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劇薬
処方箋医薬品注)
心エコー図検査における負荷に用いる場合は、以下の点に注意すること。
負荷試験前に患者の病歴を確認し、安静時心エコー図検査等により本剤による薬物負荷心エコー図検査が適切と判断される症例についてのみ実施すること。
本剤は、用時、5%ブドウ糖注射液又は「日局」生理食塩液で希釈し、ドブタミンとして通常、1分間あたり1~5μg/kgを点滴静注する。投与量は、患者の病態に応じて適宜増減し、必要ある場合には1分間あたり20μg/kgまで増量できる。
通常、ドブタミンとして、1分間あたり5μg/㎏から点滴静注を開始し、病態が評価できるまで1分間あたり10、20、30、40μg/kgと3分毎に増量する。
複数の冠動脈主枝に高度の閉塞性変化のある患者では、本剤投与時の冠血流増加が少なく、心筋局所灌流が不均一になることがある。また、心収縮力及び心拍数を増す薬剤は、一般に、心筋虚血を強め心筋梗塞を拡大するおそれがあるとの報告がある。
過度の昇圧を来すおそれがある。
本剤による改善がみられない可能性がある。
本剤には房室伝導を促進する作用があるので、心房細動のある患者では心拍数を増加するおそれがある。
陽性変力作用により、血行動態が不安定となり、心機能が悪化するおそれがある。
症状が悪化するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に投与する場合には、観察を十分に行い、少量より慎重に開始すること。開心術後に心拍数が多い小児等に投与し、過度の頻拍を来したとの報告がある。
少量から投与を開始するなど慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
β遮断剤
本剤の効果の減弱、末梢血管抵抗の上昇等が起こるおそれがある。
機序:本剤のβ受容体刺激作用が遮断され、α受容体刺激作用があらわれるおそれがある。危険因子:β遮断剤の投与を受けている患者及び最近にβ遮断剤の投与を受けていた患者
負荷試験中は心電図等の継続した監視を行うこと。また、蘇生措置ができる準備をしておくこと。,
負荷試験中に心室性期外収縮、ST上昇、壁運動異常(心室基部の過収縮と心尖部広範囲におよぶ収縮低下)等の異常所見を認めた場合は、速やかに本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。,
5%以上
0.1~5%未満
頻度不明
循環器
不整脈(頻脈・期外収縮注)等
過度の血圧上昇、動悸、胸部不快感、狭心痛、前胸部熱感、息切れ
血圧低下
消化器
悪心、腹部痛等
投与部位
注射部位の発赤、腫脹等
その他
頭痛、発疹、好酸球増多
血清カリウムの低下
食欲不振、悪心、嘔吐、動悸、息切れ、胸痛等、また、陽性変力作用及び変時作用による血圧上昇、頻拍性不整脈、心筋虚血、心室細動、血管拡張による低血圧等が生じるおそれがある6),7)。
ドブタミン塩酸塩の半減期は短いため、通常、血圧上昇は減量あるいは投与中止により回復する。回復しない場合には、短時間型α遮断薬の投与を考慮する。重症の心室性頻拍性不整脈には、プロプラノロール塩酸塩あるいはリドカインの投与も考慮する。
ラットに14C-標識ドブタミン塩酸塩を1回静脈内投与したとき、心臓、副腎、肝臓、腎臓に高濃度に分布し、数種の組織を除いて、その他の組織は血液より高いか同程度の放射活性を示した。多くの組織からの消失は、投与後急速に、2時間以降はやや緩やかに減少した8)。
尿中の主代謝産物は3-O-メチルドブタミンの抱合体である9)。
血漿蛋白結合率:38.2±12.8%(mean±S.D)10)
ドブタミン塩酸塩(Dobutamine Hydrochloride)
4-{2-[(1RS)-3-(4-Hydroxyphenyl)-1-methylpropylamino]ethyl}benzene-1,2-diol monohydrochloride
C18H23NO3・HCl
337.84
白色~ごく薄い橙色の結晶性の粉末又は粒である。メタノールに溶けやすく、水又はエタノール(95)にやや溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。水溶液(1→100)は旋光性を示さない。
188~192℃
5mL×10アンプル
1) Daniels CJ,et al.:J Am Soc Echocardiogr. 1997;10(9):979-981
2) Kemdem A,et al.:Ann Cardiol Angeiol. 2010;59(2):100-102
3) Viviana S,et al.:Rev Esp Cardiol. 2002;55(3):312-314
4) 平野豊ほか:J Cardiol. 2001;38(2):73-80
5) Wilson M,et al.:J Am Soc Echocardiogr. 1999;12:785-791
6) Goethals M,et al.:Acta Cardiologica. 1984;39(5):373-378
7) Paulman PM,et al.:JAMA. 1990;264(18):2386-2387
8) 菅野浩一ほか:薬理と治療. 1979;7(2):338-342
9) 菅野浩一ほか:薬理と治療. 1979;7(2):301-312
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16) 上田元彦ほか:応用薬理. 1978;16(2):327-335
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