当ウェブサイトを快適にご覧いただくには、ブラウザのJavaScript設定を有効(オン)にしていただく必要がございます。
(1)ビタミンE欠乏症の予防及び治療(2)末梢循環障害
(3)過酸化脂質の増加防止
通常、成人にはトコフェロール酢酸エステルとして1回50~100mgを、1日2~3回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
0.1~5%未満
0.1%未満
消化器
便秘、胃部不快感
下痢
過敏症
発疹
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
健康成人男性12名にトコフェロール酢酸エステルカプセル200mg注)を経口投与したとき、投与後19.2±7.1hrで最高血漿中濃度(Cmax=1412.0±98.7μg/dL)を示した1)。注)本剤の承認された用量は、1回50~100mgである。
ビタミンE欠乏症は低出生体重児、新生児、無β-リポタンパク血症、肝・胆・膵疾患に伴う脂肪吸収障害患者において認められ、眼や肺の障害、赤血球溶血亢進と寿命低下、筋萎縮、神経機能の異常などが発現し、トコフェロール酢酸エステルの投与により改善することが認められている2),3)。
間歇性跛行症(閉塞性末梢動脈硬化症)については二重盲検試験で有用性が認められている4)。凍瘡、四肢冷感などの末梢循環障害に対しても一般臨床試験で有用であることが認められている5),6)。
作用機序は明確でない。
末梢循環不全に対し、末梢血行を促すとともに、血小板粘着・凝集能の抑制により微小循環系の動態を改善する7),8)。
毛細血管壁内皮細胞や中膜筋細胞の原形質膜、ミトコンドリア、小胞体、ライソソームなどの生体膜を安定化させることにより、血管壁の透過性や血管抵抗性を改善する9),10)。
異常酸化(過酸化)を抑制し、過酸化脂質の生成を抑制する11)。
下垂体−副腎系に作用して、E欠乏ラットの内分泌系を賦活・調整し、内分泌の失調を是正する12)。
トコフェロール酢酸エステル(Tocopherol Acetate)
2,5,7,8-Tetramethyl-2-(4,8,12-trimethyltridecyl)chroman-6-yl acetate
C31H52O3
472.74
無色~黄色澄明の粘性の液で、においはない。エタノール(99.5)、アセトン、クロロホルム、ジエチルエーテル、ヘキサン又は植物油と混和する。エタノール(95)に溶けやすく、水にほとんど溶けない。旋光性を示さない。空気及び光によって変化する。
120カプセル[12カプセル(PTP)×10]1200カプセル[12カプセル(PTP)×100]
1) 美濃真ほか:現代医療. 1988;20:3353-3359
2) 美濃真:日本医師会雑誌. 1982;88:961-972
3) Muller DPR,et al.:Lancet. 1983;29:225-227
4) Williams HTG,et al.:Surg Gynecol Obstet. 1971;132:662-666
5) 神村瑞夫:新薬と臨牀. 1954;3:789-797
6) 石井次男:臨床婦人科産科. 1958;12:297-300
7) Kamimura M.:Am J Clin Nutr. 1974;27:1110-1116
8) Steiner M,et al.:J Clin Invest. 1976;57:732-737
9) Tappel AL.:Fed Proc. 1973;32(8):1870-1874
10) 杉山尚ほか:新薬と臨床. 1967;16(12):1497-1499
11) 武内望ほか:脂質生化学研究. 1976;18:259-264
12) Kitabchi AE,et al.:J Biol Chem. 1973;248(3):835-840
*ヴィアトリス製薬合同会社 メディカルインフォメーション部
〒106-0041 東京都港区麻布台一丁目3番1号
フリーダイヤル 0120-419-043
ヴィアトリス・ヘルスケア合同会社
東京都港区麻布台一丁目3番1号
ヴィアトリス製薬合同会社
Copyright © Pharmaceuticals and Medical Devices Agency, All Rights reserved.