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劇薬
*頭部の下記疾患
通常、1日1回、乾燥した頭部に患部を中心に適量を塗布し、約15分後に水又は湯で泡立て、洗い流す。
本剤使用中には患者の病態を十分観察し、使用4週間を目安に本剤の必要性を検討し、漫然と使用を継続しないこと。,,
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(ラット)で催奇形作用が報告されている1)。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
12歳未満の小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
一般に生理機能が低下しているので、注意すること。
1%以上
1%未満
頻度不明
過敏症
接触皮膚炎
灼熱感、疼痛、そう痒感、浮腫、蕁麻疹、発疹、紅斑
皮膚の感染症注1)
毛包炎
ざ瘡
その他の皮膚症状
刺激感
不快感、毛細血管拡張、乾癬の悪化、皮膚萎縮、乾燥、脱毛症、ツッパリ感、色素沈着、膿疱性皮疹、毛髪成長異常、多毛
下垂体・副腎皮質系注2)
クッシング症候群、副腎皮質系機能の抑制
眼
眼刺激、眼部刺痛、眼の灼熱感、眼の異常感、霧視、緑内障、中心性漿液性網脈絡膜症
その他
頭痛
薬剤の浸透性が高まる可能性があることから、塗布部位を覆わないこと。
本剤使用後は、完全に洗い流し、よく手を洗うこと。
乾癬患者に長期大量使用した場合、治療中あるいは治療中止後、膿疱性乾癬がみられたとの報告がある2),3)。
頭部乾癬患者を対象とした海外臨床試験において、本剤又はプラセボを4週間反復投与後に、クロベタゾールプロピオン酸エステルの血漿中濃度を測定した。126検体を採取して分析した結果、血漿中クロベタゾールプロピオン酸エステルは本剤群の1例のみで検出され(0.43ng/mL)、残りは定量下限(0.2ng/mL)未満であった4)(外国人データ)。
ヒト皮膚組織に本剤を16時間塗布した際の角層を含む表皮中には、塗布量の19%のクロベタゾールプロピオン酸エステルが検出された。一方、臨床用法・用量に従い、本剤を塗布後15分間で除去した場合は、塗布量の0.1%であった。また、真皮及びレセプター液中クロベタゾールプロピオン酸エステル量は、いずれの塗布時間でもほとんどの試料で定量下限(5ng/mL)未満であった5)(in vitro)。
日本人の頭部の尋常性乾癬患者注1)157例を対象に、本剤又はプラセボを1日1回4週間投与した二重盲検比較試験6)を実施した。4週後のPSSI(Psoriasis Scalp Severity Index)スコア注2)が75%以上改善した患者の割合(PSSI 75達成率)は次のとおりであり、両群間で統計学的に有意な差が認められた。副作用は、本剤群では認められなかった。
本剤
プラセボ
4週後のPSSI 75達成率(例数)
29.5%(23/78例)
7.6%(6/79例)
群間差[95%信頼区間]P値※
21.9%[10.2%,33.6%]P<0.001
※連続修正を伴ったPearson's χ2検定
日本人(12歳以上)の頭部の脂漏性皮膚炎患者注3)93例を対象に、本剤又はプラセボを1日1回4週間投与した二重盲検比較試験7)を実施した。4週後のTSS(Total Severity Score)注4)変化量の差の最小二乗平均は次のとおりであり、群間に統計学的に有意な差が認められた。本剤群での副作用発現頻度は4.3%(2/46例)で、適用部位毛包炎2.2%(1/46例)、ざ瘡2.2%(1/46例)、接触皮膚炎2.2%(1/46例)であった。
本剤(46例)
プラセボ(47例)
ベースライン
6.65±0.82
6.78±0.80
4週後の変化量
-4.91±1.36
-3.07±1.78
差の最小二乗平均[95%信頼区間]P値※
-1.87[-2.53, -1.21]P<0.0001
平均値±標準偏差※混合効果モデル
日本人(12歳以上)の脂漏性皮膚炎を除く頭部の湿疹・皮膚炎患者注5)60例を対象に、本剤を1日1回4週間投与した非対照、非盲検試験8)を実施した。4週後のIGA(Investigator Global Assessment)注6)が2段階以上改善かつ0又は1となった被験者の割合は76.3%(45/59例)であった。副作用発現頻度は6.7%(4/60例)で、適用部位毛包炎5.0%(3/60例)、適用部位刺激感1.7%(1/60例)であった。
クロベタゾールプロピオン酸エステルは、標的細胞のグルココルチコイド受容体と結合し、炎症・免疫反応に関わる標的遺伝子の転写の活性化やNF-κB等の転写調節因子の活性化を直接阻害することで、炎症性サイトカインの産生抑制やT細胞等の増殖抑制などの作用が総合的に作用して抗炎症効果を発揮するものと考えられている9)。
TPA(12-O-テトラデカノイルフォルボール-13-アセテート)誘発マウス皮膚炎モデルにおいて、本剤を1~30分間塗布することにより耳介腫脹を有意に抑制した10)。
クロベタゾールプロピオン酸エステル(Clobetasol Propionate)(JAN)
21-Chloro-9-fluoro-11β,17-dihydroxy-16β-methylpregna-1,4-diene-3,20-dione 17-propanoate
C25H32ClFO5
466.97
白色~微黄白色の結晶性の粉末である。メタノール又はエタノール(99.5)にやや溶けやすく、水にほとんど溶けない。
ボトル:125mL(125g)×1
1) 倉本昌明ら:基礎と臨床, 1975; 9(13): 3259-3283[11111111-6486]
2) Saeki H., et al.:J. Dermatol. 2008; 35(9): 601-603[11111112-9202]
3) Hellgren L.:Ann. Clin. Res. 1976; 8(5): 317-319[11111111-6487]
4) 社内資料:頭皮乾癬患者を対象とした第Ⅲ相臨床試験(反復経皮投与後の血漿中濃度[外国人データ])(2017年3月30日承認、CTD2.7.6.13)[11111111-6503]
5) 社内資料:皮内分布(ヒト皮膚組織を用いたin vitro透過性試験)(2017年3月30日承認、CTD2.6.4.4.1)[11111111-6495]
6) Nakagawa H., et al.:臨床医薬 2017; 33(2): 163-181[11111111-6506]
7) 社内資料:頭皮の脂漏性皮膚炎患者を対象とした第Ⅲ相試験(プラセボ対照試験)[20201119-1001]
8) 社内資料:脂漏性皮膚炎を除く頭皮の湿疹・皮膚炎患者を対象とした第Ⅲ相試験(一般臨床試験)[20201119-1002]
9) Adcock I.M.:Pulm. Pharmacol. Ther. 2000; 13(3): 115-126[11111111-2527]
10) 社内資料:TPA誘発皮膚炎モデルにおける短時間塗布による抗炎症作用(2017年3月30日承認、CTD2.6.2.2)[11111111-6499]
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