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処方箋医薬品注)
クエン酸マグネシウムとして、34g(本剤50g)を水に溶解し、全量約180mLとする。通常成人1回144~180mLを検査予定時間の10~15時間前に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
クエン酸マグネシウムとして、68g(本剤100g)を水に溶解し、全量約1,800mLとする。通常成人1回1,800mLを検査予定時間の4時間以上前に200mLずつ約1時間かけて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、2,400mLを越えての投与は行わない。
血清マグネシウム濃度の上昇により心機能を抑制するおそれがある。
血清マグネシウム濃度の上昇により症状を増悪するおそれがある。
一口ずつ時間をかけて服用させ、服用中にめまい、ふらつき等があらわれた場合には、直ちに服用を中止させること。ダンピング症候群があらわれることがある。
術後の癒着がある場合、腸管内容物の増大や蠕動運動の亢進により、腸閉塞や腸管穿孔を起こすおそれがある。
腸管内容物の増大や蠕動運動の亢進により、腸閉塞や腸管穿孔を起こすおそれがある。
腸管穿孔を起こしたとの報告がある。
誤嚥により、呼吸困難、肺炎を起こすことがある。
糖尿病用薬の投与は検査当日の食事摂取後より行うこと。食事制限により低血糖を起こすおそれがある。
投与しないこと。吸収されたマグネシウムの排泄が遅延し、血清マグネシウム濃度が上昇するおそれがある。また、多量の水分摂取は腎機能に負荷となり、症状を増悪するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。子宮収縮を誘発して、流早産の危険性がある。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等には投与しないことが望ましい。電解質異常等の副作用があらわれやすい。
テトラサイクリン系抗生物質1)ニューキノロン系抗菌剤1)
これらの薬剤の効果が減弱するおそれがある。同時に服用させないこと。
これらの薬剤とマグネシウムイオンが、消化管内で難溶性のキレートを形成して、これらの薬剤の吸収を阻害する。
酸性薬物(サリチル酸等)
酸性薬物の効果が減弱するおそれがある。
本剤が尿pHを上昇させることにより、排泄を促進する。
塩基性薬物(メタンフェタミン等)
塩基性薬物の効果が増強するおそれがある。
本剤が尿pHを上昇させることにより、排泄を阻害する。
腹痛等の異常が認められた場合には、投与を中止し、腹部の診察や画像検査(単純X線、超音波、CT等)を行い、腸管穿孔、腸閉塞が疑われた場合には、適切な処置を行うこと。,,,,
腹痛、血便等の異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。,
呼吸抑制、意識障害、不整脈があらわれ、心停止に至ったとの報告もあるので、嘔気、嘔吐、筋力低下、傾眠、血圧低下、徐脈、皮膚潮紅等の症状が認められた場合には、血清マグネシウム濃度の測定を行うとともに、適切な処置を行うこと。,
5%以上
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
過敏症
発疹、蕁麻疹、そう痒感等
消化器
腹部膨満感
腹痛、悪心、嘔吐、腹鳴等
循環器
熱感、潮紅、しびれ、顔面蒼白、血圧低下等
精神神経系
めまい、ふらつき、脱力感、不快感等
内分泌
尿ケトン体の陽性化
尿酸値の上昇
肝臓
総ビリルビンの上昇
AST、ALT、総コレステロールの上昇
腎・尿路系
尿pHの上昇
BUNの低下、尿蛋白の陽性化
血液
白血球数の増加、単球数の増加・減少
代謝・電解質
血清マグネシウム上昇
血清カルシウム上昇・低下、血清ナトリウム上昇、血清カリウム上昇・低下、血清クロール低下
血清ナトリウム低下
本剤投与により、尿pHがアルカリ性になることがあり、ブロムフェノールブルー系の試験紙法による尿蛋白試験で偽陽性を示すことがある。
等張液投与は腸内残存水分が多いため注腸X線検査には適していない。
健康成人男性5例にクエン酸マグネシウム34g(本剤50g)を水に溶解し、全量約180mLとした高張液を単回経口投与したときの薬物動態学的パラメーターを以下に示す。
Cmax(mg/dL)
Tmax(hr)
AUC0-24(mg・hr/dL)
2.58±0.28
4.20±4.49
58.26±4.94
健康成人男性5例にクエン酸マグネシウム68g(本剤100g)を水に溶解し、全量約1,800mLとした等張液を単回経口投与したときの薬物動態学的パラメーターを以下に示す。
AUC0-48(mg・hr/dL)
2.66±0.15
3.00±0.00
110.26±8.17
大腸内視鏡検査を受ける患者34例に、本剤等張液1,800~2,400mL(クエン酸マグネシウムとして68~90g)を単回投与した時の血清マグネシウム濃度の変化及び尿中マグネシウム排泄量について、腎機能ならびに年齢による影響を検討した2)。
Ccr 70mL/min以上(70~115)とCcr 70mL/min未満(26~69)の患者で比較した時、投与前後の血清マグネシウム濃度及び尿中マグネシウム排泄量を以下に示す。
Ccr値(mL/min)
血清マグネシウム(mg/dL)
投与前(平均)
投与3時間後
不変
0.1上昇
0.2上昇
0.3上昇
0.4上昇
平均
70未満(n=15)
2.24±0.15
2例
4例
4例(1)
3例
2.43±0.17
70以上(n=19)
2.23±0.11
0例
6例
9例
2例(2)
2.43±0.13
( )内は基準値を逸脱した症例
尿中マグネシウム排泄量(mg)
投与前日14時~2時
投与1日後2時~14時
投与2日後2時~14時
投与3日後2時~14時
70未満
27±12.6(n=13)
63±24.9(n=13)
80±38.1(n=13)
47±16.5(n=8)
70以上
29±12.5(n=16)
72±37.7(n=16)
80±35.6(n=16)
62±39.8(n=8)
(平均±標準偏差)
65歳以上(66~87歳)と65歳未満(38~63歳)の患者で比較した時、投与前後の血清マグネシウム濃度及び尿中マグネシウム排泄量を以下に示す。
年齢
65歳未満(n=20)
2.24±0.11
4例(2)
2.47±0.13
65歳以上(n=14)
2.24±0.14
7例(1)
1例
2.39±0.16
65歳未満
25±9.7(n=18)
68±33.7(n=18)
72±38.5(n=18)
53±12.7(n=9)
65歳以上
33±15.0(n=11)
69±31.7(n=11)
92±29.0(n=11)
56±45.7(n=7)
大腸内視鏡検査の前処置において、本剤の等張液投与と高張液投与の大腸内洗浄効果を臨床的に比較検討した。評価は大腸部位別洗浄効果に基づき全般的有効度について行った。評価基準は、著効、有効、やや有効、無効の4段階評価とし、有効以上を有効率とした。その結果、有効率は等張液投与群87.5%(49例/56例)、高張液投与群61.5%(32例/52例)で、等張液の有効性が認められた。副作用の発現頻度は、等張液投与群で8.8%(5例/57例)、高張液投与群で8.9%(5例/56例)であった。主な副作用症状としては、等張液投与群で腹部膨満感5例(8.8%)、腹痛、悪心が各1例(1.8%)、高張液投与群で腹部膨満感2例(3.6%)、腹痛、悪心が各3例(5.4%)、嘔気が1例(1.8%)であった3)。
本剤は、腸内容積を増大させることにより瀉下効果を発揮する。
本剤を高張液として投与すると、その溶液は腸管内で等張となるまで体内水分を徐々に腸管内に移行させて腸内容積を増大させる4),5),6)。
本剤を等張液として投与すると、その溶液は体内での水分移動を行うことなく腸内容積を増大させる4),5),6)。
ラットを用い、高張液及び等張液(ともにクエン酸マグネシウムとして4.3g/kg)、並びに蒸留水(対照)を経口投与した。その結果、50%瀉下効果発現時間は、高張液投与群では4.8時間、等張液投与群では2.6時間であり、対照群では48時間経過後も瀉下は認められなかった7)。
クエン酸マグネシウム(Magnesium citrate)
2-Hydroxy-1,2,3-propanetricarboxylic acid magnesium salt
MgHC6H5O7・5H2O
304.51
白色~淡黄色の無臭の粉末である。約5倍の水に溶解し、経時的にまたは結晶水を失うことにより、水に難溶となる。酸に溶けやすくアルコールに不溶である。
マグコロール散68%分包50g:ラミネート袋入り 10包マグコロール散68%分包100g:パウチ入り 6包
1) 厚生省薬務局企画課監修:医薬品相互作用ハンドブック(薬業時報社).1992
2) 石川秀樹他:新薬と臨牀.2000;49(1):88-100
3) 中村孝司他:新薬と臨牀.1996;45(3):255-270
4) 熊谷 洋監修:臨床薬理学大系(中山書店).1966;8:187
5) 羽野 寿:新応用薬理学(永井書店).1969:391
6) 上條一也他監訳:グッドマン・ギルマン薬理書(下)(廣川書店).1980;第5版:1190-1191
7) 堀井薬品工業(株):社内資料
堀井薬品工業株式会社 安全性情報部
〒540-0038 大阪市中央区内淡路町1丁目2番6号
TEL 06-6942-3487FAX 06-6942-1505
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