PO BID/TID
2時間
15.15
14.33
歯肉溝滲出液
12.86
腹腔液
500mg IV SD
58分
7.2
10.7
腹壁
1000mg IV SD
38分
2.6
25.1
腹膜脂肪
2.7
結腸壁
156分
8.9
19.1
胎盤
40分
3.5b)
13.5
胎児a)
9.0b)
13.5d)
臍帯動脈血
20分
11.74c)
13.92
母乳
400mg PO TID
15.52
17.46
8時間
9.07
9.87
新生児a)
4-8時間
1.62
9.87d)
精漿
250mg PO BID
2-3時間
7.0
8.7
脳脊髄液
500mg PO BID
2-8時間
11.0-13.9
8.3-15.4
脳膿瘍
不明
34.4-35.0
11.5-35.1
600mg IV TID
45.0
12.5
a:母体に投与したときの値、b:μg/mg、c:帝王切開時の濃度、d:母体の血液中濃度PO:経口投与、IV:静脈内投与、SD:単回投与、BID:1日2回投与、TID:1日3回投与
メトロニダゾールの血漿蛋白結合率は15%以下である27),28)(外国人データ)。
主として肝臓で酸化及びグルクロン酸抱合を受け代謝され、代謝物としてヒドロキシメトロニダゾール、酸代謝物(1-acetic acid-2-methyl-5-nitroimidazole)、未変化体とヒドロキシメトロニダゾールのグルクロン酸抱合体及び硫酸抱合体が認められている。主代謝物であるヒドロキシメトロニダゾールへの代謝にはCYP2A6が関与している29),30)(外国人データ)。
健康成人に14C-メトロニダゾールを単回静脈内投与したとき、投与量の約60%が尿中に、6%が糞中に排泄された29)(外国人データ)。
腎機能障害患者を対象にメトロニダゾールを点滴静注したとき、メトロニダゾールの血漿中濃度推移は健康成人と大きく異ならず、メトロニダゾールのAUCに対する腎機能低下の明らかな影響は認められなかった。血中の酸代謝物は健康成人では認められなかったが、腎機能障害患者では認められた。ヒドロキシメトロニダゾール及び酸代謝物のAUCは腎機能低下に従って増加する傾向が認められた31),32),33)(外国人データ)。
血液透析を受けている腎機能障害患者4例を対象に、メトロニダゾール500mgを30分かけて単回点滴静注したとき、投与量の約45%が透析によって除去された31),32),33)(外国人データ)。
健康成人7例及び肝機能障害患者35例を対象に、メトロニダゾール500mgを20分かけて単回点滴静注したとき、肝機能障害の重症度に従い、メトロニダゾールのCLは減少し、t1/2は延長した。また肝機能障害患者のAUC0-24は健康成人と比較して有意に増加した34)(外国人データ)。
健康成人
Child-Pugh A
Child-Pugh B
Child-Pugh C
例数
7
14
9
12
7.4±2.2
10.7±2.3
13.5±5.1
21.5±12.7
CL(mL/min/kg)
1.53±0.37
0.85±0.26
0.79±0.36
0.56±0.28
AUC0-24(μg・h/mL)
81.4±27.0
124.9±42.3
124.4±25.8
174.1±52.0
腹腔内感染症注1)ならびに骨盤内炎症性疾患注2)及びその関連疾患患者30例を対象とし、1回500mgを1日3回点滴静注した。なお、重症又は難治性感染症に対しては、1日4回までの投与を可とした。好気性菌との混合感染を考慮し、セフトリアキソンナトリウムを併用した。結果は以下のとおりである。
臨床効果(有効率)は、96.7%(29/30)であった。主な原因嫌気性菌であるバクテロイデス属に対する有効率及び細菌学的効果(菌消失率)は、共に100%(11/11)であった。
臨床効果(有効率)は、100%(20/20)であった。
臨床効果(有効率)は、90.0%(9/10)であった。また、副作用は38例中14例(36.8%)に認められた。その主な副作用は、下痢(23.7%)、悪心(5.3%)等であった35)。注1:詳細診断名:腹膜炎及び腹腔内膿瘍注2:詳細診断名:ダグラス窩膿瘍、骨盤腹膜炎、卵管卵巣膿瘍、付属器膿瘍、卵巣膿瘍、子宮付属器炎、子宮内膜炎、子宮内感染
メトロニダゾールは、菌体又はアメーバ内の酸化還元系によって還元を受け、ニトロソ化合物(R-NO)に変化する。このR-NOが嫌気性菌に対する抗菌作用及び抗アメーバ作用を示す。また、反応途中で生成したヒドロキシラジカルがDNAを切断し、DNAらせん構造の不安定化を招く36),37),38)。
メトロニダゾール(Metronidazole)
2-(2-Methyl-5-nitro-1H-imidazol-1-yl)ethanol
C6H9N3O3
171.15
白色~微黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。酢酸(100)に溶けやすく、エタノール(99.5)又はアセトンにやや溶けにくく、水に溶けにくい。希塩酸に溶ける。光によって黄褐色になる。
159~163℃
MNZ
5バイアル
1) 厚生労働省健康局結核感染症課編:抗微生物薬適正使用の手引き
2) Alexander I.:Br J Clin Pract.1985;39(7):292-293
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4) O'Reilly RA.:N Engl J Med.1976;295(7):354-357
5) Kazmier FJ.:Mayo Clin Proc.1976;51(12):782-784
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17) 社内資料:日本人健康成人における単回及び反復投与試験(2014年7月4日承認、CTD2.7.2.2) [L20140115001]
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19) Berger SA, et al.:Antimicrob Agents Chemother.1990;34(2):376-377
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28) Schwartz DE, et al.:Chemotherapy.1976;22(1):19-29
29) 社内資料:外国人健康男性におけるマスバランス試験(2014年7月4日承認、CTD2.7.2.2) [L20140115002]
30) Pearce RE, et al.:Drug Metab Dispos.2013;41(9):1686-1694
31) Houghton GW, et al.:Br J Clin Pharmacol.1985;19(2):203-209
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