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クロルヘキシジン製剤に対し過敏症の既往歴のある者
医療施設における医師、看護師等の医療従事者の手指消毒
手指及び前腕部を水でぬらし、本剤約5mLを手掌にとり、1分間洗浄後、流水で洗い流し、更に本剤約5mLで2分間洗浄をくりかえし、同様に洗い流す。
ショック、アナフィラキシー等の反応を予測するため、使用に際してはクロルヘキシジン製剤に対する過敏症の既往歴、薬物過敏体質の有無について十分な問診を行うこと。,,
血圧低下、じん麻疹、呼吸困難等があらわれた場合は、直ちに使用を中止し、適切な処置を行うこと。
0.1~5%未満
過敏症
発疹
本剤の付着した白布を次亜塩素酸ナトリウム等の塩素系漂白剤で漂白すると、褐色のシミができることがある。漂白には過炭酸ナトリウム等の酸素系漂白剤が適当である。
クロルヘキシジングルコン酸塩製剤の使用によりショック症状を起こした患者のうち数例について、血清中にクロルヘキシジンに特異的なIgE抗体が検出されたとの報告がある1) 。
5例の健康成人男性の上腕皮膚面50cm2に、5%又は4%の標識されたクロルヘキシジングルコン酸塩液(18μCiの14Cを含有)を塗布し3時間放置した。塗布後10日間の糞尿中の14C標識物質の総量の測定では、尿中から検出されず、2例の糞便中から塗布量の0.009%以下の14C標識物質が検出された2) (外国人データ)。
低濃度では細菌の細胞膜に障害を与え、細胞質成分の不可逆的漏出や酵素阻害を起こし、抗菌作用(殺菌作用)を示す。高濃度では細胞内のタンパク質や核酸の沈着を起こすことにより、抗菌作用を示す3) 。
広範囲の微生物に作用するが、特にグラム陽性菌には低濃度でも有効である。グラム陰性菌にも比較的低濃度で殺菌作用を示すが、グラム陽性菌に比べて抗菌力に幅がある。グラム陰性菌のうちAlcaligenes、Pseudomonas、Achromobacter、Flavobacterium属などにはまれに抵抗菌株もある。芽胞形成菌の芽胞には無効である。結核菌に対し水溶液では静菌作用、アルコール溶液では迅速な殺菌作用がある。真菌類の多くに対し抗菌力を示すが細菌類より弱い。ウイルスに対する効力は確定していない3) 。
マスキンスクラブ4%(処方変更前製剤)の細菌および真菌に対する殺菌時間は次の通りであった4) 。
菌種
殺菌時間
細菌
グラム陽性菌
Staphylococcus aureus (MRSA 89-27)
30秒以内
Streptococcus faecalis IFO 3971
グラム陰性菌
Acinetobacter calcoaceticus RIMD 0102002
Achromobacter xylosoxidans RIMD 0101001
Burkholderia cepacia IID 1340
Enterobacter aerogenes IFO 13534
Enterobacter cloacae IID 977
Escherichia coli NIHJC
Flavobacterium meningosepticum RIMD 0614002
Proteus mirabilis IFO 3849
Proteus vulgaris IFO 3045
Providencia rettgeri IFO 13501
Pseudomonas aeruginosa IFO 13275
Serratia marcescens IFO 12648
真菌(酵母)
Candida albicans IFO 1061
120秒以内
術者以外に対する、マスキンスクラブ4%(処方変更前製剤)を2.5mL使用した手洗い前後の菌数を測定したところ、平均指数減少値は1.49±0.70であり、90%以上の菌を減少させた5) 。
試験に用いた菌種
Staphylococcus aureus IFO 13276
クロルヘキシジングルコン酸塩(Chlorhexidine Gluconate)
1,1′-Hexamethylenebis[5-(4-chlorophenyl)biguanide],di-D-gluconate
C22H30Cl2N10・2C6H12O7
897.76
通常、水溶液として存在し、その20w/v%液は、無色~微黄色の澄明な液で、においはなく、味は苦い。
水又は酢酸(100)と混和する。20w/v%液1mLはエタノール(99.5)5mL以下又はアセトン3mL以下と混和するが、溶媒の量を増加するとき白濁する。
光によって徐々に着色する。
比重d 20 20:1.06~1.07
使用期限内であっても容器開封後はなるべく速やかに使用すること。
500mL[ポリ容器]、500mL×10[ポリ容器]、1L[ポリ容器]
1) Ohtoshi T., et al.: Clin. Allergy.,1986;16(2):155-161[M1190010]
2) Case D. E.: R. Soc. Med. Int. Congr. Symp. Ser.,1980;(23):39-43[M1190009]
3) 第十八改正日本薬局方解説書.廣川書店.2021:C-1877-C-1881
4) 社内資料:マスキンスクラブ4%の殺菌時間(in vitro)
5) 社内資料:マスキンスクラブ4%の術者以外の手指消毒における消毒効果について
6) 社内資料:マスキンスクラブ4%の生物学的同等性(処方変更時)
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本剤は保険給付の対象とならない(薬価基準未収載)。
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