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劇薬
処方箋医薬品注)
生物由来製品
本剤の成分又はエリスロポエチン製剤に過敏症の患者
腎性貧血
通常、小児には下表を参考に、ダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)[ダルベポエチン アルファ後続3]として、週1回5~20μgを静脈内投与する1)。
体重
本剤投与量
5μg
10μg
15μg
20μg
通常、小児には下表を参考に、ダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)[ダルベポエチン アルファ後続3]として、2週に1回5~30μgを皮下又は静脈内投与する1)。
30μg
以下の患者には下表を参考に、切替え前のエリスロポエチン製剤投与量から本剤の投与量及び投与頻度を決定し、切り替えること。なお、小児に対して1回3μg/kgを超えて投与する場合、慎重に投与すること(小児に対して1回3μg/kgを超える使用経験はない)。
切替え前1週間あるいは2週間のエリスロポエチン製剤投与量の合計(小児は切替え前2週間)
成人
小児
3,000IU未満
3,000IU
4,500IU
6,000IU
9,000IU
40μg
12,000IU
60μg
投与初期にヘモグロビン濃度あるいはヘマトクリット値に適度な上昇がみられなかった場合や、維持投与期にヘモグロビン濃度あるいはヘマトクリット値が2週連続して目標範囲から逸脱した場合など、用量調整が必要な場合には、下表を参考に投与量を増減すること。なお、増量する場合には原則として1段階ずつ行うこと。また、小児に対して1回3μg/kgを超えて投与する場合、慎重に投与すること。
段階
1
2
3
4
90μg
5
120μg
6
180μg
7
50μg
8
9
80μg
10
100μg
11
12
140μg
13
160μg
14
観察を十分に行うこと。血液粘稠度が上昇するとの報告があり、血栓塞栓症を増悪あるいは誘発するおそれがある。,
血圧上昇を認める場合があり、また、高血圧性脳症があらわれるおそれがある。,
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(ラット及びウサギ)で胎児・出生児の発育の遅延が報告されている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている。
低出生体重児、新生児、乳児又は2歳未満の幼児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
本剤の投与に際しては血圧及びヘモグロビン濃度あるいはヘマトクリット値等を頻回に測定し、投与量又は投与回数を適宜調節すること。一般に高齢者では生理機能が低下しており、また高血圧症等の循環器系疾患を合併することが多い。
AST、ALT、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
,
ショック、アナフィラキシー(じん麻疹、呼吸困難、口唇浮腫、咽頭浮腫等)があらわれることがある。
抗エリスロポエチン抗体産生を伴う赤芽球癆があらわれた場合には、本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、エリスロポエチン製剤への切替えは避けること。
1%以上
0.5~1%未満
0.5%未満
頻度不明
循環器
血圧上昇(16.2%)
不整脈
狭心症・心筋虚血、透析時低血圧、動悸、閉塞性動脈硬化症
皮膚
そう痒症、発疹
肝臓
肝機能異常(Al-P上昇、γ-GTP上昇、AST上昇、ALT上昇、ビリルビン上昇)
胆嚢ポリープ
代謝
血清カリウム上昇、尿酸上昇、貯蔵鉄減少、血中リン上昇、食欲減退、二次性副甲状腺機能亢進症
血液
好酸球増多、血小板減少
リンパ球減少、白血球減少、白血球増多
腎臓・泌尿器
腎機能の低下(BUN、クレアチニンの上昇等)
血尿
消化器
腹痛、嘔気・嘔吐、胃炎、十二指腸炎
感覚器
頭痛、倦怠感
めまい、不眠症、味覚異常、感音性難聴
眼
硝子体出血、結膜炎
その他
シャント血栓・閉塞、LDH上昇
透析回路内残血、筋骨格痛、シャント部疼痛、発熱、胸部不快感、浮腫、止血不良、糖尿病性壊疽
熱感・ほてり感
他剤との混注は行わないこと。
プランジャーロッドの無理な操作はしないこと。
注)これらの患者への投与は、本邦では承認外である。
本剤及びネスプ注射液プラシリンジ60μg/bodyを、クロスオーバー法により日本人の健康成人男性に皮下投与し、血清中濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータ(AUCt、Cmax)の対数値の平均値の差の90%信頼区間はlog(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の同等性が確認された10) 。
薬剤
例数(n)
AUCt(ng・hr/mL)
Cmax(ng/mL)
AUC∞(ng・hr/mL)
tmax(hr)
t1/2(hr)
本剤
24
258.47±74.07
2.553±1.162
290.04±86.49
34.0±6.8
120.45±50.14
ネスプ注射液プラシリンジ
251.39±64.28
2.585±0.872
285.20±85.38
32.5±5.6
137.44±70.68
平均値±標準偏差
本剤及びネスプ注射液プラシリンジ60μg/bodyを、クロスオーバー法により日本人の健康成人男性に静脈内投与し、血清中濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータ(AUCt、Cmax)の対数値の平均値の差の90%信頼区間はlog(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の同等性が確認された11) 。
606.80±83.79
20.975±2.340
640.04±90.56
0.163±0.162
113.10±40.75
613.34±69.92
22.500±2.851
642.01±81.77
0.198±0.225
102.55±48.93
血液透析患者にダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)注射液10~180μgを単回静脈内投与したときの血清中濃度推移及び薬物動態パラメータは以下のとおりである。血清中濃度は、投与量にほぼ比例して高くなり、その推移は二相性の消失を示した。また、AUCは投与量にほぼ比例して増加した12),13) 。
投与量(μg)
被験者数
AUC0-∞(ng・h/mL)
t1/2(h)
CL(mL/h)
Vss(mL)
125.2±39.3
38.59±18.48
87.49±28.32
3970±826
20
268.2±56.8
34.54±6.42
77.21±14.15
3330±593
40
602.8±159
32.11±5.44
70.13±16.50
2851±476
60
817.6±133.3
32.58±5.33
75.17±12.28
3184±592
90
10注)
1465.9±335.4
45.37±13.23
64.07±13.22
2947±623
120
2075.2±419.9
48.67±10.02
59.85±11.33
2962±560
180
3540.9±694.2
47.02±6.31
52.69±10.83
2785±545
平均値±標準偏差注)同一被験者
保存期慢性腎臓病患者にダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)注射液20~180μgを単回皮下投与したときの血清中濃度推移及び薬物動態パラメータは以下のとおりである。血清中濃度は、投与量にほぼ比例して上昇し、AUCは投与量にほぼ比例して増加した14) 。
tmax(h)
45.0±5.5
0.882±0.276
137.7±41.3
95.6±31.1
52.5±16.9
1.521±0.866
247.2±104.9
98.3±26.9
46.5±4.2
4.356±1.964
651.6±262.6
77.1±34.3
52.5±18.1
11.641±4.657
1675.4±668.0
82.8±16.3
血液透析及び腹膜透析患児に体重別にダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)注射液5~20μgを単回静脈内投与、腹膜透析及び保存期慢性腎臓病患児に体重別に本剤5~20μgを単回皮下投与したときの血清中濃度推移及び薬物動態パラメータは以下のとおりである15) 。
CL(mL/h/kg)
Vss(mL/kg)
263.7±118.2
26.25±9.14
1.77±0.74
50.7±9.3
24.47±19.72
1.704±0.755
141.1±33.4
46.73±19.74
血液透析患者にダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)注射液10~60μgを28週間反復静脈内投与した結果、最終投与時の薬物動態は初回投与時に比べ変化は認められなかった。透析施行中の腎性貧血患者にダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)注射液10~60μgを反復静脈内投与したときの血清中トラフ濃度には顕著な変動は認められなかった13) 。
慢性腎臓病患児にダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)注射液5~180μgを24週反復静脈内又は皮下投与したときの血清中トラフ濃度には顕著な変動は認められなかった16) 。
保存期慢性腎臓病患者にダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)注射液20~180μgを単回皮下投与したときのバイオアベイラビリティは47.7%であった17) 。
保存期慢性腎臓病の外国人腎性貧血患者248例(ダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)[ダルベポエチン アルファ後続3](L-アルギニン塩酸塩非含有製剤):118例、ネスプ注射液プラシリンジ:130例)を対象に、ダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)[ダルベポエチン アルファ後続3](L-アルギニン塩酸塩非含有製剤)又はネスプ注射液プラシリンジを2週に1回、24週間皮下投与し、有効性の同等性を検証した。その結果、有効性の主要解析対象集団における両投与群間の投与前から有効性評価期間までの平均ヘモグロビン濃度の変化量の差[95%信頼区間]は、0.01g/dL[-0.2135g/dL,0.2420g/dL]と、95%信頼区間は事前に定められた同等性許容域(±0.5g/dL)の範囲内であり、両剤間の同等性が検証された。有効性評価期間における副作用発現頻度は、ダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)[ダルベポエチン アルファ後続3](L-アルギニン塩酸塩非含有製剤)群では2.54%(3/118例)であり、主な副作用は、血圧上昇、浮腫、呼吸困難が各0.85%であった。安全性評価期間における副作用発現頻度は、ダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)[ダルベポエチン アルファ後続3](L-アルギニン塩酸塩非含有製剤)群では0%(0/86例)であった。ネスプ注射液プラシリンジからダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)[ダルベポエチン アルファ後続3](L-アルギニン塩酸塩非含有製剤)に切替えた群では3.85%(4/104例)であり、主な副作用は、血中クレアチニン増加、浮動性めまい、咳嗽、呼吸困難、起坐呼吸、鼻漏、高血圧が各0.96%であった18) 。
血液透析施行中の慢性腎臓病の外国人腎性貧血患者403例(ダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)[ダルベポエチン アルファ後続3](L-アルギニン塩酸塩非含有製剤):203例、ネスプ注射液プラシリンジ:200例)を対象に、ダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)[ダルベポエチン アルファ後続3](L-アルギニン塩酸塩非含有製剤)又はネスプ注射液プラシリンジを週1回又は2週に1回、24週間静脈内投与し、有効性の同等性を検証した。その結果、有効性の主要解析対象集団における両投与群間の投与前から有効性評価期間までの平均ヘモグロビン濃度の変化量の差[95%信頼区間]は、-0.04g/dL[-0.19g/dL,0.12g/dL]と、95%信頼区間は事前に定められた同等性許容域(±0.5g/dL)の範囲内であり、両剤間の同等性が検証された。副作用発現頻度は、ダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)[ダルベポエチン アルファ後続3](L-アルギニン塩酸塩非含有製剤)群では1.98%(4/202例)、主な副作用は、高血圧、心窩部不快感、悪心、胸痛、筋肉痛が各0.50%であった19) 。
血液透析患者121例(ダルベポエチン アルファ61例、エポエチン アルファ60例)を対象に、ダルベポエチン アルファ(週1回10~60μg)又はエポエチン アルファ(週2~3回750~4,500IU)を適宜増減しながら28週間静脈内投与し、同等性を検証した。その結果、有効性評価症例において、ダルベポエチン アルファの週1回投与はエポエチン アルファの週2~3回投与と同等の効果を有することが示された。副作用発現頻度はダルベポエチン アルファ投与群で21.3%(13/61例)、エポエチン アルファ投与群で11.9%(7/59例)であった。ダルベポエチン アルファ投与群で発現した主な副作用は、高血圧増悪8.2%(5/61例)、血圧上昇、動静脈瘻部位合併症及び肝機能異常 各3.3%(2/61例)であった20) 。
血液透析患者513例を対象に、ダルベポエチン アルファを週1回~2週に1回10~120μgの用量範囲で適宜増減し長期静脈内投与した。その結果、いずれの投与頻度においても投与期間中のヘモグロビン濃度は11.0g/dL前後を推移した21) 。
保存期慢性腎臓病の腎性貧血患者100例(ダルベポエチン アルファ及びエポエチン アルファ各50例)を対象に、ダルベポエチン アルファ(2週に1回又は4週に1回15~180μg)又はエポエチン アルファ(週1回又は2週に1回3,000~12,000IU)を適宜増減しながら26~28週間皮下投与し、同等性を検証した。その結果、有効性評価症例において、ダルベポエチン アルファの2週に1回又は4週に1回皮下投与はエポエチン アルファの週1回又は2週に1回皮下投与と同等の効果を有することが示された。副作用発現頻度はダルベポエチン アルファ投与群で16.0%(8/50例)であった。ダルベポエチン アルファ投与群で発現した主な副作用は、血圧上昇及び高血圧 各6.0%(3/50例)であった22) 。
保存期慢性腎臓病の腎性貧血患者161例を対象に、ダルベポエチン アルファを投与した。その結果、ヘモグロビン濃度は投与開始後上昇し、14週以降はほぼ12.0g/dLで推移した23) 。
小児慢性腎臓病患者31例を対象に、ダルベポエチン アルファを5~180μgの範囲内で適宜調整し、保存期慢性腎臓病患者及び腹膜透析患者では2週に1回又は4週に1回、24週間皮下投与又は静脈内投与、血液透析患者では週1回に1回、24週間静脈内投与した。その結果、ヘモグロビン濃度は投与開始後上昇し、8週以降はほぼ12.0g/dLで推移した。なお、副作用の発現は認められなかった1) 。
本剤のエリスロポエチン受容体との結合親和性(結合速度定数、解離速度定数及び解離定数)は、ネスプ注射液プラシリンジと同程度であった25) (in vitro)。
本剤のF-36E細胞(エリスロポエチン依存性ヒト急性白血病細胞株)の細胞増殖能はネスプ注射液プラシリンジと同程度であった26),27) (in vitro)。
ダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)[ダルベポエチン アルファ後続3] Darbepoetin Alfa (Genetical Recombination) [Darbepoetin Alfa Biosimilar 3]
約37,000
遺伝子組換えヒトエリスロポエチン類縁体であり、ヒトエリスロポエチンの30、32、87、88、90番目のアミノ酸残基がそれぞれAsn、Thr、Val、Asn、Thrに置換されている。チャイニーズハムスター卵巣細胞により産生される。165個のアミノ酸残基(C800H1300N228O244S5)からなる糖タンパク質である。
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
0.5mL[10シリンジ]
0.5mL[1シリンジ、10シリンジ]
0.5mL[1シリンジ]
1) Hattori M,et al.:Clin Exp Nephrol. 2014;18:634-641
2) Besarab A,et al.:N Engl J Med. 1998;339(9):584-590
3) Singh AK,et al.:N Engl J Med. 2006;355(20):2085-2098
4) Pfeffer MA,et al.:N Engl J Med. 2009;361(21):2019-2032
5) Leyland-Jones B,et al.:J Clin Oncol. 2005;23(25):5960-5972
6) Henke M,et al.:Lancet. 2003;362:1255-1260
7) Overgaard J,et al.:J Clin Oncol. 2009;27(15S):6007
8) Luksenburg H,et al.:FDA Briefing Document. ODAC May 4, 2004
9) Smith RE Jr,et al.:J Clin Oncol. 2008;26(7):1040-1050
10) 社内資料:生物学的同等性試験(単回皮下投与)
11) 社内資料:生物学的同等性試験(単回静脈内投与)
12) 菅朗ほか:腎と透析. 2007;63(4):625-631
13) Uematsu T,et al.:Jpn J Clin Pharmacol Ther. 2007;38(5):331-339
14) 飯野靖彦ほか:腎と透析. 2010;68(1):111-120
15) Uemura O,et al.:Clin Exp Nephrol. 2014;18:932-938
16) 小児CKD患者における薬物動態(ネスプ注射液プラシリンジ:2013.9.13承認、CTD2.5.3.1)
17) 保存期慢性腎臓病患者における皮下投与時のバイオアベイラビリティ(ネスプ注射液プラシリンジ:2014.12.18承認、CTD2.7.1.3)
18) 社内資料:海外第Ⅲ相試験(非透析患者)
19) 社内資料:海外第Ⅲ相試験(血液透析患者)
20) 保利敬ほか:腎と透析. 2007;62(3):679-691
21) Akizawa T,et al.:Ther Apher Dial. 2007;11(3):220-226
22) 林晃正ほか:腎と透析. 2010;68(5):931-945
23) Akizawa T,et al.:Ther Apher Dial. 2011;15(5):431-440
24) 永野伸郎ほか:腎と透析. 2006;60(6):1039-1046
25) 社内資料:エリスロポエチン受容体との結合親和性(in vitro薬理試験)
26) 社内資料:F-36E細胞増殖能(in vitro薬理試験:国内実施)
27) 社内資料:F-36E細胞増殖能(in vitro薬理試験:海外実施)
28) 社内資料:網状赤血球数増加作用(in vivo薬理試験)
29) 社内資料:赤血球造血刺激作用(in vivo薬理試験)
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