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日本薬局方
アトロピン硫酸塩水和物
毒薬
アトロピン硫酸塩水和物として、通常、成人1日1.5mgを3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。非薬物性パーキンソニズムの場合には、アトロピン硫酸塩水和物として、通常、成人最初1日0.5~1mgを3回に分割経口投与し、以後漸次増量する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
アトロピン硫酸塩水和物として、通常、0.5~1%液を1日1~3回、1回1~2滴ずつ点眼する。
アトロピン硫酸塩水和物として、通常、1%眼軟膏を1日1~3回、適量を結膜のうに塗布する。
抗コリン作用による膀胱平滑筋の弛緩、膀胱括約筋の緊張により、排尿困難を悪化させるおそれがある。
抗コリン作用により、心拍数が増加し、心臓に過負荷をかけることがあるため、症状を悪化させるおそれがある。
心筋梗塞に併発する徐脈、房室伝導障害には、アトロピンはときに過度の迷走神経遮断効果として心室頻脈、細動を起こすことがある。
中毒性巨大結腸があらわれることがある。
抗コリン作用により、頻脈、体温上昇等の交感神経興奮様症状が増強するおそれがある。
抗コリン作用により発汗抑制が起こり、体温調節が困難になるおそれがある。
抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。
抗コリン作用を有する製剤
相加的に抗コリン作用が増強するおそれがあるので、減量するなど慎重に投与すること。
ともに抗コリン作用を有するため。
MAO阻害剤
抗コリン作用が増強するおそれがある。
MAO阻害剤には肝薬物代謝酵素を阻害する作用がある。
強心配糖体製剤
強心配糖体製剤の毒性を増強するおそれがあるので、併用する場合には慎重に投与すること。
本剤の腸管運動抑制作用により、強心配糖体製剤の消化管通過が遅延し、吸収が促進されると考えられる。
三環系抗うつ剤
フェノチアジン系薬剤
抗ヒスタミン剤等
本剤の作用が増強されることがあるので、減量するなど慎重に投与すること。
頻度不明
眼
散瞳、視調節障害、緑内障
呼吸・循環器系
心悸亢進、呼吸障害
精神神経系
頭痛、頭重感、記銘障害
消化器
口渇、悪心・嘔吐、嚥下障害、便秘
泌尿器
排尿障害
過敏症
発疹等
その他
顔面潮紅
アレルギー性結膜炎、眼瞼結膜炎、続発性緑内障、眼圧上昇
循環器系
血圧上昇、心悸亢進
幻覚、痙攣、興奮
悪心・嘔吐、口渇、便秘
顔面潮紅、頭痛、発熱
長期にわたり散瞳していると虹彩が癒着するという報告がある。
副交感神経節後線維終末部のムスカリン受容体でアセチルコリンと競合的に拮抗し、副交感神経興奮による反応を抑制する1)。
アトロピン硫酸塩水和物(Atropine Sulfate Hydrate)
(1R,3r,5S)-8-Methyl-8-azabicyclo[3.2.1]oct-3-yl[(2RS)-3-hydroxy-2-phenyl]propanoate hemisulfate hemihydrate
(C17H23NO3)2・H2SO4・H2O
694.83
無色の結晶又は白色の結晶性の粉末で、においはない。水又は酢酸(100)に極めて溶けやすく、エタノール(95)に溶けやすく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。光によって変化する。
188~194℃(分解)
開栓後、光を遮り保存すること。
1g[瓶]
1) 第十八改正 日本薬局方解説書. 廣川書店. 2021:C-214-219
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