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処方箋医薬品注)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
結節及び嚢腫には、他の適切な治療を行うこと。
本剤の適量を1日1回、患部に塗布する。なお、ざ瘡に対しては洗顔後、患部に塗布する。
本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、疾病の治療上必要な最小限の期間の使用にとどめること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には使用しないことが望ましい。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ラットにオゼノキサシンを皮下投与した時、乳汁中に移行することが認められている。
1%以上
1%未満
頻度不明
**皮膚
乾燥
刺激感、鱗屑・落屑、紅斑、そう痒、ほてり、乾皮症
接触皮膚炎、違和感
その他
血中ビリルビン増加
AST増加、ALT増加、γ-GTP増加、好酸球増加
キノロン系合成抗菌薬の経口剤で光線過敏症が報告されている1)。
健康成人(8例)の背部皮膚にゼビアックスローション10gを単回塗布した際、オゼノキサシンの最高血漿中濃度は平均89.6pg/mLであった2)。
ヒト摘出皮膚を用いて14Cで標識したゼビアックスローションの皮膚透過性を検討した結果、塗布後24時間の累積透過量は、塗布量の0.35%以下であり、ゼビアックスローションを経皮投与したときの全身への移行は少ないことが示唆された5)(in vitro)。
尋常性ざ瘡患者(8例)の全顔にゼビアックスローションを1日1回4週間反復塗布した際、全投与期間を通じた膿疱中薬物濃度は0.5778~343.8μg/gであった4)。
健康成人(72例)の背部皮膚にゼビアックス油性クリーム及びゼビアックスローションを単回塗布し、塗布12時間後及び24時間後の角層中オゼノキサシン量を測定した。その結果は次のとおりであり、油性クリームのローションに対する生物学的同等性が確認された6)。
塗布時間
角層中薬物量(µg/2.01cm2)
油性クリーム
12時間
7.846±4.459
24時間
6.619±4.738
ローション
7.149±4.333
5.745±3.256
平均値±標準偏差、n=72
オゼノキサシンのヒト血漿蛋白結合率は89.7%~90.5%であった7)(in vitro)。
オゼノキサシンは主にCYP3A4により代謝された8)(in vitro)。
13歳以上の表在性皮膚感染症(毛包炎、毛瘡)患者を対象に、ゼビアックスローション(1日1回夜)を7日間塗布した時の有効性及び安全性を検討することを目的として実施した非盲検非対照試験10)における有効率は70.0%(28/40例)であった。副作用発現頻度は7.5%(3/40例)であった。副作用は、血中ビリルビン増加、乾皮症及びほてりでそれぞれ2.5%(1/40例)であった。
1歳以上の伝染性膿痂疹患者を対象に、ゼビアックス油性クリーム(1日1回)を7日間塗布した時の有効性及び安全性を検討することを目的として実施した非盲検非対照試験における有効率は97.6%(40/41例)であった11)。副作用は認められなかった。
13歳以上の尋常性ざ瘡患者を対象に、ゼビアックスローション(1日1回夜)、プラセボ(1日2回朝夜)及びナジフロキサシンローション(1日2回朝夜)を洗顔後、顔面に12週間塗布した時の有効性及び安全性を検討することを目的として実施した無作為化評価者単盲検並行群間比較試験12),13)の結果は次のとおりであった。ゼビアックスローション群に発現した副作用は、血中ビリルビン増加0.5%(1/204例)のみであった。
ゼビアックスローション群
プラセボ群
ナジフロキサシン群
例数
204
97
198
ベースライン
17.8±6.6
16.7±5.4
17.6±6.5
最終評価時
8.8±7.0
12.0±9.7
9.0±7.7
減少率(%)
49.15±38.74
29.08±51.89
49.05±38.84
プラセボ群との群間差[95%信頼区間]a)
15.85[6.67,25.00]
-
p値b)
p=0.0007
ナジフロキサシン群との群間差[95%信頼区間]a)
0.00[-7.14,6.35]
平均値±標準偏差
a)Hodges-Lehmann推定(中央値の差)
b)Wilcoxonの順位和検定
本邦パッチテスト研究班の基準に基づき、健康成人(30例)の上背傍脊椎部無傷皮膚表面にゼビアックスローション及びプラセボを用いた48時間密封パッチテスト、光パッチテストを実施した結果、皮膚刺激性の低いこと、また光過敏反応を示さないことが確認された14)。
*本邦パッチテスト研究班の基準に基づき、健康成人(30例)の上背傍脊椎部無傷皮膚表面にゼビアックス油性クリーム及びプラセボを用いた48時間密封パッチテスト、光パッチテストを実施した結果、皮膚刺激性の低いこと、また光過敏反応を示さないことが確認された15)。
オゼノキサシンは細菌のDNAジャイレース及びトポイソメラーゼⅣに作用してDNAの複製を阻害することにより抗菌作用を示す16)。
オゼノキサシン(Ozenoxacin)(JAN)
1-Cyclopropyl-8-methyl-7-[5-methyl-6-(methylamino)pyridin-3-yl]-4-oxo-1,4-dihydroquinoline-3-carboxylic acid
C21H21N3O3
363.41
白色~淡黄色の結晶性の粉末である。ジメチルスルホキシド又はN,N-ジメチルホルムアミドに溶けにくく、アセトニトリル、メタノール又はテトラヒドロフランに極めて溶けにくく、エタノール(99.5)にほとんど溶けない。希水酸化ナトリウム試液又は0.1mol/L塩酸試液に溶ける。
OZNX
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
1) 上出良一:皮膚科の臨床 1992; 34(9)(特32): 1369-1377[11111111-7524]
2) 藤村昭夫ら:臨床医薬 2015; 31(3): 261-268[11111111-7521]
3) 藤村昭夫ら:臨床医薬 2015; 31(3): 269-278[11111111-7522]
4) 川島 眞ら:臨床医薬 2015; 31(2): 135-141[11111111-7517]
5) 社内資料:皮膚透過性試験(in vitro)(ゼビアックスローション2%:2015年9月28日承認、CTD2.6.4.3.1)[11111111-7488]
6) 社内資料:ゼビアックス油性クリーム2%の第Ⅰ相試験(生物学的同等性試験)[20210113-1001]
7) 社内資料:血漿蛋白結合性(in vitro)(ゼビアックスローション2%:2015年9月28日承認、CTD2.6.4.4.3.1.1)[11111111-7489]
8) 社内資料:薬物動態試験(in vitro)(ゼビアックスローション2%:2015年9月28日承認、CTD2.6.4.5.3)[11111111-7492]
9) 社内資料:薬物動態試験(in vivo)(ゼビアックスローション2%:2015年9月28日承認、CTD2.6.4.6.1)[11111111-7516]
10) 川島 眞ら:臨床医薬 2015; 31(3): 279-287[11111111-7523]
11) 社内資料:伝染性膿痂疹患者を対象としたゼビアックス油性クリーム2%の第Ⅲ相試験[20210113-1003]
12) 社内資料:尋常性ざ瘡を対象とした第Ⅲ相比較臨床試験(ゼビアックスローション2%:2015年9月28日承認、CTD2.7.6.8)[11111111-7477]
13) 川島 眞ら:臨床医薬 2015; 31(2): 155-171[11111111-7518]
14) 川島 眞ら:臨床医薬 2015; 31(3): 253-259[11111111-7520]
15) 社内資料:健康成人男性及び女性を対象としたゼビアックス油性クリーム2%の第Ⅰ相試験(皮膚安全性試験)[20210113-1002]
16) 社内資料:抗菌作用機序(in vitro)(ゼビアックスローション2%:2015年9月28日承認、CTD2.6.2.2.2)[11111111-7486]
17) 社内資料:各菌種に対する抗菌作用(in vitro)(ゼビアックスローション2%:2015年9月28日承認、CTD2.6.2.2.1、2.6.2.2.3)[11111111-7508]
18) 社内資料:各菌種に対する殺菌作用(in vitro)(ゼビアックスローション2%:2015年9月28日承認、CTD2.6.2.2.5)[11111111-7509]
19) 社内資料:マウス皮膚感染症モデルにおける治療効果(in vivo)(ゼビアックスローション2%:2015年9月28日承認、CTD2.6.2.2.7)[11111111-7494]
20) 社内資料:耐性獲得試験(in vitro)(ゼビアックスローション2%:2015年9月28日承認、CTD2.6.2.2.6)[11111111-7493]
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