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処方箋医薬品注)
エリスロマイシンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、ジフテリア菌
外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、肺炎、ジフテリア
経口投与が困難な場合、あるいは、緊急を要する場合に本剤を使用すること。
通常、成人にはエリスロマイシンとして1日600~1500mg(力価)を2~3回に分けて1回2時間以上かけて点滴静注する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
急速な静注によって心室頻拍(Torsade de pointesを含む)が発現したとの報告があるので、患者の状態に十分注意しながら、必ず1回2時間以上かけて点滴静注すること。,
QT延長、心室頻拍(Torsade de pointesを含む)を起こすことがある。,
血中濃度が上昇するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒト母乳中へ移行することが報告されている1)。
嘔吐等の症状に注意すること。新生児、乳児で、肥厚性幽門狭窄があらわれたとの報告がある2)。
用量に留意するなど慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。
**エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン(クリアミン)
ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩
四肢の虚血、血管攣縮等が報告されている。
本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。
**ピモジド
QT延長、心室性不整脈(Torsade de pointesを含む)等が発現するおそれがある。
**ロミタピドメシル酸塩(ジャクスタピッド)
ロミタピドメシル酸塩の血中濃度が著しく上昇するおそれがある。
**アミオダロン(注射剤)(アンカロン注)
併用によりTorsade de pointesのリスクが増加する。
併用によりQT延長作用が相加的に増加することがある。
**クリンダマイシン(注射剤、経口剤)(ダラシンS注射液、ダラシンカプセル)
リンコマイシン塩酸塩水和物(リンコシン)
併用してもこれらの薬剤の効果があらわれないと考えられる。
本剤の細菌のリボゾーム50S Subunitへの親和性がこれらの薬剤より高いと考えられる。
ジソピラミド
キニジン硫酸塩水和物
QT延長、心室性不整脈(Torsade de pointesを含む)等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。
テオフィリン3),4)
アミノフィリン水和物
悪心・嘔吐、不整脈、痙攣等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。
シクロスポリン
タクロリムス水和物
腎障害等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。
ワルファリンカリウム
出血傾向、プロトロンビン時間延長等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。
イリノテカン塩酸塩水和物
骨髄機能抑制、下痢等の副作用を増強するおそれがあるため、減量するなど慎重に投与すること。
好中球減少、筋肉痛等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。
バルプロ酸ナトリウム
傾眠、運動失調等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。
フェロジピン
降圧作用の増強が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。
ベラパミル塩酸塩
血圧低下、徐脈性不整脈、乳酸アシドーシス等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。
ミダゾラム5)
トリアゾラム6)
鎮静作用の増強が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。
カルバマゼピン
めまい、運動失調等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。
コルヒチン
下痢、腹痛、発熱、筋肉痛、汎血球減少、呼吸困難等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。
シンバスタチン7)
アトルバスタチンカルシウム水和物8)
シンバスタチン、アトルバスタチンカルシウム水和物との併用により、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれたとの報告がある。
ピタバスタチンカルシウム水和物
本剤がピタバスタチンの肝臓への取り込みを阻害するためと考えられる。
ブロモクリプチンメシル酸塩9)
ドセタキセル水和物
パクリタキセル
セレギリン塩酸塩
シルデナフィルクエン酸塩10)
バルデナフィル塩酸塩水和物
タダラフィル
シロスタゾール
減量するなど慎重に投与すること。
**ブロナンセリン
クロザピン
ゾピクロン
アルプラゾラム
エプレレノン
エレトリプタン臭化水素酸塩
エベロリムス
サキナビルメシル酸塩
これらの薬剤の作用が増強するおそれがある。
**ドンペリドン
ドンペリドンの血中濃度が上昇する。また、ドンペリドンとの併用により、QT延長が報告されている。
これらの薬剤の消失半減期が延長するとの報告があるので、減量するなど慎重に投与すること。
本剤はこれらの薬剤の代謝を抑制することがある。
エバスチン12)
エバスチンの代謝物カレバスチンの血中濃度が上昇するとの報告がある。
エドキサバントシル酸塩水和物
出血のリスクを増大させるおそれがある。併用する場合、エドキサバントシル酸塩水和物の用量は、エドキサバントシル酸塩水和物の電子添文を参照すること。
本剤がP-糖蛋白質を阻害し、エドキサバンの血中濃度を上昇させるためと考えられる。
ジゴキシン
ジゴキシンの作用増強による嘔気、嘔吐、不整脈等の中毒症状が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。
本剤の腸内細菌叢への影響により、ジゴキシンの代謝が抑制される。
ザフィルルカスト
ザフィルルカストの血中濃度が低下するとの報告がある。
機序は不明である。
シメチジン
難聴が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。
これらの薬剤のCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が抑制され、血中濃度が上昇すると考えられる。
リトナビル
本剤のAUCが上昇することが予想される。
**クリンダマイシン(外用剤)
併用してもクリンダマイシンの効果があらわれないと考えられる。
本剤の細菌のリボゾーム50S Subunitへの親和性がクリンダマイシンより高いと考えられる。
**リバーロキサバン
リバーロキサバンの血中濃度が上昇したとの報告がある。
本剤がCYP3A4及びP-糖蛋白質を阻害することによりリバーロキサバンのクリアランスが減少する。
**フェキソフェナジン塩酸塩
フェキソフェナジンの血漿中濃度を上昇させるとの報告がある。
P-糖蛋白質の阻害によるフェキソフェナジンのクリアランスの低下及び吸収率の増加に起因するものと推定される。
本剤の作用が減弱するおそれがある。
これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝を促進し、本剤の血中濃度を低下させる。
腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には、直ちに投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
,
呼吸困難、胸内苦悶、血圧低下等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
AST、ALT、ALPの上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがある。
頻度不明
**過敏症
発疹、蕁麻疹、血管性浮腫
消化器
食欲不振、悪心・嘔吐、胃痛、下痢、膵炎
聴覚
難聴注1)13)
眼
視力低下、霧視
血管痛、血栓、静脈炎を起こすことがあるので注意すること。
外国で重症筋無力症が悪化したとの報告がある。
患者(外国人)3例に本剤400mg(力価)を5%ブドウ糖注射液500mLで溶解し、1.5時間かけて点滴静注した場合、点滴終了直後の血清中濃度は平均7.8μg/mLであった14)。
気管支分泌物15)、唾液16)、胆汁17)等に移行が認められた(外国人データ)。
64.5%であった(in vitro、ヒト血漿、0.5μg/mL、平衡透析法)18)。
CYP3Aによって脱メチル化され、des-N-methyl-erythromycinを生じる(ウサギ)19),20),21)。
尿中、胆汁中
患者(外国人)3例に本剤400mg(力価)を5%ブドウ糖注射液500mLで溶解し、1.5時間かけて点滴静注した場合、点滴静注後24時間までに投与量の5.5%が尿中に排泄されたが、その89%は12時間までに排泄された14)。
細菌の蛋白合成阻害で22)、70S系のリボソームの50Sサブユニットと結合することによる23)。
エリスロマイシンラクトビオン酸塩(Erythromycin Lactobionate)
(2R,3S,4S,5R,6R,8R,10R,11R,12S,13R)-5-(3,4,6-Trideoxy-3-dimethylamino-β-D-xylo-hexopyranosyloxy)-3-(2,6-dideoxy-3-C-methyl-3-O-methyl-α-L-ribo-hexopyranosyloxy)-6,11,12-trihydroxy-2,4,6,8,10,12-hexamethyl-9-oxopentadecan-13-olide mono(4-O-β-D-galactopyranosyl-D-gluconate)
C37H67NO13・C12H22O12
1092.22
白色の粉末である。水、メタノール又はエタノール(99.5)に溶けやすく、アセトンに極めて溶けにくい。
EM(エリスロマイシン)
500mg×10バイアル
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