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本剤の成分又はヨウ素に対し過敏症の既往歴のある患者
褥瘡、皮膚潰瘍(熱傷潰瘍、下腿潰瘍)
症状及び病巣の広さに応じて適量を使用する。潰瘍面を清拭後、1日1~2回ガーゼにのばして貼付するか、又は患部に直接塗布しその上をガーゼで保護する。
ポビドンヨード投与により血中ヨウ素値の調節ができず、甲状腺ホルモン関連物質に影響を与える可能性がある。
ポビドンヨード投与により血清中総ヨウ素濃度が著しく高くなることが報告されている。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。長期にわたる広範囲の使用は避けること1)。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。長期にわたる広範囲の使用は避けること1)。
新生児にポビドンヨードを使用し、甲状腺機能低下症を起こしたとの報告がある2)。
呼吸困難、不快感、浮腫、潮紅、じん麻疹等があらわれることがある。
0.1~5%未満
頻度不明
過敏症
ヨード疹注1)
皮膚注2)
疼痛、発赤、刺激感、皮膚炎、そう痒感
甲状腺
血中甲状腺ホルモン値(T3、T4値等)の上昇あるいは低下などの甲状腺機能異常注1)
14Cで標識した白糖を用いて調製した精製白糖・ポビドンヨード配合軟膏100mgをラット皮膚欠損創に4時間及び損傷皮膚に24時間単回塗布(各4匹)したとき、それぞれ塗布後1時間以内に最高血中濃度53及び105μg eq./mLに達し、以後速やかに減少した4)。
精製白糖・ポビドンヨード配合軟膏100mgをラット皮膚欠損創に10時間、損傷皮膚及び熱傷潰瘍にそれぞれ24時間単回塗布(各4匹)したとき、ヨウ素の最高血中濃度は皮膚欠損創及び損傷皮膚で塗布後1時間に3.2及び5.1μg/mLを示し、熱傷潰瘍では塗布後6時間に1.85μg/mLを示した。また塗布終了時までのAUCはそれぞれ21.7、74.1、23.6μg・hr/mLであった5),6)。
精製白糖・ポビドンヨード配合軟膏100mgをラット損傷皮膚に14日間反復塗布(4匹)したとき、ヨウ素の最高血中濃度は1日目の塗布後1時間に6.1μg/mLを示し、4日目以降低下した5)。
14Cで標識した白糖を用いて調製した精製白糖・ポビドンヨード配合軟膏100mgをラット皮膚欠損創及び損傷皮膚に単回塗布したとき、白糖は速やかに経皮吸収され、その吸収は皮膚欠損創よりも損傷皮膚の方が大きかった4)。
精製白糖・ポビドンヨード配合軟膏100mgをラット正常皮膚、皮膚欠損創、損傷皮膚及び熱傷潰瘍に単回塗布したとき、ヨウ素の経皮吸収は正常皮膚ではほとんど認められず、熱傷潰瘍、皮膚欠損創、損傷皮膚の順に増加した5),6)。
精製白糖・ポビドンヨード配合軟膏100mgをラット皮膚欠損創に単回塗布したとき、甲状腺内ヨウ素濃度の上昇は観察されなかった5),6)。また、精製白糖・ポビドンヨード配合軟膏100mgをラット損傷皮膚に14日間反復塗布したとき、甲状腺内ヨウ素量は若干の増加を示し、4日目以降ほぼ同レベルを推移したが、投与終了3ヵ月後には塗布前値となった5)。
14Cで標識した白糖を用いて調製した精製白糖・ポビドンヨード配合軟膏100mgをラット皮膚欠損創及び損傷皮膚に単回塗布したとき、両者とも呼気及び糞中にほとんど排泄されず、大部分が尿中に排泄され、その大半が塗布後4時間以内に排泄された4)。
精製白糖・ポビドンヨード配合軟膏100mgをラット皮膚欠損創及び損傷皮膚に単回塗布したとき、大部分が尿中に排泄され、その大半が塗布後1~2日に排泄された5),6)。
褥瘡患者に精製白糖・ポビドンヨード配合軟膏を原則1日1~2回、1~52週間塗布した結果、精製白糖・ポビドンヨード配合軟膏の有効率(有効以上)は66.1%(216/327例)であり、褥瘡面積の50%以上の縮小が59.1%(192/325例)の症例に認められた。そのうち、国内比較臨床試験(78例)において有用性が認められ、細菌検査を実施した試験において、細菌の消失は38.8%(26/67例)に認められた7),8),9),10),11),12),13),14),15),16),17)。
皮膚潰瘍患者に精製白糖・ポビドンヨード配合軟膏を原則1日1~2回、1~18週間塗布した結果、精製白糖・ポビドンヨード配合軟膏の種々の皮膚潰瘍に対する有効率(有効以上)は79.3%(142/179例)であった。そのうち、国内比較臨床試験(50例)において有用性が認められ、細菌検査を実施した試験において、細菌の消失は62.5%(35/56例)に認められた8),9),10),12),13),18)。
精製白糖・ポビドンヨード配合軟膏に含まれるポビドンヨードは殺菌作用を有している。また、精製白糖・ポビドンヨード配合軟膏に含まれる白糖の創傷治癒作用は、局所的浸透圧の上昇による浮腫軽減及び線維芽細胞の活性化に基づくと考えられている19)。
精製白糖・ポビドンヨード配合軟膏は褥瘡・皮膚潰瘍面から分離された臨床分離株(細菌3種(P. aeruginosa, S. aureus, S. epidermidis)、真菌1種(C. albicans))及び保存標準株(細菌5種(P. aeruginosa, S. aureus, E. coli, K. pneumoniae, B. subtilis)、真菌1種(A. niger))に対して殺菌作用を示した26),27)。
精製白糖(Sucrose)
β-D-Fructofuranosyl α-D-glucopyranoside
C12H22O11
342.30
白色の結晶性の粉末、又は光沢のある無色あるいは白色の結晶である。水に極めて溶けやすく、エタノール(99.5)にほとんど溶けない。
ポビドンヨード(Povidone-Iodine)
Poly[1-(2-oxopyrrolidin-1-yl)ethylene]iodine
(C6H9NO)n・xI
暗赤褐色の粉末で、僅かに特異なにおいがある。水又はエタノール(99.5)に溶けやすい。1.0gを水100mLに溶かした液のpHは1.5~3.5である。
100g[チューブ]100g[ボトル]500g[ボトル]
1) Danziger Y,et al.:Arch Dis Child. 1987;62:295-296
2) Jackson HJ,et al.:Lancet. 1981;No.8253:992
3) Vorherr H,et al.:JAMA. 1980;244:2628-2629
4) 甲重雄ほか:薬理と治療. 1989;17(Suppl.1):21-30
5) 阿部晴康ほか:薬理と治療. 1989;17(Suppl.1):31-42
6) 阿部晴康ほか:薬理と治療. 1991;19:3855-3862
7) 今村貞夫ほか:薬理と治療. 1989;17(Suppl.1):255-280
8) KT-136皮膚潰瘍比較試験研究班:薬理と治療. 1989;17:1789-1813
9) 今村貞夫ほか:薬理と治療. 1989;17(Suppl.1):119-132
10) KT-136皮膚潰瘍研究班:薬理と治療. 1989;17(Suppl.1):133-146
11) 大谷清ほか:薬理と治療. 1989;17(Suppl.1):147-156
12) 松井千尋ほか:薬理と治療. 1989;17(Suppl.1):157-175
13) 青山久ほか:薬理と治療. 1989;17(Suppl.1):177-190
14) 平本力ほか:薬理と治療. 1989;17(Suppl.1):191-206
15) 海塚安郎ほか:薬理と治療. 1989;17(Suppl.1):207-228
16) 古田勝経ほか:薬理と治療. 1989;17(Suppl.1):229-236
17) 荒金兆典ほか:皮膚. 1989;31:102-108
18) KT-136関西地区研究班:薬理と治療. 1989;17(Suppl.1):237-254
19) 江藤義則ほか:薬理と治療. 1991;19:3843-3850
20) 江藤義則ほか:薬理と治療. 1989;17(Suppl.1):7-14
21) 江藤義則ほか:薬理と治療. 1991;19:3835-3841
22) 石重明ほか:日本皮膚科学会雑誌. 1996;106:403-408
23) 江藤義則ほか:皮膚科紀要. 1987;82:355-357
24) 秋葉知英ほか:西日本皮膚科. 1988;50:1060-1068
25) 武内英二ほか:皮膚科紀要. 1987;82:359-363
26) 朝田康夫ほか:薬理と治療. 1991;19:3851-3854
27) 古志朋之ほか:薬理と治療. 1989;17(Suppl.1):15-20
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