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強力ポステリザン(軟膏)

処方せん医薬品以外の医薬品

添付文書番号
企業コード
作成又は改訂年月
日本標準商品分類番号
薬効分類名
承認等
一般的名称
2.禁忌(次の患者には投与しないこと)
3.組成・性状
3.1組成
3.2製剤の性状
4.効能・効果
5.効能・効果に関連する注意
6.用法・用量
8.重要な基本的注意
9.特定の背景を有する患者に関する注意
9.5妊婦
9.6授乳婦
9.7小児等
9.8高齢者
11.副作用
11.1重大な副作用
11.2その他の副作用
14.適用上の注意
17.臨床成績
17.1有効性及び安全性に関する試験
18.薬効薬理
18.1作用機序
18.2局所感染防御作用
18.3肉芽形成促進作用
18.4抗炎症作用
19.有効成分に関する理化学的知見
22.包装
23.主要文献
24.文献請求先及び問い合わせ先
26.製造販売業者等

強力ポステリザン(軟膏)

添付文書番号

2559808M1020_1_17

企業コード

730155

作成又は改訂年月

2023年6月改訂(第1版)

日本標準商品分類番号

872559

薬効分類名

痔疾治療剤

承認等

強力ポステリザン(軟膏)

販売名コード

YJコード

2559808M1020

販売名英語表記

Posterisan forte

販売名ひらがな

きょうりょくぽすてりざん(なんこう)

承認番号等

承認番号

13600AZY00271000

販売開始年月

1965年11月

貯法・有効期間

貯法

室温保存

有効期間

36箇月

一般的名称

大腸菌死菌/ヒドロコルチゾン配合製剤

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 局所に結核性、化膿性感染症又はウイルス性疾患のある患者[本剤に含まれるヒドロコルチゾンは結核性、化膿性感染症又はウイルス性疾患を悪化させるおそれがある]
  2. 2.2 局所に真菌症(カンジダ症、白癬等)のある患者[本剤に含まれるヒドロコルチゾンは真菌症(カンジダ症、白癬等)を悪化させるおそれがある]
  3. 2.3 本剤に対し過敏症の既往歴のある患者
  4. 2.4 ヒドロコルチゾンに対し過敏症の既往歴のある患者

3. 組成・性状

3.1 組成

強力ポステリザン(軟膏)

有効成分1g中 大腸菌死菌浮遊液   0.163mL
(大腸菌死菌   約2.59億個含有 )
1g中 日局ヒドロコルチゾン   2.5mg
添加剤精製ラノリン、白色ワセリン、フェノール

3.2 製剤の性状

強力ポステリザン(軟膏)

性状淡黄色の軟膏で、フェノールのにおいがある

4. 効能・効果

痔核・裂肛の症状(出血、疼痛、腫脹、痒感)の緩解、肛門部手術創、肛門周囲の湿疹・皮膚炎、軽度な直腸炎の症状の緩解

5. 効能・効果に関連する注意

局所に感染症又は真菌症がある場合には使用しないことを原則とするが、やむを得ず使用する必要がある場合には、あらかじめ適切な抗菌剤、抗真菌剤による治療を行うか、又はこれらとの併用を考慮すること。

6. 用法・用量

通常1日1~3回適量を患部に塗布又は注入する。

8. 重要な基本的注意

長期連用により、全身投与の場合と同様な症状があらわれることがあるので、長期連用は避けること。,,,

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。また、大量又は長期にわたる使用を避けること。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

9.7 小児等

ステロイド剤の大量又は長期の使用により発育障害を来すという報告がある。

9.8 高齢者

患者の状態を観察しながら使用すること。一般に副作用があらわれやすい。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には使用を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.1 重大な副作用

  1. 11.1.1 緑内障、後嚢白内障(いずれも頻度不明)

    連用により眼圧亢進、緑内障、後嚢白内障を来すことがあるので、定期的に検査をすることが望ましい。

11.2 その他の副作用

0.1~5%未満

0.1%未満

頻度不明

過敏症

そう痒感

接触皮膚炎、紅斑、発疹、皮膚刺激感

皮膚

皮膚及び陰部の真菌感染症(カンジダ症、白癬等)、ウイルス感染症、細菌感染症

中心性漿液性網脈絡膜症等による網膜障害、眼球突出

内分泌系

下垂体・副腎皮質系機能の抑制注)

消化器

便意

その他

適用部位不快感

注)大量又は長期にわたる使用の場合起こりやすい。

14. 適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意

2gチューブ:肛門内に挿入する場合、ノズル部分のみ挿入し、容器全体を入れないよう指導すること。

14.2 薬剤投与時の注意

眼科用として使用しないこと。

17. 臨床成績

17.1 有効性及び安全性に関する試験

  1. 17.1.1 国内臨床試験

    国内総計1632例を対象とした二重盲検比較試験1)を含む臨床試験における有効率は次のとおりであった。

    対象疾患名

    有効率(%)(有効以上)

    痔核

    80.2(304/379)

    裂肛

    74.6(50/67)

    肛門部手術創

    90.0(819/910)

    肛囲湿疹

    96.2(25/26)

    軽度な直腸炎(直腸潰瘍)

    90.4(226/250)

18. 薬効薬理

18.1 作用機序

本剤は大腸菌死菌浮遊液及びヒドロコルチゾンの協力作用に基づき、局所感染防御作用、肉芽形成促進作用及び抗炎症作用を示す2)(ラット、マウス)。

18.2 局所感染防御作用

大腸菌死菌浮遊液は白血球遊走能を高め3)、局所感染防御作用を示す2)in vitro、マウス)。

18.3 肉芽形成促進作用

大腸菌死菌浮遊液は肉芽形成促進作用により、創傷治癒を促進する2)(ラット)。

18.4 抗炎症作用

ヒドロコルチゾンは血管透過性亢進抑制、熱炎症抑制、浮腫抑制等の抗炎症作用を有する2)(ラット)。

19. 有効成分に関する理化学的知見

19.1 大腸菌死菌浮遊液

一般的名称

大腸菌死菌浮遊液

性状

帯黄灰白色~帯黄灰褐色の懸濁液で、フェノールのにおいがある。

19.2 ヒドロコルチゾン

一般的名称

ヒドロコルチゾン(Hydrocortisone)(JAN)

化学名

11β,17,21-Trihydroxypregn-4-ene-3,20-dione

分子式

C21H30O5

分子量

362.46

性状

白色の結晶性の粉末である。
メタノール又はエタノール(99.5)にやや溶けにくく、水に極めて溶けにくい。

化学構造式

22. 包装

チューブ:2g×50[5個×10]、2g×300[5個×60]、2g×350[7個×50]
     30g×10

24. 文献請求先及び問い合わせ先

マルホ株式会社  製品情報センター

〒531-0071 大阪市北区中津1-11-1

TEL:0120-12-2834

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売

マルホ株式会社

大阪市北区中津1-5-22

26.2 提携

ドクトル・カーデ製薬会社

ドイツ・ベルリン

〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-3-2 新霞が関ビル

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