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手指の消毒
本剤をそのまま用いる。(注:手指の消毒における使用濃度は、クロルヘキシジングルコン酸塩として0.1~0.5%であり、本剤は0.2%であるので、そのまま用いる。)
ショック、アナフィラキシー等の反応を予測するため、使用に際してはクロルヘキシジン製剤に対する過敏症の既往歴、薬物過敏体質の有無について十分な問診を行うこと。,,
血圧低下、じん麻疹、呼吸困難等があらわれた場合は、直ちに使用を中止し、適切な処置を行うこと。
0.1%未満
頻度不明
過敏症
発疹、じん麻疹
皮 膚
刺激症状
本剤の付着した白布を次亜塩素酸ナトリウム等の塩素系漂白剤で漂白すると、褐色のシミができることがある。漂白には過炭酸ナトリウム等の酸素系漂白剤が適当である。
クロルヘキシジングルコン酸塩製剤の使用によりショック症状を起こした患者のうち数例について、血清中にクロルヘキシジンに特異的なIgE抗体が検出されたとの報告がある1) 。
低濃度では細菌の細胞膜に障害を与え、細胞質成分の不可逆的漏出や酵素阻害を起こし、抗菌作用(殺菌作用)を示す。高濃度では細胞内のタンパク質や核酸の沈着を起こすことにより、抗菌作用を示す2) 。
広範囲の微生物に作用するが、特にグラム陽性菌には低濃度でも有効である。グラム陰性菌にも比較的低濃度で殺菌作用を示すが、グラム陽性菌に比べて抗菌力に幅がある。グラム陰性菌のうち、Alcaligenes、Pseudomonas、Achromobacter、Flavobacterium属などにはまれに抵抗菌株もある。芽胞形成菌の芽胞には無効である。結核菌に対し水溶液では静菌作用、アルコール溶液では迅速な殺菌作用がある。真菌類の多くに対し抗菌力を示すが細菌類より弱い。ウイルスに対する効力は確定していない2) 。
本剤の殺菌速度は次の通りであった3) 。
菌種
殺菌速度(99.999%殺菌)
グラム陽性菌
Enterococcus faecalis ATCC 29212
<15秒
Vancomycin-resistant Enterococcus faecalis ATCC 51299
Staphylococcus aureus ATCC 6538
Methicillin-resistant Staphylococcus aureus ATCC 33591
Staphylococcus epidermidis ATCC 12228
Streptococcus pyogenes IID 698
グラム陰性菌
Achromobacter (Alcaligenes) xylosoxidans RIMD 0101001
Acinetobacter baumannii JCM 6841
Burkholderia cepacia NBRC 15124
Chryseobacterium meningosepticum NBRC 12535
Citrobacter freundii NBRC 12681
Enterobacter cloacae IID 977
Escherichia coli ATCC 25922
Klebsiella pneumoniae NBRC 3512
Proteus mirabilis NBRC 3849
Pseudomonas aeruginosa ATCC 27853
Multidrug-resistant Pseudomonas aeruginosa GTC 2017
Salmonella typhimurium NBRC 12529
Serratia marcescens ATCC 14756
Stenotrophomonas maltophilia NBRC 14161
本剤はAdenovirus type 5 adenoid75 ATCC VR-5およびHuman Herpesvirus 1 Strain HF ATCC VR-260をいずれも接触時間30秒で99%以上を不活化した4) 。
クロルヘキシジングルコン酸塩(Chlorhexidine Gluconate)
1,1′-Hexamethylenebis[5-(4-chlorophenyl)biguanide],di-D-gluconate
C22H30Cl2N10・2C6H12O7
897.76
通常、水溶液として存在し、その20w/v%液は、無色~微黄色の澄明な液で、においはなく、味は苦い。
水又は酢酸(100)と混和する。20w/v%液1mLはエタノール(99.5)5mL以下又はアセトン3mL以下と混和するが、溶媒の量を増加するとき白濁する。
光によって徐々に着色する。
比重d 20 20:1.06~1.07
火気を避けて保存すること。
500mL[ポリ容器]、1L[ポリ容器]
1) 大利隆行 他:アレルギー.1984;33(9):707[M1190003]
2) 第十八改正日本薬局方解説書.廣川書店.2021:C-1877-C-1881
3) 社内資料:ウエルアップ®手指消毒液0.2%の殺菌効力試験(in vitro)
4) 社内資料:ウエルアップ®手指消毒液0.2%のウイルス不活化試験(in vitro)
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