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通常、成人には1回2錠、1日3回経口投与する。なお、12歳以上の小児には、年齢により、適宜減量する。
呼吸抑制を増強するおそれがある。
症状が悪化するおそれがある。
呼吸抑制を起こすおそれがある。
呼吸抑制作用に対し、感受性が高くなっている。
中枢神経刺激作用により発作を起こすおそれがある。
症状が悪化又は心不全が増悪するおそれがある。
交感神経刺激作用により高血圧症状を悪化させるおそれがある。
症状が悪化又は再発を促すおそれがある。
血小板機能異常が起こることがある。
甲状腺機能異常を悪化させるおそれがある。
抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。
肝機能障害があらわれやすくなる。
投与しないこと。重篤な呼吸抑制のリスクが増加するおそれがある。
アスピリン喘息の発症にプロスタグランジン合成阻害作用が関与していると考えられ、症状が悪化又は再発を促すおそれがある。
投与量の減量、投与間隔の延長を考慮すること。症状が悪化又は再発を促すおそれがある。
投与しないこと。昏睡に陥るおそれがある。
肝機能が悪化するおそれがある。
授乳を避けさせること。ジヒドロコデインの類似化合物(コデイン)で、母乳への移行により、乳児でモルヒネ中毒(傾眠、哺乳困難、呼吸困難等)が生じたとの報告がある。なお、CYP2D6の活性が過剰であることが判明している患者(Ultra-rapid Metabolizer)では、母乳中のジヒドロモルヒネ濃度が高くなるおそれがある。ジフェンヒドラミンは、動物実験(ラット)で乳汁中に移行するとの報告がある。
投与しないこと。呼吸抑制の感受性が高い。海外において、12歳未満の小児で死亡を含む重篤な呼吸抑制のリスクが高いとの報告がある。
副作用の発現に特に注意し、必要最小限の使用にとどめるなど慎重に投与すること。また、使用法を正しく指導し、経過の観察を十分行うこと。呼吸抑制の感受性が高い。
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下していることが多い。
カテコールアミン製剤
不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがあるので併用を避けること。
メチルエフェドリン塩酸塩と相加的に交感神経刺激作用を増強させる。
アルコール(飲酒)
呼吸抑制、低血圧及び顕著な鎮静又は昏睡が起こるおそれがある。
相加的に作用を増強させる。
アルコール多量常飲者がアセトアミノフェンを服用したところ肝不全を起こしたとの報告がある。
アルコールによりアセトアミノフェンから肝毒性を持つN-アセチル-p-ベンゾキノンイミンへの代謝が促進される。
中枢神経抑制剤(フェノチアジン誘導体、バルビツール酸系薬剤等)
吸入麻酔剤(エーテル等)モノアミン酸化酵素阻害剤三環系抗うつ剤(イミプラミン塩酸塩等)β-遮断剤(アルプレノロール、プロプラノロール等)
クマリン系抗凝血剤(ワルファリン)
クマリン系抗凝血剤の作用を増強することがあるので、減量するなど慎重に投与すること。
ジヒドロコデインリン酸塩が作用を増強させるが、その作用機序は不明である。
アセトアミノフェンが血漿蛋白結合部位において競合することで、その抗凝血作用を増強させる。
甲状腺製剤(レボチロキシン、リオチロニン等)
メチルエフェドリン塩酸塩による交感神経刺激作用が増強される。
甲状腺ホルモンがメチルエフェドリン塩酸塩の感受性を増大させると考えられている。
キサンチン系薬剤(テオフィリン、アミノフィリン、コリンテオフィリン、カフェイン等)中枢神経興奮剤(マオウ等)
過度の中枢神経刺激作用があらわれることがある。
中枢神経刺激作用を増強させる。
アナフィラキシー(呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹等)があらわれることがある。
劇症肝炎、AST、ALT、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音の異常等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT、血清マーカー等の検査を実施すること。異常が認められた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
息切れ、呼吸緩慢、不規則な呼吸、呼吸異常等があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。なお、ジヒドロコデインリン酸塩による呼吸抑制には、麻薬拮抗剤(ナロキソン、レバロルファン等)が拮抗する。
初期症状として発疹、発熱がみられ、更に肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがある。なお、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)等のウイルスの再活性化を伴うことが多く、投与中止後も発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。
頻度不明
過敏症
発疹、そう痒感、紅斑、発熱
精神神経系
眠気、めまい、視調節障害、発汗、倦怠感、神経過敏、頭痛、不眠、熱感、疲労、難聴、抑うつ、知覚異常、言語障害、思考異常、運動失調
循環器
不整脈、血圧変動、動悸、顔面潮紅、顔面蒼白
消化器
悪心・嘔吐、便秘、食欲不振、口渇、下痢、腹痛、腹部膨満感
血液
血小板減少、血小板機能低下(出血時間の延長)、チアノーゼ
依存性a)
薬物依存
アセトアミノフェン過量投与時の解毒(肝機能障害の軽減等)には、アセチルシステインの投与を考慮すること。
ジヒドロコデインの過量投与により、呼吸抑制、意識不明、痙攣、錯乱、血圧低下、重篤な脱力感、重篤なめまい、嗜眠、心拍数の減少、神経過敏、不安、縮瞳、皮膚冷感等を起こすことがある。
ジヒドロコデインの過量投与時には以下の治療を行うことが望ましい。
ブロモバレリル尿素の服用量の増加に伴い、麻酔深度が深くなり、覚醒までの時間も長くなる。急性中毒症状としては、中枢神経症状(四肢の不全麻痺、深部反射消失、呼吸抑制等)が主なものであり、覚醒後に幻視、全身痙攣発作、神経炎、神経痛等が起こる場合がある。
ブロモバレリル尿素の過量投与時には通常、以下のような処置が行われる。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
本剤2錠を健常成人男子5名に単回経口投与した場合、各成分の最高血漿中濃度到達時間は次のとおりである1)。
成 分 名
Tmax(h)
ジプロフィリン
0.90±0.65
ジヒドロコデインリン酸塩
dl-メチルエフェドリン塩酸塩
0.95±0.62
ジフェンヒドラミンサリチル酸塩(ジフェンヒドラミンとして)
1.95±1.28
アセトアミノフェン
0.85±0.70
ブロモバレリル尿素
本剤に含まれるジヒドロコデインリン酸塩は、主として肝代謝酵素UGT2B7、UGT2B4及び一部CYP3A4、CYP2D6で代謝される。
1錠中にジプロフィリン、ジヒドロコデインリン酸塩、dl-メチルエフェドリン塩酸塩、ジフェンヒドラミンサリチル酸塩、ブロモバレリル尿素を本剤と同量含有し、他にバルセチンを100mg含有する製剤(カフコデ錠「モハン」)について実施された臨床試験(総計100例)の成績は次のとおりである2)。
疾患
症状
有効率(%)
中等度改善以上
軽度改善以上
かぜ症候群
咳
36.4( 8/22)
86.4(19/22)
疼痛
37.0(10/27)
88.9(24/27)
熱
53.8(14/26)
96.2(25/26)
気管支炎
68.0(17/25)
96.0(24/25)
コデインと同じくモルヒネ系鎮痛薬に属するので、薬理作用は質的にはモルヒネに準ずる。鎮痛、鎮咳作用はコデインより強く、臨床的には主として鎮咳薬として用いられ、麻薬性中枢性鎮咳薬に分類される3)。
交感神経興奮様薬物。α及びβ受容体を刺激するが、作用の一部は交感神経終末からのノルアドレナリン遊離を介する間接的なものである。従って、静脈内投与による昇圧反応にはタキフィラキシーが認められる。臨床的にはβ2受容体刺激による気管支拡張作用が利用される4)。
解熱鎮痛薬。シクロオキシゲナーゼ阻害作用は殆どなく、視床下部の体温調節中枢に作用して皮膚血管を拡張させて体温を下げる。鎮痛作用は視床と大脳皮質の痛覚閾値をたかめることによると推定される5)。
体内でBr-を遊離し、神経細胞の興奮性を抑制することにより、鎮静、催眠作用を現す6)。
本剤と1錠中にジプロフィリン、ジヒドロコデインリン酸塩、dl-メチルエフェドリン塩酸塩、ジフェンヒドラミンサリチル酸塩、ブロモバレリル尿素を本剤と同量含有し、他にバルセチンを100mg含有する製剤(以下カフコデ錠「モハン」)を比較したとき、その鎮咳効果に変化は認められなかった7)(モルモット)。カフコデ錠「モハン」とジヒドロコデインリン酸塩、dl-メチルエフェドリン塩酸塩各単味剤及びジヒドロコデインリン酸塩とdl-メチルエフェドリン塩酸塩配合剤それぞれとの鎮咳作用の比較により相乗効果を示すことが認められたとの報告がある8)(モルモット)。
カフコデ錠「モハン」とジプロフィリン、dl-メチルエフェドリン塩酸塩及びジフェンヒドラミンサリチル酸塩の各単味剤との気管支拡張作用の比較により気管支収縮抑制が増強し、配合による相乗効果を示すことが認められたとの報告がある9)(モルモット)。
本剤とカフコデ錠「モハン」を比較したとき、その鎮痛効果に変化は認められなかった10)(マウス)。カフコデ錠「モハン」とバルセチン、ジヒドロコデインリン酸塩及びブロモバレリル尿素の各単味剤との比較により各単味剤では鎮痛作用を示さなかった用量群で鎮痛作用を示し、配合による相乗効果を示すことが認められたとの報告がある11)(マウス、ラット)。
アセトアミノフェンの解熱作用は視床下部の体温調節中枢に作用して皮膚血管を拡張させることによる5)。
ジプロフィリン(Diprophylline)
7-(2,3-Dihydroxypropyl)theophylline
C10H14N4O4
254.25
白色の粉末または粒で、においはなく、味は苦い。水に溶けやすく、エタノール(95)に溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
160~164℃
ジヒドロコデインリン酸塩(Dihydrocodeine Phosphate)
(5R,6S)-4,5-Epoxy-3-methoxy-17-methylmorphinan-6-ol monophosphate
C18H23NO3・H3PO4
399.38
白色~帯黄白色の結晶性の粉末である。水又は酢酸(100)に溶けやすく、エタノール(95)に溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。1.0gを水10mLに溶かした液のpHは3.0~5.0である。光によって変化する。
dl-メチルエフェドリン塩酸塩(dl-Methylephedrine Hydrochloride)
(1RS,2SR)-2-Dimethylamino-1-phenylpropan-1-ol monohydrochloride
C11H17NO・HCl
215.72
無色の結晶又は白色の結晶性の粉末である。水に溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けにくく、酢酸(100)に溶けにくく、無水酢酸にほとんど溶けない。水溶液(1→20)は旋光性を示さない。
207~211℃
ジフェンヒドラミンサリチル酸塩(Diphenhydramine Salicylate)
2-Benzhydryloxy-N, N-dimethylethylamine monosalicylate
C17H21NO・C7H6O3
393.48
白色の結晶または結晶性の粉末で、においはなく、味は初めはないが、後にわずかに苦く舌を麻痺する。メタノール、酢酸(100)またはアセトンに溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けやすく、水に溶けにくい。光によって徐々に変化する。
107~109℃
アセトアミノフェン(Acetaminophen)
N-(4-Hydroxyphenyl)acetamide
C8H9NO2
151.16
白色の結晶または結晶性の粉末である。メタノールまたはエタノール(95)に溶けやすく、水にやや溶けにくく、ジエチルエーテルに極めて溶けにくい。水酸化ナトリウム試液に溶ける。
169~172℃
ブロモバレリル尿素(Bromovalerylurea)
(2RS)-(2-Bromo-3-methylbutanoyl)urea
C6H11BrN2O2
223.07
無色又は白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、味は僅かに苦い。エタノール(95)にやや溶けやすく、ジエチルエーテルにやや溶けにくく、水に極めて溶けにくい。硫酸、硝酸又は塩酸に溶けるが、これに水を加えるとき、沈殿を生じる。水酸化ナトリウム試液に溶ける。
151~155℃
**100錠[10錠(PTP)×10]1,000錠[10錠(PTP)×100]
1) 社内資料:カフコデN配合錠の薬物動態試験
2) 柏木征三郎ほか:臨牀と研究. 1993;70(1):240-260
3) 第十八改正 日本薬局方解説書. 廣川書店. 2021:C-2297-2300
4) 第十八改正 日本薬局方解説書. 廣川書店. 2021:C-5661-5665
5) 第十八改正 日本薬局方解説書. 廣川書店. 2021:C-146-150
6) 第十八改正 日本薬局方解説書. 廣川書店. 2021:C-5140-5143
7) 社内資料:カフコデN配合錠の鎮咳効果の比較試験
8) 勝山巖:基礎と臨床. 1993;27(1):149-155
9) 勝山巖:基礎と臨床. 1993;27(1):157-166
10) 社内資料:カフコデN配合錠の鎮痛効果の比較試験
11) 勝山巖:基礎と臨床. 1993;27(1):167-185
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